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映画『カイロの紫のバラ』   

久しぶりに、ブログに書きたい!と思える映画を観ました。 前回のブログに、次回は平昌オリンピックのことを書きま~~す、と書きましたが、アッという間に月日が流れ。。。でも、ひとことだけ書くとしたら、今回のオリンピックは、世間の評判と同じく(?)カーリングが一番面白かったです。短気な私には無理なスポーツだなあと思いつつ、こういう風にすぐに勝負を決めようとせず、次の次、とか次の次の次に決めるように、今後は精進しようと思いました(テニスのことですが)。

今日取り上げる映画は『カイロの紫のバラ』です。1985年の、今から30年以上の前の古い映画ですが、今年のアカデミー賞で作品賞を受賞した、「シェイプ オブ ウォーター」が実はこの映画のオマージュになっているとお友達に教えてもらい、元の映画を観たくなったのです。昔観たことがあるような気がするけれど、内容が全然思い出せないので、それほど印象に残らなかったのでしょう。

そして今回観て、とても感銘を受けました。素晴らしい恋愛映画。時間も82分と短く私にはちょうど良い。最後は、ちょっぴり切なかった。どう考えたらいいのか、と思った。

『カイロの紫のバラ』(1985, The Purple Rose of Cairo) 監督:ウッディ・アレン 出演:ミア・ファロー、ジェフ・ダニエルズ
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まず、ミア・ファローがとてもかわいかった。 ミア・ファローを映画で初めて見たのは、たぶん『華麗なるギャツビー』(1974)で、そのときはミア・ファローの良さがよくわからなかった。なぜこの映画でこんな重要な役(ロバート レッドフォード演じる主人公の男の永遠のミューズのような存在)を任されているのだろうと思っていた。かなり後になって観た『ナイル殺人事件』(1978)では、結構かわいいなあと思った。エルヴィスファンになってから知ったことはミア・ファローがフランク・シナトラの恋人だったこと。少し意外だった。フランクシナトラ,こういうタイプも好きなのね、と。ミアが『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)を撮影中に二人の関係は悪化し、その後別れたらしい。シナトラは、エルヴィスが『GIブルース』(1960)を撮影しているとき、相手役のジュリエット・プラウズと付き合っていて、撮影現場まで見学に来たと聞いたことがあり、ジュリエット・ブラウスは豊満なタイプだったので、タイプが違うな、と思った。ジュリエットの後にミアと付き合い始めたのかあ。

ミア・ファローの魅力が全開の映画。フレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズが織りなすような、ロマンティックな映画の世界に憧れるセシリア(ミア・ファロー)は、自分にかまってくれない夫とのさびしい生活から逃れるように映画館に通い詰めはじめる。何度も何度も同じ映画を観ていると、ある日登場人物の一人が「あなた昨日も来てたね」と画面から出てきてセシリアに語りかける。「君のことがずっと気になっていたんだよ」とセシリアに一目ぼれする、映画の中の架空の存在であるトム。このトムのセシリアに対する,純粋でまっすぐな思いが,感動的に素晴らしい。好きと気持ちは、どうしようもなく、理屈抜きの高揚感なのね、と再認識。これまで全世界,全歴史のなかで、いろんな人が言葉やふるまいや、音楽や絵や詩や短歌やその他いろんなものを使って表現してきただろうけれど、この映画のこの言葉は抜きんでて力強いと思う。

I'm hopelessly head over heels in love with Cecilia.
She is all I want. My devotion is to her, my loyalties.
Every breath she takes makes my heart dance.

最後の、「彼女が息をするたびに、僕の心が踊る」ってあなたどーよ。こんなこと言われたらどうします? こんなに美しくもパワフルな愛の言葉ってあるかしら。 でも、でも、だからこそ、ここで終わりがいいのかもね。 一緒にならないほうがいいのかもね。

それにしても、最後のシーンはどう解釈したらいいのか。トムを演じていたリアルな映画俳優であるギルは、なぜあんな行動を取ったのか。ただの演技だったのか、それとも抜き差しならない事情があったのか。もちろん、後者と信じたいし、その『抜き差しならない事情」をこの映画で表してしまうとは野暮だ、ということはわかる。でも、なんかなあ、ジェフ・ダニエルズのもう少し苦悩の表情が欲しかった。そうしたら、私はもっと確信できたのに。ミア・ファローの微妙な表情の変化は、完璧。とても、とても良い表情でした。監督のウッディ・アレンのなせる業か。
ジェフ・ダニエルズは『愛と追憶の日々』で デボラ・ウィンガー(娘)とシャーリー・マクレーン(母)の間に挟まって蚊帳の外にされる夫役の俳優さんですよね。最近もたくさんの映画やテレビドラマに出ていて、良い俳優さんなんだろうけれど、この映画の最後のシーンはねえ。。。ウッディ・アレンがあまり力入れなかったんじゃないの? 劇中で歌う歌は上手でした。

ミア・ファローの代表作の一つ『ローズマリーの赤ちゃん』はまだ観てないので、そのうち観たい。なんか、ホラーだと二の足を踏んじゃうのですよね。でも、今までの経験で、世間的に評判の良い映画は観るとやっぱり良いので、頑張って観ます。

それと、『ペイトンプレイス物語』というドラマも観てみたいのだが、古いアメリカドラマは観る方法がない。レンタルもないみたいだし。Netfixとか、古いドラマもやってくれたいいのになあ。昔、中学生か高校生か大学生くらいのころ(ざっくりすぎる)、「ペイトンプレイス」という洋服のブランドがあったように思うのですが、ここから名前を付けたのかしら。

私には無理かも?と思っていた『シェイプ オブ ウォーター』も観てみたくなってきました。

by oakpark | 2018-03-17 21:09 | 映画 | Comments(0)