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映画「ターミナル」(The Terminal, 2004)   

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スティーヴン・スピルバーグ監督  トム・ハンクス、 キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ

レンタルショップで何度も見かけていたけれど、ジャケット写真のトム・ハンクスのわざとらしい泣き顔のせいで食指が動かなかった作品。お涙頂戴ものと思ったので。でも、どこかでほめている記事を読んだので、借りてみました。結果は、結構面白かった、です。空港だけを舞台にしてあれだけ引っ張るのはすごい。それと、キャサリン・ゼタ・ジョーンズがかわいい。前からかわいいとは思っていたけれど、この映画では本当にキュートでかわいいのです。目元が素敵な女優さんならたくさんいるけれど、彼女の場合は口元がかわいいですね。口角がきゅっと上がって。スッチーの制服を着ての登場からしばらく気づかなかったくらいです。キャサリン・ゼタ・ジョーンズに似た若手女優かな、と思ってしまいました。でも、その後、ドレスアップするシーンで、胸元の開いたワンピースを着ていたのを見て、やはり彼女だな~と思いました(笑)。空港だけを舞台にしていかに2時間以上のドラマを作っているかとキャサリン・ゼタ・ジョーンズのかわいさに興味のある方は、観ても損はない映画かな、と思います。気楽な楽しい映画ですよ。

簡単なあらすじは、ロシアに近い小国からニューヨークのJFK空港にやってきたビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)ですが、いざアメリカに入国しようというときに、クーデターか何かで祖国が消滅してしまい、パスポートは無効になります。空港管理事務局のディクソン(スタンリー・トゥッチ)から、空港で待機するように命じられたトム・ハンクスは、空港内で寝泊りしながら、言葉も通じないながらも、なんとか小銭ををもうける方法を考え出し、空港従業員とも友達になりつつ生き延びていきます。そして、定期的にこの空港に降り立つ、美人スッチー、アメリア(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)とお近づきになります。この辺がまあ、ありえないといえば、ありえないんです。まあ、全部ありえないけれど(笑)。 大体、あんなにかわいいスッチーが、通りすがりの外国人に興味を持つはずがないですもん。いくら苦しい不倫中の身であろうとも、転んだところをちょっと声をかけてもらっただけでその人に好意を持ったりするかなあ。。。それはさておき、さまざまな障害を乗り越えてナボルスキーはアメリカに入国できるのか。そもそもなぜ彼はアメリカに行きたいのか。そして、恋の行方は。。。。 法とはなんぞや、法を守ることの意義とは、といった問題ももりこみつつ笑いあり、緊迫感あり、恋ありの楽しい内容になっています。ただ、エンディングが、ちょっと弱い感じがしましたね~。観ながら、さてさてこの展開、どう終わらせるのだろう~、と興味津々でしたが、期待はずれかな。でも、仕方がない。こういう、ありえない設定だもの。ストーリーやエンディングは少し平板ですが、登場人物がみな個性的で愉快で、観ていて飽きません。スタンリー・トゥッチは出てくるだけで何かおかしいことをしてくれそう。出世意欲が強く、張り切りすぎが空回りの役どころ。「シャル・ウィ・ダンス?」のおもしろいダンサー(日本版の竹中直人の役)や、「プラダを着た悪魔」のナイジェル役が印象に残っています。入国審査係の女性に恋する空港従業員役のディエゴ・ルナは「ダンシング・ハバナ」や「天国の口、終わりの楽園」などに出演しているメキシコ人俳優。なかなかかわいい人です。清掃員係のインド系の俳優さんもいい味出してます~。調べてみると、なんと1919年生まれ。この映画公開時には85歳ですよ!

それにしても、トム・ハンクスもおっさんになりましたね~。もう52歳ですものね。
思えば、昔、私がまだ独身だった頃、トム・ハンクス主演の「スプラッシュ」を見て、こんな人がだんなさんだったらいいなあ~と思ったものです。詳しいストーリーは忘れてしまいましたが、好きになった女性のために一生懸命尽くす若者を演じていたと思います。今、調べてみたら、トム・ハンクス28歳のときの作品です。同じ頃、「アパートの鍵貸します」のジャック・レモンも良いなあ、と思っていたのですよ。 阪神タイガースの掛布選手も。だから、私は、いつもいつもメンクイというわけではないのだ!そういえば、今年のセ・リーグはどこが優勝するのだろう。阪神の楽勝だと思っていたのにな。

かわいいスッチー役のゼタ・ジョーンズ
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《追記》
今、ふと思ったのですが、この映画、内容が「E.T」に似ていないですかねえ。異質な人物が空港に迷い込み、当局には疎まれながらも、次第に仲間を作り、みんなに好かれるようになる。そして最後のせりふ。どこかに迷い込んで[冒険]をして、家に戻っていくというのはアメリカ文学の原点なのかな。

by oakpark | 2008-10-08 21:21 | 映画 | Comments(6)

映画 「切腹」 「ジャイアンツ」   

今週は近所のレンタルショップが半額だったのでたくさん観ました。ぜんぶおもしろかったです。今回は、あたりだったあ~。面白い映画を観るとうれしくなります!

●「切腹」(1962年) 小林正樹監督  仲代達也、三國連太郎、石浜朗、丹波哲郎、岩下志麻
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これは、映画にとてもお詳しい方に勧めていただいて観ましたが、とってもおもしろかったです。実はこのタイトルを聞いたとき、わ~重そうだな~、私には無理そうだな~と思ったのです。だって、次から次へと切腹するシーンが出てきそうなイメージがわいてきたもので。でも、実際は、切腹シーンは一回だけで、血はもちろん出ますが、白黒映像なので怖がりの私でも何とか観ることができました~。見終わって、やはり、タイトルは「切腹」以外考えられないですね。この映画の感想としては、私にとっては、なんと言っても、俳優陣のどっしりとした、緊迫感のある演技が衝撃的でした。最近の若手の俳優さんで、これほどまでに存在感のある人っていますかねえ。やはりすごいです、この方たち。だから名優と言われるのね、と納得しました。丹波哲郎は霊界がどうのこうのといっている頃しか知らなかったので(Gメンも観ていない!)、こんなに渋くて切れ味鋭い演技をされていたとは初めて知りました。仲代達也は、狂気じみた演技がお得意と思っていましたが、なんと、説得力のあるどきどきする演技をされる方なのでしょう。ただただ驚きました。ストーリー展開もとても工夫されていて、サスペンスタッチで面白く、途中全然飽きることなく一気に観ました。緊迫感をあおる音楽もとても良かったです。物語はというと、お家取り潰しになって、長年浪人生活を送っている武士が、ある武家の玄関にやってきて「これ以上生き恥をさらしたくないので、そちらの庭を貸していただき、切腹をさせていただきたい」と告げたことから始まります。この武士の運命がその後どうなるのかということを中心に物語は展開していくのですが、回想シーンが入り混じったりしながら、この武士の境遇、ここにいたるまでに何があったのかが次第に明らかになっていきます。仲代達也と丹波哲郎の決闘シーンも見ごたえがありますが、最後の仲代達也と三國連太郎の言葉の応酬には考えさせられるものがありました。どちらの言い分もわかる。人はどうあるべきなのか、武士とはどうあるべきなのか。この二つの立場はどう折り合いをつけるのか。これはそのまま、人として、企業人として、や、人として母として、などに応用できそう。人はただ生きているだけではなく、いろいろな役割を担っている複雑な存在なのですね。 この映画で、石浜朗という俳優さんを初めて知りました。鬼気迫る演技とはまさにこのことなのでしょう。二枚目の方で、一瞬「仮面の忍者赤影」を思い出しました。

そうそう、私のこれまでの人生で一番影響を受けた、小学校3、4年の担任だった深沢先生が教えてくださったことで三つ印象的なことがあります。特攻隊の訓練方法(先生は特攻隊の生き残りだった)と、たい肥の作り方(なぜだ~)、それと切腹の仕方です。先生実演(もちろん身振りだけよ)で教えてくださいました。こわかったあ~。

●「ジャイアンツ」(1956) ジョージ・スティーヴンス監督 ロック・ハドソン・エリザベス・テイラー、ジェームズ・ディーン
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テキサスの大農場主の半生のお話です。以前にレンタルして、使用人役のジェームズ・ディーンが油田を掘り当てるところまで見て時間切れで返却してしまったものを、もう一度挑戦しました。1956年公開の映画ですが、確かこの年の興行成績は、一番が「ジャイアンツ」2番がエルヴィスデビュー作「やさしく愛して」だったんだと思います。3番目はなんだったけな~。今度調べておこう。どうでもいいことだが。
ロック・ハドソンはハンサムですね。エリザベス・テイラーはいつ見ても美しいです。この作品が遺作となったジェームズ・ディーンは前半はかっこいいですが、後半は役柄のせいもあるけれど、かっこよく見えませんね。とくにロック・ハドソンと並ぶシーンでは、身長差が目立ちすぎです。こんなに小柄な人だったのですね。
ジェームズ・ディーンは前半がかっこいいですが、物語は後半が面白いです。特に3人の子供たちが好き勝手な道を歩み始め、親である、ロック・ハドソンとリズが悩む場面など、将来の我が家を予見させるよう(笑)。子供というのはいつの時代もそうなのですね~。この時代に人種差別問題を取り上げていることに驚きました。まだまだ西部劇が盛んで劇中でインディアンを敵対視しているこの時代に。また、女性の自立をテーマにすえている点も納得です。「ビジネスの話をしているんだから、女子供は先に寝ろ」なんてことを言われたら、リズでなくても怒りますよね。
ラストシーンの、夫婦の会話がとても良かったです。長年の間に、けんかしたり、意見が食い違ったりもしながらも、愛し合い寄り添い続けたふたりがこんな風に言います。
「結局、何一つわれわれの思い通りにならなかったな」「あら、でも私、あなたが殴られて床に倒れていた姿ほど素敵に思えたことはなかったわ。やっと二人がひとつになれたと思ったわ」
ちょっと違うかもしれないけれど、そんな感じのせりふでした。 息子の嫁がメキシコ人であることを歓迎してはいなかった父(ロック・ハドソン)ですが、その嫁の父親が人種差別をしている現場を見て、彼にけんかを挑み殴り倒されてしまったのです。以前からメキシコ人の住む貧民街
に出向き、白人と分け隔てなく接してきた妻(エリザベス・テイラー)は、夫の変化を誇らしく思ったのでしょうね。夫婦というものは長年の間に影響されあうものですよね~。私も、考え方など、かなり影響を受けていると自覚できますから。そういう意味でも相手選びは大切だな~、なんて。そういうお話ではないですが(笑)。
長男役の俳優さんが、エラい気合の入った演技だと思ったら、若きデニス・ホッパーでした。全然気づかんかった!

by oakpark | 2008-10-04 01:03 | 映画 | Comments(5)

映画「冒険者たち」(1967) & 記念日♪   

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最近、ほか方のブログの映画日記や、私のブログに訪問してくださる方からの情報を元に映画を選ぶことも増えてきました。自分の情報量や感性だけだと限界があるので、とても助かっています。 私は、もともと英語の勉強の一環として映画を観始めたということもあって、今までは英語圏の映画しかあまり観て来ませんでしたので、他の言語の映画や日本映画については、ほとんど何も知りません。 でも、今では、映画の世界そのものにとても惹かれるようになってきたので、時間の許す限り、英語以外の言語の映画も観ていきたいなあ~、と思っとります。

さて、そんな中から、私自身も以前から気になっていた映画「冒険者たち」(ロベール・アンリコ監督)を観ました。フランス映画です。フランス映画も私は、ほとんど観てきていません。唯一印象に残っているのが「男と女」なのですが、この「冒険者たち」とすごく雰囲気が似ていました。 全体的にけだるく、物悲しい雰囲気。せりふが少なく、ストーリーに直接関係なさそうに見える映像映し出すことで観るものの心にヒントを落とし、感情の高鳴りを助長していく。最初は、なんだろうな~、と思っているのですが、徐々に映画の世界に引きずり込まれていくというかんじでした。また、音楽がとてもよくて、この物語の雰囲気にあっていました。音が少なくシンプルで哀愁の漂う音楽でした。 それと、この時代の女性のファッションが、私は大好き。「男と女」のアヌーク・エーメのムートンのコートもよかったけれど、「冒険者たち」のジョアンナ・シムカスの最初のシーンの紺のピーコート、そのあと、かっちりした格好をするときのチェックのトレンチコート、どっちもよかった!! ほしい!!! と、コート好きの私は思いました。

ストーリーは、簡単に言うと、冒険好きの男女が、アフリカのコンゴ沖に沈んでいる宝物を探しに行くお話し。廃品業を営みながら高速エンジンの開発に情熱を傾けるローランド(リノ・ヴェンチュラ)と、凱旋門を低空飛行でくぐることもいとわない冒険心に富む男マヌー(アラン・ドロン)のもとに、廃品で作品を作っている美人アーティストのレティシア(ジョアンナ・シムカス)がやってくる。彼女もまた冒険が大好きで、冒険が大好きな男が好きな類の女である。3人は意気投合し、潜水服を調達し、簡単な予行演習もし(このシーンがあとで意味を持ってくるのだ~)、宝探しの無謀なたびに出かける。男二人の女一人の海のたび。3人の中には徐々に複雑な感情が芽生えてくる。宝は見つけることができたのだが、それをかぎつけた他者が入り込んできてしまったことで、トラブルが起こる。。。。

たぶん、この映画をご覧になった皆さん、そう思われるとは思うのですが、この配役がすばらしいのです。まず、ジョアンナ・シムカスがいい!! 私、好きなタイプです~~~(笑)。美人だけれど、少し隙があるようで、可憐ではかなげな感じがありながら、意志の強さも感じさせる。それに細くてスタイルよくて60年代ファッションがよく似合う。これが、たとえばアヌーク・エーメのように女らしいだけではなく、女らしくも少年っぽくもなりそうなところがいいんです。
そして、男性二人の組み合わせもいいですね。片や超ハンサム(アラン・ドロンですからね~)、で、もう一人は一見普通のおやじ風。でも、これが不思議なんです。最初は、なんだこの風采の上がらない男は、と思っているのですが、映画を観ていくうちにこの人からにじみ出る優しさや安心感がとても温かく感じられ、ハンサムすぎてともすれば冷たく感じてしまうマヌー(ドロン)より、いいんじゃないの~~、と思わせるのですよ。
二人の男性の、レティシアへの愛おしい想い、そして友情。 この3人ならうまく暮らせていけそう、とまで思ってしまいますが、そうはいかない。時間が経つにつれ、徐々に感情は強くなっていくわけです。浅い感情のまま付き合うほうが人間関係ってうまくいくのかもしれません。

最後のローランドのせりふは、私、予想できた。ローランドがアップになったとき、こう言うんだろうな、と思うことを言った。でも、その次のマヌーのせりふは予想できなかった! そうだったのね~、と思った。   そして、ラストシーン、海に浮かぶ要塞島の俯瞰の映像は哀しくて美しかったです。あの、島は本当にあるのでしょうか。あるんでしょうね。良い映画でした。


さて、今日は、もひとつ。
今日、10月1日は、私がエルヴィス・プレスリーのファンになった3周年記念日なのです!10月1日に突然というわけではないけれど、3年前の8月下旬から徐々に好きになり、9月の下旬には、自分でも「ファンになった」と自覚していたので、勝手に自分で10月1日を記念日にしました(笑)。私が3年間も一人の人のファンでい続けるのって、実はすごいことなんです。今までは大抵1年くらいで終わっていたから。エルヴィスのファンでいると、そこからすごく世界が広がっていくのがいいですね。音楽の世界、映画の世界へと。そして、彼の声には本当に癒されます。私がファンになった!と自覚した映像は、これ。これでファンになったという40代の女性ってまず探してもいないんじゃないかと思う。 私の知っているエルヴィスファンのなかで初期のエルヴィスが好きだという人は女性より男性が多い気がするし。私が、これが好き、というと、エルヴィスファンのお友達は「私も好きよ~」と言ってくださるが、絶対「一番」とは思っていないと確信できます(笑)。 でも、私にとっては、これが今も昔も一番! これを観たとき、「が今まで見て来たかっこいい歌手のパフォーマンスは、それがフレディであれ、矢沢永吉であれ、世良正則であれ、原点はエルヴィスだったんだ! かっこいい~!」って思いましたから(爆)。 それと、これとは対照的な「癒し」のエルヴィスの声を紹介します。少し肌寒くなると決まって聴きたくなる、1966年録音(エルヴィス31歳)の「ラブ・レター」。

「ハウンド・ドッグ」 (1956年)

「ラブ・レター」(1966年)はこちら

by oakpark | 2008-10-01 10:16 | 映画 | Comments(18)