2009年 06月 17日 ( 1 )   

松山千春のコンサートに行った!!!   

東京国際フォーラムで行われた松山千春のコンサートに行ってきた。約4ヶ月前に、30年来の千春ファンのお友達に誘われたとき、正直言っていまひとつぴんと来なかった。でも、知らない曲がないわけではないし、行ってみてもいいかなあ~くらいの軽い気持ちで当日を迎えたのでした。

それが、なんというか、大大大感動してしまったのです。後半は涙が止まらなくなってきて。。。

なぜそれほどまでに感動したか。もちろん、千春さんのすばらしい歌声のせいもあるけれど、それよりもまず、ファンのかたがたと千春さんとの一体感にしびれたのだと思う。登場シーンでは「ちはる~、ちはる~」の掛け声。最初の曲を歌いだすと、すっと緊張した空気に変わり、千春さんがトークを始めると水を打ったような静けさになる。笑いどころでは大爆笑。話が歌の話から大きくそれていっても、みんなにとっては承知のこと(のように私には見えました)。あ、うんの呼吸とでもいいましょうか。舞台の千春さんと観客を合わせてひとつの大きなショーになっているようでした。ここにいる全員が純粋に歌を聞きたがっているし話を聞きたがっているということが、せきをするのもはばかれるほどの集中力から感じられた。こんなコンサートははじめて。千春さんとファンとの長年の絆が、愛が、よそ者の私にはびんびん伝わってくるような、そんなコンサートでした。

これぞライブの醍醐味ですね。人と人が通じ合うときのパワーです。この世には、いろんな「通じ合い」があると思うけれど、ここにひとつの「通じ合い」を見させていただいたな、と思いました。千春さんは、いつものことなのでしょう、観客に向かって「おまえらな~」の毒舌ですよ。でも、「ごくせん」のヤンクミに説教されるように、観客はみんなあったか~いまなざしで千春さんを見つめています。千春さんの毒舌もどこかおかしみというか、かわいらしさがあるんです。何かのことを悪く言っても、そのすぐあとに、ふっと笑わせるようなことを言ったりして、憎めないのです。2階席の観客に向かって、「おまえらな~、チケットが届いたときからそこの席だってわかってたんだろ。よく来る気になったよなあ」てな調子。きついけど、おかしい。こういうところがこの人の魅力なのでしょうね。

千春さんは私が20代のころに人気が絶頂でした。だから、いまの、肉体的にはちょっと弱々しい千春さんを見ると長い長い歴史を感じずにはいられませんでした。去年心臓の大病を患ったそうで、だから激しい運動はできないし、水分補給は欠かせないらしい。誰もが年齢とともに変化する。けれども今日生きて、そして明日も生きていこうとする。誇りを持って。それが人間。千春さんが最後のほうでこんなことを言っていました。。「俺はおまえらに三つ言いたいことがある。死を恐れるな。生きることをためらうな。生きることに引け目を感じるな」 

そういえば、長い芸暦の間に千春さんほど見かけが変わった人はいないでしょう。キャラ自体が変わっちゃった感じがありますもの。まあ、こっちが勝手にそう思っていただけだけど、昔はさわやかな好青年で、今はちょっとこわい系のひと、かな。昔の写真を今の写真を並べると同じ人と思えないくらい変わっていますよね。それでもなおファンを貫き通している人々に私は深く感動するなあ。自分にはできないなあ、と思うから。肉親以外の人にそれだけの愛情を注ぐことができるだろうか、と考えちゃう。しかも音楽を通じての付き合いしかできないし、かなり一方的な思い入れしかできない相手に。まあ、長年のエルヴィスファンの人たちもそうだなあ。他のアーティストのファンもそうだろうし。人の愛情って奥が深いなあ。隣に座る友人は、時々オペラグラスで遠くの千春さんを覗きながら「こうして元気でいてくれることを確認するだけでいいの」と言っていた。こんなふうに思ってもらえる千春さんも幸せ者ですね。


千春さんの歌声もすばらしかったです。大音量で流れた第一声を聞いたときは、鳥肌が立ちそうでした。
昔と比べると、高音部の突き抜ける透明感はやや薄れたように思うけれど、その代わり、中低音がぐっと深みが増し、以前より力強い大人の声になっていた。53歳であの声はすごいです。本当に歌のうまい歌手だなあと思った。

話術もうまいのです。アドリブのように見せかけてるけど、実は入念な準備を重ねたと思う。特に私が気にいったお話しは、まずは前半の最後の部分。自分は作詞作曲はするけれどアレンジは別の人がするんだとしゃべり、アレンジャーは前奏やエンディングや使う楽器なんかを決めるんだ、とアレンジャーの役割を説明してから、服部克久さんにアレンジしてもらった新曲を紹介するくだり。話の持っていきかたがうまかった。「服部先生はすごいねえ。俺はそんな気、全然なかったのに、アコーデオンなんて使っちゃって、俺の曲がシャンソン風になっちゃったのよ」と笑わせる。それから、小田和正のコンサートを見に行った話もおかしかった。病気療養中のこと、北海道に小田和正が来るというので、手術をしてくれた担当医と一緒にコンサートを見に行ったら、コンサートの最後に小田さんに「病気を克服した松山千春が来ています」と紹介されてしまい、おまけに舞台に上げられて「恋」を歌わされ、バックコーラスまでされちゃった。南こうせつのコンサートで大好きな「神田川」を歌ったら、またまたバックコーラスされちゃった。「僕はいつも一人なんですから、一人で歌わせてよ!」なんてぼやくのがおかしかった。観客も大笑いでした。政治ネタも織り交ぜてしゃべくりまくるのが松山千春らしい。3時間のコンサートのうち1時間はおしゃべりだったかも?

意外なことに知っている曲もかなり多くて、そういえば思い出の糸をたどると、その昔「起承転結」というアルバムと「浪漫」というアルバム(カセットだったかな)を持っていたようにも思います(今手元にないのでわからない)。知っている曲の中でも一番思い出深く、大好きな曲が、「恋」です。一時期何度も何度も聞きました。カラオケで歌ったこともある。しかもデュエット。しかも相手めちゃうまい。恥かいた思い出。
歌詞もメロディもすばらしい、後世に残る名曲だと思う。この曲が流れると、昔の記憶が一気に押し寄せて、私はもう、涙、涙でした。


ものすごい人気の頃。この頃からずっとファンでい続けている人はすばらしいのひとことです。


検索してみると、好きな曲がたくさん出てきた。「青春II」「銀の雨」ほかにも「旅立ち」や「ひとりじめ」「もうやめさ」なんかが好きだったな。

ベストアルバムではなくて、昔自分が持っていたオリジナルアルバムを、もう一度聴いてみたい。でも「恋」はどこに入っていたんだろう。

by oakpark | 2009-06-17 00:36 | 好きな曲 | Comments(10)