パールハーバーは日本人にはきつい?   

無事ハワイから戻ってまいりました!
楽しかったです!! 人間関係にちょい疲れたけれど。。。

いくつか印象に残った出来事などを日記に書きたいと思います。

まず、パールハーバー。私は今回2回目でしたが、前回とかなり印象が違いました。前回は18年ほど前の新婚旅行のときに訪れました。ツアー旅行での参加でしたが、パールハーバーはオプショナルツアーにもなく、夫と二人で市バスに乗って行きました。添乗員さんに行き方を尋ねたとき、「本当に行くんですか~」というような、いぶかしげな顔をされたことを覚えています。

そのときもアリゾナ記念館の中ではなんとなく居心地が悪いような気がしたものですが、今回はさらにその感が強かったです。ただ今回は、周りの視線はそれほど気にならなかったです。

1961年に建設されたアリゾナ記念館は、パールハーバーの沖合い、少し離れたところに沈む戦艦アリゾナをまたぐように建てられている白亜の建物です。(写真の右のほう) 真ん中がくぼんだ独特の形のこの建物、アルフレッド・プライスという人の設計だそうです。
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そこまではボートに乗って移動するのですが、観光シーズンだったので大変混んでいて2時間待ちでした。待っている間に併設されている見学者センターにある展示物などを見学します。水兵服などの遺品が飾られ、1941年12月7日の朝、いつものように業務をこなしていたアメリカの若い兵士たちが突然命を奪われた悲劇をこれでもかと言う具合に見せ付けられます。攻撃に参加していた日本の艦隊の配置図もありました。そして! 出口付近には、この記念館設立のために多額の寄付を行ったエルヴィスの写真も飾られていました!真正面から写真を撮りたかったのですが、これをず~~っと読んでいるおじさんがなかなかどいてくれず、あきらめてななめから撮りました。
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何がつらかったかというと、ボートに乗る前に全員が観なければならない映画です。それこそ、何度も何度も Japanese attack という単語が聞こえ、日本攻撃のために命を奪われたアメリカ兵の悲劇がことさら強調されているように聞こえ、なんだか観ていられない気分になりました。何事にも大げさなアメリカ人のこと。すすり泣いている人もいるし。私たち日本人は(その回では日本人は私たちだけでした)ひたすら神妙な顔つきで映画に見入っていました。。。と思いきや、わが息子は、あろうことか、居眠りをしていたそうです! 何たる不届きもの!!
それにしても、こういう映画、前はなかったような気がするんだけれどな~。

記念館の中では、「静かにしてください」と何度も言われ、少しでもしゃべっていると注意されます。ここでも、あろうことか、わが息子と娘(しかし係りの人には boys! と言われた)は注意されてしまいました。ほんと、ひやひやするわ。

前回来たときのことを思い出し、周りの視線が冷たいのかな、と思っていましたが今回はそれは気にならなかったです。いまどきのアメリカ人の受け止め方も変わってきているのかな。そういえば、私が広島の原爆資料館を訪れたときもたくさんの外国人見学者を見かけ、なんとなくうれしいような気もしたので、ここでもそうなのかな、と自分で納得していました。アリゾナ記念館を見学している日本人を見て怒るアメリカ人はいないだろう、と。

とはいっても日本人にはちょっぴりつらい場所です。
これから見学される予定のある方は、心して訪れたほうがよいと思われます。

そういえば、横山秀夫著の小説「出口のない海」で描かれていた、日本の人間魚雷「回天」もなぜかここに展示されていました。「魚雷」を表す英語が torpedo であることを知りました。
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by oakpark | 2008-04-01 23:25 | 雑感

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