パンのはなし   (その2)   

前回のパンのはなし(その1)では、私の3歳までのパン体験をお話しましたが、きょうはそれ以降高校生くらいまでのパン体験をお話します。

その前に、、、きょうの東京地方は大雪でした。午前中ずっと降り続け、まるで雪国のようでした。夕方は雪かきをがんばりました(近所の人が出てくると、やらないわけにはいかない)
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さて、3歳で「ロバのパン屋」を経験した私の、次なるパンとの出会いは「神戸屋のパン」でした。ていうか、小学生のころはパンといえば、神戸屋しかないと思っていました。同じ頃、電車といえばすべてツートンカラーだと思っていたのと同じように(阪神電車のこと。普通は青とベージュ、急行、特急はオレンジとベージュのツートンカラーの車体)。小学生のころの世界は狭かった。近所に2軒、「神戸屋のパン」を売っている店があり、母からお金をもらってお気に入りの菓子パンを買いに行くのが楽しみでした。当事どんな菓子パンを買っていたか、先日から思い出そうとしているのですが、実はあまり思い出せない。 すぐに思い出したのはドッグパンのような真ん中に切れ込みがある長細いパンでチョコレートクリームとかコーヒークリームとかそういうのがはさまっていたタイプ。今でこそ、絶対食べないタイプのパンですが、当時はすんごいご馳走のように思っていました。普段はトーストだけなので、甘いパンが珍しかったのですよね。それ以外にはどんなパンを好んでいたのか。 やはり、ジャムパンとかクリームパンとかかな。アンパンはそれほど好きではなかった(今は大好き)。あと、先日書いたミニスナックゴールドのようなお砂糖をまぶしたパンもあった気がします。

神戸屋パンは1918年創業。30年後の1948年創業の山崎パンのほうがずっと規模が大きいのですね。確かにこちら、東京に着てからはCMでも何にしても「ヤマザキパン」のほうがよく聞きますが、関西で育った私の子供時代は、絶対「神戸屋パン」でしたねえ~。 ですよね?

実は中学生になっても「神戸屋パン」でした。私は私立の中学に進学したのでお弁当持参でしたが、友達と話し合って、週に一回だけパンの日にしようと決めました。購買部でパンを買うのですが、そこで売られていたのが「神戸屋パン」だったのです。どこの学校でもそうだと思いますが昼休みの購買部はすごく混雑しますよね。買うのが大変なだけでなく、欲しいパンが売切れてしまう可能性もある。いつごろからか、朝に予約してパンを買うようになりました。どうやるかというと、朝、学校に着くとすぐに購買部に行き、備え付けの白い袋に鉛筆で欲しいパンの名前を書くのです。そして、「おばちゃん、おねがい~」」とかなんかいいながら、愛想をふりまいておくと、昼休みまでにパンを入れておいてくれるという仕組み。昼休みには安心してゆっくり出かけていき余裕で欲しいパンをゲットできたのです。当時はそろそろダイエットを気にする年頃だったので、本当は3つくらい食べられるのに、無理して2つにしていましたねえ。でもそのあと、デザートにプリンとかヨーグルトとか買って食べていましたっけ。時には付属の大学のほうまで出かけていってアイスを買っていたこともありました。パンは大抵、卵パンのような調理パンと甘いパンのセットにしていましたね。好きだったのが、丸いカステラっぽい生地のパンの中央に生クリームが乗せてあるやつ。生クリームは今でも大好き。話しはそれますがミスドのエンジェルクリームも大好きなんですもの。 ミスタードーナツも懐かしい。当時は「ミスド」なんて言っていなかった。「ミスタードーナツ」でしたね。いつか、こちらの話しもしなければ。そういえば、最近の子供たちは生クリームが嫌いな子が結構いますね。うちの子達もそれほど好きではないみたい。ぜいたくなんだよ、と言いたい。あんなおいしいものを。昔、バタークリームしかなかった頃を知っているだけに、生クリームに出会ったときの感動は半端じゃなかったです、私は。

今の神戸屋パンのラインナップはこちら。最近はこの手の菓子パンはあまり買わなくなったので、知らないのばかりです~。

最近食べることの多い甘い系のパンは、もうちょっと高級なの。そして、ちょっと高級なパンとの出会いも実は小学生の頃にありました。その名は「ドンク」。「ドンク」といえば、高級なパンで、ちょっとやそっとでは買えないというイメージでしたねえ。 家の近所(といっても徒歩10分くらいのところ)に「ドンク」ができたときは衝撃的でした。母が「ドンク」で、、、なんて口にすると胸がときめきましたモン。 でもめったに食べられなかった。だからかどうか、どんなパンを食べていたか全然思い出せない。 当事どんなパンがあったかどなたか教えて~。「ドンク」のホームページはこちら

そして中学校で出会ったのが「カスカード」。なんと、中学のある駅にあったのです。最初からではなく、中2か、中3ころにできたような気がします。珍しくてうれしくて、みんなで一緒に買いに行きました。おしゃれな、おパリなかんじの赤い袋でした。でも、やはり、中学生には値段が高かったですねえ。 それに一度私はこのパン屋のせいで、大変な思いをしたことがあるのです。 ある日、駅につくと貧血で動けなくなってしまったことがありました。母に迎えにきてもらうことにして、友達に付き添ってもらってベンチで休んでいたのですが、そのベンチのあった場所が、「カスカード」の排気口(?)のすぐ横で、いつもならおいしそうな濃厚なかおりがもう気持ち悪くて気持ち悪くて。場所を移りたいけれど、そのことを言えないくらい気持ち悪かったことを覚えています。そのとき、遅刻覚悟で付き添ってくれた友達には感謝しています。「カスカード」をネットで調べてみましたが、ホームページはないのかな。代わりにこんなブログを書いてらっしゃる方がいて、ちょっと貼らせてもらいます。こちら。ここにある、チョコの乗ったパンは、確かに「カスカード」らしいです。

「カスカード」で、大人になってから食べるようになった、ちょっと高級なパンたちの基本形に出会ったような気がします。

by oakpark | 2012-02-29 21:17

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