映画「冒険者たち」(1967) & 記念日♪   

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最近、ほか方のブログの映画日記や、私のブログに訪問してくださる方からの情報を元に映画を選ぶことも増えてきました。自分の情報量や感性だけだと限界があるので、とても助かっています。 私は、もともと英語の勉強の一環として映画を観始めたということもあって、今までは英語圏の映画しかあまり観て来ませんでしたので、他の言語の映画や日本映画については、ほとんど何も知りません。 でも、今では、映画の世界そのものにとても惹かれるようになってきたので、時間の許す限り、英語以外の言語の映画も観ていきたいなあ~、と思っとります。

さて、そんな中から、私自身も以前から気になっていた映画「冒険者たち」(ロベール・アンリコ監督)を観ました。フランス映画です。フランス映画も私は、ほとんど観てきていません。唯一印象に残っているのが「男と女」なのですが、この「冒険者たち」とすごく雰囲気が似ていました。 全体的にけだるく、物悲しい雰囲気。せりふが少なく、ストーリーに直接関係なさそうに見える映像映し出すことで観るものの心にヒントを落とし、感情の高鳴りを助長していく。最初は、なんだろうな~、と思っているのですが、徐々に映画の世界に引きずり込まれていくというかんじでした。また、音楽がとてもよくて、この物語の雰囲気にあっていました。音が少なくシンプルで哀愁の漂う音楽でした。 それと、この時代の女性のファッションが、私は大好き。「男と女」のアヌーク・エーメのムートンのコートもよかったけれど、「冒険者たち」のジョアンナ・シムカスの最初のシーンの紺のピーコート、そのあと、かっちりした格好をするときのチェックのトレンチコート、どっちもよかった!! ほしい!!! と、コート好きの私は思いました。

ストーリーは、簡単に言うと、冒険好きの男女が、アフリカのコンゴ沖に沈んでいる宝物を探しに行くお話し。廃品業を営みながら高速エンジンの開発に情熱を傾けるローランド(リノ・ヴェンチュラ)と、凱旋門を低空飛行でくぐることもいとわない冒険心に富む男マヌー(アラン・ドロン)のもとに、廃品で作品を作っている美人アーティストのレティシア(ジョアンナ・シムカス)がやってくる。彼女もまた冒険が大好きで、冒険が大好きな男が好きな類の女である。3人は意気投合し、潜水服を調達し、簡単な予行演習もし(このシーンがあとで意味を持ってくるのだ~)、宝探しの無謀なたびに出かける。男二人の女一人の海のたび。3人の中には徐々に複雑な感情が芽生えてくる。宝は見つけることができたのだが、それをかぎつけた他者が入り込んできてしまったことで、トラブルが起こる。。。。

たぶん、この映画をご覧になった皆さん、そう思われるとは思うのですが、この配役がすばらしいのです。まず、ジョアンナ・シムカスがいい!! 私、好きなタイプです~~~(笑)。美人だけれど、少し隙があるようで、可憐ではかなげな感じがありながら、意志の強さも感じさせる。それに細くてスタイルよくて60年代ファッションがよく似合う。これが、たとえばアヌーク・エーメのように女らしいだけではなく、女らしくも少年っぽくもなりそうなところがいいんです。
そして、男性二人の組み合わせもいいですね。片や超ハンサム(アラン・ドロンですからね~)、で、もう一人は一見普通のおやじ風。でも、これが不思議なんです。最初は、なんだこの風采の上がらない男は、と思っているのですが、映画を観ていくうちにこの人からにじみ出る優しさや安心感がとても温かく感じられ、ハンサムすぎてともすれば冷たく感じてしまうマヌー(ドロン)より、いいんじゃないの~~、と思わせるのですよ。
二人の男性の、レティシアへの愛おしい想い、そして友情。 この3人ならうまく暮らせていけそう、とまで思ってしまいますが、そうはいかない。時間が経つにつれ、徐々に感情は強くなっていくわけです。浅い感情のまま付き合うほうが人間関係ってうまくいくのかもしれません。

最後のローランドのせりふは、私、予想できた。ローランドがアップになったとき、こう言うんだろうな、と思うことを言った。でも、その次のマヌーのせりふは予想できなかった! そうだったのね~、と思った。   そして、ラストシーン、海に浮かぶ要塞島の俯瞰の映像は哀しくて美しかったです。あの、島は本当にあるのでしょうか。あるんでしょうね。良い映画でした。


さて、今日は、もひとつ。
今日、10月1日は、私がエルヴィス・プレスリーのファンになった3周年記念日なのです!10月1日に突然というわけではないけれど、3年前の8月下旬から徐々に好きになり、9月の下旬には、自分でも「ファンになった」と自覚していたので、勝手に自分で10月1日を記念日にしました(笑)。私が3年間も一人の人のファンでい続けるのって、実はすごいことなんです。今までは大抵1年くらいで終わっていたから。エルヴィスのファンでいると、そこからすごく世界が広がっていくのがいいですね。音楽の世界、映画の世界へと。そして、彼の声には本当に癒されます。私がファンになった!と自覚した映像は、これ。これでファンになったという40代の女性ってまず探してもいないんじゃないかと思う。 私の知っているエルヴィスファンのなかで初期のエルヴィスが好きだという人は女性より男性が多い気がするし。私が、これが好き、というと、エルヴィスファンのお友達は「私も好きよ~」と言ってくださるが、絶対「一番」とは思っていないと確信できます(笑)。 でも、私にとっては、これが今も昔も一番! これを観たとき、「が今まで見て来たかっこいい歌手のパフォーマンスは、それがフレディであれ、矢沢永吉であれ、世良正則であれ、原点はエルヴィスだったんだ! かっこいい~!」って思いましたから(爆)。 それと、これとは対照的な「癒し」のエルヴィスの声を紹介します。少し肌寒くなると決まって聴きたくなる、1966年録音(エルヴィス31歳)の「ラブ・レター」。

「ハウンド・ドッグ」 (1956年)

「ラブ・レター」(1966年)はこちら

by oakpark | 2008-10-01 10:16 | 映画

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