クルム・伊達公子選手   

今月はじめに誕生日を迎え、大台に乗り、その数字に落ち込み、少し荒れたりもしましたが、徐々に前向きな気分になってきています。普通にのんべんだらりと暮らしてていると、どんどん衰えていく年齢になったから、というわけではないですが、最近は身の回りのいろんな人から元気をもらおうと意識しています。次女のバスケクラブのお母さんたちや、職場の同僚、テニススクールの仲間、みんな元気、元気。私にはない素敵なところをどんどん吸収して、少しでも実りのある人生にしたいな。

な~んちゃって大げさなことを書きましたが、私が元気をもらえる人物のひとりが、クルム・伊達公子選手。最近はブログもまめにチェックしていますが、彼女の毎日は努力の日々。トレーニングして、海外に試合に行って、またトレーニングして、また試合。。。テニスの選手ってなんて大変なのでしょう。さらにがんばって結果を出しておられるのだからすばらしい。肉体だけではなく精神のタフさに感嘆の声を上げずにはいられません。精神のタフさと言えば、精神のタフさの競争ともいえるゴルフも観ていて面白いですね。マラソンを見るのも好き。最近は見るのが楽しいボールゲームよりも精神のタフさがより必要に思えるスポーツを見るのが好きです。

そして、ついに行ってきました、有明テニスの森公園で行われている東レパンパシフィックテニス大会に!
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プロのテニス選手の試合を見に行くなんて中学生のとき部活の顧問の先生に連れて行ってもらって以来です。そのときは試合の観戦にはあまり興味がなく、誰が出ていたのか場所がどこだったのか一切覚えていません。「行った」という事実を覚えているだけ。今回は、ちょうどクルム伊達選手の試合のある日でラッキーでした。一度生で見て見たいと思っていたので。念願がかなってうれしい。だって、こんなことを言うのは失礼ですが、いつ引退されるかわからないのだもの。
相手は、杉山愛選手のダブルスのペアだったハンチェコバ選手。背がとっても高くて手足の長い美しいプレイヤーです。伊達選手は一回戦がシャラポアだったので、二回続けて長身の選手が相手ということになりました。 伊達選手はここの所ずっと着用しているワインカラーのウェア。偶然か、ハンチェコバ選手もワインとピンク(?)のツートンカラーの素敵なワンピース。双眼鏡でのぞいてみるとメーカーはアディダスでした。最近、アディダスもテニスウェアを作るようになり、それがなかなかかわいいのです。あんなワンピースが似合う体型、そして年齢だったらなあ、と羨ましく思いました。昔からテニスのワンピースウェアは憧れでした。お店で何度か手に取ったりもしたけれど、自分には似合わないといつも諦めてきました。懸命な判断だったと思います。中学のとき、松陰学園という学校(南野陽子の出身校よ!)にワンピースの似合う美人のテニス部員がいましたっけ。大学のサークルにもワンピースの似合う、スタイル抜群のK先輩がいたなあ。大人になってはじめてのテニス観戦では、まずはテニスウェアに注目しました。
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その次に目が行ったのが、ラインマンの存在です。すべてのラインに線審がいて、「フォールト!」「アウト!」と叫んでいます。ネットの横の台の上に座っている主審はラインの判定はしないのですね。ゲームカウントをコールしたり、コートチェンジの際の休憩時間を計ったり、タイムを取った選手をコールしたり、チャレンジのコールを紹介したりするだけ。チャレンジというのは、選手が線審のコールに不満なときに、1セットにつき三回までビデオ判定をお願いできるシステム。これは便利ですよね。昔はそんなのなかったから、よく判定に不服な選手が審判に食ってかかるシーンがありました。マッケンローとか有名でしたよね。線審、ボールボーイはすべて女性。線審の中には結構年配に見える人もいましたが、一緒に行った友人と、老眼の私たちには無理よねと話していました。まあ、彼女は老眼だけだけど、私なんて近視と乱視と老眼が入り混じっているから、絶対線審なんて無理。チャレンジされるたびに覆されそうだわ。

そして次に不思議だなあと思って観察してしまったのが、ハンチェコバがサーブをするときのボール扱い。テニスでは2本サーブを打つ権利があるのですが、今の女子の選手は一つを手に取り、もう一つをアンダースコートにしまう場合が多いです。昔は一つだけ持ってファーストサーブをうち、入らなかった場合は、後ろにいるボールボーイにボールを要求していました。でも、もちろんそれはプロの選手の場合で、私たちのようなへたっぴいな素人は、ボールを二つ手に持ってサーブを打っていたような気がします。昔のスコートの下はひらひらのフリルのついたパンツでボールをしまうところなんてなかったから。今は、私たち素人も、手に持つボールは一つだけで残りはスコートをはく人はアンダースコートの中、大半のおばさんプレイヤーはズボンのポケットの中に入れます。

さて、ハンチェコバ選手は、まあ、他のプロの選手もそうなのですが、まず、ボールボーイからボールを三つもらい、その三つをじっと見つめたあと、いらないボールを捨てるのです。多くの選手は二つボールを持つので(一つは手に、もう一つはアンダースコートに)、捨てるボールは一つですが、ハンチェコバは一つしかボールを持たない主義なのか、このときボールを二つ捨てます。そしてすぐサーブを打ちに行くと思いきや、またボールボーイのほうに近寄ってボールをもらい、またじっと見つめていらないほうのボールを捨てるのです。これはなんなんでしょう。伊達さんもやってます。最初からボール二つでいいやん。ボールを見てサーブが入りそうなボールがわかるのでしょうか。それともただのおまじない? これが、少し前から不思議で不思議で。誰かにご存知の方いますか~?

このときの試合は伊達選手の勝ち。一セット目はハンチェコバ選手が取りましたが、伊達選手は2セット目からサーブのスピードを変えてみたり、スライスボールをうまく使ったりしてハンチェコバ選手を翻弄しました。ハンチャコバ選手にとっては完全にアウェーの場内。伊達選手にゲームを連取され途中からやる気をなくしてしまったのかもしれません; トイレ休憩を取り、メディカルタイムをとり、ついに棄権してしまいました。直後のインタビューで伊達選手が「彼女もタフな強い選手なので申し訳ない気持ちもありますが、、、、勝負の世界なので、、、、」と言ったのは、たぶん場内の雰囲気のことを言っていたと思います。ハンチェコバ選手にとってはついこの前まで杉山選手とペアを組み日本人に応援してもらっていたのに、今回は、、、というのもあったのかも。私がよくないなあと思ったのは、ハンチェコバ選手のミスに拍手が起こっていたこと。伊達選手がいいショットを打ちハンチェコバ選手がミスをしたのならいいけれど、完全にハンチェコバ選手のイージーなミスだと思われる場合も拍手が起こりました。これはマナー違反ではないかなあ。
観客も少ないし、日本はやはり、テニス後進国だなあと痛感しました。

それにしても、伊達選手は私のちょうど10歳下。それで20才くらいの選手と互角に戦うのだからすごいったらありゃしない。 私も気持ちだけはまだまだ若いつもりでがんばらなくっちゃと思った一日でした!。

by oakpark | 2010-10-01 00:16 | テニス!

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