私はとっても涙もろい   

自分でも嫌になるくらいすぐ涙が出てくる体質です。
両親が二人とも涙もろいので遺伝かもしれません。

父親に関してはこんな思い出があります。何の話がきっかけだったか、父が急に「同期の桜」を歌ってくれることになったのですが、途中から、涙涙。。。小学生だった私は、なぜお父さんはこんなに泣いているのだろう?と思いました。自分で勝手に盛り上がって勝手に泣いている、、取り残された、という気分だけが思い出として残っているのです。終戦時に父は12歳だったので「同期の桜」の経験はないはずなのですが、歌っているうちに、歌詞に心動かされのてしまったでしょうね。それにしても、子供の前であれだけ泣けるってのもすごいです。
母も父に負けず劣らず涙もろい。私が結婚したばかりのころからごく最近まで、私が実家に帰省して自分の家に戻る日などはいつも目に涙を浮かべていましたっけ。こっちまでもらい泣きしそうで困るんです、ほんと。

そんな両親を親に持つ私も当然涙もろい。朝、新聞の投稿欄を読みながら涙するし、ドラマの盛り上げにもすぐ引っかかってしまいます。まあ、あまりにもあざといものは、さめる場合もありますが。

最近泣いたのは、NHKの大河ドラマ「篤姫」の先週放送分。島津今泉家に生まれた主人公のおかつが、島津本家の養女としてもらわれていく日の両親との別れのシーンでかなり泣いてしまいました。「そなたの母親でおられるのも今日限りよのお」なんていう樋口可南子のせりふなんて、「そんなのありえる?」生きているのに親子でなくなるなんて!と、わが身に置き換えて泣いてしまいました。また、おかつ役の宮崎あおいがかわいいんです。私は好きですね~。特に美人というわけではないですが、押し付けがましくない切れの良い快活な演技で、素朴で知的な姫様を好演していると思います。 戦いのシーンのない大河ですが、おもしろそう。今後も出来る限り見たいです。ただし、日曜のゴールデンタイムなので、なかなか落ち着いてテレビが見らない時間帯なのですよねえ。

もう一つ、お友達に貸して頂いた映画「善き人のためのソナタ」は予想にたがわずよかったです。最初は「なにやっているんだろう~。どういうシチュエーションだろう~。かったるいかも?」と頭の悪い私は思っていたのですが、途中から状況を理解し、一気に物語の中に引き込まれていきました。最後のシーンがとにかく良かった。じわ~~っと涙が出てきました。この主演俳優さん、去年の7月に亡くなっているそうです。まさに命を賭した演技だったのでしょうか。

この映画で語られていたベルリンの壁が崩壊したのは1989年の11月9日なのですね。6日前の11月3日に結婚式をあげ翌日からハワイに新婚旅行に行っていた私は、当時、自分のことに浮かれてしまい、この歴史的な事件にあまり注意を払っていませんでした。新婚旅行先のハワイでは、松田優作さんが亡くなったことを知りました。また、結婚式当日の3日は、横浜で、坂本弁護士一家がオウム真理教により誘拐された日でもあります。なんだか、いろいろあった年なのです。

東ドイツといえばもう一つ思い出があります。24歳のときにイギリスで一ヶ月間サマースクールに参加したことがあります。そのときも、また後年ロスに1年住んだときも感じましたが、欧米の人たちは一般的にアジア人にあまり優しくない。このサマースクールのときもアジア系はアジア系で集まり、あまりヨーロッパの人との交流はなかった。でも、ただひとり、気さくに私に話しかけてくれた、ちょっとボーイッシュな雰囲気の女の子がいて、その女の子が東ドイツ出身の子でした。つたない英語力で聞き取ったことに「親戚が西ドイツにいて会えない」とのこと、当時の24歳のノーテンキな私は、複雑なドイツの事情など知らず、何のことを言っているのかな~くらいのかんじだったのです。あの時もっと、あの子と親しくなって文通でもしていたら、もっと世界が広がったのに、とあとになって後悔しました。
今頃、あの子はどうしているのかなあ、と時々思います。写真も撮っていませんが、顔だけは鮮明に覚えています。

涙の話しでした。(まとめ、、、でもまとまらない)

by oakpark | 2008-02-19 00:34 | 雑感

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