<   2015年 10月 ( 3 )   > この月の画像一覧   

本「芸能人の帽子」など 図書館で借りた本   

私は、基本的には本は買うほうが好きです。図書館で借りると2週間という限定期間で読まなければならないし、なんかせわしないのですもの。新聞の書評などで見て興味がわいて、手元に置いておきたいのだけれど、今は読む時間がない、というようなときは買うことにしています。そのままずっと「つんどく」になっている本もたくさんあるのですけどね。

でも、ちょっぴり興味があるだけのハードカバーの、お値段の張る本は、さすがに図書館のほうがいいなあということで、時々ネット予約して借りています。予約した本を取りに行くときに目に付いた本をまた借りたりして、一度図書館に行くと次から次へと本を借りてしまうということにもなってしまいます。そして、今その連鎖にはまってしまっていている時期なのです。

少し前に日記に書いた、末井昭さんの「自殺」も図書館で借りました。この本も少し待たされましたのですが、もっと待たされたのが、やはり新聞の書評欄で見て興味がわいた、中山千夏さんの「芸能人の帽子」という本でした。ネット検索すると、その本を予約している人の人数が表示されます。先日、直木賞受賞作品の、東山彰良さんの『流』を予約すると700人以上が待っていました。いつ手元に来るかしら。
e0123392_23524252.jpg

中山千夏さんといえば、その昔、メディア界の風雲児であったという印象です。当時の芸能界の裏側を暴露しているということで、興味本位で手にしてみましたが、懐かしい名前がいろいろ出てきたものの、細かすぎて(すごく分厚い本です)あまりきちんと読む気になれませんでした。中山さんが、たぶん、昔の自分を懐かしみ、自分のことが書かれた雑誌の記事をもとに、当時のことを記録にとどめておこうと思った本なので、そのあたりのことに特別に興味のある人は楽しめるでしょう。私のような素人にとっては、もっとエッセンスてきなエピソードを面白おかしく語ってくれたほうが分かりやすいです。青島幸男さんと親密な関係にあったというのは知りませんでした。

次に紹介する本は、ポーリン・ケイルという、アメリカの映画評論家の書いた本です。こういう、廃刊になっている本はやはり、図書館に頼らざるを得ないですね。カルチャーセンター映画講座のピーター先生が、おすすめの映画評論家として教えて下ったのが、Roger Eert(1942-2013), Pauline Kael(1919-2009), Anthony Lane (1962-) で、その中で女性ということで興味を持ち、中野翠的面白さを求めて、ポーリン・ケイルの本を借りてみました。
e0123392_1622557.jpg

「今夜も映画で眠れない」(柴田京子訳)と『映画辛口案内」(朝倉久志訳)
いや~、ほんと辛口。ていうかほとんどけなしています。クリント・イーストウッドなんて特に嫌われているみたい。全体的にあまり読みやすい本ではありませんでした。表現が、比喩が多いのですが、それが何を表しているのか、どのくらいけなしているのか、あるいは少しはほめているのか、が英語ノンネイティブの私らにはわかりにくい。加えて、ユーモアがあまり感じられない。中野翠さんのエッセイはユーモアがあって、そのなかに愛情が感じられて、たとえけなしていても好感が持てる映画評論なのですが、この人の場合、翻訳本ということもあって、裏に隠された(であろう)愛情、というのがあまり伝わってこなかったな。映画評論って翻訳しにくいと思う。婉曲表現をそのまま訳しても、よくわからないんだもの。というわけで、ざざっと流し読みしました。

そして最後にこれ。
e0123392_01038100.jpg

「フィッツジェラルドの午前3時」 ロジェ・グルニエ著 中条省平訳
「華麗なるギャツビー」で有名で、日本では村上春樹氏によって地位がさらに押し上げられている感のある、スコット・フィッツジェラルドのことを、彼の作品中の文を引き合いに出しながら語っていく本です。きっと、著者のロジェ・グルニエ氏も村上氏に負けず劣らずのフィッツジェラルドファンなのでしょう。彼がなぜそれほど愛されるのかについては、きっとその文学作品を作り出す力量に加えて、悲劇的で刹那的で華麗な人生、不完全な人格(まあだれだってそうだけど)のせいもあるのではないかしら。この本で私の印象に残ったのは、親友だったヘミングウェイとの関係。もしかしたら、フィッツジェラルドの片思いだったんじゃないの?フィッツジェラルドはいつもいつもヘミングウェイを推していたけれど、ヘミングウェイのほうは、それほどでもなかったとか。真相はわかりませんが、ちょっと、フィッツジェラルドがかわいそうに思えました。
まあ、この辺は、本当はもっとちゃんと調べるべきでしょうが、それはまたの機会に。

秋は読書を頑張りたいです。

by oakpark | 2015-10-30 00:18 | 映画 | Comments(0)

『ファミリーヒストリー ~野口五郎』   

今日はテレビ番組の話です。

前クールでは珍しくドラマを二つ観ていました。「民王」と「表参道高校合唱部」。どちらもとっても楽しくて、家族全員(長男除く)のお気に入りでした。あまりにも楽しみにしていて、長女や次女とは一緒には観たくなくて、一人になる時間に観ました。今クールは、朝ドラの『あさが来た』だけ観てます。どんなストーリーになるのかな❓という興味と、あと主題歌がいいですね。AKB48が歌う「365日の紙飛行機」ですが、歌詞がとっても前向きでいいんですよ。最初のフレーズを歌う山本彩さんの歌唱もいいですねえ。 いつも録画で観ていますが、毎回歌部分も飛ばさずに聞いています。癖になるメロディーで、ついつい鼻歌で歌いたくなってしまいます。

で、ドラマとは別に、絶対毎回見ているのが、以前にも書きましたが「ファミリーヒストリー」と「ミュージックポートレート」です。やはり私は、バイオグラフィーもの、音楽ものが好きみたいです。

前回の『ファミリーヒストーリー』は野口五郎さんでした。野口五郎さんといえば、もう懐かしくて仕方がありません。郷ひろみさん、西城秀樹さんと並んで『新御三家』ともてはやされ、大人気だったころ、私は中学生。『明星』とか『平凡』とかいった雑誌の表紙に三人のうちの誰かしらが載っていたころを懐かしく思い出します。 親友のひとり、Kが野口五郎の大ファンでした。当時、野口五郎ファンはどちらかといえばマイナーで、よく彼女のことをからかっていたような思い出があります。でもKは全くぶれず、野口五郎ファンで居続けました。私の周りには郷ひろみか西城秀樹が多かった気がします。私もそんなに熱狂的ファンではなかったけれど、だれがいい?と聞かれたら、郷ひろみだったような気がします。

でも、今,改めて聞きなおしてみると、今でも聴きたいなあと,あるいは今こそ聴きたいなあと思うのは野口五郎さんの歌なのです。五郎さんの曲はどの曲も、哀愁があってメロディーがとてもよくて、訴えてくるものがある。人生経験を積んだ今聴いたほうが、感じ入るものがある。当時は子ども過ぎて歌詞の意味が分からず、歌の良さがわかってなかった。『私鉄沿線』『甘い生活』「オレンジの雨」もいいけれど、今なぜか『君が美しすぎて』を聴くと、せつない気分になってしまいます。なぜでしょう。1973年の曲。ストレートで強烈な詩が、中学生だった当時の私の心に強く訴え,何かしらを残したのでしょう。わからないからこそ残る、というのもありますね。

『ファミリーストーリー」では、五郎さんの両親とも歌手志望で歌がうまかったことが紹介されていました。お母さまが「支那の夜」をうたった音源が流れましたが、高音の透き通るようなきれいな声でした。若いころのお父様は五郎さんにそっくり。戦争中は中国戦線に駆り出され大変な思いをされたそう。両親の成しえなかった夢を背負って13歳で岐阜県から上京し歌手を目指した日々はさぞかし大変だったのでしょうね。 レコード大賞歌唱賞を獲得した時、カメラの向こうのお母さんに向かって「やっともらえた」と本音をこぼしたのは、それまでずっと次点続きだったからだそう。本当に一人の人の人生にはいろんなものが詰まっているんだなあと思います。



このころ、初々しくてかわいいですね。


いい曲はいつ聞いてもいいです、ほんと。

by oakpark | 2015-10-25 23:10 | 日本のテレビ番組 | Comments(0)

映画「クラウド アトラス」、「ラブレース」   

10月になりました。朝晩は寒いくらいの日もありますが、日中は晴れるとまだまだ暑いです。何を着たらいいのか難しい時期ですね。でも、この時期、頑張って秋の装いをしないと、あっという間に寒くなってしまうのですよね。がんばろっと。

観た映画、読んだ本、聴いた音楽のことをまめに書いておこうと思いつつ、日々の忙しさという言い訳の元、ブログが滞りがちの今日この頃。今日は本当にメモ程度に軽く書いておこうと思います。

最近こんな映画を観ました。
e0123392_20561114.jpg

「クラウド アトラス」(Clous Atlas,2012) 監督:ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴア、アンディ・ウォシャウスキー 出演:トム・ハンクス、 ハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジム・スタージェス、ぺ・ドゥナ、ベン・ウィショー

カルチャーセンターの宿題で観ました。そうでなければ見なかったでしょう。2時間超の長い映画。内容もわけわからんし。でも、最後はどうなるのかなあ、という興味で、そんなに飽きずに観ることはできました。6つの時代の異なる物語を同時に進行させる手法です。それぞれ全く別の物語なのですが、同じ俳優陣が特殊メイクで登場してくるので、とっても不思議なかんじです。ハル・ベリーが白人金髪女性を演じたり、ジム・スタージェスが黒髪韓国人演じたり(かなり無理があったなあ)。この人,誰が演じているのかなあと考えながら観るのも楽しいですよ。仏教の考えである,輪廻転生がテーマの一つになっていますが、欧米の人もそういうことに興味があるのでしょうか。reincarnation という単語の 'carn'の部分は「肉」という意味があるということをピーター先生に教えていただき、へええ~と思いました。そういえば、carnival=謝肉祭 だし、carnivore=肉食獣とかですものね。なぜ、韓国がこんなにフィーチャーされているんでしょ、とちょびっとだけ思いました。だって、最後は神として崇められるのですもの。


「クラウド アトラス」を借りたとき、この映画が目につき観てみました。
e0123392_2135265.jpg

「ラブレース」(Lovelace, 2012) 監督:ロブ・エプスタイン 出演:アマンダ・セイフライド,ピーター・サースガード、シャロン・ストーン

実在のポルノ女優、リンダ・ラブレースの半生を描いた映画です。敬虔なカトリック教徒の親を持つリンダは遊び仲間だった年上の男性と恋に落ち結婚するが、これがまあとんでもない人物。最初は優しかったものの、どんどん暴力的で支配的になってくる。そして彼に言われるままに出演させられたポルノ映画「ディープ スロート」が空前の大ヒットになり、リンダはあっという間に時の人に。周りからは次回作を期待されるが、周りの思惑や夫の暴力に耐えられなくなりついに逃げ出すことに成功する。その後、反ポルノ、反DVを訴え続け54歳で事故で亡くなっています。後半は少しは幸せだったのかな。途中まで気づかなかったけれど、リンダの厳しいお母さん役がシャロン・ストーンでした。 ラブレースが,夫から必死で逃れて実家に戻り、一日でいいからいさせてほしいと頼むのに、「嫁に行ったからには夫に従いなさい」とまるで、昔の日本のようなことを言って追い返すシーンが怖かった。 暴力的でひどい夫を演じるのがピーター・サースガードなのですが、この人の顔,私は結構好みなのですが、いつも悪役を演じている気がして(「17歳の肖像」とか)、一度良い人を演じている映画を観たいものです。それにしてもアマンダ・セイフライド、ついにやりましたね。この役を演じるからには、服は脱がなくちゃいけないでしょうけれど。よく引き受けました。少し前に観た、ディカプリオ主演の『ウルフ オブ ウォールストリート」のマーゴット・ロビーも 全裸シーンがあったし、最近の女優さんは覚悟がすごいです。「ダラス・バイヤーズ・クラブ」のマシュー・マコノヒーの激やせもすごかったが。俳優さんは大変だなあ。 でも、ヌードになったりして、将来結婚して子どもができ、その子供が成長して昔のお母さんの姿を見ることを心配したりはしないのかしら。きっとそんなこと超越したプロ根性なのでしょうね。興味深い映画でしたが、観終わって少し暗い気持ちになってしまいました。あんな風に男性の暴力におびえる女性は今の世の中にも結構いるのだろうな、と。逆もあるらしいと聞きます。大人の暴力におびえる子どももいるでしょう。暴力は絶対いけないと思います。

by oakpark | 2015-10-04 22:09 | 映画 | Comments(2)