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映画「スラムドッグ$ミリオネア」   

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ダニー・ボイル監督

お友達に誘われて、今年のアカデミー賞授賞式でで8部門の賞を獲得した話題作、「スラムドッグ$ミリオネア」を観にいきました。 アカデミー賞を取った作品を劇場で観るなんて初めての私は、不安と期待でどきどきしながら開始を待ちました。不安というのは、アカデミー賞をとる作品というのは、なんだか刺激が強そうで怖そうだから。去年の「ノー・カントリー」なんて、ほんと怖そうでレンタルショップでDVDを手に取る気も起こらない。だって、怖いの苦手だから~。

で、この映画はどうだったかというと、やはり、予想通り!刺激の強い映画でしたよ。カメラワークも音響も、なんだか強烈。びんびんおなかに響く。のっけからの拷問シーンに、ストリートチルドレンの悲劇的な運命。前半は目を背けたくなるシーンもありました。でも、後半は、俄然、ストーリーが面白くなり、次にどうなるのかが気になって(まあ、なんとなく先は見えていた気もするが)、あっという間に時が経ちました。120分の長編映画だったに、長さをあまり感じませんでした。

ストーリーの展開の仕方が技ありだなと思いました。今までにも、たとえばファンタジー映画にはこういう手法があったかもしれません。アダム・サンドラー主演の2008年の映画「ベッドタイム・ストーリー」(私は未見ですが)では、サンドラーが子どもたちを寝かしつけるためにでっちあげのお話をしていくと、それが次々と現実のものになっていくというお話でしたが、これと同じように、ひとつのストーリーに、いくつかのストーリーがぶら下がっているような構成とでも言いましょうか。 主演のストリート出身の貧しい青年が、人気のクイズ番組に出演し、問題に答えていき、その答えがすべて自分の過去のつらい経験から来ているので、クイズ番組が進行しながら、過去の出来事が次々に語られていくという手法でした。ストリートの子供たちといえば、私は「オリバー・ツイスト」を思い出しましたが、インドのストリートの子どもたちの現実は、今もあんな感じなのでしょうか。ちょっとつらい現実です。

この映画は、わたしにとっては、「感動する映画」でも「考えさせられる映画」でもなく、「楽しい映画」でも特に「泣ける映画」でもありませんでした。しいて言えば「揺さぶられる映画」だったかな。 こういう映画がアカデミー賞を取るんだな、と思いました。 興味深かったけれど、何度でも観たいと思う映画ではなかったです。
でも、インド人はきれいだな~とおもいました。目が澄んで大きくて彫が深いの。ジャマールの少年時代〈一番目)の男の子ととラティカのティーン時代〈2番目)の女の子が特に印象に残りました。

映画ではつらそうだったけれど、ここではみんな楽しそうで、よかった、よかった(あたりまえじゃ)。
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by oakpark | 2009-05-29 23:49 | 映画 | Comments(7)

「G.I.ブルース」~私より少しお兄さん?かわいい赤ちゃん~   

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きょうは、新橋のヤクルトホールで開催された「エルヴィス映画祭」で、エルヴィスの5本目の映画、1960年公開の「G.I.ブルース」を観て来ました。いつものように、共演の女優さんに注目したくもあるのですが(なかなか魅力的なジュリエット・プラウズ)、今回はなんともかわいい共演の赤ちゃんに注目して紹介したいと思います。

「G.I.ブルース」は、自宅では何度も観た事があったのですが、大画面で観るのは初めてでした。少々画面が暗かったこともあり、前半は少し眠気が襲ってきたりもしました。しかし、後半、エルヴィスがジュリエット・プラウズとデートし、人形芝居に飛び入り参加するあたりから、じんわりと心が温まっていくと同時に目もパッチリ覚め、エルヴィスが子守唄を歌って赤ちゃんを寝かせるシーンでは、なぜか涙がでてきました。なんて温かい声なんだろう~と感動して。曲は「Big Boots」。以前に観たときは、べつになんとも思わなかったのに 今回は、子どもと赤ちゃんのかわいらしさに胸が熱くなりました。なぜでしょうね。自分の子ども3人が思春期に入り、昔のこういう時代を思い出したというのもあるかもしれない。映画って、ほんと、観るときの自分の気持ちの持ちようで異なる感想を持つものですね。もともと「G.I.ブルース」は、使われている楽曲が大好きで、エルヴィス映画の中で、実は一番好きな映画なのです。多くの人が「ブルー・ハワイ」をあげると思うけれど、わたしは、この「G.I.ブルース」が好きです。リヴァー・フェニックスの映画も「恋のドッグファイト」が一番好きだし、軍服に弱いのかも(?)

ストーリーは、エルヴィスの実生活に良く似た展開なのですが、兵役でドイツのフランクフルトに赴任することになったタルサ(エルヴィス)は、ひょんなことから、当地の人気ダンサーのリリーを落とせるかどうかで、友達と賭けをすることになってしまいます。タルサがリリーの家に一晩中滞在することができたらタルサの勝ち。除隊後にクラブ歌手になることを計画しているタルサにとっては格好の資金ができるわけです。ところが、リリーとデートをするうちに、本気でリリーのことが好きになったタルサは、賭けから降りて、リリーのもとを去ることを決意します。そんなおり、タルサは同じ部隊の友人から赤ん坊の子守を頼まれます。慣れない子守に挑戦するも、哺乳瓶を割るわ、泣き止まない赤ん坊に途方にくれるわで、ついに唯一知っている女友達であるリリーに助けを求めたタルサは、赤ん坊をかごに入れてリリーのアパートに深夜訪ねていくのでした。。。。 ここで、リリーを呼ばないところがみそね。リリーの家に行くというのが大事なのです。「賭け」的には。

この映画に登場する赤ちゃんは、二組の双子ちゃんなのだそうです。みんな、本当にかわいいよ。
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1960年にやっとたっちができるくらいの赤ちゃんだから、10ヶ月くらいなのかな。たぶん、私より少しお兄さんの赤ちゃんたちが、エルヴィスにあやされ、エルヴィスに寝かされているのがちょっと不思議な感じ。
映画やドラマでの赤ちゃんの撮影は双子ちゃんがよく使われるそうですね。そういえば、シーンごとにちょっとずつお顔が違っているかも。。。。う~ん、でもわかならい。みんな本当にかわいいの。
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もちろん、エルヴィスとジュリエット・プラウズも。
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曲はどの曲も好きだけれど、やはり、一番最初に好きになった曲「ベストは尽くしたが」が私は思い入れがあります。わたしにはどうしても「あ、ほんま」と聞こえるところがある「G.I.ブルース」。ほんとうは、from my といっているみたいです。

ストーリーもまとまっているし、楽曲もいいし、私の採点では〈エルヴィス映画基準で)、10段階の9! 映画ファンの皆さんの鑑賞にも耐えうる映画だと思いますよ~。ぜひ、観てほしいです。ただし、1960年代のエンターテインメント系の映画だということを差し引いてくださいね♪

(おまけ)
確か、この映画の撮影中に、タイの国王がエルヴィスを訪ねてきたのですよね。これかな? すごく貴重なフィルム、

by oakpark | 2009-05-25 01:33 | ELVIS関連映画 | Comments(8)

私の一番好きな 松田聖子の曲♪   

映画の感想中心のブログにするつもりなのですが、最近なにかと忙しく、映画を観るヒマがありません。
そこで、きょうは、ふと思いついて、私の一番好きな松田聖子の曲を紹介します~♪

松田聖子という歌手は、私たち世代の者たちにとって、ものすごく影響力があった人だと思うのですよね。好きか嫌いか、興味があったかなかったかを別にしても、彼女の曲を聴いたことがないという人はいないと思うし、友達が、彼女が、彼氏が、家族が、彼女のファンだったという人は多いと思う。彼女と同じ髪型にしていたという女性もたくさんおられるでしょう。もちろん私もそのひとり。両脇の髪を後ろにブローするのに、どれだけ時間をかけたか。右側はうまくいくんだけれど、左側が難しくてねえ。街で上手にブローできている人を見かけると、じ~っと観察したりしました。聖子ちゃんカットの人たくさんいましたからねえ。そのくらい一世を風靡したアイドル歌手でした。

そんな彼女の持ち歌の中で、私が一番好きなのが、「蒼いフォトグラフ」という曲。
明るい曲調と、甘酸っぱい失恋をうたった歌詞の組み合わせが、なんとも言えず胸にきゅ~んとくるかんじ、、、でした、むかしは。 今聴いてみると、何てことないような気もするけれど、やっぱ、これが一番好きだな。 松本隆作詞、ユーミン作曲。 「いちばんきれいな風にあなたと吹かれていた」とか、歌詞がいいな、と思う。



そういえば、この曲は、宮本輝原作の「青が散る」というテレビドラマの主題歌になっていました。 主演は石黒賢と二谷友里恵。二谷友里恵といえば、このドラマの数年後に、松田聖子が好きだった郷ひろみの最初の奥さんになりましたね。当時はそんなこと夢にも思っていなかったでしょう。きれいだけれど演技の下手な人でした。。。 そして、石黒賢といえば、私が中学生のときに買った最初のテニス教本の監修が、石黒賢のお父様の石黒修だったな。 その本に載っていたテニスプレイヤーで覚えているのは、コート夫人、キング夫人、黒人テニスプレイヤーのアーサー・アッシュ選手。白人男性プレイヤーの名前が思い出せない。コナーズとかボルグとかマッケンローの前の世代の選手たちでした。 

最近、その頃のテニス事情がどうも気になるのですよ。私が最初に買ったテニスウェアは、真っ白のフレッドペリーのポロシャツにスコート〈スカートといわずになぜかスコートといいます)。もちろんフリフリのアンダースコートも恥ずかしながら買いましたっけ。最近、このフリフリアンダースコートは廃れてしまいましたね。かわいかったのになあ。最初に持ったラケットは、日本で発売された最初のスティール製ラケットで、ARAYAというメーカーのものでした。なぜこのラケットにしたかというと、顧問のY先生に薦められたから。その後ウッドのラケットを何本か使ったけれど、メーカー名が思い出せない。唯一覚えているのが、ウインブルドンの「クリス・エバート」というラケットだった。今までどんなラケットを何本使ったのか、気になるな~。今度実家に帰ったとき、まだ残っているかどうか調べてみようっと。

しかし、もっと気になるのは、こんなにテニス暦が長いのに、なぜこんなに下手なのか、ということです。
失われた20年間〈テニスが大嫌いな20年間)を取り戻さなければ。あ~、若い肉体と、日に焼けない肌がほしい。。。

by oakpark | 2009-05-24 01:45 | 好きな曲 | Comments(8)

田舎の薬局にゴー!!   

先ほど、夫から電話があり、大阪に住む義理母がマスクを送ってほしいといっているとのこと。義理母の住む地域の薬局ではすべて売切れだそう。

私はといえば、昨日の朝刊に「感染 高校生8人に」という文字を見て、これは確実に東京にも来ると思い、すぐに(午前10時半ごろ)に薬局に買いに走りました。30枚入りを3箱買いましたよ。私にしてはすばやい反応でした。 というのも、少し前に娘の高校の生物の先生が、夏を過ぎて冬になったら確実に流行するから今のうちにマスクを買っておいたほうがよいとおっしゃったというのが頭の片隅に残っていたからなのです。そして、「大阪」というのは身近な地名。だからすばやく反応しましたよ。でも、その日、都内に用事があって出かけたらマスクをつけている人はごくわずかでした。

そして、きょう。夫からの電話があってすぐに駅前の薬局に行くと、すでに売り切れでした! 店員さんに聞くと開店と同時に売り切れたんだそうです。昨日は、あんなに、普通にあったのに~。ひえ~。

昨日、冗談で、大阪と東京がだめでも、私たちには大三島という強い味方がある。あんな辺鄙なところでは、絶対インフルエンザなんかはやんないし。と言っていたことが現実となってきた。母に、今のうちに買っておいてと言っておこうかな。小6のときのトイレットペーパー買占め現象を思い出します。


けど、ほんとうに、マスクで予防になるんでしょうかね。
はやく、良いワクチンができてほしい。関係者は今、大変なことになっているんでしょうね、きっと。無理なさらないようにがんばってほしいです。

(30分後)
と思ったら、先ほど、母から電話があり、大三島でもすべて売り切れだそうです。都会に出ているお子さんやお孫さんに送るために多くの方が昨日のうちに買っていかれたそう。ひえ~。
こうなったら、マスクはあきらめて人ごみに出ることをやめて家でじっとしているのが一番かも。
それにしても、6月中旬に予定されている、息子の京都奈良への修学旅行が気になります。「中止になるかもしれないね」と言うと、息子は「ぼくはどっちでもいいけど。。。」ですって。彼らしいわ~。だから、腹が立ったのよね、サッカー時代。。。(またこれですが)

by oakpark | 2009-05-18 15:15 | 雑感 | Comments(19)

息子のこと   

とてもうれしいことがあったのでここに書きたいと思います。

今日は、中3の息子の学校で体育祭がありました。息子は志願して1000メートル走に出場し、なんと3位になったのです。1位は県大会に出る実力を持った陸上部の長距離エースで、2位は中1のときから駅伝チームに選ばれているサッカー部のキャプテンなので、息子が3位に入ったのは、私の中では1位も同じ。最高にすばらしい出来事なのです。一応陸上部員とはいえ、専門は短距離や投てき、4種競技なので、長距離でこんなに速くなっているとは驚きました。陸上部で毎日朝連夕連に励んだおかげなんだなあ、と感慨深かったです。私は声を出して応援するタイプではないので、静かに心の中でガッツポーズを繰り返しました。

息子については、今も私の心にしこりになって残っていることがあるんです。
それは、無理やりサッカーをやらせてしまったんじゃないかなあ、ということ。

サッカーのワールドカップが日本と韓国で開催された2002年に小2だった息子は、私の勧めに従い、地元の少年サッカーチームに入りました。低学年の頃はただボールを追いかけている息子を見ているだけで満足だった私ですが、学年が上がり、Aチーム(レギュラー)、Bチーム〈控え)にチームが分かれるようになり、AとBを行ったりきたりしている息子に対し、いらだちを感じるようになってきました。私自身は、小学生の頃から体育は得意で、おてんばですばしっこく、毎年リレーの選手に選ばれるようなタイプだったので、なんで私の息子はこんなにとろいんだろう、と思っていました。。今だからわかりますが、子どもは決して親と同じようではありません。良いところも悪いところも。なのに、あの頃は、どうしてできないんだろう~、といらいらしていたんです。私が代わりピッチに入り、ボールをけりたい、とまで思ったこともあります(笑)。やはり同じ年にサッカーを始めた2歳上の姉のほうは、市選抜や県選抜に選ばれたりして、めきめきチーム内での存在感を増していたのに、息子は、たとえ試合に出してもらってもあまり活躍できず、ボールを持つと、そこだけスローモーションになったよう。本来おっとりした性格なので、人からボールを奪い取るなんてことしないし。練習のときに最初にやる20分間走も、いつも顔を真っ赤にして苦しそうに走っていました。

それでも、決してサッカーをやめるとは言わず、小6の終わりに卒団式の日を迎えました。ほかの子が全員「中学になってもサッカーを続けたいです」と言ったのに、うちの子だけ「中学になったら陸上部に入ります!」と宣言し、コーチのかたがたを唖然とさせました。私もびっくりしました。小学校時代の運動会では一度しかリレーの選手になったことはなく、決して走るのが得意な子ではなかったので、いつからそんなことを考えていたんだろうと思っいました。しかも、サッカー一色のこんな場で言うなんて。夫は私がぽろっと「陸上でもやったら?」と言った、というのですが、私は覚えがない。。。でも、言ったのかも。腹立ち紛れに。。。

中学に入り、陸上部に入部し、朝練通いが始まりました。毎朝、5時50分に目覚まし時計をセットし、きっかり6時50分に出かけていく生活。誰に似たのか、ほんと几帳面で頑固者の息子。顧問の先生に言われた毎日の筋トレも続けてきました。だからといって、陸上の大会ですぐに成果が出るわけではないけれど、黙々と努力を続ける息子の姿を見て、私は反省しました。小学生の頃はずいぶんひどいことを言ったなあ、と。「成果」だけを求めて、叱咤していたなあ、と。夫が「コーチに言われたように頭を使って動いているよ」と言っても、どうも私にはそう見えなくて、スローモーションだあ、とばかり思っていました。あのときもっと、できたことや、工夫したことに気づいて褒めてあげれば良かった。足りない部分を指摘するだけではなくて。

そういった、反省点を踏まえ、きょうは、思いっきり褒めておきました。「はやかったね~。がんばったね~。すごかったね~」と。息子もうれしそうでした。

身長も176センチを超え、あんなにぷっくりしていたほっぺのラインもシャープになり、少年から青年になりつつある息子。お母さんとしては、誇らしいような、ちょっぴり淋しいような気分。
高校でも陸上を続けたいそう。性格的に陸上があっていたみたい。もしわたしが「陸上でもやってみたら?」と言ったのだとしたら、今度こそお母さんはいいことをしたのかな。

by oakpark | 2009-05-17 00:44 | 雑感 | Comments(6)

『百年読書会』   

朝日新聞の『百年読書会』というのに参加しています。百年も読みつがれるような名作を、月ごとに一冊選び、みんなで読んでいきましょう、という企画です。ナビゲーターは作家の重松清さん。読者の方から送られてきた感想を重松さんが各世代ごとに選び、新聞紙上ならびにweb上に公開してくださっています。私はもちろん感想は送ったことはありませんが(これからも送るつもりはないけれど)、多くの人と、同じ時期に同じ本を読むことで、連帯感が生まれて、気持ちが盛り上がります。 4月の課題図書は太宰治の「斜陽」、5月は深沢七郎の「楢山節考」でした。先に感想を読むと先入観が生まれると思ったので、自分が読んだあとで皆さんの感想を読むことにしています。私は、文学少女とは程遠い、知性のかけらもないスポコン思春期を送ったので、どちらも以前に読んだことはありませんでした。若い頃にこういう本を読むとどんな感想を抱いたのでしょうね~。タイムマシンで戻って読んでみたい。。。いやいやタイムマシンで中学時代に戻ったら、もっと別のことをしちゃうだろうな。本なんて読まずに。
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「斜陽」のほうは、読者の感想はかず子に関するコメントが多かったように思いますが、私は弟の直治が気になりましたね~。もし、私が男で、この時代の貴族に生まれたら、直治と同じようなストレスを抱くかも、と思ったので。ナイーブ過ぎて時代の荒波を乗り越えられなかった人なのかなあ。

「楢山節考」は、ずっしりと心に残る小説でした。今の時代からは全く想像できないような世界。不思議なリズムのある文体、私と同じ人間とは思えない不思議な人たち。そう、作者の深沢七郎が、小説の中で人間に似た駒を動かしているよう。それでいて、妙にリアルで胸に迫るんですよね。70歳を過ぎると、口減らしのために山に捨てられるという極貧の村で、70歳を目前に控えたおりんさんは、嬉々としてその準備を整えていく。捨てられておかしくないように自分で自分の歯を折ったりまでする。あとに残される息子や嫁が落ち込む姿を見て、「だいじょうぶかいな」と愛情を持って心配している。捨てられるおりんさんこそ心配されるべき人なのに。不思議な小説でした。「楢山節考」ってこんなお話だと大体の内容は知っていたけれど、実際小説を読むのと読まないのと大違い。文字から発せられる不思議なパワーに圧倒され、このお話がなぜこんなに有名なのかが判る気がしました。

ところで、この本は短編小説が4本収められているのですが、その中の一本「東京のプリンスたち」は、私にとって読み捨てならないお話でした~(笑)。内容としては、思春期の反抗期の男の子たちが学校サボったり、音楽喫茶に入り浸ったり、女の子と遊んだりしながら、うだうだする話なのですが、なんと、登場する男の子たちがみんなエルヴィスファンなの!でもって、エルヴィスの歌のタイトルが20くらい出てくるんです。男の子の一人は「エルヴィスが歌うのを聞くと、頭の中がカラッポになってすっきりする」と言うし、別の子は「エルヴィスは双子の片割れだったんだ。双子の片割れってなんとなく淋しいんだ。だからエルヴィスは叫ぶように歌うんだ」なんて言う。深沢七郎自身、大のエルヴィスファンだったそうですが、同時に淋しい人だったのかもしれませんねえ。

そういえば、この本、私がエルヴィスファンになりたての頃、近所の読書家のお友達が貸してくださったのです。この本にエルヴィスがいっぱい出てくるよって。でも、その当事はまだこの小説に出てくる曲の半分も知らなかったので、曲名を読んでもイメージが湧いてきませんでした。でも今読むと全曲知っているので、イメージが湧くったらありゃしない。頭の中でメロディがー流れてきそうでした。『百年読書会』のメンバー(特に若い人)が「楢山節考」を読むついでにこの「東京のプリンスたち」も読んで、エルヴィスって誰?と興味を持ってくれたらいいな~、なんて思いました。あ、そうそう、でもひとつ変だなあと思ったのは「打ち明けるのが遅かったかい?」なんてエルヴィスの曲、知らない。もしかしたら「Have I Told You Lately I Love You?」(愛していると言ったっけ)のことか。ここでのlately は「最近」の意味だから、訳し方を間違えちゃったのかな。1957年、まさにエルヴィスのリアルタイムに書かれた小説だから、邦訳もあやふやだったのかもしれません。それも愛嬌ですね。こんなにたくさんエルヴィスの曲名が出てくるなんて、うれしい。

小説の最後に登場するエルヴィスの曲は「アイ・ニード・ユア・ラブ・トゥナイト」。この曲を、<腰をかけてしまってはだめだ> と思いながら聴く登場人物の一人、洋介。これって、先日新聞に紹介されていた、「神田川」の作詞者である喜多條 忠さんが、やすらいだ生活に安住してはいけない、という思いから「ただ、あなたのやさしさが怖かった」という歌詞を思いついたという心境に似ているのかもと、ふと思いました。当時の若者って、いつも何かしら見えない敵と戦っていたのですね。
この曲、私の弟の好きなエルヴィス曲でもあるんです。美人テニス選手とのコラボの「アイ・ニード・ユア・ラブ・トゥナイト」です! この選手、だれ?

by oakpark | 2009-05-15 23:25 | | Comments(2)

『うすいえいこ展』   

お友達の個展に行ってきました。場所は、表参道にある Galley Concept 21 というガラス張りの素敵な画廊で、落合恵子さん主催のお店「くれよんはうす」のすぐ隣りでした。

お友達の個展に行くなんて経験は初めてだったので、わくわくどきどきしました。今まで、美術館で絵を見ても、それほど衝撃を受けたことのない私ですが、これを描いたのがあのお友達だと思うだけで、家に帰ってからもなんだか、どきどきがおさまりませんでした。ふんわり明るい雰囲気を持ちながら内面はとてもしっかりした愛情あふれる彼女らしい、色彩豊かなとても素敵な絵でした。展示し切れなくてファイルに収められた作品にもとても感銘を受けました。 彼女の承諾を得て、何枚か紹介します。次女が気に入った絵です。
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私は、別の絵でとっても気に入ったのがあったのですが、初日に売れたそうです。私の感性もすてたものじゃないのかも(笑)。

彼女は、我が家の末っ子の仲良し友達のお母様。いつも本当にお世話になっています。いつだったか、私が思ってもいなかった次女の良いところを言ってくださり、はっとしたことがありました。それ以降、次女に対する見方も変わり、目の前の霧が晴れたように感じ、彼女に助けられたな~と思ったものです。今にして思うと、彼女には絵という、別の大きな世界があるからこそ、目先の教育論に惑わされない、もっと力の抜けた違う次元から物事を見ることができるのかもしれません。きょう、彼女の作品を見て、そんなふうな大きさを感じました。三人お子さんがいらっしゃって、まだまだ大変だろうけれど、彼女の世界観のさらなる発展を応援したいし、今後の作品も見せていただきたいと思いました。年齢、経験とともに絵も変わっていくのでしょうね。それが楽しみです。

さて、表参道といえば、おしゃれなお店がたくさんありすぎて圧倒されます。中でも、たくさんの人が写真を撮っていたので私も思わずシャッターを切ったのがルイ・ヴイトンの路面店。きらきらぴかぴかのディスプレイが目を引いていました。店内中央には巨大なぬいぐるみのようなものがど~んと鎮座していて、なんだか今まで抱いていたルイ・ヴィトンのイメージとちょっと違った印象を受けました。斜めからしか撮れなかったので(人が多くて)、ぬいぐるみはうまく写りませんでした。
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「くれよんはうす」は名前はよく聞いていましたが、今回初めて行きました。1976年からオープンしているのですね。次女のクラスの、本の読み聞かせ係になったので、そのときに読むための絵本を一冊購入しました。
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「うすいえいこ展」は5月13日(水)まで開催されています。行ける方がおられましたら、ぜひ足を運んでみてください。

by oakpark | 2009-05-11 01:33 | 雑感 | Comments(4)

NHKBS「クワイア ボーイズ」   

先日、とても面白い番組を見たので紹介します。 私が見たのは再放送だったのですが、再々放送もあるかもしれないので、もしそうなれば、ぜひご覧になってみてください~。 NHKBSで5月3日から4夜連続で放送された「クワイア ボーイス」という番組で、私は第2回を観て、これは!!と感動し、3日目4日目は録画セットをしながらリアルタイムで観ました。絶対見逃せない番組は録画しておかないと。見ている最中に電話(義理母からとか)がかかってくることだってありますからね~。

内容は、イギリスの中部にある、スポーツの盛んな男子校であるランカスター校に、合唱団を作ろうと、ある若き音楽教師が乗り込んできて、最初はやる気のなかった、難しい年頃(11歳から15歳)の少年たちを徐々に乗せていき、最後は、ロンドンで最も権威のある音楽ホールの「ロイヤル・アルバート・ホール」で大観衆の前で歌うところまでもっていくというものです。

番組は一応ドキュメンタリーと銘打っていますが、きっとかなり、作りこんでいる部分があると思います。こんなにうまい具合にならんだろう~、というシーンも多々出てくるのですが、ここは半分映画を観るような感覚で楽しめばそれでいいのではないかと思います。出演者はもちろん全員素人で、自然で生き生きした表情をしてくれるので好感が持てるし、若き音楽教師のギャレス・マローン氏も小柄で華奢ながら、堂々として自信にあふれ、さまざまなシーンで生徒に語りかける言葉がとても的を得ていて、いい先生だなあと感じさせる魅力を持った人物でした。第一回では自らの歌声も披露したようですが、私は見逃してしまって残念。

そういえば、学校を舞台にし、紆余曲折ありながらも、先生が生徒に音楽の魅力を伝えて、絆を深めていくという内容の映画ってたくさんありますよね。ちょっと、思いつくだけでも「陽のあたる教室」「ミュージック・フロム・ハート」や「スクール・オブ・ロック」も。 私、こういうの大好きで、今回の番組は映画のように子役が演じているわけではないというだけで、かなり点数を甘くして見てしまった所もあるかもしれません。この年頃の子供たちは、実際は大変な年頃ですが、画面を通じてみる彼らはほんとうに、、魅力あふれ、かわいらしかったわ。「素敵な将来を!」と祈らずにはいられませんでした。

私が最初に見た、第二回では、合唱団に入りたいと志願してきた少年たちを、学校の「サマーショウ」というイベントで保護者の前で歌わせるために、声変わりをしているグループと声変わりをしていないグループに分けて練習を開始する場面が中心でした。ギャレス先生が選んだ合唱曲は、スティングの「Fields of Gold」で、ソロパートもあり、先生はそのためのオーディションをするのですが、いいよ、じょうずだよ、と生徒の気分をのせるのがうまい。ラグビー部のスター選手の子には「恋をしたことあるの? その子と手をつないでいるところを想像してごらん」なんて言ったりして。ごっつい子がいるかと思うと、ボーイソプラノのきれいな声を出す子もいる。教会の聖歌隊で歌っている子の父親が出てきて、「平日はどくろ模様のTシャツをきて遊びに行くかと思うと、日曜は白い襟をつけて、天使のような姿で歌っているんだ」なんて言っている。 イギリスの少年聖歌隊って、そのメンバーになれること自体が名誉なことなのですよね。 結局、歌が完璧というわけではないけれど、歌うことが大好きで、歌心のある二人がソロに選ばれました。

第3回では、ロイヤル・アルバート・ホールを目指して、クラシック曲の「オン・ブラ・マイ・フ」の練習に入ります。 さらに、学校内で独自の活動をしている、ラップ愛好会に所属する、リズム感抜群の少年たちも引っ張り出そうと、ギャレス先生は考えます。中でもグループ一番の歌唱力を誇る、イムラン君に先生は目をつけます。しかし、イムラン君は合唱なんて格好悪いと先生に反抗的な態度をとるのです。それでは、と先生は彼らがのりやすい曲を選んできます。その曲というのが、ベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」とショーン・キングストンの「Beautiful Girls」です。 実はこの「Beautiful Girls」という曲こそが、私がこの番組をブログで紹介しようと思うきっかけになった曲。すごく耳に残る心地よいリズムの良い曲なのですよ。すぐに気に入りました。でもって14歳のイムラン君の優しげな初々しい声がとってもよかった。反抗的な目をしながらも音楽を愛さずにはいられない、複雑な表情も良かったし。 ロイヤル・アルバート・ホールで歌い終わったあとに、ママと抱き合い、「ママを喜ばせたかったんだ」というシーンも、感動的。ママも「この子(my baby) しか見てなかったわ」なんて言うし。でも、わかるわ~。 もう一方の「スタンド・バイ・ミー」のソロは、両親がベトナム難民のワーチィくん。彼も張りのあるいい声で、とっても上手でした。やはり、歌い終わって両親とハグし、涙を流していました。ほんと、イギリスって「ママのために歌うんだ」って臆面もなく言う子が多いのね~。

「スタンド・バイ・ミー」のほうは、有名で私も大好きな曲だったのですが、「Beautiful Girls」のほうははじめて聞いたのに、ものすごく惹かれました。調べると、実は「スタンド・バイ・ミー」を下敷きにして書かれた曲だとか。だからか~。オリジナルは、ジャマイカ出身の17歳(2007年当事)のラッパー、ショーン・キングストンですが、youtubeで調べると、JOJO という女性歌手もカバーしているようです。

それと、私が興味を持ったのは、このランカスター校という、イギリスのコンプリヘンシブスクール(公立校)の子供たちの多種多様さでした。女の子かと見間違うような、美しい金髪の白人の子もいれば、色の黒い子、浅黒い子、アジア系の子、大人みたいな子、小学生みたいな子、実にさまざまです。一応素敵な制服があるのですが、シャツを出している子、シャツの中にカラーシャツを着ている子、ネクタイの長い子、短い子などなど、着こなしもさまざま。もちろん、ちゃんとしたところではちゃんとした服装でしたけれど。でも、ソリスト発表シーンで棒のついた飴を舐めている子が数人いたのには驚いた。学校だろ!ってかんじ。 クラシックを練習するためにケンブリッジまで出向いて、キングスカレッジ少年聖歌隊と一緒に練習するシーンもあるのですが、少年聖歌隊の態度の立派さ(堅苦しさ)にも驚きました。まだ10歳そこそこの少年がシルクハットにクロークみたいなのを着て、入場の儀式をするのですから。格式や型を重んじるイギリスならではなのでしょうか。 そういえば、以前にロンドンに旅行に行ったとき、どこかの門の番をしている騎兵隊の格好をした、ほっぺのまだ赤い少年が、微動だにせずそこにいる姿に驚いたものです。 イギリスのこの「伝統」は、まさに財産であり、観光の目玉ですね、ほんと。

私が感動した、イムラン君の「Bearutiful Girls」を聴いてみてくださいね。あ、もちろん、ワーチィくんの「スタンド・バイ・ミー」も。 後半、一瞬だけソロになる少年はトーヤンくん。彼の笑顔は最高。歌唱力も今回の少年たちの中で一番だと私は思いました。彼はきっと、これからも合唱を続けていくと思うな。


「Beautiful Girls」のオリジナルはこちらです。私、最初のほうのsuicidal suicidal というフレーズがとっても気になったのです。あまり歌の歌詞に出てこないような単語。それでいて、発音が、音が、なんか、耳に心地よかったのです。「自殺しそう」というより「君に’もう終わりよ’といわれたら自暴自棄になっちゃうよ」くらいなのかなあ~。ジャマイカ訛りなのか、舌足らずな感じが独特の雰囲気。

ランカスター校自体は、近代的な建物ですが、イギリスの誇る伝統ある建造物も出てきて、目でも楽しませてくれました。
*キングズ・カレッジ
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*ロイヤル・アルバート・ホール  
イギリスのロックバンドのクイーンが初期にライブをしたところというので、私も、ロンドン訪問時に、ここの前で写真を撮りました。
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毎回見せ所のある番組で、実にうまく作っていると思いました。そのほかにも、文字がうまく読めない子、病気を抱える子、先生の前でカンペなしに立派にスピーチできる子、なども印象に残りました。 イギリスでドキュメンタリー番組の賞をとったようですが、ぜひ、続編を制作してほしいものです。

by oakpark | 2009-05-08 23:33 | 雑感 | Comments(4)

芸能人関係の本3冊   

最近、たまたま芸能人関係の本を3冊読みました。
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*「いかりや長介という生き方」  いかりや浩一
ザ・ドリフターズのリーダーだった、いかりや長介さんの長男が書いた本です。NHKの「週刊ブックレビュー」という番組で紹介されていたので興味を持ち、読みました。「ザ・ドリフターズ」といえば、子供の頃、「8時だよ!全員集合」が大好きでした。小学生の頃、土曜の夜はわくわくする晩でした。明日は学校がなくてゆっくりできる日。普段はあまりテレビを見せてくれない両親も、この番組は見せてくれましたっけ。わたしにとってのザ・ドリフターズは、志村けんの加入する前のもの。ドリフと言えば、志村けんを思い浮かべる人も多いのかもしれないけれど、私は、「ちょっとちがうな~」と感じます。加藤茶がアイドルで、いつも怒り顔の荒井注もいたあの頃が一番好きでした。この本では、そんな人気グループのリーダーとして多忙を極めた芸人を父親に持つ普通の男の子の思い出話が、素直な筆致で綴られていて、とても興味深く読みました。母親が3人も代わり、年頃の男の子にとっては複雑な思いもあったでしょうが、父親への思いやりが随所に感じられ、親子の絆について考えさせられました。この本が出て、天国の長さんも喜んでおられるでしょう。

*「シネマ坊主」  松本人志
調べてみると、ダウンタウンンの結成は1982年で、ブレイクしたのが1987年ごろのようです。今でも覚えているのですが、テレビを観ながら、弟と「おもろいコンビが出てきたな~」というようなことを語りあった記憶があるのです。漫才ブームが去り、これといって目を引くグループがいなかった頃に、あきらかにこれは違う、と思ったのがダウンタウンだったと思います。だからといって、ダウンタウンのファンになったわけではないけれど、彼らを見ていると安心して笑える、そんな感じがしていました。才能のありそうな人たちだな~、と思っていました。この本を読むと、松本氏本人も、自分が才能あると公言しているみたい。すごい人です。 といっても、この本はお笑いについてではなくて、映画について書かれたものです。。松本氏がいろいろな映画の感想を自由に書いています。それこそ、ブログの映画日記を本にしたみたいなざっくばらんな内容です。ほめているのもあれば、けなしているのもあります。共感できるのもあれば、できないのもあります。ただ、私なんかは、俳優重視で映画を見てしまいますが、松っちゃんは完全に作り手サイドから映画を見ています。だから、中野翠さんや石川三千花さんの映画評とまた一味違います。こういう感想もあるということで興味深い本でした。

*「陰日向に咲く」  劇団ひとり
この本は巷で話題になっているときに読みたいと思ったのですが、図書館で予約しようとすると何百人も待っていたので、文庫本になるのを待っていました。私は、上手に、あるいは意外な展開で、比喩表現ができる人のことを頭が良いと思っているのですが((自分はできないので)、そういう意味で、なかなか頭の良い人だと思いました。「〇〇は、△△のようだ~」という表現って難しいですよね。当たり前のことを言ってはぜんぜん面白くないし、相手がうなるような比較の対象を持ってくるのって、かなりの才能が必要だと思います。あるいはかなりの読書量とか。かなりの知識量とか、ね。この本は、何箇所かに、へ~、と思われる比喩表現が出てきて感心しました。それと、この本、いくつかの短編小説の集合体になっているのですが、それぞれの短編の登場人物がお話を超えて微妙につながりあっているのがおもしろかったです。以前に読んだ「阪急電車」と手法が似ていると思いました。最後はほ少しほろりときたりして、やはり、巷の評どおり、なかなかのできばえなのではないでしょうか。

読んだ後に気づいたのですが、三冊とも幻冬舎文庫の本(うち一冊は「幻冬舎よしもと文庫」)でした。幻冬舎は1993年創業の出版社のようです。出版業界は大変だと聞きますが、伸びている会社なのかな。全然知りませんが。

by oakpark | 2009-05-06 21:54 | | Comments(6)

映画「アカプルコの海」~なで肩といかり肩、どちらがお好き?~   

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相手役の女優さんに注目してご紹介するエルヴィス映画第三弾は「アカプルコの海」(Fun in Acapulco,1963)でございます~。今、巷で話題のメキシコは、観光名所のアカプルコを舞台にした、13作品目のエルヴィス映画でございます~。アカプルコってユーミンの歌にも出てきたように記憶しているけれど、どんなところかなあ~。美しいところなんだろうな。

てな感じでこの映画を、私は、エルヴィスファンになってわりと早い段階で観たのですよ。で、ある意味ショックを受けました。かっこよく歌うエルヴィスを見てファンになった私にとって、エルヴィスが元サーカス団員という設定は、ちときつかった。。。え~、そんなのあり~?って思ってしまった。うそでしょう~ってかんじでした。しかし出てきたのですよ。髪形はリーゼント(オールバック?)のままで、上半身裸で白のぴちぴちタイツをはいたエルヴィスが。。。その後、いろんなエルヴィスを映画で見ることになり、徐々に慣れていくのですが、このときは衝撃が大きかったです。イメージを崩されたというか、なんとういうか。でも、立ち直りの早い私は、最初の衝撃を乗り越えて、もう一度この映画を観ると、なかなか良い歌がたくさん含まれているし、エルヴィスの喉も調子よさそうで艶っぽい歌声を聞かせてくれているし、それほど悪くないんじゃないかと思えてきたのですよ。まあ、10段階で7?いや6?いや7?いや6?いや。。。。ま、6か7ということにしておこう。エルヴィス映画の場合は、普通の映画とまったく違う尺度で評価することにしているので、はい。

それはさておき、今回注目するのは相手役の女優さんです。今回は二人います。亡命中の貴族の娘・マルガリータ(ウルスラ・アンドレス)と女闘牛士、マギー(エルサ、カルデナス)。この二人に、プール監視係としてアカプルコのリゾート地で雇われていたエルヴィスは惚れられるわけですね。で、どちらと結ばれたかというと、どっちだったけな~。マルガリータだったような気がするな~。で、マギーはどうしちゃったんだったけな~。ま、いいや。ここで私が言いたいのはそんなことではなく、二人の体型の違いなんですよ。見事に正反対の体型。

実は、私は、昔から母に「首が長くてなで肩の人こそ美しい」と聞かされてきたのですよ。でもって、普段からよく「首長くして、肩を落としなさい」と言われ続けていました。そんなこと無理だってば。こういう骨格に生まれてきたわけだから変えようがないってば。と言いたかったけれど、面倒くさいので、はいはいと、そうするふりをしてきましたま、だからといって、私の骨格が変わったわけでは、もちろんありません。現在に至って、なで肩にも、首長(くびなが)にもなっていません。

ただ、そんなわけで、すぐに人(特に俳優さん)の肩を見るくせがついてしまいました。この人、きれいな肩だな~とか。首が長いな~、とか。母が言うように、いくらお顔が美しくても首が短いと、いまひとつ、垢抜けない感じの女優さんもいるように思いました。 そういえば、今一番私が注目している首長(くびなが)人間は、なんといっても、ダルビッシュ・有選手ですね。彼は、ほんっと、首が長くて美しい。野球選手にしておくのがおしいくらい。俳優になって、「仮面の忍者、赤影」を演じてほしい。。。

話がそれましたが、で、今回のこの映画をはじめて観た時、マギー役のエルサ・カルデナスという女優さんの首から肩にかけてのラインはなんて上品で美しいのだろう~って感動したのです。母が好きそう。着物を着せても似合いそうって。
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片や、マルガリータ役のウルスラ・アンドレスは、なんていかり肩なんだろうって思いました。
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そりゃ、絶対、エルサのほうがきれいだわ、って思いました。ところが、いろいろなエルヴィス映画雑誌等を見ると、ウルスラのことばかり書かれているのですよ。「エルヴィス、あのウルスラと競演!」みたいに。なぜみんなウルスラのことばかり語りたがるのだろう。有名な人なのかな~、って思いました。
その後わかったのですが、有名だったのです。有名な「007シリーズ」の初代ボンドガールだったのです。ナイスバディなわけです。
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記事を書く男性陣は、みなさん、ナイスバディがお好きだから、ウルスラのことばかり話題にしているんだなと思いました。くやしいから、「OO7 ドクター・ノオ」も観てみましたよ。 断然こっちのウルスラのほうがかっこよかったです。「アカプルコの海」のウルスラは、大柄なのに似合わないリボンなんかつけちゃって、ヘンだった。
だけどやっぱり私は、エルサのほうがきれいだと思う。ちょいと調べてみると、1935年生まれでエルヴィスと同い年、2008年にもテレビに出演しているみたいなので現役でご活躍のようです。どんなおばあちゃまになっているのかしら。

それにしても、エルヴィスの相手役としては二人とも合っていなかったな。ウルスラはナイスバディすぎ。エルサは美人すぎ。 エルヴィスの相手役としては、適度に幼児体型で、適度にファニーフェイスのほうが合っているような気もするのですよね。 配役ミスの映画、と、私は思いました。いやそもそも脚本ミス?かも。。。

この映画でエルヴィスはこんな歌を歌っています。

後半で「お~酢~ください~」と聞こえるフレーズがあると評判の「ボサ・ノヴァ・ベイビー

メキシコにも闘牛士っているのですね。「悲しき闘牛士」

by oakpark | 2009-05-01 23:25 | ELVIS関連映画 | Comments(22)