映画 「フロリダ万才」~一番人気の相手役 シェリー・フェブレイ~   

<エルヴィス関連映画>のカテゴリで日記を書くのは1年3ヶ月ぶり。やはりなかなか書きにくいですからね~、エルヴィス映画は。いろんな意味で。これまで「ヤング・ヤング・パレード」「監獄ロック」「アカプルコの海」「G.I.ブルース」と来ているのでわれながらなかなか良いラインナップではありませんか。そして今回紹介するのが「フロリダ万才」(1964年 ボリス・セイガル監督)です。
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この映画、個人的にはかなり好きな映画なのですが、ビデオテープのみでDVDを持っていません。本日、私の年中行事の一つである「エルヴィス映画祭」なる催しに行き、そこで大画面で観てきたので興奮冷めやらぬ間に日記に記しておこうと思ってしまいましたが、DVDがないので、たくさん写真が載せられないのが残念です。この映画が好きな最大の理由が、エルヴィスの相手役のシェリー・フェブレーの可愛らしさ。そしてストーリー展開もなかなかよろしい。シェリーがエルヴィスにちゅっとキスするシーンもあったりして、そこもよい。TV番組の「ドナ・リード・ショー」でティーンアイドルになったシェリーは、この映画の撮影当事20歳。清純な可愛らしさを残しつつちょっぴり大人のセクシーさも見え隠れして、とっても魅力的。30歳が間近なエルヴィスもメロメロだったのではないでしょうか~。エルヴィス映画の相手役としてはアン・マーグレットが有名ですが、私はこのシェリー・フェブレイのほうが相手役としてはお似合いだと思う。周りの人たちもそう思っていたのか、この映画を含めて3作品でエルヴィスと共演しています。
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誰も観ないでしょうから、ネタばれのあらすじを紹介します。シカゴのナイトクラブで専属バンドの歌手をしていたラスティ(エルヴィス)は、ひょんな弾みでナイトクラブのオーナーから娘の保護監視役をおおせつかります。オーナーの愛娘のヴァレリー(シェリー・フェブレイ)が、女友達とフロリダに遊びに行くというので、男手一つで娘を育てたオーナーは心配で仕方がありません。夏のフロリダは遊びに飢えた若者であふれかえっているのに、そんなところに娘をやるなんて。オーナーがラスティ(エルヴィス)に言うせりふの中で「娘なんて持つもんじゃないぞ。心配で仕方がない」というのがあり、ラスティ(エルヴィス)は「努力します」なんて答えるのですが、後年エルヴィスは娘のリサ・マリーを授かるのですから不思議な感じがしました。ただし、心配で仕方がない年頃にリサ育つまで見届けられなかったのが本当に残念ですが。。。。
さて、ヴァレリーの子守ということで勇んでフロリダまで行ったバンドのメンバーたちの頭の中はかわいい女の子をナンパすることでいっぱい。チラッと見たヴァレリーはダサい女の子でへんな虫がつく心配はなさそう、ということでそれぞれ楽しい女遊びに精を出そうとします。ところが、実は魅力的な女の子だったヴァレリーにイタリア男のロマーノが付きまとい始めます。手の早いイタリア男に何かされては大変ということで、エルヴィスとバンドのメンバーたちは、せっかく見つけた女の子とのデートを中断しながらも必死でヴァレリーの身の安全を守ろうと奮闘します。 
そしてよくあるパターンなのですが、ある晩のこと、ヴァレリーをホテルの部屋まで送っていくことになったラスティは思いがけずヴァレリーの魅力に心打たれてしまうのですよ。そしてヴァレリーもラスティの優しさにときめきます。あ~、この「家まで送る」って行為は恋の始まりよね~。皆さんも経験ありませんか? このときエルヴィスが歌うのが、私がこの映画のなかで一番好きな
でも、このときのエルヴィスの髪型は整いすぎて変だ。
ヴァレリーに恋してしまったラスティはバンドの仲間に、みんなの楽しみの邪魔をしては悪いから今後は自分ひとりで子守をすると宣言します。そして水上スキーやらダンスやらいろんなことをして二人は楽しむのです。
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ところが、ある日、毎日かかってくるパパからの電話で実はラスティがパパに雇われている子守だということをヴァレリーが知ってしまうのです。ここのシェリーの演技が最高。私はエルヴィス映画で涙ぐんだことなんてないのですが、このときのシェリーの涙に毎回思わずもらい泣きしてしまいます。好きになった男のやさしさが実は金で買われたものだったとわかったときの女心が痛いほど伝わってきて、ヴァレリーかわいそう~と思ってしまうからです。このシーンだけでシェリー・フェブレイはかわいいだけではなく、名女優でもあると思ってしまいました(エルヴィス映画以外の作品を知らないけれど)。
恋に破れた(と思った)ヴァレリーはイタリア男のロマーノを誘って夜の街に繰り出します。ストリップ劇場で自分もストリップまがいの行為をして大騒ぎを起こします。ここに駆けつけたラスティが必死でヴァレリーを止めようとするシーンが私は大好き。窮地に陥ったお姫様を王子様が助けてくれるっていう図式ですもの。こういうのっていつの時代も女の子の夢よね~。ラスティ(エルヴィス)はここではヴァレリーを助けることは出来ないのですが、女装までして留置所に収監されたヴァレリーを助け出そうとします。そして最後は理解のあるお父さんのおかげでめでたしめでたしとなるわけですが、欲を言えば、もう少しラスティのかっこいいシーンがあってもよかったなかなあ。。。

とにかく、シェリーがかわいくてダンスもうまくてスタイルも良くて、とっても魅力的な映画。「ジョニー・エンジェル」を歌っていたシェリーよりもっと洗練されてセクシーなシェリーを見ることができますよ~。

by oakpark | 2010-09-27 00:37 | ELVIS関連映画

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