エルヴィス写真家のワートハイマーさん死去
2014年 10月 24日
ワートハイマーさんの撮った1956年の21歳のエルヴィスは本当にキラキラしています。白黒の深い陰影のある写真で、エルヴィスの野望あふれる歌手の姿や、ママっこの息子の姿や、おしゃれに気を配る伊達男の姿や、女を追うオスの姿や、まだ幼い少年の姿を映し出しているんです。よくぞ撮ってくれたよ、ワートハイマーさん、というかんじです。
ワートハイマーさんは1956年の3月に、今まで聞いたことのない「エルヴィス・プレスリー」という新人歌手の密着写真を撮って欲しいと頼まれます。仕事熱心だったからなのか、実際エルヴィスに会ってみて興味がわいたのか、実にいろいろな場所に追っかけて写真を撮り続けていることに驚かされます。楽屋や、ステージなんかはまだわかるにしても、女性の密会場所や部屋でくつろぐ姿まで。 エルヴィスもエルヴィスで、そんなあけすけな姿をさらしてもいいのかというくらい無防備です。急に有名になって、写真に撮られること自体がうれしかったのかもしれません。 歴史的にも貴重な資料になりそうな写真もたくさんあります。
これは有名な、'The Kiss' 写真用のポーズではなく、ワートハイマーさんがこっそりエルヴィスのあとをつけて撮った写真。
その女性とコーヒーショップで会話。当事のコーヒーショップの店内の様子がわかる。
後ろ姿を撮ろうという発想もいいです。私の好きな写真の一つ。男は背中で人生を語る。。。
この写真も好き。おしゃれなエルヴィスが洋服店でシャツを選んでいるところ。エルヴィスの着ているツィードのコートがいいなあ。
実は私が家で飾るエルヴィスの写真はワートハイマーさんの作品のみなのです。今飾っているのはこれ。
かっこいい、歌手のエルヴィス。
でも、まだ21歳。こんな幼い表情の写真もあります。
パーカー大佐(マネージャー)と楽しそうに談笑。
ワートハイマーさん、たくさんエルヴィスの写真を撮ってくださってありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。
by oakpark | 2014-10-24 09:52 | ELVIS