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終わっちゃいましたね。。。   

日本のサッカー。

今日は、いろんな場所で、いろんな熱い感想が飛び交ったことでしょう。
私は、というと、たぶん他の多くの人と同じように、「よくやった日本!」と思いました。
今回のパラグアイ戦は、最初の入場シーンから(ここが好きなのよ)、ずっと目を凝らしてみていましたが、前半、後半の90分が終わったとき、「もう十分なんちゃう?」と思いました。隣の部屋で観戦していた夫にそう言いに行きました。夫は「いや、勝つで!」と言いましたが、私は日本のサッカーがここまでやってくれて、もうこれで十分、と思ってしまいました。それほど、今回の日本選手の動きには目を見張るものがありました。本当にがんばってくれました。

きっと、いつもJリーグを見ている人たちは、日本のサッカーの進歩をじかに感じていたでしょうが、4年に一度のワールドカップのときにしか、真剣にサッカーの試合を観てこなかった私は、今回のチームはすごいと思っていました。昔と明らかに違う。ちょっとえらそーに聞こえるかもしれませんが、まず、トラップがうまくなったなあと思いました。昔は明らかなトラップミスが1試合に4~5回くらいはあったように思う。ミスとまでは行かなくても、止めようとしたボールが少し大きめに弾んでしまう場面もよく見かけた。でも、今回は大きく跳んできたボールもさりげなく止め、足に吸い付くように次の動作に移る、ということがよくありました。昔は、狭いところにパスを出して、そのあと何をしたいのかよくわからないことが多かったけれど、今回はパスから次のシュートに向けてのトライにスムーズにつながっていくシーンも何度も見ました。シュートもたくさん打っていたし。そして何より、大きい外国選手に果敢にアタックしボールを取りに行ったり、後ろから覆いかぶさったり、ドリブルしながら手でどけたり、いろいろしている姿を見て驚きました。こんなこともできるんだ! 小さい日本の選手が大きい外国人選手に全然引けをとっていなかった。細かいテクニックもすごくなっていた。昔だったら外国の選手の華麗なプレイにため息をつくだけだったけれど、日本の何人かの選手もすばらしいテクニックを持っていますね。ボールをもらい、身体を反転させ、相手の股を抜き、など、いろいろ。ドリブルしながら出来るだけ相手をひきつけて、いいタイミングでパスを出す、というのもすごくわかりやすく上達しているように思った。 そんなことは当然よ、と思う人もいるかもしれないけれど、私は、4年に一度しかサッカーを見ないので(何度も言うが)、日本チームの上達ぶりが本当によくわかった今回の大会でした。 それにしてもサッカーって、ただボールを蹴るだけではないのですね(それも当たり前なのかな)。ほとんど格闘技ですね。ドリブルしながら相手を押しのける。ボールを持っている敵にぶつかっていく。空中でボールに向かって飛びつく様子は、えさに飛びつく獰猛な動物みたい。怪我なんて恐れていたらやってられませんね。 そして、思うのは、うちの息子にはムリだったわ、このスポーツは、ってこと。夫に言うと「なんでそこにいくねん!」 でも、うちの息子もあの、サッカーをやっていた4年間で多くのことを得たと信じています。何事も無駄ではないのですよね。

そういえば、PKをはずした駒野を慰めていたパラグアイの選手がいましたね。途中から出場の選手。あれは、どういう心理からああいう行為にでたのかなあ。自分もPKをはずした経験があるとか。がっくりしている選手に、たとえ敵の選手であろうとも、声をかけずにいられなかったのでしょうか。「サッカーは子どもを大人にし、大人を紳士にする」と言う言葉があるそうですが、まさにそういう行為だったのかも。でも、ちょっと不思議に思いました。


さて、最近は人気にかげりが見えていたように思ったサッカーですが、今回の日本チームの活躍で、人気を盛りかえすかもしれませんね。この曲も何度も何度も聴くことになるかも。気分の盛り上がるいい曲ですよね!

★ FIFA WORLD SOCCER ANTHEM ドイツの音楽家のフランツ・ランベルトという人が作曲したらしいです。


この曲、ちょっと調べると、屋敷豪太という人がアレンジをしたらしい。そして、屋敷豪太さんは一時期、イギリスのバンドのシンプリー・レッドのメンバーだったらしい。シンプリー・レッドといえば、私の結婚式のキャンドルサービスで使った曲、You don't Know Me by Now を歌ったグループだ、ということで、この曲も紹介。当事、音楽に特にこだわりのなかった私は(夫もはもともとぜんぜんこだわりなし)、披露宴で使う曲は全部披露宴会場にお任せだったのですが、たまたまラジオで聴いたこの曲が気に入り、キャンドルサービスだけ自分で選びました。今だったら、絶対エルヴィスの曲にするけれどなあ。今聴いてもいい曲です。

by oakpark | 2010-06-30 23:53 | 雑感 | Comments(2)

「そうだったのか!シリーズ」にはまる   

夫婦で池上彰さんの「そうだったのか!」シリーズにはまっています。
とはいってもわたしはまだ「そうだったのか!アメリカ」に次いで、2冊目の「そうだったのか!現代史」の途中です。私がもたもたと読んでいるうちに通勤の行き帰りに読んでいる夫は、「そうだったのか!現代史パート2」、「そうだったのか!中国」と読了してしまいました。なんか悔しい。

それにしても、池上彰さんの解説は本当にわかりやすく感動します。絶対お薦めです~。
スターリンってひどい人だ、とか。だから中国と台湾は仲が悪いのねとか、まあ、普通の人には当たり前の知識なのかもしれないけれど、私にとっては全てが目からうろこです。よくニュースに出てくる、アウンサン・スーチーさんのことなども詳しく書かれているらしい(夫・談)。楽しみです。

さて、前回のサッカーネタ。
夜中の3時半からの開始でしたが視聴率は30パーセントだったらしいですね。
私は、やはり、ウインブルドン(シャラポア対オラル)を観てしまった関係で少し寝坊してしまい、3時45分ころから観はじめました。日本はすでに1点入れていた。夫は3時ごろにおきて隣の部屋で観ていたようです。長女は(受験生のはずの!)は自分の部屋でワンセグで観ていたそうです。
さて次は火曜日パラグアイ戦ですね。大盛り上がりの日本ですが、そろそろ、、、、というかんじも。韓国も負けてしまったし。でもがんばってほしい。がんばれ日本!!

by oakpark | 2010-06-27 14:04 | 雑感 | Comments(4)

最近観た映画・・・ そして、サッカー!   

今回は二つ紹介します。

★「私がクマに切れた理由(わけ)」(The Nanny Diaries,2007)
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スカーレット・ヨハンソンは、前から気になっていた女優さんでしたが、私の中では評価に迷っていましたが、この映画を観て完全にファンになりました。というか、こういう役柄があっているんだなと、やっとわかりました。つまり、ちょっと抜けたかんじ女の子、でも実はセクシー、みたいな。はじめて彼女を見たのが「ゴースト・ワールド」という映画。主演のゾーラ・バーチの親友役。思春期の女の子のぶすっとしたかんじがよく出ていた。そして、大人になった彼女を見て、セクシーになったなあ、マリリン・モンローみたい、と思った。でも、選んでいる役柄がどうも中途半端な感じがして、なぜもっとセクシー路線で攻めないんだろうと思っていた。きっと本人は、セクシーさを前面に出すのではない別の「らしさ」を求めていたんだろうな。勝手な想像ですが、彼女のコメディエンヌぶりを引き出してくれたのが、ウッディ・アレン監督なのかも。「タロットカード殺人事件」を見たときは、彼女がこの役?他の女優さんでもいいんじゃない?なんて思ったけれど、だんだんコメディがうまくなってきている。もともとすごくかわいいし、メグ・ライアンみたいな存在になるかも。しかも、メグ・ライアンみたいに、ラブコメだけではなく、本当にセクシーな役も出来るし、これからも楽しみな女優さんだな。笑った顔がなんとも言えずかわいい。 というわけで、映画の感想というより、スカーレット・ヨハンソンの感想ですが、なかなか映画としても、手法も含めておもしろかったです。「ハーバード大学のイケメン」役(名前もないのよ~)のクリス・エヴァンスは本当にイケメンだった。

★「永遠のアフリカ」(I Dreamed of Africa,2000)
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たぶんワールドカップサッカーのアフリカ開催に関連してTV放映されていたのを途中から観た。IMDbの評価では星5つだったが、私は面白いと思った。悲しかったけれど。ストーリーをまとめるとアフリカに魅せられた夫とへびに魅せられた息子に翻弄されながらも、最後は自分の足で立ち上がり道を築いていく女性の物語、かな。実話らしいです。主人公の女性を演じたのがキム・ベイジンガー。大自然は抗いがたい魅力があるけれど、時として牙をむく。障害があるとわかっているけれど、好きな道を行かずにはいられない人間のわがままさ、強さ、あるいは弱さ。人って他人のアドバイスをきかないものなのですね~。クーキー(キム・ベイジンガー)の息子役の二人(少年時代と青年時代)がかわいかった。ぐんぐん成長し変化していく男子ひとりを近くでリアルタイムで見ている私としては、息子エマの運命がショックだった。こんなところで、こんなことで、、、、、ですから。それにしても、なぜ星が5つしかついていないのかなあ。なかなか良い映画だと思ったけれどなあ。監督は「炎のランナー」のヒュー・ハドソンです。あ、そうそう、007シリーズでブレイク前のダニエル・クレイグが出ていました。キム・ベイシンガーとなんかあるのかなあ~と期待したけれどなにもなかったです。。。

さて、サッカーですが、いよいよデンマーク戦ですね。皆さんは観ますか?それともあきらめますか?夜中の3時半からなんて中途半端ですよね。でも、観たいなあ~。私は今回のチームはかなり気に入っています。まだ2試合しか観ていないけれど、今までと違う気がする。普段Jリーグの試合も観ない私がこんなことを言うと失礼かもしれないけれど、過去のワールドカップは、どうもお祭り気分が抜けなくて、選手もスター選手が多くうわついていた気がするのです。今回はそれほど目立たないけれど地道に努力して来た選手ががんばっているチームという印象があります。シュートシーンも何度か見たし、やっとゴールに向かっていくサッカーになってきたような気がします。過去の試合は、パスを回すのはうまいけれど、なかなかシュートまでいかない印象。遠くからでもいいから打てよ、と思うことが多かった。 いつもいつも遠くからはいけないだろうけれど、たまには遠くからも打って欲しい。そうじゃないと面白くないもの。 カメルーン戦では松井選手がすごいと思った。サッカー選手っぽくない風貌なんだけれど、速くてテクニックがあってしつこくて、しょっちゅうテレビ画面に映っていた。シュートを決めた本田選手は、NHKの特番を見ていいな、と思った。オランダのチームで積極的に仲間に話しかけ絡んでいく姿は、未来の日本の若者のあるべき姿に映った。似ていると言われている中田元選手より愛嬌があっていいな。中沢選手は時々ブログを除くので親近感がある。しっかりと仕事をしてくれる人という印象。ちなみにブログはここ。と思ったら現在閉鎖中みたい。日々の出来事を短い言葉で素直に書いてらして好感の持てるブログでした。キーパーの川島選手は控えが長かったの腐らずに努力を続けた、という朝日新聞の記事を読んで好感を持った。稲本選手は息の長い選手ですね~。ワールドカップにいつもいる気がする。ヘアバンドが印象的な遠藤選手もサッカー選手っぽくない風貌なのに(と私は思う)すごい。トゥーリオ選手はその名の通り「闘魂」というかんじ。みんながんばって欲しいなあ。私としては、我が家の地元の中学出身の森本選手をどこかで投入して欲しいです。 さて、みなさんはそろそろ仮眠中? 夫はすでに寝ています。仮眠なのか本眠なのか。受験生のはずの長女も見るといっています。私も今からお風呂に入り仮眠しようかな。さて、3時半に何人テレビの前に座れるか、答えは次回の日記で。。。。

by oakpark | 2010-06-25 00:01 | 映画 | Comments(2)

眠い!   

最近、本当に眠い。この時間にパソコンに向かっていると、知らない間に目をつぶって居眠りをしてしまっていることもある。なぜこんなに眠いのだろう~。日本対カメルーン戦のせいだけでもなさそう。

まず平日は、5時半に起きてお弁当を作ります。息子が6時20分に家を出るからなのですが、彼は夜10時くらいに寝ているから楽勝でしょうが、私は寝るのが1時から1時半くらいのことが多いのできつい!

先週の土曜日は息子の高校野文化祭に行きました。クラスの出し物はゲームで、息子はもぐらたたきを担当していました。手作りの装置から出てくる手作りのワニをたたくことが出来れば2点、間違って豚をたたいてしまうと2点引き。小学生たちは結構楽しそうに遊んでいましたよ。来週は長女の文化祭。絃楽部の最後の発表になります。息子の高校の絃楽部の発表も聴きましたが、三年生はすでに引退していました。 
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日曜日は、去年まで息子がお世話になっていた陸上部の顧問の先生が、陸上日本選手権10種競技に出場するというので等々力競技場まで見に行きました。日本選手権の本戦のほうはその前の週に香川県の丸亀で行われたのですが、混成(10種や7種)は神奈川県で行われました。観客は身内しかいないのでしょうか、とっても少なかった。あ、でも、かつて400mで一世を風靡した高野進さんを見かけました。狭い通路ですれ違い、思わずお辞儀をしてしまいました! 先生は、かわいい彼女(フィアンセ)の応援もあってか、8位以内に入りました。すごい!

今日は、前にも出場した、テニスの試合に出ました。全部で8ペア出場しましたが、今回は2位でした! まだまだだなあ~。でも、グループの中では1位でした! ペアのTさんが喜んでくれてよかったです。

今週はランチが三回。主婦のお付き合いも大変なんです。

その他、週に二日次女のバスケがあるのも、忙しくなる理由の一つ。
仕事やテニスもあります。なかなかパソコンにゆっくり向き合えないんです~。

そして庭にはいつのまにかこんなお花が。
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上のお花が「柏葉アジサイ」、下のお花は「アカンサス」というそうです。
お花に詳しいお友達におしえていただきました!

サッカーの日本代表、皆さんのひいきの選手は誰ですか? 私はやはり本田かなあ~。
やってくれそうな感じがするから。次は19日ですね。

by oakpark | 2010-06-15 23:45 | 雑感 | Comments(4)

27才?   

春先にひいた風邪が、なかなか治りきらないような気がして、病院にいってきました。近所にある、最近出来たばかりの病院でした。院長先生が呼吸器官の専門らしく、肺の機能を調べるために肺活量を測りましょうと言われました。

そして結果なのですが、なんと!検査結果の紙に「あなたの肺年齢は27歳です」と紙に書かれていました! 肺活量は3600。この数字が何を意味するのかはわからない。でも、そういえば、大学に入学したときにも身体測定の肺活量検査で、検査のお手伝いをしていたボート部の人に勧誘されたことがあります。 そのときはじめて自分は肺活量が多いということがわかったのだけれど、肺活量が多いとどんないいことがあるのかしら。

自分でも単純だなあと思うのですが、27歳と言われたことがみょうにうれしいですね。だって、そんなこと言われたことないもの。27歳かあ。くー、わかいなあ。何をしていたかなあ、そのころ。本当は、今年〇〇才だあ。大台だあ。それにしても「肺年齢」なんて言葉ははじめて聞きましたよ。柔軟性で年齢を測るというのは経験あるけれど、肺でもわかるのね。こんなかんじで「皮膚年齢」「髪の毛年齢」「歯年齢」「血管年齢」なんかが測れると、ちょっと怖いけど、面白いかも。これらのデータをもとにして、あなたの総合力は〇〇才ですよ、と宣告される気分ってどうよ。実際の年齢とどのくらいずれがあるかも興味深いかも。

で、今回はただそれだけのご報告の日記。自慢かい!

27歳ではないけれど、21~22歳のころによく聞いていた思い出の曲、ユーミンの「パール・ピアス」をご紹介。初夏のけだるい雰囲気によくあったサウンド。当事はこの、クリアでいながら丸みを帯びた優しいサウンドが新鮮だった記憶があります。同時期に流行した大滝詠一の「ロング・バケーション」もよかったけれど、私は「パール・ピアス」のほうがもっと好きでした。

by oakpark | 2010-06-09 23:59 | 雑感 | Comments(2)

本「朗読者」 ベルンハルト・シュリンク著 松永美穂訳   

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映画「愛を読む人」の原作本を読んでみた。映画で腑に落ちなかった点が、すべてではないけれど理解することが出来たと思う。映画は映画ですばらしいと思ったが、本はまた別物だ。言葉は平易でわかりやすいけれど、扱うテーマが重くて深い。とても味わい深くすばらしい作品だと思った。 映画ではハンナとマイケルの年の差カップルの関係のほうに目が行ってしまいがちだけれど、原作では、恋愛部分を描いているのは最初のほんのt4分の一程度で、4分の3は二人がアウシュビッツ裁判で被告と傍聴者という立場で再会してからについてだった。

恋愛について、本を読んで気づかされたことは、「恋愛は理不尽なことの連続だ」ということ。映画で、一度二人は些細なことで大喧嘩をするシーンがあり、なぜそれほどまでのけんかに発展してしまったのかいまひとつ理解できなかったけれど、本を読んで思ったことは、恋愛においては、必ずしも間違っていたほうが謝る事になるとは限らない、ということ。自分は100パーセント正しいと思っていても、相手を愛しているから、相手との関係を継続したいから「謝罪」という行為にでざるをえないこともある。他人から冷静な目で見ると全くおかしいのだけれど、二人の間では、それが正解、ということもある。二人は20歳も年が離れていても本当に愛し合っていたんだと思った。

そしてアウシュビッツ裁判のシーンでは「正直でいること」が必ずしも美徳にはならないのではないか、ということについて考えさせられた。実は、個人的に、最近嘘をつこうかどうか一瞬迷い、結局自分の信念を曲げたくなくて、正直で困難な道を選択したという事件(?)があり、身につまされたから。「正直」はいつも正しいのだろうか。 ハンナはアウシュビッツ裁判で、正直さを貫き、大いなるプライドゆえにある事実を隠し通し、窮地に立たされていく。一般的には良いことであるはずの「正直さ」「プライド」を、この戦争裁判の場でも貫くことの意義はなんだろう。また、過去の事件を裁くことの難しさについても考えさせられた。過去のことはその時代の空気感を含めて、当時を生きた人にしかわからないのかもしれない。だから当時の人しか裁けないのだろうか。何が犯罪で何が犯罪ではないかは、簡単そうで難しい問題だ。犯罪者を愛した者も犯罪者になるのかという思いにマイケルは苦しめられるが、このテーマも難しい。

さまざまな難しいテーマを含んだこの本は、世界的なベストセラーになったらしい。ドイツでは教科書にも載っているとか。確かに討論の授業などに重宝しそう。「法学」は「哲学」に広がっていきやすい学問なんだなあと、この本を読んで思った。

ところで、この本の中で二人がともに好きな映画ということで登場するのが「リチャード・ウィドマークが保安官で勝ち目のない決闘をする」という内容の映画。タイトルがわからないけれど、決闘をやめさせようと訪ねてきた彼女のせりふ「いま、何がお望みなの? たった一晩で人生のすべてを?」がかっこいいと思った。何を望んでいるかはわからないけれど、やらなければならないことが、人生にはあるのかもしれない。

by oakpark | 2010-06-07 00:57 | | Comments(0)

映画「愛を読むひと」 (The Reader 2008年)   

さて、少しずつですが、映画を観る時間がとれるようになってきました。
今回ご紹介するのはこの映画。

「愛を読むひと」(The Reader, 2008) 監督:スティーヴン・ダルドリー 出演:ケイト・ウインスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロス
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私、これ、よかったです。ずどんと心に響きました。まだ余韻が残っています。出来ればDVDを返却する前にもう一度観たい。そんな映画でした。良かったと思える映画とそうでない映画とではどこが違うのかな。たとえば、先日観た「硫黄島からの手紙」などは、出演者の演技もいいし、ストーリーも、まあいいし、カメラワーク、映像も一流と思えるのに、なぜか心に響かなかった。もう一度観たいとも思わなかった。どうしてか。きっと「新しい発見」がなかったからだと思う。感情のひだというものがあるならば、新しいひだを刺激してもらえなかったからだと思う。

「愛を読むひと」は、人物設定や時代背景は、特に目新しいことはなく、今までどこかで見たことのあるものばかりなのだけれど、今までにない感覚を呼び起こしてくれるような映画だった。熟女(ハンナ)と少年(マイケル)の情事も、遠い別世界のことではなく、自然で身近なせつないお話として胸に迫ってきた。もちろん、普通はありえないと思うけれど、前に観た「かげろう」や「あるスキャンダルの覚え書き」のときのような違和感はなかった。これもひとえに少年役のデヴィット・クロスくんの自然な一生懸命な演技のおかげか。決してハンサムではないけれど、コロコロといろんな表情をして、とっても魅力的だと私には思えた。この年頃ってそうなのか。まだまだ子供っぽい笑顔を見せるかと思うと、大人びた表情で怒ってみせる。包容力のある優しそうな表情を浮かべたり、無防備な泣き顔を見せる。人間って、男女とも、この年頃が一番多彩な表情を見せるのかもしれない。デヴィト・クロスくんはドイツ人なのに英語を上手にしゃべっていた。きっとかなり練習したのだろうな。それにしても、ドイツが舞台の映画なのに、英語で進行するなんてね。映画にはよくありますが。

ストーリーはこちらを読んでもらうことにして、私は感想だけを書きますね。ハンナ役のケイト・ウィンスレットはこの映画でアカデミー賞をとりました。彼女の脱ぎっぷりがまたすごい。ウィキペディアによると、一時はニコール・キッドマンがこの役を演じることになっていたそうですが、ニコールだったらここまでは見せないだろうな。少年が心惹かれる美しい女性という点ではニコールのほうが適役だった気もするけれど。ケイト・ウインスレットに関しては、ここのところ、田舎っぽい、いもっぽい女性の役ばかり見てきたので、今回の、頑固で気弱でミステリアスな女性の役は、なかなか良かったと思います。

さて、この熟女と少年をつなぐのが、性交渉ともう一つ、本の音読なのですが、本を読むという行為はどこか色っぽいですね。少年マイケルを演じたデヴィット・クロス君の声はなかなかよかったです。英語ネイティブではないのですが、わずかななまりがまたよくて。もっと、長い時間彼の音読を聞いていたいと思ったほどです。読む本も格調高い古典が多かったです。覚えているのは、ホメロスの「オデュウセイア」とチェーホフの「犬を連れた奥さん」。古典の名作ほど音読に向きますね。そういえば、以前の職場にいたイギリス人に本を音読してもらい録音したテープが家にあります。音読したもらった本は「ヘンリ・ライクロフトの私記」ギッシング著、でした。いやはや、格調高くて内容はわけわかんない本でした。

もうひとつ、私がこの映画で好きなのは、1950年代後半から60年代という時代をうつすファッションです。マイケル君の服装が、どのシーンも好きです。昔よく見かけたようなジャンパーや、ニットのベスト、チェックのシャツに膝丈のズボン、などなど。どれも、彼の体型にとてもよく似合っていた。ハンナと自転車デートをするときはこんな服装。
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それにしても、マイケルはどうして20歳も上の女性にこうも惹かれてしまったのか。映画では断片的な事実しか見せてくれないのでよくはわからないのですが、厳格であまり温かみのない家庭(子沢山のようだからカトリックかな?)で、自分に自信をもてずに過ごしていたところに「あなた読むの上手よ」と褒めてもらったことにより、彼の中のある部分が目覚めたのだと思う。女性に目覚めるのと同時に新しい自分に目覚めた。もう、こうなると他のものは見えずに突き進む。「僕にはあなたしかいない」と言って泣くシーンもとても自然に思え、こちらまでせつなくなった。そして、この種の恋愛の例に漏れず、若い異性の登場。このあたりもよかったです。若い異性に惹かれながらも、ハンナの元に戻るマイケル。そうこうするうちに、ハンナの身の上に変化が起こる。法科大学生になったマイケルのあの決断も十分理解できる。そのときの彼の表情もとってもうまいと思った。 今ロンドンで演技の勉強をしているらしいデヴィットくん、今後が楽しみだわ~。

監督は「リトル・ダンサー」「めぐりあう時間たち」の監督らしい。どおりで。私には意味不明な映像がところどころあった。なぜ、ここで水に浸した足のアップ? 泳ぐシーンが多いのは何か意味しているのか。ハンナが子供たちを見て泣くのはなぜ? それをなぜ15歳の子供のマイケルがあんなに優しげなまなざしで見ているの? などなど。これは原作を読むしかないかな。

マイケルの大人をレイフ・ファインズが演じていますが、レイフ・ファインズに関してはノーコメント。だって、何も、感じなかったから~。

意味不明ところも多かったけれど、いろいろ考えさせられる映画でした。 法で裁くということに関しても何か言わんとしているところがあったようですが、私にはあまりわかりませんでした。皆さんは、この映画をどう見ているのかな。あとで、ネットで調べてみようっと。

支離滅裂のレビューになりました。

by oakpark | 2010-06-01 00:13 | 映画 | Comments(2)