2014年 02月 05日 ( 1 )   

本「迷わない」「もう迷わない生活」、「弟」「兄弟」   

私の住んでいる地域では今日、今冬はじめての雪が降りました。昨日は春のような暖かさだったのに、一転して今日は寒かった。明日も寒いらしい。毎年,入試の時期に寒くなるようですね。

さて、最近こんな本を読みました。ご覧になってわかるように、アマゾンの「この本を買った人は、こんな本も買っています」にやられてしまった結果です~。
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上の二冊は「迷わない」がキーワード。情報過多の今の時代にあって、「迷わない」女性がかっこいいのですかねえ。江角さんは美容に関して「迷わない」。夜は高校生のころに使っていた石鹸で洗顔し、化粧水をつける。高級なクリームなんてつけない。それであの美貌を維持しているんですよ。ていうか、私を含めてこれを読んだほとんどの人がそう思ったと思うが、きれいな人は何をつけてもきれいなんだよっ、ってことです。

桜井さんは、政治信条について「迷わない」。この本の中で、桜井さんは自分の生い立ちや、103歳のお母さまのことや、短い結婚生活のことや、お庭のお花のことや、いろいろ書いておられますが、一番印象に残った箇所は、「今日の出来事」のキャスターを降板したいきさつです。降板の理由として、桜井さんは二つの点を挙げておられますが、こういう場合、大体、あとのことのほうが本当に言いたいことなのですよね。最初にあげる「一点め」は、本心の「二点め」をあまり強烈な印象にならないようにごまかすためというか、言葉は悪いかもしれないけれど、目くらましのような働きがあるようと感じます。もちろんこれも大切な理由なのでしょうが、一点目は長くキャスターを務めすぎたこと。そして、こちらが本当の理由であろう二点目が、局の方針はリベラルであるのに、自分はそうではなくなってきた、つまり右派に傾いたきたということ。きっと、居心地が悪くなったのでしょうね。自分の心に嘘はつきたくなかったのでしょうね。それはそれで潔いと感じました。テレビの印象そのまま、柔らかい語り口で読者に語りかけていて、なかなか興味深い本でした。


さて、次の2冊は、どちらも兄弟の物語。

石原兄弟は、なんともほほえましい兄弟。やんちゃな弟と、堅実な兄との絆がいろいろなエピソードに絡めて語られています。なるほど、裕次郎は魅力的な人物だなあと改めて思いました。 印象に残ったエピソードはいくつかありますが、まず、慎太郎のデビュー作「太陽の季節」の映画化に際して、映画化権をとりにきた日活の担当者に裕次郎が、「ほかの映画会社はもっと高値を提示している」と、交渉したこと。まだ20歳そこそこの青年なのにやるなあ、と思いました。また、兄の作品を何とか高く売りたいという、弟のけなげな気持ちに、感動しました。

これも含めて、ことあるごとに、裕次郎は慎太郎に尽くそうとするエピソードが紹介されるのですが、それには理由があったと慎太郎は分析しています。まだ二人が幼かった頃、北海道から神奈川の湘南に引越し、あまり地域になじめていなかった慎太郎は、学校帰りにいじめっ子にいじめられたことがありました。裕次郎はその現場を通りがかったのに兄を助けようとしなかったらしく、家に帰ってから慎太郎は裕次郎のことを責めたそうです。たった二人の兄弟なのになぜ助けなかったんだ、と。 そのことをずっと気にしていた裕次郎が、大人になって埋め合わせをしようとしたのではないかというのです。でも、私はどうなのかな?とちょっぴり疑問に思います。他人がとやかく言うことではないでしょうが、この幼い頃のエピソードは、慎太郎の心に引っかかっているほど、裕次郎の心には引っかかっていないのではないかと考えるからです。そうは言っても、早くに父を亡くし、共に苦労をしてきた兄弟の絆は強く、裕次郎には裕次郎だけにしかわからない、忘れられない兄への負い目のような気持ちがあったことは確かな気がします。一家の若い大黒柱としてしゃんとしなければならない兄の横で、裕次郎は自由に湘南の海を遊びまわっていたそうですから。でも、そういう裕次郎を見ていたからこそ、慎太郎は「太陽の季節」のような小説が書けたともいえるのですから、二人は切っても切り離せない関係だったのですね。

あと、もう一つ、裕次郎がとても子どもをほしがっていたということも、物悲しく心に響きました。裕次郎は慎太郎の三男が特にお気に入りでよくひざに乗せて遊んだりしていたそうです。あるとき「叔父さんのところに養子に来るか」といい、慎太郎も、「それはいいな」と言っていたところに、三男くんが「養子って何?」と尋ね、説明を受けると、「ぼく養子になんてならない!」といって、急いで裕次郎のひざから飛びのいたそうです。そのときの裕次郎の悲しそうな顔が忘れられないと慎太郎はいいます。もし、子供がいたら素敵なパパになったでしょうね。

良いところだけを取り上げて書かれた部分もあるかもしれませんが、この本を読んで、類まれな才能を幸運を持った、すばらしい兄弟だと思いました。

かたや、作詞家のなかにし礼兄弟。こちらはまたすごいんです。この本、帯に「兄さん、死んでくれてありがとう」というなかにし礼さんの言葉が書かれているのですから。一体どういうことなのかと思いますよね。そんな兄弟、いるのか、と。なかにし礼のお兄さんは、戦争から復員した後は一発逆転を狙って、まさにばくち打ちのような人生を送ります。。弟の金を使っていろんな事業に手を出しては失敗し、借金を重ねる日々。なかにし礼は新婚旅行中に石原裕次郎に出会い、仕事を紹介してもらうという幸運などもあり、どんどんヒット曲を出すのに、もうけは全部借金の返済に消えてしまいます。兄は厄病神だとわかっているのに、兄弟の縁を切れない、人間の業に、なんともいえない感覚を抱きます。わかるような、わからないような。。。兄弟とは、そういうものなのですね。近いからこそ遠い。好きだからこそ憎い。血のつながりというのは時としてやっかいなものです。 こちらも読み応えがありました。

そういえば、この4人に共通のことがあると気づきました。

4人とも、お父さん不在なんです。桜井さんのお父さんは手広く事業をしていて家には戻らない人。あとの3人のお父さんは若くして亡くなっています。お父さん不在で苦労した人は、ひとかどの人物になる確立が高いのですかねえ。


全部面白かったです(江角さんの本以外(小声)、でも江角さんは好きよ~)

by oakpark | 2014-02-05 00:14 | | Comments(2)