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『エルヴィス映画祭』と映画「阪急電車」の関係   

エルヴィスのファンになって何回目かな、恒例の『エルヴィス映画祭』に行って来ました。 やっぱり、大画面で観るエルヴィスはいいなあ~。家でひとりで見るのとまた違う味わいがあります。映像事体はもう何度も見たものばかりですが。

そういえば、この『エルヴィス映画祭』に関連して面白いことを思い出していました。この映画祭の主催者のTさんと以前お話しする機会があったときに、Tさんは私と同い年で、私と同じで、映画「阪急電車」沿線の学校に通っていたということが判明したのです。驚いた私が「同じ電車に乗っていたんですね!」と興奮して言うと、Tさんは、なかばさめたような表情で「でもJ校(私の出身女子校)の生徒はうちの学校なんて相手にしていなかったでしょ」とおっしゃったのです。 どきっ。 確かに当たっていないこともない。 一般的にお嬢様学校といわれている私の出身校(私は違うよ)の生徒の多くは、Tさんの出身校と同じ駅にあったお坊ちゃま校のK校のほうにより興味があったように思う。同じクリスチャン系の学校ということもあり親近感もあったし。 予想もしないTさんのその発言に私はとっさに「そんなことないですよ~」と返したのだが、きっとそのときの私の表情には「社交辞令」の文字が映し出されていたと思われます。 でも、その後、私は思い出したのです。Tさんの出身校H校のある野球部員に私が恋焦がれたことがあることを!  

そのときの私は中学生くらい。せいぜい中1かそのくらいだったと思う。私は家で一人で留守番をしていて、いつものようにソファに寝転がり、春の選抜高校野球を見ていた。そう、Tさんの出身校のH校は甲子園に出ることができるくらい野球の強い学校だった。そして、そのとき画面に映っていたH校の控えの投手Aくんに私は一目ぼれした。今ではどんな顔をしていたか忘れたが(こらっ!)、一目ぼれしたなあという感覚は覚えている。H校はその試合にはかろうじて勝ったけれど、控えの投手だったAくんは次の試合では先発ではなくがっかりしたことも覚えている。最終的にその年のH校がどんな成績だったのかは覚えていない。優勝はしなかったように思う。 覚えているのはその後、どこで調べだしたのかAくんの自宅に私が電話をかけたことだ。友達に付き添ってもらい公衆電話から。 若い男性の声で「もしもし」と聞こえたときの感動は忘れられない。いい声だったなあ。素敵だったなあ。それがAくんだったのかどうかわからない。もしかしたらお兄さんだったのかも。でも、うれしかった。父とも弟とも違う、はじめて聞く、素敵な男性の声だったから。もちろん、そのあと何も言えずすぐに電話を切ってしまいましたが。Aくん、あの時のいたずら電話の犯人は私です。すみません。

やっぱり私は素敵な男性の声に弱い。あの時は確かにAくんに恋していたなあ。今度Tさんに会ったら言ってみよう。「相手にしていないなんてことないですよ!」って。

これが「エルヴィス映画祭」と映画「阪急電車」との関係。

で、今回の映画祭のメインは68年のTVスペシャル、通称「カムバック・スペシャル」の上映でした。これがどういうものかは以前にこちらに書いています。

外見的には一番かっこいい頃のエルヴィス。見所もたくさんありますが、私が好きなシーンのひとつがこれです。 テレビの収録の待ち時間にファンに対してサービスしているシーン。もちろんこの時点でエルヴィスはこれが将来DVDになって多数の人の目にさらされるなんて知らなかったはず。自然発生的にとった行為。そこがいいんです。聴衆の中で一番熱心そうなファンに近づきひざをつく。おずおずとエルヴィスの顔色を伺いながらそのひざに手を置くファン。エルヴィスはやさしくうなづいているように見える。  そして口の動きで'Thank you'と言っているように見える。あー、いいなあ。



《追記》 すみません、調べてみるとその年のH校は優勝していました。ただ、私としてはAくんが先発ではなかったので悔しい気持ちが残っているのだと思います。

by oakpark | 2011-05-29 23:55 | ELVIS | Comments(2)

怖い映画だった。。。『ブラック・スワン』   

● 『ブラック・スワン』 (2010) 監督:ダーレン・アロノフスキー  
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時々映画を一緒に観る友人Mさんに誘われて観て来た。 上映前にMさんが不安そうに「ねえ、ねえ、これってホラーなの?私、血とか苦手なんだけど。。。」 とか 「息子が観たいっていったんだけれど、R-15だったわ」とか言っていたのですが、ナタリー・ポートマンがオスカーをとった映画なのにホラーはないでしょ、と内心思っていた。

で、観てみたら、完全にホラーだった。少なくとも私にとっては。特に後半。 もう、怖くて怖くて、緊迫感がありすぎで、体がこわばったまま、108分があっという間に過ぎていきました。 私のお隣に座っていた女性の方が、素直な反応をする方で、怖いシーンでは椅子から文字通り飛び上がっていた。その震動がこちらに伝わり、さらに怖さが増した。

それにしても役者って大半なお仕事ね。 バレリーナの役だから仕方がないとは言え、ナタリー・ポートマンは痛々しいほどやせていた。アカデミー賞授賞式では大きなおなかをしていたけれど出産は夏らしい。ってことはあの時点では大きすぎでは。「ブラック・スワン」の反動かも。 受賞式でのスピーチは意外につまんなかったな。意外でもないか。真面目な性格のようだから。

昨晩はDVDでキーラ・ナイトレイ主演の「ある公爵夫人の生涯」を観たばかりだったので、ここのところ美人でやせた女性ばかり見ている。そろそろぽっちゃりしたとぼけたお顔の女優も見たくなってきたな。

でも、久しぶりにMさんに会えて、Mさんのために新聞から切り抜いたおいていた吉田拓郎の記事を渡すことができたよかった、よかった。いまどき、吉田拓郎のファンってめずらしいですよね。 ひとのことは言えないか。

また、Mさん、映画に誘ってね~。

by oakpark | 2011-05-24 23:42 | 映画 | Comments(2)

実家関連の映画&本    

 映画 『阪急電車~片道15分の奇跡~』  監督:三宅喜重 脚本:岡田恵和
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観て来ましたよ~。 原作は有川浩さんの小説。私は3年前に読んでいて、このブログにも感想を書いていました。確か、書いたよなあと探し、3年前であることに軽いショックを受けました。ついこの前のような気がしていたのに。月日のたつのは早い。。。。

さて、そのときにも書きましたが、私はこの小説の舞台になっている阪急宝塚線沿線にある学校に通っていました。だから、この茶色の(あずき色?)のボディはとっても懐かしい。もっとも、住んでいたのは阪神沿線だったのではじめて阪急電車の茶色のボディを見たときはびっくりしたのですが。小学生までは、電車というのはすべて、普通電車が青色とクリーム色のツートンカラーで、急行や特急電車はオレンジ色とクリーム色のツートンカラーだと思い込んでいましたからね~。 茶色のボディの阪急電車は、車内の壁は薄い肌色のような色で、木目調のデザイン。そしてシートは少し光沢のあるグリーンでした。今もほとんどデザインが変わっていないようです。東京では見ることのない懐かしい茶色のボディの阪急電車と、中高時代に毎日のように眺めていたはずの景色が映画に出てくるとあって、とっても楽しみにしていました。どれだけ覚えているかしら、と自分を試すような気持ちもあったかな。

実は、少し前までは映画のほうは見るつもりがなかったのです。本は面白かったけれど、わざわざこれを映画で観ることもないと思っていたし。ところが、いくつかのブログで結構褒められている。自分の青春時代に慣れ親しんだ場所を舞台にした映画が褒められているのは悪い気がしない。 別に自分のものというわけではないのに、どうだ!と自慢したい気分になります。と、同時に、あの小説をどうやって映像化したのだろうかと俄然興味がわいてきたのです。 中谷美紀には余り興味がわかなかったけれど。。

で、中学、高校時代の友人を誘って観て来ました。すると不思議なことが。。。。。

なんだか、とっても泣けたのです。どうしてだろう~、なぜだろう~。 悲しいわけでもうれしいわけでもないのに、涙がどんどん出てくる。 次女にせがまれて観た、感動するだろう!と押し付けがましかった「マリと子犬の物語」では全然泣けなかったのに。

隣の友人も、どうやら泣いているみたい。よかった。私だけ変なわけではなかった。あとで友人が言うに、友人の隣のご年配の女性も泣いていたそうだ。そうか、やっぱり泣ける映画だったんだ。よくネットでは「ほのぼの」するお話とあるけれど、私が思うに「ほのぼの」ってのでもないんだなあ、これが。なぜか泣ける。いろんなところで、じわじわと涙が出てくるけれど、 私は、野草オタクの女の子が、同じ大学の軍オタ男の子に名前を聞かれ、意を決して自分の名前を告げるシーンで、どわっと涙が出ました。なぜだかよくわからないけれど、しいて言えば、涙の理由は「せつなさと滑稽さ」かしら。

脚本は岡田恵和さん。脚本家のことはよくは知らないけれど、一ついえることは、この映画をすばらしいものにしているのは脚本家の力が大きいってことですね。 現在のNHK朝ドラ「おひさま」の脚本家でもあります。これはますます今後に期待だわ、朝ドラ。 調べると他にもたくさんのドラマを書いているベテラン脚本家のようです。

そして俳優陣がみなすばらしかった。俳優さんってほんとすごいですね。意図的に作り出した動きである演技でこれだけ人の心を揺さぶれるのですから。映画を観る前は、また中谷美紀?と思っていたけれど、すみません、中谷さん、あなたはすばらしい。映画にドラマにたくさん起用される女優さんだけのことはあります。宮本信子さんはさすがにうまい。 そのほかの俳優さんたちもみなすばらしいと私は思いました。 関西出身の方じゃなくてもきっと楽しめるはずと思います。 おすすめです。


● 本 『村上朝日堂』  村上春樹:著  安西水丸:絵
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おもしろかったです! 昭和62年が初版で(ふるっ!)、現在44刷だけのことはあります。 私は村上春樹の小説は必ずしも好きではないのですがエッセイはとってもおもしろいです。また、アメリカ文学やアメリカに憧れているというスタンスが、私はなんだか親近感を持つのです。全くレベルが違うけれど、私もアメリカに憧れるところから全てが始まったから。村上春樹をはじめて知ったのは、20代のころに読んだ『ノルウェイの森』だったけれど、その後いくつか小説を読み、エッセイも読み、村上春樹のアメリカ文学への情熱を知ったことで、大学の頃に授業を受けて作家名やタイトルだけ知っていたアメリカ文学が違う色に見えるようになった気がします。フィッツジェラルドとかサリンジャーとか、村上春樹が好きな作家というだけで私の中でぐんと価値が上がりました。おかしなものです。だから、私にとって村上春樹は小説家というよりアメリカ文学愛好家という面が印象強いです。 小説も書いて翻訳もして面白いエッセイも書いて、すごい人だと思います。

で、なぜこれが「実家関連」かというと、驚くなかれ、村上春樹の出身小学校である、西宮市立香枦園小学校って私の実家から徒歩30秒くらいのところにある学校なのですよ! 私は大学生の頃にそこへ引越して来たのでこの小学校には通っていないのですが、選挙会場だったので何度か訪れたことがあります。まあ、ごくとく普通の小学校ですけれど。 それに村上春樹の出身中学、芦屋市立精道小学校は私の実家から自転車で10分くらいのところで、大学生の頃にアルバイトで教えていた中学生がその学校の生徒でした。『村上朝日堂』でも、地元ネタがいくつかありました。村上春樹さんが学生の頃、阪急芦屋駅で荷物を電車にはさまれて困っている甲南女子校生を助けてあげようとしたことがあるそうな。 甲南女子といえば、清楚な感じのセーラー服でしたねえ。私が利用していた阪神甲子園駅から乗るお下げ髪の綺麗な甲南女子のお姉さんの清楚なたたずまいをなぜかよく覚えています。風の噂で同じく甲子園から乗る、私の友人の知り合いの灘高生がアタックしたけれどふられたとかって話もありました。あのあたりで制服が素敵だった女子校はなんといっても松陰でした。夏は真っ白のワンピースで、制服のなかった私は憧れたものです。沿線には他にもたくさんの私立学校があって、唯一の接点である電車の中でお互い意識するっていうのもあったんじゃないかな。こちらでもたまに下校時間に電車に乗ったりすると、男子校、女子校の生徒たちが同じ車両にひしめいている場面に遭遇したりもするけれど、不思議なことに全然意識している様子がない。時代が変わったからか。。。



『村上朝日堂』シリーズは他にもたくさんあるみたいですね。おいおい読んでいこうと思います。

by oakpark | 2011-05-22 21:32 | 映画&本 | Comments(1)

ラブコメの王道  「幸せになるための27のドレス」   

『幸せになるための27のドレス』 (27Dresses 2008) 監督:アン:フレッチャー
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これは良かった! 久々にしびれるラブコメだった。 他の人はどう評価するかわからないけれど(IMDb では6.0 だった)私は良かったと思う。今まで何度かレンタルショップで見かけ、そのタイトルの安易さから、きっとつまらない軽い映画なんだろうな~と思ってスルーし続けていました。でも、無料の場合は別。テレビで放映していたので録画しておきました。ドレスがたくさん出てくるなんて楽しそうでもあるもんね。先日、時間ができたときに見てみたら、久しぶりに大笑いしたり涙ぐんだりして自分でもびっくり。ラブコメが楽しめるなんてまだまだ私も若い? いや未熟なだけか。。。 何箇所か早口のせりふが聞き取れなくて気になって、DVDを借りなおしてしまった。結局有料やん。で、何がそんなに良かったかというと、やはり人物描写とストーリー展開。どちらもありふれていて、これがよい。一生懸命だけれどどこか垢抜けないヒロイン。口は悪いが実はやさしいヒロインの相方。2人がけんかしあいながらもだんだん惹かれあう、というこれですね。ラブコメの王道です。

ヒロインのジェーンは上司のジョージ(だじゃれ?)に恋している。彼女が仕事に精を出すのはすべてジョージのため。ジョージのためなら何だってしちゃう。そしてもうひとつジェーンが大好きなのが結婚式。お気に入りの結婚式の新聞記事を切り抜いたりもしているくらい好き。結婚式好きが高じて、友人の結婚式では何度も花嫁付添い人(bridesmaidですね)をつとめてきた。頼まれればいやと言えない性格なのだ。一晩に二つの結婚式をかけもちだってしちゃう。そんな彼女に興味を持ったのが、新聞社で結婚式の記事を書いているケビン。ひょんなことから彼女の手帳を拾ってしまい(映画だから)、手帳に書かれている予定に沿って彼女を追っかけているうちに、いつも陰の役回りばかりしているけなげな彼女が、なんとなくいとおしくなってくる(いいな、いいな)。そんなとき、たまたまやって来た、ジェーンとは正反対の性格を持った妹のテスがジョージと仲良くなってしまい、結婚の約束までしてしまう(映画だから展開早い)。大好きなジョージを取られたというのに、やはりけなげに妹をサポートするジェーン。ケビンはますますジェーンが気になり始めるのだが、ことは思わぬほうに展開していき。。。。

今までにも何度も見たことがあるけれど、やっぱりいいなあ~と思うパターンのシーンがいくつかあった。中でも私のお気に入りのシーンは、「ノー」といえないジェーンのためにケビンが「ノー」と言う練習をつけてあげるシーン。こんな感じです。「50ドルちょうだい」「ノー」「絶対返すから50ドル貸して」「ノー」「(手を握りながら哀願する目つきで)お願いだから50ドル貸して」「・・(気弱な感じで)ノー」、「そうそう、いい感じ。その調子だよ。ちょっと君のドリンクちょうだいね」「ええいいわよ」「!!!」

ね~。昔からある陳腐なやりとりかもしれないけれど、やっぱりいいのよ、これが。

そして、ラブコメに必ずなくてはならない「告白」のシーンもなかなかよかったよ。大体からして、この「告白」シーンは難しい。本当に‘恋している’表情を出さないといけないんだもの。それに比べると、キスシーンやベッドシーンのほうがやさしいと思う。動作だから、動けばいいわけだから。‘恋している’表情は難しいよ。実生活でも経験していない、あるいは経験していても全く自分では意識していない表情だもの。

ケビン役のジェームズ・マースデンは私は「ヘア・スプレイ」のテレビの司会者役と「魔法にかけられて」の王子様役しか知らないので、コミカルな演技しか見たことなかったけれど、シリアス系もなかなかいけますねえ。お顔がちょっとコミカル系だけれど、これから年齢を重ねて渋い役もいけそう。がんばっている俳優さんだと思う。ジェーン役のキャサリン・ハイグルは今回初めて見た女優さん。ちょっと大味な感じだけれど、気弱でどんくさい感じもよく出ていた。本当は美人でスタイルも良いのに。妹のテス役のマリン・アッカーマンも初めて見た。怒り爆発のシーンが迫力あった。キャメロン・ディアスをほうふつさせるいけいけガールぶりでした。今後期待できそう。ジョージ役のエドワード・バーンズは久しぶりに見たけどいつもの無表情の台詞回しだった。笠智衆を思い出す。これはこれで一種のスタイルかも。

最後の船上でのジェーンの告白。そのあとゆっくりと歩み寄る二人。そしてケビンが Get over here. (こっちにおいで)と言ってキスシーン。ぐっときました。やっぱ男が引き寄せなきゃね。自分が行くんじゃなくてね。 水中で服を脱がせあうラブシーンよりずっとよい。
二人を結びつけるきっかけとなった曲がこれ。


それにしても、最近、お母さんがいない家庭の話しが多いなあ。この映画もそうだし、「東京暮色」もそうだったし、「おっぱいとトラクター」もそうだった。娘たちが、亡くなったお母さんの面影を追っている、という設定のストーリーによく出会うな、最近。あ、NHKの朝ドラの「おひさま」もそうですね。今回時々観ているのだけれど、だんだん「二十四の瞳」のようになってきています。

by oakpark | 2011-05-20 00:08 | 映画 | Comments(2)

久しぶりに観た ジェームズ・ディーンの「理由なき反抗」   

今回のカルチャーセンター日本映画講座のテーマは小津安二郎。
1回目が『秋刀魚の味』(私は残念ながら欠席)、2回目は『晩春』で、3回目は『東京暮色』でした。
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お父さんが笠智衆でお姉さんが原節子、叔母さんが杉村春子。このあたり不動のメンバー。メンバーが同じ過ぎて、どの映画がどれだったか混乱するくらい。と言ってもそんなにたくさん観ていないが。そして行方不明だったお母さんが山田五十鈴。絶世の美女と言われているようだけれど、私の感覚からすると少しお顔が長めかしら。そして妹役の女優さんは知らない人だわあ、と思っていたら、なんと有馬稲子だった。若い頃、こんなに可憐だったのねえ。今で言うと綾瀬はるかにちょっと似ているかも。

さて、小津作品にしてはちょっと暗めのこの作品、ジェフ先生いわく、松竹の若者路線にのっとって、いつもより若者向けに作られた映画だそうだ。そしてあるシーンがこの映画の2年前に作られたハリウッド作品『理由なき反抗』によく似ているという。 というわけで久しぶりにジェームズ・ディーンの代表作ともいえるこの映画を観てみた。

私は、映画をよく観るようになった2001年7月から映画日誌をつけているのだけれど、『理由なき反抗』は2003年の2月に観ていました。そして感想はこんなふうに書いていた。「やっと観ました! ジェームズ・ディーンのファッションが当事斬新だったと聞いています。チキン・レースも有名。でも、笑っちゃうシーンもあった。お父さんがフリルのエプロンをつけているシーンとか。『アウトサイダー』なんかもこの映画を下地にしているのかもしれない」  はて、『アウトサイダー』ってどんな話だったっけ。調べると、監督はフランシス・コッポッラで、マット・ディロンとかロブ・ロウとか、パトリック・スウェイジとか出ているみたい。完全にストーリーを忘れている。。。。むなしい。 でも、また観たくなってきた。

当事は、私にとって『理由なき反抗』は有名なジェームズ・ディーンの有名な作品くらいの印象だった。映画を観終わっても、ふ~ん、思春期の少年少女の悲劇ね、位の感覚。まだ思春期の反抗期の子供もいなかったし。自分自身あまり反抗した記憶もないし。いまひとつ感情移入できなかった記憶がある。ジェームズ・ディーンは16,7歳の少年には見えなかった。もっと大人っぽく私には見えたな。

しかし、2005年にエルヴィスファンになった今の私はいろいろ思うところが違う。1956年、21歳でメジャーデビューしたエルヴィスは、1953年の『乱暴者』のマーロン・ブランドと同様に、1955年に封切られたこの映画のジェームズ・ディーンに憧れた。実は歌手より俳優になりたかったらしい。何かのインタビューで、「あなたはジェームズ・ディーンのようになりたいのですか?」と聞かれ、恥ずかしそうに笑った後、「ジミーは天才だ。ジミーのようになんかなれるわけがない。ただ僕は演じたいだけ」というようなことを言っていた気がする。 その憧れの気持ちがきっかけだったのか、エルヴィスは『理由なき反抗』に出演していたニック・アダムスと知り合い、ニック・アダムスの紹介でナタリー・ウッドと知り合う。 ナタリーをメンフィスに呼び、バイクの後ろにナタリーを乗っけて友人たちがフットボールに興じる公園に得意げに(かどうかしらんが)やってきたらしい。

『理由なき反抗』を観るとエルヴィスを思い出すのはそんなわけ。 この都会的な華やかな美しさを持つナタリー・ウッドと、当事少しばかり有名になりかけている田舎者のエルヴィスが短い期間とはいえお付き合いしたのね~、なんて感慨深く思う。本当は、ジェームズ・ディーンのかっこよさを堪能するのがこの映画の正しい鑑賞の仕方だとは思うが。確かにかっこいいのよ、この映画のジェームズ・ディーンは。『エデンの東』よりずっとかっこいい。 ふっかけられたけんかは悩みながらも名誉のために受け、自分を慕ってくる友達のことは逃げずに正面から受け止め、一度言ったことは実行する男らしい男。そして、ちょっとした誤解やタイミングのずれから親と反目してしまうところは、思春期の子供を持つ親の立場からすると正直きつかった。私もあの母親と同じようなことを言ってしまいそうだもの。

それと、ジェームズ・ディーンの赤のジャンパーは今見てもかっこいい。白いTシャツにジーンズ、そしてシンプルに赤のジャンパー。いいなあ。 私が男だったら試してみたいファッションだわ。でも、つい先日もこういうタイプのジャンパーをデパートで見かけたけど、今、こういうのを着るとへたするとダサく見えるだろうな。難しいファッションだ。
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で、『東京暮色』のあるシーンが『理由なき反抗』のあるシーンに似ているという話ですが、深夜一人で喫茶店にいた有馬稲子を警察官が見咎めて「誰かを待っていたのか」(つまり誰か客をとろうとしていたのか)というシーンが『理由なき反抗」の冒頭で、夜の町を徘徊していたかどで警察署に留め置かれていたナタリー・ウッドに対して警察官が「誰かを探していたのか」(つまり客を探していたのか)と尋ねるシーンにそっくりだという。なるほど~。このときのナタリー・ウッドも真っ赤なお洋服だった。’赤’ってメッセージ性のある色ね。 そういえば、私の大好きな青春映画『草原の輝き』でもナタリーは赤のドレスを着ていた。ナタリー・ウッドに赤はとってもよく似合う。
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私も実は赤が好き。子供の頃よく母に赤い服を着せられていたからだと思う。小6のときに赤のブレザーを三枚持っていたのは、所持している洋服の全体量から考えると異常だった。若い頃はあまり着なかったけれど、最近は恥ずかしげもなく赤を着ている。メッセージ性なんてないけれどね。 でも、’赤’は気分が「上がる」色だ。

久しぶりに観た『理由亡き反抗』の印象は’エルヴィス’と’赤’だった。

by oakpark | 2011-05-15 16:02 | 映画 | Comments(2)

「ローラースケート・ダイアリーズ」「おっぱいとトラクター」   

さて、そろそろキャンディーズから離れ、本来のこのブログのあるべき姿(?)、映画や本の感想を書こうと思います。が、残念なことに、今回はちょっと期待はずれだった2作品の紹介をします。もちろん、これは私の個人的な感想なので、他の方にとっては良い作品かもしれませんので、あしからず。あくまで、個人的な「つぶやき」なので。そこのところよろしくお願いします。

● 映画「ローラースケート・ダイアリーズ」(2009)
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う~ん、というかんじでした。「JUNO(2007)」での、エレン・ペイジがかわいかったので、レンタルしてみました。エレン・ペイジって「ゴースト・ワールド」のゾーラ・バーチ路線のお顔だと思う。
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つるっ、まるっ、としていて、かわゆい。この滑らかさは自分には絶対にないものなので憧れます。エレン・ペイジ目当てだったので、ストーリーはまあどうでもよかったのだけれど、あまりにもフツーだった。 女の子はかわいくあるべきだという保守的な母親に育てられた女の子が、ある日、街で見かけた荒っぽいローラースケートゲームに魅せられる。親に内緒でチームのオーディションを受け、とんとん拍子で合格し、チームのアイドル的存在になり、ポスターに顔写真が載るほどの活躍をしはじめる。そしてかっこいい彼氏もできて万事順調に見えたが親にばれ、、、いろいろあって、でも夢を追うためにローラースケートを続ける。 なんか、こう書くと「ベッカムに恋して」にそっくりだわ。 ただ、私がドン引きしてしまったのが、エレン・ペイジとミュージシャンの彼氏とのラブシーン。なんと、何の脈絡もなく、プールにやってきて、水中でのラブシーン。 水中でお互いのお洋服を脱がせあったりして。。。。普通のラブシーンでは物足りないと思ったのかな。私は見ていて、ちょっとはずかしかったです。監督は、かのドリュー・バリモア。本人も出演しています。映画監督としての最初のお仕事のようです。さて、このあと、つづくかどうか。。。 それにしても水中のラブシーンはないよなあ~。

● 本「おっぱいとトラクター」  マリーナ・レヴィツカ著、青木純子訳
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この本は朝日新聞に、著者が「国際ペン東京大会」に招かれたという記事が載っていたので、興味がわき読んでみました。タイトルのキャッチーさに惹かれたってこともありますが。原題は A Short History of Tractors in Ukranian (「ウクライナ語版トラクター小史」)なので、この訳は大胆です。 Amazon の紹介文には「母が亡くなって2年後に、元エンジニアの84歳の父がウクライナからやってきた36歳の豊満なバツイチ美女と結婚すると言い出した。財産とビザが目当てに違いないと、仲たがいしていた姉妹がタッグを組んで美女追い出し作戦を開始する」とあり、面白そうだなあ~と思ったのですが。。。
とにかく、そのバツイチ美女のことを悪く書きすぎ。悪口ばかり聞かされると、気分が悪くなってしまいます。ユーモア小説というならば、悪口の合間にその人物のかわいらしい部分を描いて見せるとか、読者がくすっとわらいつつもほんわかした気分になるようにもって行って欲しいものです。それと、全体的にお下品。ここまで書いちゃう?って感じの内容もある。まあ、どたばたコメディーの合間にウクライナが経験してきたむごい過去のことや、トラクターの歴史などが織り込まれていて、ちょっとしたお勉強にはなりましたが。 この本をきっかけに「ホロドモール」(1932年から1933にかけてウクライナで起きた大飢饉。ソ連の共産党による計画的な飢餓ではないかといわれている) という言葉を覚えました。


次回はお薦めの映画と本を紹介できればいいな。

また、キャンディーズの話ですが、本日NHKBSで放映された「わが愛しのキャンディーズ」はよかったです。特に最後の解散コンサートの「微笑返し」→「年下の男の子」→「春一番」→「あこがれ」→「つばさ」への流れがとっても良い。感動しました。 夕方の忙しい時間帯でしたが、きょうは母の日ということで、夕食は宅配ピザにしようということになったので、じっくり腰を落ちつけて観る事ができました!ありがとう~。「微笑返し」はやっぱりいいなあ。

by oakpark | 2011-05-08 22:18 | 映画&本 | Comments(0)