映画『夜霧よ今夜もありがとう』   

2012年に入って一週間たちました。

このタイミングであえて言ってしまいますが、今年私はこのブログをたくさん更新するつもりでいます。 きっと今以上に内容の薄い駄文をたくさん羅列することになり、読んでくださる方のお目汚しになろうかとは思うのですが、了承よろしく、です。

今日は、こんな映画の紹介。 去年テレビで放映されているのを録画していてお正月にやっと観ました。
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『夜霧よ今夜も有難う』(1967) 監督:江崎実生  出演:石原裕次郎、浅丘ルリ子、二谷英明、太田雅子

しばらく観て、なんだ、なんだ、なんだ~。これ、カサブランカやん! と思いました。
裕次郎がボギーで、浅丘ルリ子がバーグマンですよ。 裕次郎が昔の恋人のルリ子に会って、酒を煽るシーンの構図なんて、カサブランカと一緒やん。バーのカウンターがあって、うしろに二階に上がる階段があって。。。

そして思いました。ルリ子は演技が上手だなあ。裕次郎はへた。 でも英語は上手だった。

この頃の日本映画はあまり観たことがないので、いろいろと新鮮なのですが、最近の映画と違うのは、役者の力量がまちまちなのが顕著にわかる、というやつ。 最近のは、映画にしてもドラマにしても、新人役者さんでさえ、監督さんに絞られているのか皆さんお上手。 それに比べて、昔の映画は、メインの役者さんこそそれなりにお上手ですか、脇の役者さんに、まさにセリフ棒読みみたいな人がたまにいたりします。たぶん、役者の絶対数が今より少なかったのでしょうね。これもご愛嬌ですかね。

それと、さすが、裕次郎映画、せりふがくさいの~。ちょっと笑っちゃいそう。
裕次郎:一体何をしていたんだ。4年だぞ、4年。
ルリ子:1500回朝を迎え、1500回昼を迎え、1500回夜を迎えたわ。

な、なんで、そんなにすぐに計算できるねん!とツッコミ入れたくなりました。それとも、事前に計算していたのでしょうか。もう少しで結婚するはずだった裕次郎と、不慮の事故で引き離されて4年、つまり1500日ね、と。
正確には4年は、1460日なんだけどね。うるう年分をいれて、1461日。でもまあ、「1461回朝を迎え、1461回昼を迎え、1461回夜を迎えたわ」なんて、さらに間抜けか。。。

これは本当に雰囲気に浸る映画ですね。そ裕次郎になったつもりでタバコをくゆらしバーボンかなんかを飲んじゃったりして、いい気分になるっていう映画ではないでしょうかねえ。裕次郎って男性にも人気ありますもんね。

裕次郎に想いを寄せる娘役にのちの梶芽衣子が、太田雅子という名前で出ています。私の知っている、かっこよくてクールな梶芽衣子と全然違っていてびっくり。 エルヴィス映画にジャラジャラ出てくるこの時代の女性と同じように、白のタートルネックでゴーゴーを踊っていますが、やはり日本人は足が短いわ。

やはりこの曲を貼らずばいきますまい。前奏が存在感あります~。
 


当時はこういう、ハリウッドのリメイクってたくさんあったのですかね。
『カサブランカ』(1942) → 『夜霧よ今夜も有難う』(1967)
『哀愁』(1940) → 『君の名は』(1953)

他にもあるのかなあ。

by oakpark | 2012-01-07 22:26 | 映画

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