赤!   

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きょう(過ぎちゃったけど11月3日)に、この秋2回目の衣替え、というかタンスの整理をした。
すると、あれれ~?赤いお洋服がたくさん。こんなに持っていたっけ?赤のTシャツは、もちろんのこと、赤のトレーナー、赤のウインドブレイカー、赤のセーター、赤のスカートまで。ないのは赤のズボンくらいかな。自分が赤色が好きだとは思っていたけれど、いつの間にこんなに増えちゃったのだろう~。

赤が好きになったのは、たぶん母のせい。母は赤が好きだった、というか私に赤を着せるのが好きだった。いつだったか、確か小6のころだったな、母が外出から帰って「いいのがあったから買ってきたよ!」と言って、袋から出してきた洋服は赤のブレザー(金ボタン)だった。すでに赤のブレザー(赤ボタン)とえんじ色のブレザーを持っていたので、赤系のブレザーばかり3着もあって、「どうして赤なの~?」と思った記憶がある。20代のころはそれほど赤を着ていなかったけれど、年とともにその頃の「刷り込み」(?)が威力を発揮して、私に赤を選ばせているのかな。

親が子に着せたい色。 今は、これが少しわかる。私の場合、長女には紺やグレーをよく着せたけれど、色白で少し髪の毛も茶色っぽかった長男には、ベージュとかモスグリーンとかをよく着せました(今も)。なんとなく、こういう色が似合う気がするなあと思って。私自身、憧れるけれど自分には似合わないと決めつけていた色。でもおしゃれに着こなしたらかっこいいなあと思える大人の色。おしゃれ上級者の色。

ベージュやモスグリーン、茶色がおしゃれ上級者の色だと思う、その原点は、私服で通った中高時代のお友達の着こなしと、大学時代の先輩男性の着こなしだ。私の母がモスグリーンや茶系を選ばない人だったので、こういう色のお洋服を素敵に着こなしている人は憧れの対象だった。自分には出来ない着こなしだけれど素敵だなあ~と思っていた。衝撃的だったのが(大げさだけれど)、大学のサークルで1学年上のある先輩(男性)の着こなし。その先輩の場合、もう、車からしてモスグリーンだった。これにはびっくり。モスグリーンは車の色としてはじめて見る色だったから。服装も全体的にベージュなどのスモーキーカラーで統一されている。なんだか新鮮だった。この人は、この色調を意識して選んで着こなしているんだなと思ったもの。私と同世代の男性も、こういうおしゃれをするんだと初めて知ったのでした。父も弟も、おしゃれには全く無縁の男性でしたからなあ。そして、このときに、この先輩のように「色白、茶色っぽい髪」の人にはモスグリーンが似合うと、勝手に思いこんだのかな。わが息子が色白に育ったとき、ふとその先輩のことを思い出し、知らず知らずのうちにモスグリーンやベージュの服を選ぶようになっていました。母の影響を受けた私がそうだったように、もしかしたら息子も将来自分で洋服を選ぶとき、無意識に母(私ね)が好んだモスグリーンとを選ぶのかもしれません。それとも、ひそかに「いやだ」と思っていて、正反対の色を選ぶかもね。

さて、上の写真の赤手袋は、私が25~6才ころに、梅田の阪急百貨店で購入したもの。仕事帰りにフラッと立ち寄り、「あ、これほしい!」という衝動に駆られ購入してしまった場面を今でも覚えています。いいようもなくスカッと爽快な気分になった記憶があります。ところが、この手袋、今までに使用したのはせいぜい3~4回なのですよ。やっぱ、赤は使いにくい。お友達などに、黒っぽい服装のときにさし色に使ったらいいじゃない?と言われますが、確かに雑誌などではかっこいいモデルさんがかっこよく、そういう装いをしていますよ。でもね、私がそういう格好をして鏡の前に立つと、へんなのですよね。手袋だけ浮いちゃうというか、不自然なのです。だからこの赤手袋、いつも鏡の前だけで終わってしまっています。20代の頃は、「40歳過ぎの大人の女性になったら似合うかも」と思っていましたが、もうすぐ50になろうかという今になっても全く似合いそうな気配がない。だから、我が家のオブジェとして存在してもらうことにしています。25歳のときの、あのときの、赤からパワーをもらった私の思い出として。

皆さんには、大切にしている色ってありますか?

by oakpark | 2009-11-04 01:11 | ファッション

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