オールディーズがいっぱい♪ 「アメリカン・グラフィティ」   

前にも書きましたが、カルチャーセンターで「映画講座」をとっています。
私が参加した最初講座のテーマは「ロード・ムーヴィー」、2回目が「アイルランド映画」、3回目の今回が「青春、成長物語映画」です。

今回、1回目に取り上げられた映画が「スタンド・バイ・ミー」で、すでに授業は終わっています。次回は「アメリカン・グラフティ」です。5年ほど前に一度観た映画ですが、今回改めてもう一度観ました。

この映画は、1962年のアメリカ西海岸を舞台にしていて、高校を卒業して東部の大学に進学する予定の若者二人(リチャード・ドレイフェスとロン・ハワード)が、東部への出発前夜に仲間たちと過ごした一晩を描いた作品。一晩の間に対照的に心境が変化した二人の行動を主軸に、仲間たちの「大人一歩手前」的な行動が時にコミカルに、そして瑞々しく、見方によっては痛々しく描かれています。ばらばらに行動した彼らを追うので、映像は断片的になるのですが、そのつぎはぎ感をなくし映画全体に一体感を与えているのが、その街のラジオ局から次々と流れる(なぜかみんなその局を聞いている)オールディーズナンバー!!ある意味、これらのタイムリーに流れてくるオールディーズナンバーがこの映画の主役かもしれません。オールディーズ好きの人は必見の映画です!

で、びっくりしたのが、この映画を初めて観た5年前には「あ~、オールディーズだなあ。聞いたことのある曲もあるなあ」と思ったくらいなのですが、今回私は、10曲はタイトルがわかりました!これって、フレディとエルヴィスに教えてもらったのかも。クイーンのファンになって、クイーンに関連した曲も聞くようになり、エルヴィスのファンになって、さらにそのバリエーションは増えました。エルヴィスもたくさんカバーしているし、エルヴィスもたくさんカバーされているから。

「アメリカン・グラフィティ」から、いくつか心に残った曲、紹介します。まず、プラターズの「Only You」。これは名曲中の名曲ですよね。
いい声ですね~。同じくプラターズの「Smoke Gets In Your Eyes」。

プラターズというグループの名前はクイーンファンになってはじめて知りました。フレディが、ソロアルバムで歌っていたので。(フレディの「The Great Pretender」)フレディがカバー曲をアルバムに入れることは珍しいので、よほど気に入っていたのかな。実に楽しそうに歌っています。本当はもっとカバーをしたかったと思うけれど、いろんな事情でなかなか実現しなかったのだと思う。オリジナルのプラターズの「The Great Pretender」。この曲、「アメリカン・グラフィティ」では、主演のひとり、リチャード・ドレイフェスが自分の将来を思い悩みながらショーウインドウのテレビを見ているシーンで流れていました。そのテレビには、リッキー・ネルソンが映っていましたよ。これも昔の私だったら、だれ?これ?だったな。そういえば、「フォレストガンプ」でも同じようなシチュエーションで、ショーウインドウのテレビにエルヴィスが「ハウンド・ドッグ」を歌うシーンが映っていましたが、これも、この映画を始めてみたときは気づかなかった。意識しているかしていないかで、こうも違うものなのですね。

フレディはアルバムにはカバー曲は入れていないけれど、ライブではよく歌っているのです。1986年の「ウエンブリー・ライブ」では、ロックンロールメドレーと称して「Baby I Don't Care」→「Hello Mary Lou」→「Tutti Frutti」 と歌いつないでいきます。クイーンファンになったばかりのころ、このうちのどの曲の知らなくて、なんでフレディはこんな知らない曲を歌うのだろう~とさえ思っていました。でも、とっても楽しそうに歌っているのです。今はもちろん全部知っていますよ。フレディのロックンロール・メドレー最初の「Baby I Don't Care」がエルヴィスの曲だと知った時はとてもびっくりしました。映画「監獄ロック」での1シーン。このエルヴィスのパフォーマンスが可愛くてかっこよくて大好きで、こちら、エルヴィスが着ているセーターを真似て(編み図はお友達にいただいて)編んでしまいました。

「Hello Mary Lou」はリッキー・ネルソンがオリジナル。リッキー・ネルソンもかわいいですね。こちらです。「Tutti Fruttiのオリジナルはリトル・リチャード。ものすごくパワフルな黒人シンガー。こちら。フレディは好きだったと思うな。フレディはこれ。 エルヴィスも初期のテレビショーで歌っています。中盤で、なんで舌を出しているのかなぞ。歌詞を間違えたのかな。こちら

自分の好きな他人の歌を歌うときって、みんな楽しそうですね~。
そういえば「アメリカン・グラフィティ」でも使われてた、ダイアモンズの「Little Darling」をエルヴィスが1977年に歌っている歌声も楽しそうです。亡くなる年ですが。ダイアモンズって、今でも健在のようですね。「my darling~~~」というせりふ部分、年輪を感じてじ~~んとしました。ダイアモンズの「Little Darling」。若い頃の映像はこちら
そしてエルヴィスの「Little Darling」

オールディーズって、ヒットした時代を生きたわけでもないのに、聞くと、なんだか切ないような、懐かしいような気持ちになります。 歌詞があまりにもストレートなのも、ぐっとくる理由の一つなのかも。
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by oakpark | 2008-01-23 22:08 | 映画

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