旅行記 ⑨ ローマはやはりすばらしい   

さて、記憶が薄れないうちに旅行記を完成させないと。

フィレンチェからユーロスターでローマに向かう車中、次のホテルはどこかいな、とローマの地図を広げていると、私の隣に座っていたイタリア人のおばさんが覗き込んできました。「何を探しているの?教えてあげましょうか?」って雰囲気でした。私も、ローマに関しては全然下調べをしていなかったので、渡りに船、、、と言いたいところですが、おばさんはイタリア語しか喋れず、私はイタリア語が全くわからない。私は英語で、彼女はイタリア語でコミュニケーションを図ろうとしますが、お互い相手の言うことが????で、全く意思の疎通ができません。二人共しゃべりたい気持ち満々なのに、気持ちが伝わらないって歯がゆいですね。ついに諦め、お互いニコッと笑い合って会話終了となりました。でも、彼女が地図を書いてくれたので、ホテルの位置はなんとな~くわかりました(ところがあとで、大苦労)。

私たちがそうやって話しているのを見て、夫の隣に座っていた日本人男性が夫に話しかけ、二人の会話が始まりました。実は私は、ふたりはいつ話し始めるかなあ~と密かに観察していたのですが、フィレンチェを出発して30分後くらいでしたかね。話し始めると、どんどん会話が弾みます。フィレンチェで何を見たかとか、ローマで何を見るべきかとか、子供たちがいくつかとか、いろいろ。そしてそのうち、そのご主人が夫にローマでは「ローマパス」というのを使えばいいと教えてくれたそうです。なんでも、これを持っていれば、地下鉄、バスは乗り放題だし、美術館、博物館は並ばずとも入れるとのこと。これはいい、ということで、ローマに着くとまずローマパスを手に入れようということになりました(夫の中で)。でも、これが私の計画を狂わせることに。。。
ローマパスってこんなの

駅に着くとすぐローマパスをゲットすることになったのですが、どこで売っているかわからない。とりあえず、インフォーメーションに行きましたが、さすが一国の首都の駅。インフォメーションにズラッと人が並んでいます。わ~、時間がかかりそうと思いましたが、窓口もずらっとたくさんあって、すぐに順番が回ってきました。そしてわかったことはローマパスは駅の売店に売っているとのこと。早速買いに行くと、一つ目の売店では売り切れ。二つ目の売店でようやく買うことができました。20ユーロなり。

そしてここからが問題。ホテルはナヴォーナ広場の近くなのですが、どうやっていくか。二人とも、〈イタリアーぼったくりースリがうようよー用心しなきゃ〉と決め付けていて、タクシーはなんとなく避けたい。では、バスなんだけれど、どの市バスに乗ればいいのか今ひとつわからない。頑張って何人もの人に聞きながらやっとバスに乗り、ナヴォーナ広場の近くで降りる。ここからがまた大変。道は入り組んでいるし、二人共方向音痴だし、ホテルは見つかりにくい小さいホテルだし。ここでも、手当たり次第に人に聞き、なんとかたどり着いたのは、ローマのテルミニ駅についてから2時間後くらいでした。タクシーだったらすぐだったろうになあ。

ナヴォーナ広場
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あくる日はローマ観光。これも大変な一日。なにせ、暑い。乾燥して太陽がジリジリしている感じ。
街の中には遺跡がいっぱい。
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# by oakpark | 2012-09-22 20:22 | 雑感

ミュージカル「ミリオン・ダラー・カルテット」を観に行った   

さて、一旦旅行記を中断し、先日観に行ったミュージカルのことを書きます。

「ミリオンダラー・カルテット」は、2010年にブロードウェイで上演され好評を博し、トニー賞もとったミュージカルです。渋谷のヒカリエ内に新しくできたミュージカル専用の劇場「東急シアターオーヴ」で上演される二つ目の演目(一つ目は「ウエスト・サイド・ストーリー」)として日本にやってきました。私は早々と5月にチケットを予約し、楽しみにしていました。ただ、題材が地味なだけに、一般受けするんだろうか、という心配もありました。純粋に自分が楽しむというより、身内の晴れ舞台を心配しているような気分で劇場に向かいました。
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しかし心配は無用でした。劇場は満員で、皆さんとても楽しんでいるようで、ラストのコンサート部分では観客も立ち上がって大盛りあがりでした。観客はシニアな方が多かったですが、だからこそ、音楽そのものに対する本物の情熱のようなものを感じました。私はコンサート部分がもっと長くてもよかったなあ、と思いました。もうアンコールはないよというお知らせ替わりの、例の'Elvis has left the building'のアナウンスとか、エルヴィスがスカーフをプレゼントするパフォーマンスとか、時代違うけど~、あれって、70年代の話だけど~、ってのはあったけれど、そういうのもご愛嬌です。全体を通して、ダンスがないので、ミュージカルというより、劇とコンサートといった感じですが、出演者全員歌がうまく、聴き応えがありました。特にジョニー・キャッシュ役の俳優さんがかっこよかったです。低音の声もよかったし。エルヴィスにはどうしても厳しくなりますねえ。でも、最後の「ハウンド・ドッグ」はなかなか迫力ありました。本物のエルヴィスはもっとすごかったのでしょうけれど。トニー賞をとったジェリー・リー・ルイス役の俳優さん、はピアノも上手で本人の雰囲気がとても出ていたように思います。カール・パーキンスもよかったです。本人とはあまり似ていないけれど、大柄でいかにも南部の男ってかんじでした。

さて、ミュージカルのことを少し説明します。

ひとことで言うと、このミュージカルは、以前から存在している「ミリオンダラー・カルテット」というタイトルのレコードからアイデアをもらった創作ミュージカルなのです。レコードは、宣伝文句にあるように「ジョニー・キャッシュ、ジェリー・リー・ルイス、カール・パーキンス、そしてエルヴィス・プレスリーのたった一度だけの奇跡のセッション」を録音したものなのですが、それは最初から予定されていたセッションではなく、偶然4人が居合わせ、たまたまセッションになったというものです。セッションが始まった時、スタジオオーナーのサム・フィリップスが、これは逃してはなるまいと思ったらしく慌てて録音したそうです。その時点では、レコードにしようなんて思ってはいなかったでしょう。「ミリオンダラー・カルテット」という名前の由来は、セッションの終わりころにサムが呼んだ地元の新聞記者が、このセッションに「ミリオンダラー・カルテット」(100万ドルの四重奏)という名前をつけて、翌日の新聞で紹介したことによるそうです。なぜ「ミリオンダラー」なんてつけたのでしょうね。クリスマスも近いし、景気よくいったのかしら。というわけで、レコードには自然発生的に飛び出した4人の歌が録音されているわけですが、マイクを生きしない普段の彼らの会話が入っていて興味深いです。「この曲知ってる?」とか「次これ歌おうぜ」みたいな会話の中から彼らの歌に対する愛情が感じられます。 そして、この4人のなかで、当時こんな会話がなされてもおかしくなかったのではなかろうかという部分をドラマティックに創作し、劇にして作り上げたのが今回のミュージカルというわけです。つまり、4人がサン・スタジオに集まったのは事実だけれど、劇の部分は全く架空の物語というわけです。今回の劇ではカール・パーキンスがちょっと悪役っぽかったですが、実際どうだったか、なんて全然わかりません。少なくとも「ミリオンダラー・カルテット」でのセッションを聞く限りでは、和気あいあいと仲良くやっています。そして、なぜこの4人が鉢合うことになったかというと。

時は1956年の12月4日。その年の初めにエルヴィスは、歌手としてデビューさせてもらったサム・フィリップスのレーベル「サン・レコード」から大手のRCAに移籍し、「ハートブレイク・ホテル」「ハウンド・ドッグ」「冷たくしないで」をヒットさせ、話題沸騰の歌手になっていました。この日、21歳のエルヴィスは夏にラスベガスを訪れた時に知り合ったショーガール(でも、真面目そうな)のマリリン・エヴァンスを連れて、古巣のサン・スタジオをふらっと訪ねてみたのです。成功した自分をサム・フィリップスに見せたい気持ちもあったのでしょうね。なにせまだ21歳の若造ですから。すると、ちょうどカール・パーキンスがレコーディングをしていて、ブレイク前のジェリー・リー・ルイスは伴奏のピアニストとして呼ばれていました。サン・スタジオの新星、ジョニー・キャッシュもその場にいました(あとからサムに呼ばれたという説もある)。カールとエルヴィスはデビュー前に一緒に地方を回りコンサートをしていた仲。音楽好きの4人が集まって自然とセッションが始まりました。’スター’エルヴィスを中心として。

今回改めて確認すると、私は「ミリオンダラ・カルテット」のCDを二つ持っていました。
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左側が最初に購入したもので、右側が後に買い直したもの。どう違うかというと、曲数と曲順が違います。左は聞きやすいように、実際のセッションとは違う曲順で紹介されていて、全41曲。といっても最後の'Elvis says goodbye'は曲じゃなくて、みんながそれぞれ「じゃあな」とか、がやがや言っているのが入っているだけ。でもファンにとっては貴重な音源。エルヴィスが'Thank you, sir. See you' なんて言っているのがはっきり聞こえると、嬉しくなります。右側のCDはThe Completeとあるように、6曲増えて,全47曲。4人で歌った曲も実際と同じ順番に並べられています。

4人は思いつくまま、いろんな曲を歌っています。エルヴィスはヒットしたばかりの「冷たくしないで」を「ラスベガスでこんなふうに僕の真似をして歌っている奴がいたよ。僕よりずっとうまくてね。。」なんて言いながら、そのそっくりさん(?)の真似をしたりしています。エルヴィスが歌いだすと自然にみんながコーラスをつけるのがすばらしい。選ばれた曲として一番多いのが、みんなの共通項のゴスペルでしょうか。例えばこんな感じです。2曲目にエルヴィスがひとりで歌うのはカントリーです。エルヴィスはカントリーも大好きでした。

エルヴィス、ご機嫌でギターをかき鳴らし歌ってます。
この曲も大好きなので、紹介させてください。

この曲は、私がHNをいただいたジューン・ファニコさんにエルヴィスがよく歌ってあげていたという曲で、私も大好きな曲なんです。ジューンさんとエルヴィスについてはこちらの日記に書きました。まさにこの「ミリオン・ダラー」セッションが行われた時も、ジューンさんはエルヴィスと’つきあっている’と思っていたはずなので、罪な人ですね~、エルヴィスは。

そしてミュージカルの中でもよかったのがこの'Peace in the Valley' ハーモニーが美しかったです。紹介する動画は ミリオンダラー・カルテットの音源とエド・サリバン・ショーに出演した時の音源がミックスされています。エド・サリバンの時は、コーラスはいつものジョーダネアー、ミリオン~のときは主旋律がエルヴィスでコーラスがカール、ジェリー、なのでしょう(多分ジョニーはいない)。人数少ないけれどきれいです。


さて、しかし、ミリオンダラーだ、奇跡のセッションだ、と言われても私たち日本人にはあまりピンときませんね。エルヴィス以外の3人は、普通の、音楽にとりわけ詳しくない人たちにとっては、あまり知られていないのではないでしょうか。実は私も、エルヴィスファンになる前は知りませんでした。ジェリー・リー・ルイスのヒット曲、「火の玉ロック」を聞いたときは、どこかで聞いたことあるなあ~とは思いました。


ジョニー・キャッシュのことは、エルヴィスファンになってから名前は知っていましたが詳しいことは全く知りませんでした。だからこそ、2005年にリヴァーの弟のホアキン・フェニックス主演で、映画「ウォーク・ザ・ライン」が公開されたとき、何はおいても、と劇場で鑑賞しました。低音と黒い服が特徴。TV番組「刑事コロンボ」げにゲスト出演したこともあります。'I Walk the Line'はこちら。'Folsom Prison Blues'はこちら

カール・パーキンスについては、私は、エルヴィスに「ブルー・スウェード・シューズ」を取られちゃって、かわいそうな人、という印象です。もともと、この曲はカール・パーキンスの曲で、いい曲ができたね、ということで、これからプロモーションをしていこうという時に、事故に遭って入院してしまい、エルヴィスが歌うことになったのです。そして大ヒット。まあ、エルヴィスだからヒットしたのかな、ってのもありますが。カール・パーキンスの「ブルー・スウェード・シューズ」はこれ。エルヴィスはこれです。

この4人の中で存命なのは、ジェリー・リー・ルイスだけ。エルヴィスと同じ、1935年生まれなので、今年77歳ですね。まだまだ~、です。

この写真に映った4人は、まさか、将来この音源がレコードになりミュージカルになるなんて思ってもいなかったでしょうね。 そういえば、私、こんなのも持ってました。
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もう、パンフレットのたぐいは買うまいと思っていたのに、ついつい買ってしまった。友人が売店のお兄さんに聞いたそうですが、パンフレットデザイン担当の方(多分そのお兄さん)がサン・スタジオまで出かけていき、イメージをふくらませでデザインを考えたのだとか。2000円なり。
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裏はこんなのね。トートに書かれている文字はエルヴィスの取り巻きの一人ジェリー・シリングのサインです~。
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# by oakpark | 2012-09-14 20:44 | ELVIS

旅行記⑧ フィレンチェは「豚に真珠」だったかも。。。   

そしていよいよ、ウッフィツィ美術館へ。
ここは、もしかしたら美術好きの人にとってはあこがれの場所なのではないでしょうか。「地球の歩き方」にも〈メディチ家の財力を結集したルネッサンス美術の全てがここにある)と書いてあります。しかし私たち(特に私)はこの美術館の値打ちをあまり分からず訪れたのでした。

チケット売り場で並んでいたら日本人の家族がいました。その人たちは二度目にこの美術館に入場しようとしていたみたいです。「見所はどこですか」と尋ねると、美術に明るそうな奥さんの方が「この前日本に来た『受胎告知』がすごかったですよ~。日本では何時間も並んで、見られた時間なんて5分くらいなのに、すごく近くからじっくり見ることができますよ~」なんて言われ、夫と二人曖昧な笑顔を浮かべて「そうなんなんですね」と適当に合わせていました。

中には入り、ふたりで、「受胎告知」だけは見なあかんね、と確認し合ったのですが、なんと、「受胎告知」がいっぱいある~。ここにもあそこにも~。レオナルド・ダ・ビンチのとかマルティーニのとかあ。日本に来たのってどれだろう。それにイエス様を抱いたマリア様の絵もいっぱい。テーマがほとんど同じなんじゃないの~。 日頃から私よりは絵にくわしいと豪語している夫に「教えてよ」とせまると、「いや、おれがくわしいのはルネッサンス以降や」とか言うし。

ツアーじゃないとこういう時に困るんですよね。何が有名で何が重要か。ここまで来たんだから何を見ておかなければいけないか、がわからない。とりあえず、お客さんがたくさん前にいる絵が有名なんだろうということで、それらの絵を中心に回りました。たくさんありすぎてじっくり見ていると何日あっても足りない感じでしたね~。 そして、これらの重要だろうと思われる絵の絵葉書を買いました。だいたいあってるかしら?
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このあと、アカデミア美術館で、7メートルもある「ダビデ像」を見て、だいたいフィレンチェ観光はしたつもりになった私たち。またまた早めにホテルに戻って休憩することに。

次はいよいよローマです。ユーロスターに乗りこみ、今度は座席を間違えないようにしました。ユーロスターの座席は向い合わせになるようになっています。4人がけの席に、私と夫が窓側の向かい合わせの座席、私の隣が大柄のイタリア人の中年女性、夫の隣が日本人一家の旦那さん、通路をはさんで向こう側の4人がけに日本人一家の奥さんとお嬢さん二人(大学生と中学生だとあとで判明)です。お嬢さん方は最初からずっと爆睡。 夫とその旦那さんは言葉を交わすのかどうなのか、私は興味を持って見ていました~~。


つづく。

# by oakpark | 2012-09-09 15:49 | 雑感

旅行記⑦ フィレンチェは「豚に真珠」だった。。。   

ヴェニスで疲労困憊し、もうろうとした体で、ユーロスターの座席に腰を下ろす。すぐさまうとうとうと、、、としていると、通路を歩いていた小柄な可愛らしい女性がにこにこしながらしきりに私たちに話しかけてくる。どうやら、この座席はわたしのよ、と言っているみたい。え、これって指定席だったのね。チケットを見せると、この席はあっちよ~とイタリア語なまりの英語で教えてくれました。これまでは逆の立場(その席は私のよ、という方)が多い私たち、申し訳ない気持ちで席を移動しました。トシのせいではなく疲れのせいだ、と思いたい。

約2時間でフィレンチェのサンタ・マリア、ノヴェッラ駅に到着、ホテルの位置を確認すると、駅からとっても近いじゃないの! ホテルを予約した私、えらい。思わず「近くてよかったね、よかったね」と夫にアピールしながら歩くこと5分、目的のホテルに到着。フロントは若い美しい女性。部屋に案内してもらうと、これまたびっくり。かなり広い上に、バスタブもあり、洗面台もふたつ。しかもwifiは無料。ヴェニスのホテルではアカウント一つあたり1ユーロだった。このあとローマでは2泊したので、イタリアは全部で4泊だったけれど、このホテルが一番良かったわ~。Albani Hotel といって、1泊148ユーロでした。
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翌日、「地球の歩き方」に〈フィレンチェ観光のハイライト、ドゥオーモ、、、)とあったので、そこからせめることに。歩いていけるところにあってラッキー。このホテルにしてえらいぞ、自分。石畳の道をしばらく歩くと見えてきました。 圧倒されます。
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中に入るのに長蛇の列。でも朝早くだったのでまだましだったようです。(あとからもう一度来るともっと列が長くなっていた)。ここで注意。イタリアの大聖堂では肌を露出した服では入れないのです。なのにタンクトップのような服で来てしまっている観光客多し。ちゃんとガイドブック読んでから来てね。私は「地球の歩き方」を読んで知っていたわよ~。もっとも、読んでいてもいなくてもそういう服は持っていないですが。では、そういう場合、観光を諦めなければならないかというと、そうではない。水色のポンチョが用意されていてそれを着用すればオーケーなんですよね。でも、ちょっと暑苦しそうでした。

写真の右側にあるのが「ジョットの鐘楼」で、上に上がることができるようですが、こちらも長い列が出来ていました。「地球の歩き方」によると〈ジョットの芸術性はダンテが「神曲」の中でも触れたほどで、塔のデザインと色彩が素晴らしい)ということでしたが、私たちは断念。これは正解だったようで、ローマに向かう電車の中で出会った日本人家族が「最悪でしたよ~」と嘆いていました。なにせ、酷暑の中で414段上がらなきやいけないんですものね。 旅行の日程は季節も考慮しなければなりません。

今回いろいろ写真を撮りましたが、あとから見ると、何を撮ったんだろう?ってのもたくさんありました。
これはだれだろうか。
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これは覚えていますよ。ギリシャ神話に出てくる怪物、メデゥーサの首を掲げるペルセウスですね。 
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「メデゥーサ」は大好きな米国テレビドラマ『ホワイト・カラー』のセリフの中で出てきたので親近感があり、迷わずカメラに収めました。

ダビデ像のレプリカも。本物はこのあとアカデミア美術館で見ました。 なんかこの角度から見ると、ちょっとなよっとしてる?
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これは、ヴェッキオ橋。橋の上がアーケードのようになっていて貴金属店がひしめいていました。観光客用なのか、現地の人も買い物するのかどっちかな。多分観光客用でしょうね。
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この写真を見せた友達が、もしかして「’ポンテ’って’橋’って意味?」と聞いてきたので、「そうだよ。私もこの旅行で覚えた。ponteが’橋’だよ」というと、「だからかあ。アクセサリーのブランドに「ポンテ ヴェッキオ」ってのがあるのよ」と言っていました。そうかあ。日本のお洋服とかアクセサリーのブランド名って、イタリア語とかフランス語とかからたくさんとられているんでしょうね。 

ながくなったので一旦切ります~。

# by oakpark | 2012-09-09 13:20 | 雑感

旅行記⑥ イタリア人はとってもフレンドリーだった!   

突然ですが、旅行の楽しみってなんでしょう。
綺麗な景色、美味しい食べ物、楽しい出会い、非日常の経験、、、、いろいろありますね。 
今回たくさんの街に行きましたが、私の場合、観光スポットの善し悪しより人との出会いが、その街の印象を左右するということがわかりました。

イタリアは3都市を訪問しました。ベニス、フィレンチェ、そしてローマです。 昼間観光し、夜には移動という忙しいスケジュールだったので、あまり欲張らず、行ける範囲で観光地を回ろうということになりました。事前に予習をあまりしておらず、夫が持ち込んだパソコンと、旅行者の必携書「地球の歩き方 イタリア」を使い、現地で訪問先の計画を立てました。

ベニスは、サン・マルコ広場近くのホテルだったので、まず歩いて行ける範囲の観光地を回りました。
狭い石畳の道を通って、リアルト橋方面へ。道幅は本当に狭く、人が4人くらい横に並んだらいっぱいになるくらい。ところどころ、建物の上の方に道しるべが書かれていますが、慣れないと絶対迷子になりそう。
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ヴェニス名物のゴンドラには乗りませんでした。見ただけ。
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この日も暑かったので、正解かも。ゴンドラには屋根がなく、とっても暑そうでした~。それに水路も若干臭うし。キャサリン・ヘプバーンの「旅情」のようにロマンティックは行かないかも。もっと寒い時期の方がいいのかな。

リアルト橋からの景色はいかにもヴェネティアです。こんな街ほかにはないだろうなあ。
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リアルト橋から水上ボートに乗り、アカデミア美術館へ。 宗教画に圧倒されます。帰る途中に小さなお店で買って食べたピザが安くて美味しかった。生地は薄いタイプ。 イタリアでは、簡単な英語はどこでも通じたのでとても便利でした(簡単な英語しか喋れないんだけれど)。だからアメリカ人観光客が多いのかなあ。20年ほど前に行ったスペインでは、英語が通じず苦労しましたから、来る前はそれと同じような感じかなあと思っていました。それにイタリアの店員さんはみんなフレンドリーでした。道を聞いても喜んで教えてくれるし。観光が最大の産業って自覚しているのかも。

それにしても石畳は歩きにくくて足が疲れる。ロンドンオリンピックのマラソン選手はさぞ走りにくかったでしょう。それに、近くで見るとゴミが詰まっていたりして、あまり清潔な感じがしない。遠目で見ると綺麗で雰囲気があるんだけれどね。

次の観光地、フィレんチェへは、夕方6時発のユーロスターで移動だったのだけれど、疲れ果ててしまい早めに観光を切り上げ、チェックアウトしたホテルのロビーで休憩&時間つぶしをした。

ソファに座ってくつろいでいると(夫はパソコン室でパソコン)、スカイプで大きな声で誰かとしゃべっているアメリカ人家族に遭遇。「大きな声だなあ」と思っていたら、私の隣でカシャカシャパソコンをいじっていたおじさんもにやっと笑っている。直感で'Are you American?' と聞くと「そうだよ。でも彼らとは関係ないからね」と、本当にしょうがないやつらだと言わんばかりの表情。少しだけ会話するに、早朝から観光を始めたので、ほかの家族は疲れて寝ているそう。私が「夫はパソコンをしています」というと、勝手に仕事をしていると解釈したらしく「今、経済が大変だよね」なんて、私の苦手な分野に話題が行きそうな雰囲気に。まずい、と思い、適当に相槌をうちながら話を終わらせる方向へ。おじさん、あすはローマに行くからと言っていたので、すかさず、私たちもあさっていくんです、と返す。すると、「じゃあ、コロッセオで会いましょう」「そうですね」なんていうことになり、終了。でも、感じのいいおじさんだったな。

そしてまた水上バスでサンタ・ルチア駅へ。電車の時間まで少し間があるので、駅の中にあるお店でちょっとしたものを食べることに。ケースの中に入っているピザを注文したいのだけれど、どうやら周りの人を見るとチケットらしきものを持っている。で、横にいたバックパッカーの若い女性二人連れに 'Do you speak English?' と聞くと'Yes!'と嬉しそうな返事が。「あの~、チケットを買わなければいけないのでしょうか」「そうよ、あのレジのところで欲しいものを言ってチケットを買うのよ」「てことは欲しいものの名前を覚えておかなければいけないってことですね」「そうそう。silly よね」  これ!と指差すだけで買い物をするつもりだったのに、大きな誤算が。イタリア語で書かれた商品名を一生懸命ローマ字読みで覚え、レジへ。無事に私の欲しかったピザを買えたのだけれど、あとからメニュー表を見ると、ピザはどの種類も同じ値段でした。単に「ピッツア」って言えばよかったんだね。あの女の子達もアメリカ人かなあ。感じよかったです。
 新幹線よりカラフルなユーロスター。
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つづく。

# by oakpark | 2012-09-03 22:55 | 雑感