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この冬の編み物事情②   

今年は大物が仕上がっていません。現在進行中のセーター(カーディガン含む)が3点あるのですが、この冬に仕上がるかどうか微妙になってきました。

編み物は基本、テレビを観るときに行います。最近は編み物だけをするということはめったにないです。編まなきゃいけないものなんてないので。 冬の暇つぶし&楽しみが私にとっての編み物です。それに今年の冬は比較的暖かかったのも、編み物が進まなかった原因の一つでしょうか。寒い空気の中、冷たい手で編み物をするのが好きです。手が冷えて乾燥しているほうが毛糸がスムーズにすべっていくのです。もう2月も終わりなので、そろそろ編み物の季節も終了かなあ。もう1点くらい仕上げたかったけど。。。

今年編んだのは帽子ばっかりでした。流行っていたから。。
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薄いグレーが私用、紺が長女用、えんじが次女用ということになりました。

今日編みあがったのは義理母用の帽子。左の飾りの好きなほうをつけてほしい(あるいは飾りなしで)ということで裏に安全ピンをつけました。
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他に息子にも同じような帽子を作りました。縞模様も入れて。「いらない」と言われたので、無理やり息子の部屋の洋服置き場に置いてきました~~。

by oakpark | 2016-02-20 00:10 | 日常生活 | Comments(0)

本「ある明治人の記録~会津人柴五郎の遺書~」   

かなり前に買っていた本をふと思いついてやっと読みました。
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ブログに書こうと思うくらいなので、お分かりだと思いますが、とっても面白かった! 1971年に初版が刊行され、2008年には45版まで版が重ねられているところをみても、多くの人に支持されているのがわかります。私自身、国語が苦手で、ましてや文語体で書かれた文など普通は読む気にもならないはずで、実際何度か読み始めようとしたのですが、気持ちが乗らず断念と言うことを何度か繰り返してきました。ただ、この本のことは新聞その他の書評なので何度か目にしていて、とても気になる一冊でした。それに最近毎朝楽しみにしているNHK朝ドラの「あさが来た」と同時代のおはなしでもあるし、えいやっと思い切って読み始めると意外や意外、とっても面白かったのです。

会津人柴五郎は戊辰戦争で落城した会津藩の生き残り。当時10歳で、母親、祖母、姉、兄嫁、8歳の妹までもが落城を前に自刃し、自身は親戚の家に預けられていて助かった人。その後乞食同然の極貧生活を強いられるも、最終的には陸軍大将にまでなった人格者です。本書は、1945年に85歳で亡くなった柴五郎が死を前にして遺書代わりに残したメモを、柴が大変世話になり、本の中でも再三感謝の言葉を述べている、熊本藩士 野田豁通の甥の息子である石光真人が、一冊の本としてまとめたものです。柴五郎本人の言葉で書くという形態をそのまま残しているため、明治初期の、生身の生きた日本人の生き様、心情が生き生きと伝わってきて興味深い。 悲しい描写ではほろりときて、コミカルな場面では大笑いし、五郎少年のほほえましい(といってもかなり悲惨な状況なのだが)姿が目に浮かぶようです。文章は幼年学校から陸軍士官学校に進学するあたりで終わっています。

文語調なので、最初はとまどい、最後まで読み切れるかなあと心配しましたが、これがまた意外にもとってもリズムが良くてここちよい。口語体とはまた違った趣で、言葉がずしりずしりと胸に来る感じなのです。文語体っていいなあと、初めて思いました。知らない日本語も多く(流涕とか倉皇とか)、昔の人はえらいなあと思ったりしました。

たとえば、母との別れの場面。柴家の男子一人ぐらい生き延びさせようと、母たちが画策し、松茸狩りと称して親せき宅に預けられる場面。

「これ永遠の別離とは露知らず、門前に送り出でたる祖母、母に一礼して、いそいそと立ち去りたり。ああ思わざりき、祖母、母、姉妹、これが今生の別れなりと知りて余を送りしとは。・・・・・・・・・・いかに余が幼かりしとはいえ不敏にして知らず。まことに慚愧に絶えず、想いおこして苦しきことかぎりなし。」

そうかと思えば、こんな爆笑の記述も。
「余の幼時に奇妙なる癖一つありて、家族に迷惑をかけたり。毛のなき頭を見れば恐ろしく、わっと泣き出す奇妙な癖なり。・・・・・・・・・あるとき路上にて武村という禿頭の老人が余のうしろより歩き来るを知り、例のごとく一目散に我が家へと走りたるところ、石につまずきて転倒せるあいだに、余を追いこしていける。見れば意外にも後頭部に小さき丁髷あるを認め、ほっとして泣きやみたることもあり」

読むにつれて、柴五郎という人の人となり、純粋で素直で親兄弟思いで義理堅い風情が伝わってきて、私自身、思いが高まり、家族に『ねえねえ聞いて聞いて』と再三感動個所を読んで聞かせ、「またその話~~?」と嫌がられながら、一気に読み終わりました。

NHK朝ドラの「あさが来た」でもあったエピソードで、当時の男性が髷を切り断髪したものの、どういう髪型にしたらよいのか(罰せられたりしないか)とか気にしている様子も描かれていて、へ~~やっぱり大ごとだったのねえと思いました。

もちろん、ここに書かれていることをすべて是というわけではないけれど、日本人として襟を正したい気持ちになる本でした。

昔の日本人たちが頑張ったから、いま私たちがいるのですね(当たり前だが)。

柴五郎氏。 子供のころからおとなしく、やんちゃなどしたことがないとご本人が書いておられます。なかなかりりしいお顔立ちの方です。
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by oakpark | 2016-02-14 14:58 | | Comments(0)