それでも春は来る   

大地震以来、春を彩るはずだったさまざまな行事が縮小されたり中止になったりしています。卒業式や入学式がなくなった学校も多いようです。

でも、確実に春は来ているのですね。 この家に引っ越して約一年。いまだに家の周りに植わっている木や花の名前がわからずにいるのですが(調べようとしていない)、夏の間もがんばって水やりをしたクリスマスローズが元気に咲きました。 赤紫色のお花が恥ずかしそうに下を向いて咲いています。 3月に咲くのになぜ「クリスマス・ローズ」なのかしら。今度調べてみよう~。

そして玄関に植わっている木(名前わからず)にこんなお花が咲いています。
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私はきれいな色のかわいい小さなお花だなあ(あまり花に見えないけれど)と思っているのですが、次女には「目玉みたい」と不評です。確かにそう言われてみれば、目玉親父の小さいのって感じがしないでもないです。 でもピンクの色がきれいで、目にするだけで気分が明るくなります。周りのおうちでもいろんな色のお花が咲き始めていて、春だなあ~と感じます。 庭の手入れは嫌いだけれど、きれいなお花は大好き。


明日から中学も高校も始まるのですが、我が家のこの春のイベントといえば、夫と長男、次女の三人で行ったワシントン旅行でしょうか。受験生の長女と私はお留守番だったのですが、長女は友達3人をお泊まりに呼び、私はといえば、家事が少なくなった分時間が出来たのをいいことに映画のDVDを6本観て、今冬の編み物の宿題である紳士もののベストを2枚編み上げました。

今回のアメリカ旅行ではちょっとした事件があったらしいのです。普段から時々偏頭痛を起こしてしまう次女が、またワシントン空港で頭痛をおこしてしまいました。飛行機が嫌いで機内食が苦手という精神的なものもあったかもしれません。どんどん顔色も悪くなってきたので、夫がトイレに連れて行って介抱していると、空港の医療スタッフがやってきて、突然血圧を測ったり血糖値を調べたりし始めたらしい。担架が運ばれてきたり車椅子に乗せられたりと、えらい大げさなことになってしまったらしい。そしてスタッフがみんな、順番に聞いてくるのが「FUKUSHIMAから来たのか?」という質問。 放射能にやられて気分が悪くなっていると思われたらしいのだ。一体全体、日本がどうなっていると思われているのだろうか~。



今後は風評被害が怖いですね。世界中からの援助の気持ちはありがたくいただきながら、同時に福島は大丈夫、宮城も大丈夫、日本は大丈夫と、何らかの方法で声を上げていかなければいけないのかも。日本人はアピールべただから、勇気と工夫が要るかもしれないと思います。


この春は、もう一つ、息子の所属する音楽部の定期演奏会がありました。震災の影響で多くの学校で中止、または延期になる中、予定通り行われました。男子10人、女子8人の合唱で、息子はバス担当。家では決して歌ってくれないので、絶対歌声を聞き取ってやると、意気込んで行きましたが、やはりよくは聞こえませんでした。でも、「エトピリカ」や「さとうきび畑」「河口」など、私も知っている曲も含めて10曲ほど、一生懸命、楽しそうに歌っていました。日頃陸上部との兼部で練習が大変そうですが、がんばっている姿を見ることができてよかったです。 少し前に突然「ローファーがいる」と言い出したのはこのためだったのだな、とこのときわかりました。普段必要最低限どのことしか言わないので、ほんと、わかんないわ。

演奏会場のあった新横浜でエルヴィスを発見!
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と思ったら、新横浜にある、エルヴィスの専門店「キング・クレオール」の看板でした。今回は行く暇がなかったので、是非今度行きたいです。

by oakpark | 2011-04-05 00:05 | 雑感

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