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映画「マルコムX」   

次回のカルチャーセンターで取り上げられる映画「マルコムX」を観た。
長い映画で、途中何度か意識が飛んだけれど(深夜に観たので)、なんともいえない余韻の残る映画だった。
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Malcom X ,1992年  監督:スパイク・リー  出演:デンゼル・ワシントン  アンジェラ・バセット

まず、デンゼル・ワシントンがとてもかっこよかった。デンゼル・ワシントンは私が一番好きな(気になる?)黒人俳優だ。最初に彼を見たのはどの映画だったか。アメフトのコーチを演じた「タイタンズを忘れない」だったか。それとも、ゲイの弁護士のトム・ハンクスと渡り合った、敏腕弁護士役の「フィラデルフィア」だったか。とにかく、すでに大御所という風情で、黒人でアメリカの良心を演じる俳優、そう、ハリソン・フォードのような存在のように思えていた。「かっこよくていい人」だった。メグ・ライアンが兵士役だった「戦火の勇気」にも出ていたし、「ジョン・Q」では、子供を思う父親役だった。デンゼル・ワシントンってこんな感じね、大体わかったわ~、と思っていた頃にたまたま観た「グローリー」でぶっ飛んだ。やっぱりすごい俳優だったんだ。南北戦争時代の黒人兵士の役。当事の黒人が抱いていただろう、やり場のなり怒りを爆発させる青年を見事に演じきっていた。最後はほんと泣けた。彼の出世作品であろう「遠い夜明け」も観たはずだけだれど、あまり印象に残っていないな。やはり「グローリー」が一番すごかった。そして、今回の「マルコムX]はそれに次ぐ、あるいはそれを凌ぐほどの衝撃だった。 前半のチンピラ部分から、後半のりりしく自信にあふれる教団のリーダーへの演じ分け。家族を思う不安げな表情(母性本能くすぐります)。う~ん、なかなかいいね、彼は。しかし、1954年生まれっとことは、もう50歳を超えているのね~。

そして、新たな発見。この映画で描かれるマルコムXは、私が思っていた印象と少し違った。非暴力を訴えたキング牧師と対照的に語られることの多いマルコムXは、黒人至上主義で暴力に訴える怖い人というイメージだった。しかし、この映画によると、不必要に暴力に訴えていたのではなく、「白人も黒人と一緒に過ごしたくないだろうから、黒人も自分たちのルーツに立ち返って独自の世界を構築するべきだ」というスタンス。白人を排除するとか、白人を攻撃するとか、そういうわけではなかったようだ。牧師だった父親がKKKによって惨殺され、残された母親は精神をやみ、9人の子供たちは里子に出された。裕福な白人の家族に引き取られたマルコムだったが、そこでの生活も彼に心の平穏を与えるものではなかった。成績がよく将来は弁護士になりたいと思うが、教師からは黒人は道が限られているので大工がよいと言われる。高校を中退したマルコムはやくざな世界に入り込み、さまざまな悪行に手を染め、窃盗の罪で逮捕される。そして獄中で運命的なイスラム教との出会いがあり、視力を落とすまで猛勉強する。出所してからは、ネイション・オブ・イスラム教団の教祖であるイライジャ・ムハンマドに心酔し、獄中の勉強で得た、豊富な語彙力を駆使した演説のうまさから、リーダーにのし上がっていく。 ところがイライジャの本当の姿を知り失望したマルコムは教団を去る決心をする。メッカに巡礼し新たな境地を開いたマルコムは、彼独自のグループを設立するが教団との亀裂はますます深まり、ついには、ニューヨークのハーレムのホールでの演説中に教団のメンバーにより15発もの銃弾を浴びて、暗殺されてしまう。

監督のスパイク・リー自身も映画前半部分にマルコムの友人役で出演しています。若い監督なのですね。特に前半部分の映像がスタイリッシュでとてもかっこよかったと思う。タバコの煙の使い方とか、デンゼルのちょっとした表情のカットの入れ方とか。すごくおしゃれだった。やくざのボス役のデルロイ・リンドーっていかりや長介に似ているなあ~、という思いが頭から離れなかった。最近、いかりや長介関連の本を読んだせいもあるけれど。そう思って見ていると、出演の黒人俳優がそれぞれ、なんかこういう感じの人、日本人にもいそうだな~なんて思ってしまった。

きっと、すごく研究して、マルコムXそのものにデンゼル・ワシントンを作り上げているのだと思う。映像や写真に残されているのと同じ構図が数多く再現されていたようだ。ライフル銃を持って窓の外をうかがうシーンとか。髪の毛は黒ではなく茶色。それはマルコムの母親に白人の血が混じっているからだそう。めがねとか服装とか、表情とか、すごく似せていると思う。笑顔の魅力的なところも。デンゼル・ワシントンのはまり役だと思う。そういえば、デンゼルは子供の一人にマルコムという名前をつけているみたいです。

デンゼルの演説シーンは迫力があった。ちょっと、オバマ大統領の演説を彷彿とさせた。で、マルコム自身の演説を見ると、それほどオバマ大統領には似ていない。でも、キング牧師よりマルコムXのほうに似ているような感じもするな~、なんて。
*マルコムXの演説


*デンゼル・ワシントンの演じるマルコムX


それにしても、ところどころ、ぼ~っとしながら観たせいもあり、どの人が「ネイション・オブ・イスラム」側で、どの人がマルコム側か最後のほうはわかりませんでした。最初マルコム側でその後教団側についた人もいるみたいだし、もう一回観なくちゃ。友達が「外人はみな一緒の顔に見えるから洋画は好きじゃない」と言っていたけれど、それもわかる気がする。黒人の人は見分けがつきにくい。だって、髪の色とか髪型が似ているんだもの。きっと、外国の人が日本の映画を観ると、みんな一緒に見えるんだろうな。

by oakpark | 2009-04-29 23:12 | 映画 | Comments(2)

映画「リリィ、はちみつ色の秘密」(The Secret of Bees,2008)   

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監督:ジーナ・プリンス=バイスウッド  出演:ダコタ・ファニング、クイーン・ラティファ、ジェニファー・ハドソン、アリシア・キーズ、ソフィー・オコネドー、ポール・ベタニー

新聞にジーナ・プリンス=バイスウッド監督のインタビュー記事が載っていて、面白そうな映画だなと思ったので友達と一緒に観てきました。ちょうど、カルチャーセンターの今期のテーマである黒人差別に絡む内容の映画のようだったし。私の予測はどんぴしゃで、一回目の講義で取り上げられた映画「ミシシッピ・バーニング」と全く同じ時代、1964年が舞台の映画でした。せりふの中にもこういうのがありました。ジェニファー・ハドソンン演じる黒人の使用人が選挙権を得るために登録に行くシーンで、白人の少女のダコタ・ファニングが「ミシシッピでは選挙登録をした黒人が殺されたようよ」と言い、ハドソンが「ここはミシシッピじゃないわ」と言うのです。これは実際にあった事件で、「ミシシッピ・バーニング」は、まさにこの事件を調査しに事件のあった町にやって来たFBIと白人至上主義者のKKKとの攻防を描いた映画でした。

とはいっても、今回の映画の主役はあくまでもダコタ・ファニングちゃんです。人種差別問題を扱った映画というよりは、ダコタちゃん演じるリリィの自分探しのたびがテーマになった映画といえるでしょう。私がはじめてダコタちゃんをを見たのはショーン・ペンが知的障害のある父親役を演じた「アイ・アム・サム」でした。ショーンの演技力にも驚きましたが、彼女のかわいらしさ、いじらしさに大いに涙したものです。そんな彼女もその後順調にキャリアを築き、今ではすっかり子役を卒業して大人の入り口に立つ美しい少女に成長しました。将来かなりの美人になりそうな予感がします。これにどんなふうに「色気」がついていくか、今後要注目女優ですヨ。一緒に行ったお友達とも話したのですが、意志の強そうなまなざしは、若い頃の安達祐実にも少し似ているようにも思いました。こういっちゃなんだけれど、安達祐美は大人への脱皮に失敗したけれど、ダコタちゃんはいけそうな気がしますね~。息の長い役者になるには「色気」と「個性」が必要かな。がんばれ、ダコタちゃん!

さて、ストーリを説明します。
幼い頃に、あやまって母親を撃ち殺してしまったリリィ(ダコタ)は、ずっとそのことに負い目を抱いたまま成長していきます。父親にも冷たくされて、誰からにも愛されていないと思い込んでいたリリィは、あるとき父の横暴に耐え切れず、やはり白人から暴力を受けて落ち込んでいた使用人のロザリン(ジェニファー・ハドソン)を誘って、母の遺品のなかに名前が書き記されていた南部の町に出かけていきます。着いてみると、そこははちみつ農園で、オーガスト、ジューン、メイの三姉妹が切り盛りしていました。リリィは、長女のオーガストに、ここで働く代わりにおいてほしいと頼み込み、あまり良い顔をしない次女のジューンが気になりつつも、ロザリンとともに住み込むことになります。包容力のある長女のオーガスト、知的で神経質で恋人の求婚を拒絶し続けている、どこかおびえた風情のジューン、ちょっとしたことですぐにパニックになってしまう繊細なメイとの、穏やかな日々を過ごすリリィ。繁忙期に手伝いに来ている弁護士志望の青年ザックとも親しくなり、同じ年頃の二人の間に淡い恋心も芽生えます。しかし、黒人のザックと白人のリリィが一緒に映画を観に行ったことから、まだ人種隔離政策の時代にあった町は大騒ぎになり、大事件に発展してしまうのです。はたしてリリィは事件を乗り越え母のルーツを探し当てることができるのか。


私は、映画を観て監督の技量がわかるというほど映画通ではありませんが、この映画を観て女性監督らしい、丁寧な画面作りだなと感じました。ストーリーにも緩急があり、ゆっくりと時間が流れ、丁寧に映像を見せる時間帯と、急速にお話が進む時間帯とが、いい具合にミックスされていて、110分間、全然飽きることがありませんでした。 また、どこかで見たことのある俳優さん、はじめて見る俳優さんの力のこもった演技もなかなかよかったです。長女役のクイーン・ラティファは私は「ヘア・スプレイ」が印象深い。「ドリーム・ガールズ」のジェニファー・ハドソンともども、チラッと歌うシーンもありました(別々のシーンで)。三女役のソフィー・オコネドーは「ホテル・ルワンダ」での激しい演技が印象的(このときはちょっとオーバーアクションにも思えた)でしたが、今回も激しい演技でした。調べると、ケンブリッジ出の才媛なのですね。それから、お父さん役のボール・ペタニー。怖かったあ~。この人、ほんと、味のある役者さんですね。私の好きな「ロック・ユー」や「ウインブルドン」なんかではおちゃらけた役だったのに、今回は怖かったなあ。先日観た「帰らない日々」のジェニファー・コネリーのだんなさんですよね。いいカップルだと思いますねえ。ザック役の俳優さんはかわいらしく、次女の恋人役の俳優さんはかっこよかったです。

黒人の人、というと、私には正直言ってまだまだ遠い存在です。黒人の友人もいません。海外旅行をして売店の店員と客というくらいの関係でしか、黒人と接する機会はありませんでした。ただ、一度だけ良い印象として覚えているのが3年前のメンフィス旅行でグレースランドツアーに出かけたときのことです。そのとき私は、ちょっと人と違うことをしてやろうと思い、浴衣を着て行っていたのです。すると邸宅内の警備のアルバイトらしき、高校生くらいの黒人の少年が「素敵ですね」というようなことを言って、かわいらしくにこっと笑ってくれたのです。だから私は「アルバイトなのですか?」と尋ねたりしました。すると「そうです」とやはりにこっと笑ってくれました。それまで私は、黒人はアジア人にはあまり親しげには話さないと思っていたので、不意をつかれてびっくりしたと同時にとてもうれしかったことを覚えています。エルヴィスの愛したメンフィスは本当に黒人の多い町で、グレースランド周辺の売店の店員はほとんどが黒人でした。黒人の中にエルヴィスファンの人はほとんどいないだろうから、メンフィスに住む彼らにとってのエルヴィスは「仕事を作り出してくれる人」という存在かもしれません。今では人種隔離政策などという醜い制度はなくなりましたが、やはり黒人と白人の住んでいる地域は明らかに違っているようです。1964年頃のように、黒人が白人としゃべるだけで、並んで歩くだけで、好奇の目にさらされるということはなくなりましたが、今でもどこかにしこりはあるのかもしれません。でも、黒人の大統領が生まれたということで、アメリカの人種問題はまた新たステージに進むのでしょうね。そういう意味で、タイムリーな映画だったとも言えます。アメリカではどのくらいヒットしたのか知りませんが、日本では、上映映画館が少ないのが少し残念です。良い映画なのに。

同じビル内にあるレストランでのランチもおいしかったし、充実した良い一日だったわ。

by oakpark | 2009-04-22 23:01 | 映画 | Comments(5)

国別対抗戦 ~フィギュアスケート~   

フィギュアスケート国別対抗戦のエキシビションを、国立代々木競技場で、フィギュア好きの長女と一緒に観てきました。はじめて生で観る華麗な演技に、感動しました。 
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エキシビションということで、場内は暗くなり、それぞれの選手ごとに曲のイメージあった照明が使われていてとても美しかった。 どの選手もすばらしい演技を披露してくれましたが、特に印象に残ったのは、フランスのジュベール選手。本戦では、アメリカのライサチェク選手に惜しくも敗れてしまいましたが、エキシビションでの観客の心のつかみ方はこの人が一番でした。エキシビションなので、特にすごい技を披露するわけでもないのに、ただ滑っているだけで絵になる、まさにオーラのある選手でした。帰宅してからテレビ放映を見ると、エキシビション演技だけでも何種類もネタがあるらしいです。だからなのでしょう、余裕を感じさせてエンターテイナーとしてぴか一でした。あと、織田信成選手も、小柄ながらメリハリのある、調子の良さそうな演技ですばらしかったです。安藤美姫選手は楽しみにしていた「ボレロ」じゃなくて、ちょっと残念でした。


そしてなんといっても、存在感があったのは、やはり浅田真央選手です。ほんと、ものすごい人気でしたよ。
私の席は一番安いチケットだったということもあり、近くに家族連れが多かったのですが、小さいお子さんは「浅田真央とその他大勢」を見に来ている感覚のようで、最後の真央ちゃんの演技まで、とってヒマそうにしていました。今回私はぎりぎりにチケットを取ったため、娘とは席が離れていたのですが、娘の隣の親子連れは、日本の主力選手とイケメンにしか興味なさそうだったらしい。ゲスト出演の鈴木明子選手のエキシビションの演技が大好きな娘(私も好き♪)は、大いに不満だったようです。アイスダンスもペアダンスも、華麗で美しいけれど、興味のない人には退屈だったのかも。実は、私も、緊張感のあるシングルのほうが好き。ペア演技では、ちょっと睡魔も襲ってきた(すみません)。

待ちに待った、最後の真央ちゃんの演技は、すごい声援でした。かわいらしい声で「まおちゃ~ん」と叫んでいるお子さんもいました。とにかく、真央ちゃんが登場したとたんに場内の空気が変わったんです。一人の女の子がこんなに多くの人々の心を動かすことができるんだという思いと、自分が今ここで生で見ている感激とで、滑り出したとたん、ぞくっと鳥肌が立ちました。エキシビションはお花やプレゼントの投げ入れは禁止だけれど、もし許可されていたなら、ものすごい数になったのではないかしら。真央ちゃんの功績って、小さい子供のファンをスケート界に呼び込んだってことがあるんじゃないかな。荒川静香さんや伊藤みどりさんのときにはこれほどまでではなかったんじゃないかな。私の前の席の、最初からずっと退屈そうにしていた男の子(!)も真央ちゃんの時には、体を乗り出して見入っていました。それと、クラシックファンを増やしたという功績もありますね。真央ちゃんが今年度フリー演技に使用した「仮面舞踏会」はダウンロードされたクラシック曲として一位だそうです。うちの娘も「のだめカンタービレ」とフィギュアスケートのおかげでクラシックに興味を持つようになったみたい。友達に誘われて弦楽部にまで入ってしまいました。経験もないのに。「仮面舞踏会」も素敵な曲だけれど、真央ちゃんのエキシビション曲も大好き。もの悲しげな旋律に心揺さぶられます。ワルツもタンゴもいいよね~。

by oakpark | 2009-04-20 00:17 | スポーツいろいろ | Comments(8)

好きだな~と思った曲 (女性ボーカル)   

きょうは、たらたらととりとめもなく書きます(いつもそうですが。。。)。家族全員が寝静まり、一人になったリビングでパソコンに向かう時間が一番落ち着くとき。金曜日だし、夜更かしても大丈夫♪

私の場合、好きだな~と思う曲に出会うのは、大抵ひとりで車に乗っているときのラジオからです。先日、「あ、やっぱりいいな~」と思ったのが、プリンセス・プリンセスの『M』という曲。この曲は、長女いわく、元「羞恥心」のつるの剛さんがTV番組で歌ったことから人気が再燃しているそうです。だからラジオから流れたのでしょうね。検索していると、演歌歌手の香西みゆきさんが歌っているものが出てきましたが、さすがにお上手です。別れた恋人を想う乙女心を歌ったこの曲、やはり女性歌手のほうがしっくりする気がするな。

ちなみに私は男性の右側を歩くタイプでした(なぜ過去形?笑)

同じように、カーラジオから流れて、すぐに好きだ!と思ったのが、マライヤ・キャリーの「Without You」です。「M」もそうだけれど、最初の音、最初のメロディがとにかく大好き。初めて聞いたとき、ぞくぞくしました。ぞくぞくするって、こういうことなんだと思いました。私、女性歌手も、厚みがあって温かみのあるセクシーな声が好きで、きーんと高くはりあげる声はあまり好きではない。だから、この曲も、前半部分が大好きです。


厚みのある声といえば、最近、ラジオから流れてきていいなと思い、CDを購入したのがマデリン・ペルーという人の「ベア・ボーンズ」というアルバム。聴いてみると、やはり好きで時々聴きたくなるノラ・ジョーンズの雰囲気に似ていました。
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ノラ・ジョーンズはアルバムを三枚持っているけれど、一番最初の「Come Away with Me」が一番好きです。私は静かな歌い方の女性歌手が好きなのかなと思い、そのころジョニ・ミッチェルもよく聴いていました。

女性ボーカリストといえば、思い出したのですが、20代の頃すごくよく聴いていたのが門あさ美さん。どういうきっかけでこの人のことを知ったのか忘れましたが、ほんとによく聴きました。やはり車の中でよく聴いたように思います。今はどうされているのでしょう。『月下美人』とか『ファッシネーション』とか、今聴いてもいい曲です。。でも、ここで紹介するのはこれ。なんか色っぽい。短い前奏でいきなり始まるのもいいですね。最近、こういう色っぽい歌手ってあまりいないように思いますね。

さて、もういっかい「M」聴こうっと。

(4・18)
やはり「ファッシネイション」も。懐かしいな~。

by oakpark | 2009-04-18 01:28 | Comments(6)

「ミシシッピ・バーニング」とアメリカ南部   

カルチャーセンター映画講座の今期のテーマは「黒人映画」です。オバマ大統領が登場したことを受けてこのテーマが選ばれました。第一回目の講座で取り上げられる映画「ミシシッピ・バーニング」を今日観たのですが、久しぶりに緊張感のある映画で最初から最後まで画面に釘付けでした。先ほど調べると126分という、結構長い映画なのに、ものすごく集中して観たためあっという間に感じました。以前からアメリカの南部に興味があったということもありますが、主演の3人の演技にひきつけられました。ジーン・ハックマンが名優だということも、やっとわかってたような気がします。
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主演の3人とは、ジーン・ハックマン、ウィリアム・デフォー、フランシス・マクドーマンド。フランシス・マクドーマンは、さして美人ではないし、どちらかというと「普通」の容姿の女性ですが、たくさん映画に出ていますね。でも、この映画を見ても、確かな演技力、力強い存在感、を感じることができます。ジーン・ハックマンとのシーンは特に見ごたえがありました。これは監督のアラン・パーカーの撮りかたのうまさもあるのでしょうか。アラン・パーカーといえば、やはり、カルチャーセンサーで取り上げられた「ザ・コミッツメント」や「アンジェラの灰」の監督でもあります。さてはジェフ先生この監督が好きなのかな。 あらすじはこちらのサイトなどを見ていただくことにして、この映画を観て、私が強く思ったことは、今から45年前の1964年にこんな状態だったアメリカで、よくもまあ、黒人の大統領が誕生したなあということでした。

加えて、当事のアメリカ南部の抱える人種差別の深さに改めて衝撃を受けました。
私がアメリカの南部に興味を持つようになったのは、やはり、エルヴィスがらみです。ミシシッピ州で生まれテネシー州のメンフィスで生涯のほとんどを過ごしたエルヴィスは根っからの南部人です。南部のプア・ホワイトの家に生まれ、20代以降急激に名声を得ましたが、決してロサンジェルスやニューヨークのような大都会には住もうとしませんでした。一体南部とはどんなところなのか、興味をそそられました。こんな本も読みました。
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特に左側の「アメリカ南部」は、アメリカの歴史を知るのにとても良い本でした。1964年までをざっとまとめてみるとこんなかんじです。

イギリスの貧しい白人の集団が、はじめてアメリカ大陸のヴァージニアの海岸に上陸したのは1607年。アフリカ人が奴隷としてはじめてヴァージニアに連れてこられたのが1619年。南部の中心産業がプランテーションで栽培するタバコから綿花に移行し、綿花栽培が広がるにつれて、チェロキー族などの原住民はオクラホマに追いやられてしまう。苦しい労働を強いられる黒人奴隷の反乱も何度か起きるが、そのたびに鎮圧され、そのたびに白人の黒人に対する見方を硬化させてしまう。奴隷たちの気晴らしは音楽だけで、黒人霊歌が生まれる。産業に対する見方の違いなどから北部の州と南部の州が対立するようになり、ついに南北戦争が勃発するのが1861年。北部が勝利し、1863年にリンカーン大統領が「奴隷解放宣言」を発表する。ところが1865年4月14日にリンカーンはワシントンの劇場で南部出身の俳優に撃たれ翌日死亡する。代わって大統領になったアンドリュー・ジョンソンは、リンカーンが約束していた土地の分配を反故にするなど、黒人に厳しい政策をとった。1866年、ネイサン・フォレストがKKK(クー・クラックス・クラン 白人至上主義団体)を設立する。1896年、歴史に逆行するように、「分離すれども平等 Separate but Equal)」という人種隔離政策(通称 ジム・クロウ法)が決議される。1955年、アラバマ州モンゴメリーでローザ・パークスのバスボイコット事件がおこり、これを機に、キング牧師を中心とした公民権運動が盛り上がっていく。公民権法を制定しようと準備していたケネディ大統領が暗殺され、あとを継いだリンドン・ジョンソン大統領が、大統領声明として公民権法を発表した。そして、1964年の夏に、「ミシシッピ・バーニング」の元になった三人の公民権運動家が失踪するという事件が起こる。そういえば、映画の中で、町の市長が「政府が大統領を守ることさえできないのに、この町の黒人を守ることなんてできない」というせりふがありました。こんな時代だったのですね。 その後1968年4月にはキング牧師が、6月には公民権法成立に力を注いだ、ロバート・ケネディ上院議員が暗殺されてしまうとは、なんという時代でしょう。

映画の中にも「この憎しみは一体どこから来るのだろうか」というせりふがありました。「黒人が憎いというより、貧しさがにくい」そんなせりふもありました。何事も暴力では解決できない。他人が自分と違っていても、違いを認め合った上で受け入れる度量の大きさがいつの時代も必要だと感じます。

数年前にメンフィスに旅行したとき、国立公民権運動博物館にも立ち寄りました。キング牧師が暗殺されたときに滞在していたモーテルがそのまま博物館になっていました。キング牧師の部屋は、テーブルの上の食器まですべて、当事のまま、そのままの状態で保存されています。しかも向かいの建物の狙撃に使われたであろう部屋も当事のまま保存それていて、展示物ともどもとても見ごたえがありました。展示物の中では、やはり、黒人がいじめられている写真、たとえば食堂で食べ物をかけられている写真などが印象に残っています。たしか、公民権法が制定されたあとのことで、現実では、なかなか受け入れられていなかったという説明がついていたと思います。写真ファイルが見つからなくて、アルバムから写真を撮りました。画質が悪いですがこんな感じのところ。
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このモーテルはメンフィスのダウンタウンのはずれの、少しうらぶれたところにあります(つまり治安が悪い)。聞くところによると、当時はキング牧師のような大物の牧師さんでさえ、黒人だという理由で町の中心部にあるホテルには泊まれなかったそうです。

そういえば、先週末、夫の友人のアメリカ人一家が日本に来ていて、一日だけ一緒に過ごしたのですが、ご主人と「歴史上の偉大な女性」についての話になり(なぜそうなったかは、長くなるので省きます)、私が「アメリカ人女性で一番偉大な人は?」と質問すると、彼は、It's a tough question. といいながら、「アメリア・イアハート」という私の知らん人、(興味のある方はこちら)をあげてくれたのですが、そばで聞いていた、ダコタ・ファニング似の美人の10歳の次女ちゃんが「ローザ・パークス!」って答えたのですよ。学校で習ったばかりだったのかな。へ~、と思いました。でも、彼女は歴史を変えた勇気のある人なのでしょうが、普通の黒人のおばさんでしょ、と思った私は認識が甘いのかな。10歳の次女ちゃん、賢そうな子だった。おない年のうちの次女に同じ質問をしても絶対わからんだろ。 まあ、私もわからないのですが、「一番偉大な日本人女性は?」なんて難しすぎる~。なんて質問をしてしまったんだ、わたしは。皆さんならどう答えますか?夫と私の間では「紫式部」が結構有力でした。世界に誇れる(のか?読んでないもんで)文学の著者ということで~。

支離滅裂な文章になりましたが、最後に、この映画を観ていて、印象的だったのが随所に流れる重厚なゴスペルです。オープニングはマヘリア・ジャクソンの「Take my Hand, Precious Lord」でした。マヘリア・ジャクソンという名前もエルヴィスファンになって知りました。エルヴィスが尊敬するゴスペルシンガーだから。
「Take my hand~」はなかったけれど、マヘリア・ジャクソンってこんな人。歌というより、魂の放出というかんじで、すごい。


一応、エルヴィスの「Take my Hand, Precious Lord」も。若いエルヴィスの声は、この曲を歌うにはまだまだひよっこに聞こえます。

by oakpark | 2009-04-16 01:38 | 映画 | Comments(5)

ピーナッツ・バター   

どうやら、長男が、ピーナッツバター好きのようです。
その兆候に最初に気づいたのは、去年の秋ごろです。ある日私は、某パンメーカーの「ランチパック」という商品の「ピーナッツ」味が、スーパーで安売りされているのを見つけ、そういえば次女が好きだったかもしれないからおやつに買っておこうと思い、ふと購入したのでした。ところが、次女より先に長男がそのパンを見つけ、実においしそうに食している現場を目撃してしまった。この顔は前にも見たことあるぞ、おいしくてしかたのないものを食べているときの顔だ!

このことを鮮烈に覚えているのは、まず、ピーナッツバター味のパンの購入が、私にとっては「意外な行為」だからです。そして息子がそれを気に入ったというのも私にとっては「事件」でした。というのは、私は、小学生の頃の給食で初めてピーナッツバターを口にして以来、ビーナッツバターが苦手なのです。あの、ねとっとした感触と、中途半端な味が好みでなかった。チョコレート味とかコーヒー味とかのほうが、はっきりしていてわかりやすいと思っていました。

だから、後年、大人になって観た映画『ジョー・ブラックによろしく』で、死神に扮したブラッド・ピットが人間界でピーナッツ・バターを見つけて大好きになるというシーンは、どうも納得がいかなかったのですよ。え~、あんなのおいしい~?変な映画、と思っていました。ブラッド・ピットは文句なしに美しかったけどね。
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そんな私だから、大人になってからピーナッツ・バター味のパンは今まで一度も買ったことがありません。あの時、なぜピーナッツ・バター味のパンに手が伸びたのか今もって不思議です。ともあれ、その後も長男はそのピーナッツ味のパンを食べ続けたのでした。私が買っているのを見つけると、いつもすぐ「これ、食べてもいい?」と尋ね、私が「いいよ」(内心は朝食用なのに。。今食べられると、また別のものを朝食に考えなければならない、と思っている)と答えると、うれしそうにパクついていたのでした。

そして、今日、私は、はたとあることに気づきました。こんなに息子がピーナッツ・バターが好きなのなら、ピーナッツ・バター味のパンを買うのではなく、ピーナッツバターを買って、食パンに塗るほうが安上がりなのではないか、と。そうだ、それに違いない。なぜ今まで気づかなかったのか。半年間無駄遣いをしていたかもしれない。なんということだ、この節約ムードのときに。

しかし、今からでも遅くないということで、本日スーパーでピーナッツ・バターを購入。何種類かあるピーナッツ・バターから、やはりピーナッツ・バターといえばアメリカでしょ、ということで、アメリカ原産のものを購入してきました。それがこれ。
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原材料名をみると、原材料の種類がこれが一番少なかったことが決め手になりました。自然食っぽいから。ピーナッツ、砂糖、植物油、食塩、これだけ。日本製のものは、水あめとかショートニングとかいろいろ入っていたんです。味はどう違うのかなあ。

このSkippy という名前も気になりました。アメリカでは、有名なものなのでしょうか。そこで以前に読んだこの本を本棚から探してきて、「ピーナッツ・バター」の項目を調べて見ました。
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お~。ありました、ありました。なんと、「スキッピー」 というのは、アメリカで最初に作られたピーナッツ・バターの商標でした。この本によると、ピーナッツはポルトガルからアフリカにもちこまれ、アフリカの人たちが奴隷としてアメリカに連れてこられた際に、ピーナッツも持ち込みました。南北戦争のときには、その栄養価の高さと保存性、腹持ちの良さなどからピーナッツは高く評価されるようになりました。そして、1932年に最初に大量生産に成功したのが、このSkippy の創始者のジョセフ・ローズフィールドという人なんだそうです。試行錯誤の末、滑らかで日持ちのするピーナッツバターをつくりあげたとか。

この本には、もうひとつ興味深いことが書かれていました。それは、アメリカのピーナッツバターは食品医薬品局(FDA)によって、全体の占めるピーナッツの量は90パーセント以上と厳しく定められていて、添加物等も規制されているということなのです。だから、アメリカのピーナッツバターはピーナッツの味がしっかり残り、たんぱく質に富んだ食品ともいえるそうです。ということは、私の選択は正しかったのかも。ほかの商品より、少しお高かったけれど、息子の健康のため、これを選んで正解だった。えらいぞ、わたし。ただ、問題は、本人が味を気に入るかどうかなのですよね。ちょっと味見をしてみると、「ランチパック」に比べると濃厚で、意外に塩の味がきつい。息子は気に入るかしら。彼が本物志向とは思えないしなあ。嫌いだということになったら誰に食べてもらおうかなあ。私は、ノー・サンキューだし。

ちなみに、現在アメリカで一番人気のあるのは、この「スキッピー」ではなく、スキッピーの四半世紀後に作られ、さらに滑らかな「ジフ」というブランドのものだそうです。

というわけで、いつも私より早起きの息子のためにピーナツサンドイッチを作り、テーブルの上においておきました。 明日どんな反応をするか、楽しみだ。

というか、こんなこと(ブログ)しないで早く寝ないから朝起きられないんだ、とお思いの方もおられるでしょう。ほんとうにそうです。でも、夜更かしは私の最大の楽しみなんです~。静かで落ち着くわあ。で、2番目の楽しみがエルヴィス聴きながら寝ること~。 では寝ます♪

by oakpark | 2009-04-13 01:39 | 雑感 | Comments(10)

映画「帰らない日々」(Reservation Road, 2007)   

監督:テリー・ジョージ  出演:ホアキン・フェニックス、マーク・ラファエロ、ジェニファー・コネリー
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事故で最愛の息子を失った一家と、近くに住み、被害者家族といろいろ接点がある犯人の一家は、事故をきっかけに家族のあり方が変化していく。被害者側は夫婦関係がギクシャクし始め、加害者側は元妻との間にできたひとり息子と、野球好きという共通項で、より濃密な親子の時間と持てるようになる。っ被害者の父親は、犯人を見つけることができるのだろうか、そしてもし見つけたら、どんな反応をするのだろうか、といった興味で
前半は、ハラハラどきどきで面白かった。息子を愛する気持ちは、被害者(ホアキン、ジェニファー)も、加害者(マーク)も同じ。息子を愛するからこそ、息子と離れたくないからこそ、なかなか自首できない犯人。このあたりは納得しながら観ました。ただ、後半、ホアキンが銃を手にするあたりから、私はちょっと興ざめしてしまいました。やはり、こうしかないのかな~、と。憎しみが強くなりすぎてある限界を超えるとああなるしかないのか。人として、なにか割り切れないものも感じるのです。私にとって『復讐』という概念に負のイメージ、あまりよくないものというイメージを持っているからだからかもしれません。『敵討ち』というと、また違うのですけれどね~。「運命の女」という映画を見たときも、前半は良かったけれど、後半は、なんだかな~、でした。そりゃ、憎いのはわかるけれどね、それはないでしょ、というかんじ。。。
だから、今回の映画も、後味は良くなかったな。たとえば、『崩壊と再生』というテーマを扱っているとしたら、『再生』部分が弱かったような気もする。まあ、それが狙いなのかもしれませんが。このあとは、映画を観た人が、それぞれ考えてね、と。

監督のテリー・ジョージは、「ホテル・ルワンダ」や「父の祈りを」(こちらは私は未見です)を撮った監督。ホアキンは、「ホテル・ルワンダ」では、髪を明るい色に染め、軽い感じの写真記者を演じていたけれど、監督に気に入られたのかな、この映画では主役です。

そう、映画を見る楽しみって、いろいろあって、ストーリーを楽しむ、美しい俳優を鑑賞する、俳優のすばらしい演技を堪能する、美しい景色を愛でる、小道具や調度品に注目する、カメラアングルを研究する、スカッとした気分になって喜ぶ、もやもや気分で悶絶する、、、、、などなど、何でもいいですよね。
私にとって、この映画は、「ホアキンはやはりすばらしいな~」、というこれだけで十分だと思いました。ホアキンは、今後いろんな役を演じて、もしかしたら、フィリップ・シーモア・ホフマンのような怪優になれるかも。あの、怒りに打ち震える演技はすばらしかったです。もちろん、犯人役のマーク・ラファエロもなかなかのものでした。

ホアキン・フェニックスといえば、私が一時期はまっていた、私が映画好きになったきっかけでもあるリヴァー・フェニックスの弟です。いまやキャリアの点では完全に兄を超えましたね。もっとも、映画の世界に与えたインパクトという点では一生兄を超えられないのかもしれないけれど。 映像特典のホアキンのプロフィールの欄に、リヴァーの弟という説明がなかったことは、ある意味感慨深かったです。あまり似ていないといわれる兄弟ですが、やはり目元が似ているように思います。ホアキンはダークカラーのヘアに深い青色の目が美しいです。リヴァーの目は広報では青と公表しているけれど実は緑なんだそうです(当事はそんなことも調べたのよ~。青のほうが新人を売り出すには好都合なんだって~)。

ちょっと若い頃のホアキン
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20歳くらいのリヴァー
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そういえば、この映画の原題は Reservation Road です。どういうニュアンスなのでしょうか。「保留の道」? 事件がなかなか解決しないこと(事件の保留)にかけてつけたタイトルなのでしょうか。
これの邦題が「帰らない日々」。う~ん、昔「帰らざる日々」という歌があったなあ。この邦題をつけた人、アリスを知っている世代じゃなかろうか。私、昔、アリスにはまっていたこともあるもんで、ふと思いついてしまいました。あははは。

今聴くと、めっちゃ、暗いわ。

by oakpark | 2009-04-09 22:32 | 映画 | Comments(4)

今年の桜   

関東地方はこの週末が見ごろですね。
自分が日本人だなあと実感するのは、富士山と桜が大好きだ、と思うとき。

私は、なんとなく桜に縁がある。幼い頃から10代後半にかけて住んでいた海に近い町は、ポプラと柳がたくさん植わっていた。あまり桜の思い出はない。でも、その次に引っ越して、20代のほとんどすべての時間をを過ごした町は、とにかく、桜、桜の町だった。桜以外の木は思い出せない。川沿いにびっちりと桜の木が植えられている、関西でも有名なお花見の名所で、シーズンになると、夜桜を楽しむ団体の場所取りの青いシートが、朝から置かれていたなあ。私自身は、当事はそれほど桜に対する思い入れはなかったので、なぜ大人がそこまでして桜を見たがるのか理解できなかったな。その桜並木を、通学あるいは通勤時に毎日通っていたけれど、朝になるといつもごみの山だったことを思い出す。「ごみはもちかえりましょう」という発想はその頃はなかったような気がする。

結婚して住むようになった、関東のこの町も桜の多いところだった。もっとも桜だけでなく、桃の木、この季節は雪柳、れんぎょうもあちこちに植わっていてとってもきれい。お花がたくさんある地域なのか、それとも歳をとって花によく気づくようになっただけなのか。 ただ、イチョウも多くて、秋になると銀杏くさいのが子供たちには不評だ。毎年「今年の桜」ということで、まだお花見散歩に付き合ってくれる一番下の子を連れて桜の写真を撮っています。付き合ってくれるのは、もう今年あたりが最後かも。

駅前の桜
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家から一番近いところにあるお気に入りの桜の木
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次女が撮影した桜のお花
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美しいものを見ると、心が洗われるようなすがすがしい気分になりますよね~。
美しいものつながりで(無理やりこじつけ)、実は今日映画も観てきました。イケメンのヴァンパイヤと人間の恋ってんで、私にしては珍しく映画公開初日に行ったのですよ(なんとなく魔が差して)。「トワイライト ~初恋~」という映画。観客は全部で15人くらいでした。。
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感想は、「全然イケメンちゃうやん! ヒロインのお父さんのほうがよっぽどイケメンやん!」、以上”!です。
ヴァンパイヤの雰囲気を出すために白塗りしているんだろうけれど、不自然極まりないし、口紅も塗ってるってまるわかりなのは興ざめだあ(色はワインレッドか)。 でも、ヒロイン役のクリステン・スチュアートは、熱演で演技力あると思いました。「海辺の家」などのジェナ・マローンとちょっと雰囲気が似ていると思いました。さあて、これからどんなふうに個性を出していくかな。

でも久しぶりに一人でゆったり映画館、ってのもいいものですね。この映画館は大好き。だって、壁に大きくこれがあるんだもの。最後にじっと見つめてから、帰って来ました~。
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by oakpark | 2009-04-04 22:46 | 雑感 | Comments(10)

大阪が懐かしいな   

日曜の深夜に、時々見ている(4月から時間帯が変わるらしい)「週間ブックレビュー」(NHKBS)という番組で紹介されていた、万城目学さんの話題作、「プリンセス・トヨトミ」を読んで、急に大阪が恋しくなった。
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大阪といっても、私が知っているのは、阪急梅田、阪神梅田近辺のいわゆる「キタ」と呼ばれる地域だけ。梅田は、大学時代、社会人時代の計11年間、通学通勤で通過し続けた場所であり、休みの日には買い物したり、友達とケーキ屋めぐりをしたり、映画観たり、デートしたりした場所でもある。

高校時代までの拠点は、どちらかというと神戸だった。母とのお買い物も、友達と遊ぶのも神戸で、大阪に行くときは「さあ、今から大阪行きまっせ」という、なにか特別な感じがあった。大阪のデパート(きっと阪神)の地下食料品売り場でいつも母が道に迷っていた(出口がわからなくなった)のも懐かしい思い出。

その後は自分の居場所は大阪に移ったように感じていたけれど、退職するときに職場の皆さんが「歓送会」を開いてくださり、BOROの『大阪で生まれた女』を大合唱してくださったときは、ちょっと違和感があったな。私、この歌みたいな女とちゃう! って思った。


でも、大阪を離れて20年、やはり、わたしは、「神戸の女」ではなく「大阪の女」に近いのかなあ、と思ったりもする。それはなぜか考えると、この歌の歌詞にもあるけれど、そして、いまさらこんな言葉を使うのはちょっとこそばゆい感じもするけれど、私が「青春時代」を過ごした街だからなのかなあ、と思う。

「プリンセス・トヨトミ」に出てきた、ビッグマンは本当に懐かしい。阪急梅田駅に通じる幅の広い階段の横に設置されている大型スクリーンのビッグマン前でよく待ち合わせをしたなあ。で、よく待たされてね~。当事ここで流れていた阪急ファミリーランドの(CM?)曲をいやというほど聞きました。でも今メロディーが思い出せなくてとっても気になっています。どこで調べたらわかるのかしら。本にあったけれど、このスクリーン、階段の右側のものがビッグマンで、左側のものがコビックマンっていうなんて知らなかった。私の場合、いつも右側だったな。スクリーンと「紀伊国屋書店」の間の奥まった場所あたりで待つことにしていました。このあたりね。
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いや~待ちましたね。いつもいつも待っていました。待ちすぎて、変なおじさんに付きまとわれた事もあったなあ。「おれ、あんたのこと好きになったよ」とか言われて。うれしくないよ~!! ビッグマン=待ちすぎた思い出 です。わたしにとって。

でも、楽しかったんだな、あれが。それから十数年後に、子育てで何か腹が立つことがあり、プチ家出をしていた車の中で、ラジオからこの曲が流れてきたとき、楽しかった若かりし日々を思い出し涙が出てきたもの。待ち合わせのドキドキ感って、素敵。そんな気持ちって、もうもてないだろうな。
この曲、竹内まりあ作詞作曲なのですね。 そのとき初めて聴いた曲だったけど一瞬にして気持ちが昔にとんで懐かしい思いでいっぱいになった、大好きな曲。若さあふれるヒロスエ。まさかアカデミー賞受賞映画に出演することになるとは、このときは夢にも思っていなかったでしょうね。 

で、肝心の本のほうですが、ファンタジーが苦手な私は、ちょっと入っていけなかったかも、です。大阪が舞台ってのはよかったんだけれどね~。「鴨川ホルモー」のほうがおもしろいのかな。読んでみるべき?
著者の万城目学さんは、京都大学法学部卒で、最近テレビのクイズ番組で大活躍の宇治原と同級生で、一学年上には作家の平野啓一郎がいるそうです。

私の大阪(梅田)の思い出、でした~。

by oakpark | 2009-04-03 01:22 | 雑感 | Comments(10)