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アルバム「エルヴィス・クリスマスデュエット」   

というわけで手に入れたアルバム「エルヴィス・クリスマスデュエット」ですが、なかなか良かったです~。女性歌手が皆さんお上手。カントリー系の歌手って声が伸びやかですね。私は好きですね~。ただ、どの人がどの声?と判別がつかないという点が難ですが。。。。(みんな同じように聞こえてしまう) 

私が一番いいなあと思ったのが、ワイノナ・ジャッドがデュエットした「サンタが町に来る」(Santa Claus Is Back In Town)です。1957年にエルヴィスが歌ったとき、「悪魔の申し子」と揶揄された、そのブルージーな歌い方は、当時としては異例だったそうです。ビング・クロスビーやフランク・シナトラのような、うっとりするような美しい歌い方が主流だったので。ビング・クロスビーで有名な「ホワイト・クリスマス」をエルヴィスが歌ったときも、そのアウトロー的な歌い方で、作者のアーヴィング・バーリンを激怒させたとか。恐るべし、エルヴィス。

しかし、そのブルースな、ロックな歌い方の「サンタが町に来る」とワイノナ・ジャッドのパンチの効いたど迫力の歌い方が、とってもマッチしているんです。で、このワイノナ・ジャドって女優のアシュレー・ジャドのお姉さんなのですね!私今回初めて知りました。そしてこの二人のお母さんのナオミ・ジャドも大物カントリー歌手らしいです。アシュレー・ジャドといえば、私は、「サイモン・バーチ」「恋する遺伝子」「五線譜のラブレター」なんかで印象深いです。「五線譜~」では、可愛らしい歌声も披露していますね。きれいな女優さん。この人。
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で、ワイノナ・ジャドといえば、映画「リロ&スティッチ」のエンディングでエルヴィスの「バーニング・ラブ」をかっこよく歌った女性歌手です。大きな声では言えませんが、エルヴィスよりうまいかもと思ったもんです。。。
和田アキ子をもっと迫力増したかんじですね~。かっこいい!


この人が、エルヴィスが22歳のときにかっこよく歌った「サンタが町に来る」とコラボしているんですね~

さて、どんなコラボになっているのか、興味深いですね~。聴きたい方はぜひCDをお買いになってみてください(笑)

このCDのプロモーションビデオはこちら。女性歌手陣の録音風景や、エルヴィスの元妻プリシラの語りなどが入っています~。

by oakpark | 2008-11-29 12:09 | ELVIS | Comments(6)

ほっとしたので。。。。   

私事ですが、10月末に受けた人間ドックでひっかかり、11月にはいって精密検査を受けました。結果が出るまで不安で不安で。努めて普通に過ごそうとは思っていたけれど、機嫌が悪く家族にあたってしまったこともありました。病気や「死」を扱った番組は見れず、先の計画を立てる気にもなりませんでした。友達に映画に誘われたときも、本当は見たかった「その土曜日 7時58分」のほうではなく、お気軽な「ジョージアの日記」のほうを選んでしまいました。なんとなくユーウツな3週間でした。そして、今日、結果が来て、「異常なし」でした!バンザイ!! 「異常なし」、この一言で、私の人生ばら色に見えます。不思議です。何でもできそうな気がしてきました。健康で体が動くって幸せなこと。この結果に感謝して、近くの公園を走りはじめようかな、なんて思っています。このユーウツ期間にテレビで見た「東京国際女子マラソン」と「千葉国際駅伝」に感銘を受けたので。

それともうひとつ、迷っていたエルヴィスのアルバムを買おうと思います!
「エルヴィス・クリスマス・デユエット」というアルバムで、エルヴィスが歌ったクリスマスソングに当代の実力派女性歌手が音声をかぶせデュエットするという企画もの。
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楽曲は以下のようになっています。
1. ブルー・クリスマス with マルティナ・マクブライド
2. クリスマスは我が家で with キャリー・アンダーウッド
3. サンタ・クロースがやって来る with リアン・ライムス
4. サンタが町に来る with ワイノナ・ジャッド
5. きよしこの夜 with サラ・エヴァンス
6. ホワイト・クリスマス with エイミー・グラント
7. メリー・クリスマス・ベイビー with グレッチェン・ウィルソン
8. ベツレヘムの小さな町で with カレン・フェアチャイルド&キンバリー・スクラップマン(リトル・ビッグ・タウン)
9. シルヴァー・ベルズ with アン・マレー
10. アデステ・フィデレス with オリヴィア・ニュートン=ジョン
11. ボーナス・トラック::ファースト・ノエル (2008リミックス・ヴァージョン)
12. ボーナス・トラック::クリスマスに帰れたら (2008リミックス・ヴァージョン)
13. ボーナス・トラック::ウィンター・ワンダーランド (2008リミックス・ヴァージョン)

好きな曲ばかりなので、どんな仕上がりになっているか楽しみ~。このなかで、たとえば、「クリスマスは我が家で」をデュエットするキャリー・アンダーウッドは、「アメリカン・アイドル」出身の25歳の若手カントリー歌手で、2007年にはグラミー賞も受賞しているようです。どんなデュエットになっているのかなあ~。それにしても、天国のエルヴィスもびっくりでしょうね。孫くらいの歌手とデュエットですから。
「クリスマスは我が家で」(I'll be Home for Christmas)のエルヴィスバージョンはこちら
フランク・シナトラバージョンはこちら
どちらも素敵ですね。
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クリスマスには戻って来れますようにの願いをこめて。

by oakpark | 2008-11-26 22:26 | ELVIS | Comments(8)

本「勝手にシネマ・フィーバー」   

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石川三千花さんの新刊書「勝手にシネマ・フィーバー」を購入して読みました。久しぶりで楽しかったあ~。この本に影響を受けて「アニー・ホール」のDVDをネットで注文し、「勝手にしやがれ」をレンタルし、「グロリア」をレンタルショップにて確認いたしました。今度半額のときに借りようっと。

私には、30代半ばあたりから気になっている女性エッセイストが何人かいるのですが、石川三千花さんはそのひとりです。

好きなエッセイストの本を読むと、平凡な毎日に新鮮な風が吹くように感じることができて楽しい気分になるので、本屋で見つけるとついつい買ってしまいます。楽しい気分になるのって、人によっては、お菓子や食べ物に関するエッセイだったり、インテリアに関するエッセイだったりすると思いますが、私の場合は、ファッションと映画なのです。ファッションイラストレイターでは西村玲子さん、大橋歩さんが好きです。特に大橋歩さんの本はたくさん持っています。映画に関するエッセイでは、中野翠さん、石川三千花さんが好きですね~。お二人ともかなりの毒舌で、共感できない部分もあるけれど、二人の言っていることはぜひ聞きたい、ってそんなかんじです。

今回の石川三千花さんの「勝手にシネマ・フィーバー」は、今までのご自身の人生を振り返りながら、その時々に観た印象に残った映画が紹介されています。映画と、当時の三千花さんのファッションのイラストつき。一冊で二度おいしい本です。 三千花さんは、セツ・モードセミナー出身でファッションに関してさまざまな冒険を経て、ご自身の好みを確立させて来られているようです。1975年の章では、「ファッションチンピラだったあの頃」と題して、毎日異なったテイストのファッションに身を包んでいた様子がイラストで紹介されています。之を見て、私も、そんな風に冒険したかったなあ~、なんて思いました。コンサバな家の、コンサバな長女として生まれ、今までずっと、コンサバなファッションで通してきたけれど(どっちかっていうと、顔もコンサバ)、本当はもっとぶっ飛んだ格好をしてみたかったという願望もあるのです。もう遅いけど。今そんなことしたら、頭おかしくなったと思われそう~。周りの人もきっとわたしのことをコンサバだと思っているから。だから、三千花さんとか、大橋歩さんとか、50歳を超えても個性的なおしゃれができる人がうらやましいな、と思います。自分ではできないから、本や雑誌を読んでそういう世界(自由なファッション)を頭の中で楽しむだけですね。 

実は中野翠さんも個性的でおしゃれな方なのです。「お洋服クロニクル」という本では、その昔自分が着ていたお洋服なんかも思い出しながら、楽しく読みました。それにしても中野さん、よくもあんなに詳しく昔着ていたお洋服を覚えているなあ~と思います。よほどお洋服に愛着のある方なのでしょうね。中野さんが「年を取って何が悲しいって、白い靴下が似合わなくなること」と書いてらして、なるほど~と思いました。 白い靴下に黒の革靴なんて、若い子にしか似合わない究極のおしゃれかも。

中野翠さんと石川三千花さんのおかげで映画好きになったというのもありますね。彼女たちが絶賛しているものはぜひ見てみたいと思いますもの。けなしているのもやはり見てみたいし(笑)

この人たちは今後も注目していきたい。そして、彼女たちから元気をもらいたいです。

by oakpark | 2008-11-23 22:52 | | Comments(3)

映画「砂の器」と、本「私が棄てた女」   

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「切腹」という映画を観て、丹波哲郎が印象に残ったと日記に書くと、では「砂の器」を観るべしというアドバイスをいただき、先日鑑賞しました。また、前回の日記で話題になった浅丘ルリ子さんが映画版に出演しているということで思い出した、以前に読んだことのある本「私の棄てた女」を再読しました。

「砂の器」と「私の棄てた女」の共通点は、どちらもハンセン氏病を扱っていること。
ハンセン氏病は、当時は悲劇的な不治の病として人々に恐れられていたのでしょうね。

それと、個人的な思い出になりますが、どちらも、20年ほど前に職場の同僚に勧められたものであること、です。そのとき同時に勧められたのが「私は貝になりたい」です。本のほうはすぐに読んだのですが、映画のほうは観ませんでした。当時、ちょっとその人がうっとおしいなあと思っていたこともあるし(すみません!)、映画のタイトルが、あまり惹かれるものじゃなかったから。だって、砂とか貝でしょ。なんじゃこれ?って思いましたもの。カフカの「変身」みたいな話?(読んでないけど)と思いましたもの。「愛と青春の~」とか「栄光の~」とか、もっと華々しいタイトルだったらホイホイ観たかもしれないけれど。。。

でも、こういう作品が好きだったあの人って、実はとても感受性豊かな方だったのだなあ、と今になって(20年後!)見なおしています。これは、「私は貝になりたい」も観なければ!そういえば偶然にも、中居正広主演のリメイク版が公開されるではありませんか。これはぜひぜひ、フランキー堺版を見なければ。。

「砂の器」はおもしろかったです。サスペンスなので、長い映画でしたが、飽きることなく最後まで見ました。ある程度あらすじは知っていたので、クライマックスシーンでは、思ったほど涙は出ませんでしたが、懐かしい出演者の若い頃の演技を堪能いたしました。「切腹」で意外にも渋かった、丹波哲郎さんは、私の知っている雰囲気に近く、ちょっとぬけた感じで親しみが持ててよかった。「俺は男だ!」の森田健作さんは、アイドルっぽい顔立ちでした。私もわりと好きだったな。今出てきても人気が出そうですね(ただし髪形を変えねば)。でも、演技はいまひとつだった。島田陽子さんは清楚な可愛らしさだった。私が子供の頃、松坂慶子と島田陽子が人気があったのですが、その理由がわかりました。声も可愛かった。加藤剛さんは、いかにも『貴公子』という風情でした。サングラスも似合っていた! 緒方拳さんは、人情味の厚い警官役がぴったりでした。あの笑顔が素敵です。渥美清さんも少しだけですが出演していました。
それと、全然知らない俳優さんですが、三森署署長を演じた松本克平という人の演技がうまかったな~。ほんの短い場面だけでしたが、おや!と画面を見直しました。こういううまい人が脇役にいると映画が締まりますよね。


それから、20年ぶりに読んだ遠藤周作著の「私が棄てた女」ですが、もう最初から涙、涙でした~。昔はこんなに涙が出なかったかも。刹那的な大学生の一時の欲望のはけ口として利用されて棄てられた、無知な田舎の女、森田ミツ。でも彼女にとってはその大学生がこの世で一番大切な人になるのだった。しかも、ミツの体に異変が起こる。。。
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遠藤周作はいわゆる『純文学』のジャンルに入る重たい小説と、もっと『通俗的』な軽めの小説を書いているそうで、この「私の棄てた女」は、その気になれば一日で読める、読みやすい小説です。時代は戦争直後で、人々の生活レベルや大学生の地位など、現在とは隔世の感があり、ぴんと来ない部分も多いですが、人類の永遠のテーマである、崇高な『愛』について、深く考えさせられる小説です。

なんとなく、ストーリ展開が似ているように思う、「青春の蹉跌」(石川達三)、「アメリカの悲劇」(ドライサー)も読んでみたいなあ~と思いました。『青春~」は以前に読んだことがありますがもう忘れた。「アメリカの~」は読んだことがなくて、映画版の「陽の当たる場所」はかなり前に観たことがあります。

by oakpark | 2008-11-21 20:52 | 映画 | Comments(18)

思い出の曲 「スカイ・ハイ」 「虹と雪のバラード」   

【好きな曲】とかぶる部分もありますが【思い出の曲】というカテゴリーを追加しました。 

さてさて、今日の私、午前中に用事をすべて済ませ、12時からの東京国際女子マラソンの中継をかぶりつきで見ました。そのあとバドミントンのオグシオ対スエマエを見て、夜はフィギュアスケートを見て、スポーツ観戦に(女子限定)とっても忙しい一日でした!

実は私、マラソンや駅伝の中継放送を観るのが昔から大好きなのです。
こんな長い時間人が走っている姿を見るのは退屈という人がいますが、わたしは、人が走っている姿を見るのが大好き。順位の変動や勝負の駆け引きもわくわくしますが、純粋に、人が走っている姿を見るのが好きですね~。筋肉の動きとか、おもしろいでしょ。調子よさそうだな、とか、あ、疲れてきたなとか、いろいろ思いながら。

今日のマラソンは、私は、加納選手が一番有力かなと思っていました。でも渋井選手が調子よくて、最初から独走態勢。でも、私は、思っていました。このままでは終わらないだろう~。で、やはり、ドラマがありましたね。だから、マラソン観戦はやめられない!

独身時代の冬の土、日の楽しみはマラソン観戦でした。(え?くらい?そんなことないでしょう~・笑) だから、歴代の有名選手は大体覚えていますヨ。今年で最後になる東京国際女子マラソンの第5回大会で初めて日本人選手として優勝した、佐々木七恵選手あたりが、やはり、記憶の最初かな。そのあと、宮原美佐子選手や浅利純子選手や、山下佐知子選手、一時夫の会社に所属していて夫も応援に借り出された(それで文句言っていた)増田明美選手も印象深い。彼女は、現役時代より引退してからのほうが人気が出ましたね。松野明美選手、有森裕子選手、谷川真理選手の熾烈なオリンピック選考をめぐる争いも忘れられません。

で、ですね。なぜ私が長距離走に興味を持ったかを考えてみると、弟の存在が大きいのではないかと思い当たったのです。私自身は長距離は苦手で、どちらかというと短距離のほうが得意でしたが、弟はその逆。高校時代は陸上部に所属し、駅伝のメンバーでした。現在大物俳優になられたT氏と同じ高校の同じ駅伝部でした。その弟がテレビのマラソンや駅伝放送を見るので、次第に私も見るようになったんじゃないかと思うのですよね。そういえば、柔道の試合を見るのが好きなのも、中学時代柔道部だった弟の影響かも。TVドラマの「柔道一直線」を見て、柔道に憧れて、柔道部に入った単純な弟でございます。わたしもよく技をかけられました。

その弟が中学時代、柔道と同じくらいはまっていたのがプロレスです。これは自然な流れなのでしょうか。柔道好きは格闘技好き?かも。そういえば、いつだったか、買い物に出かけようとしたときに、弟に「お姉ちゃん、ついでに『ゴング』買ってきて!」と言われ、「いいよ~」と答え、本屋で見つけたその雑誌の表紙の写真に度肝抜かれました。いかつい男性の頭から血がドバッと流れている衝撃的な写真。そのとき初めて『ゴング』がプロレス雑誌だと知ったのでした。前置きが長くなりましたが、そんな弟が中学時代、もう、何百回、何千回と聞いていた曲が、これから紹介する「スカイ・ハイ」という曲。ミル・マスカラスという覆面レスラーの登場のテーマソングだったようです~。ほんと、耳にたこができるくらい聞かされました。狭い家だったのでねえ。


さて、それから二曲目。「虹と雪のバラード」は1972年に開催された札幌オリンピックのテーマソングでしたよね。大好きな曲なのです。私、実は小学校の4年生から5年生にかけて、フィギュアスケートを習っていました。今はなくなってしまった、大阪淀川近くのスケートリンク場でレッスンがありましたが、その更衣室に赤いコスチュームを着たジャネット・リンの特大ポスターが貼られていたのを覚えています。私はといえば、サボってばかりの不出来な生徒だったけれど、一般の客を入れる前の真新しい氷の上を滑ることができて気持ちよかったことははっきりと良い感覚として覚えています。スケートはその後も上達しませんでしたが、フィギュアスケートの演技を見るのはずっと大好きです。今までの日本人選手だと、やはりなんといっても 伊藤みどりさんが一番印象に残っている。あのジャンプ力は誰も真似できないですね。浅田真央選手は、本当にスタイルがよくてきれい。日本人の体型も変化したなあ。今日は二位に終わったけれど、シーズンは始まったばかり。これからどんどん調子を上げていってくれることでしょう。

バドミントンの4人も強くて美しかった。すばらしい試合をありがとう。小椋選手、潮田選手は有終の美を飾ることができてよかったですね。前田選手、悔しくて泣いていたけれど、次へのバネにすることでしょうね。やはり、強い選手は負けず嫌いも半端じゃない。すごいです。

あと、もうひとつ。クルム伊達選手もすごい。わたし、彼女が世に出てきたときのことを覚えています。カーリーヘアのような髪型で、「おしゃれで強い選手が出てきたなあ」と思いました。現役時代の彼女は、取材嫌いの実力者、私の中では、野茂選手のような印象。ちょっと違うかしら。

強くて美しい女性をたくさん見て元気をもらいました。明日からまた1週間がんばろうっと。

by oakpark | 2008-11-16 23:33 | 思い出の曲 | Comments(34)

映画 「再会の街で」 (Reign Over Me, 2007)   

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マイク・バインダー監督  アダム・ダンドラー、ドン・チードル、ジェイダ・ビンケット・スミス、リヴ・タイラー、ドナルド・サザーランド

なかなか見ごたえのある映画でした。
たぶんこれは、主演二人の演技力に負うところが大きいのではないかしら。それと登場人物の多彩さ。最初ゆっくりと物語がスタートするのですが、意味ありげな人物が、意味ありげな表情をし、意味ありげなことをするので、観ているものは、この人、どういう人だろう、どんな秘密があるんだろう~?と惹きつけられていくのです。うまく作られている映画だと感じました。

ニューヨークで歯科医をしているアラン(ドン・チードル)は、ある日、街で大学時代の親友を見かけます。名前を呼びかけてもその親友チャーリー(アダム・サンドラー)は反応せず、そのまま行ってしまいます。別の日に二人は再び出会い、言葉を交わしますが、チャーリーはアランのことを忘れてしまっているようなのです。チャーリーの風貌は世捨て人のようにみすぼらしく、歯科医をしていた昔とは別人のよう。実はチャーリーは、9・11テロで妻と三人の娘を亡くしてしまっていたのでした。一方アランは、思春期の難しい年頃の娘とアランを理想の夫像にはめようとする妻との生活で息苦しさを感じていました。家庭での息苦しさからのがれるため、また昔への郷愁も手伝ってチャーリーと夜の街を遊びまわるようになります。と同時に、悲惨な事故を記憶からブロックアウトしようとし、社会に順応しようとしないチャーリーのことが心配になり始め、何とか立ち直らせようと奮闘するのです。精神分析医のリブ・タイラーや、アランに思いを寄せる美人のへんな患者、几帳面そうなアランの妻(ジェイダ・ビンケット・スミス)も物語に彩りを添えながら絡んでいきます。。チャーリーはどのように再生していくのか、あるいはいかないのか。。。

まず、コメディアン出身のアダム・サンドラーが熱演でした。いつもの短髪ではなくくしゃくしゃの長髪で、ちょっとボブ・ディランのような雰囲気がありました~。声は相変わらず軽いけど。でもこれが救いかも。声も暗くて重かったら、映画自体がすんごく、重くなりそう。

「ホテル・ルワンダ」で、凛としたホテル支配人を演じて印象的だったドン・チーゲルは今回も知的なお医者さんの役。知的でありながら隙もある、なかなか魅力的な人物を演じていました。もしかしたらこの人こそ、シドニー・ポアチエの後継者的な存在の黒人俳優かも? 

アランの奥さん役のジェイダ・ビンケット・スミスはウィル・スミスの奥さん。きれいな方です~。子供もかわいいもんね。(特に男の子のほう。今回娘と共演していますが。。)

しかし、なんといっても受けたのは、看護婦メラニー役のポーラ・ニューサムという女優さん。この人、私のお気に入り映画「リトル・ミス・サンシャイン」でも、同じような陰険な看護婦さんを演じていたのですよ~。おもしろい、この人。もっとほかの作品も観てみたくなりました!

難点をいえば、9・11テロの実際のニュース映像、あれはいらんかったんじゃないかな~、と思いました。映画の世界から、ふっと生々しい現実に引き戻され、私は、違和感がありました。ほかの人はどう感じたのかな~。この映画が9・11テロ事件を扱っているのはわかっているけれど、それははっきりさせなくてもよいと思いました。ドキュメンタリー映画じゃないんだから。

監督のマイク・バインダーも会計士役で出演しています。
それと、タイトルの Reign Over Me は ザ・フーの曲「Love Reign Over Me 」からとっているそうです。なかなか激しい曲です。エンドロールで流れるのは、Pearl Jam というバンドのバージョンのようです。

by oakpark | 2008-11-14 21:53 | 映画 | Comments(4)

映画 「椿三十郎」(1962)   

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監督:黒澤明   三船敏郎 仲代達矢 小林桂樹 加山雄三 入江たか子

近所のお友達が「この映画の三船敏郎が一番かっこいいと私は思う」と言って、貸してくださったDVDを観ました。

いや、ほんとかっこよかったですよ~、世界のミフネ。
私はまだほんの少ししか三船敏郎作品を観ていないので、一番かどうかはわからないけれど、日本はもとより、世界の人に偉大な俳優と認知されたのがわかる気がしました。ドスのきいた声で、抑揚を抑えた短いせりふ。日本版ハンフリー・ボガードみたい、なんていうと怒られるかな~。 いくつか、繰り返し出てくる印象的なせりふがありましたね~。おっちょこちょいで考えなしの若侍が先走った行動をとろうとすると「まちな!」 若侍が「われわれ9人で団結して~」と言うと「10人だ!」 「お前らに任せていると危なっかしくてしかたねえ」とも。粋ですね~。 最後の「あばよ」もよかったなあ。

ストーリーは、皆さんご存知だと思いますが、浪人ものの侍、椿三十郎が、上役の不正を暴きお家を建て直そうと画策する若侍の話し合いをたまたま立ち聞きしてしまい、頼りない彼らを捨て置けず、助太刀する時代劇です。剣にめっぽう強いが、やる気があるのかないのかわからないとぼけた態度で、若侍たちを時にいらだたせ、時には叱咤する。そのへんが観ているものをはらはらどきどきさせます。また、緊張するシーンと抜けたシーンがほどよくミックスされてて、そこもいいですね。緊張して観ているとふっと抜けたシーンが出てくる。若侍たちに捕らわれた、小林桂樹演じる見張りの侍もおかしかった。三船敏郎もあんな怖そうな顔して結構おもしろいことを言うんです。シリアスな映画なのに、4~5回噴出してしまいました。

そして、こういう昔の映画を観ると、女優陣にも興味が興味がわきますね~。
城代家老の奥方役の入江たか子、いい味出していました。 おっとりとたおやかなものごし。血気盛んな侍たちを「そんな乱暴なこといけませんよ」とたしなめる。 で、あの切れ者の椿三十郎が、一瞬、てれっと崩れた表情をするんです。そこがいいですね~。

この当時の位の高い女性はお歯黒をしていますね。奥方もしています。だからどこか浮世離れした雰囲気が出るのかしら。そういえば、NHK大河ドラマの「篤姫」もほんとうはお歯黒をしているはずなのですよね。やはり不気味だから時代考証からはずしたのかしら。

入江たか子が気になり調べてみました。戦前に人気を博した女優さんで、山田五十鈴、原節子とならんで「日本映画史上三大美人」と称されるとか。 昔の女優さんはほんとうにきれいですね。今の女優さんはきれいなのか、お化粧が上手なのか、わからない場合がありますからね~。 こんな写真がありました。 鼻が高いことが美男美女の絶対条件ですね。
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入江たか子の娘役の団玲子という女優さんもかわいかったです。

それから、若侍の頭に、若き加山雄三がいました。まっすぐで、ちょっと気弱な感じがよく出ていました。私の中で、リメイクするなら、長島一茂と思いました(笑)。もうリメイクされちゃったけど。

仲代達矢は今回は損な役回りかな。

最後の赤の椿、白の椿のトリック(?)も名案でした。
大満足の一作でした~。

by oakpark | 2008-11-12 21:24 | 映画 | Comments(8)

好きな曲 「ダニー・ボーイ」   

お気に入りのyoutube を使って、私の好きな曲を紹介したいと思います。
好きな曲って不思議ですね。好きな曲がかかると、家事をしているときでも、ドライブをしているときでも、友達とおしゃべりしているときでも、とにかくどんなシチュエーションでも、心が浮き立つというか踊りだすというか、「私、これ好き!」って言わずにはいられなくなるというか。突然今まで平静だった心に波風がたってしまうのですよ。こんなにも瞬間的に人の心を動かす力のあるものって、音楽が一番なんじゃないかなあ~。私にとってのそういう曲を、たまに思いついた時に紹介していこうかなと思います。

一曲目は、アイルランド民謡に歌詞をつけた曲という「ダニー・ボーイ」です。
有名な曲なので、以前にも知っていたとは思いますが、エルヴィスファンになって、エルヴィスが歌っているのを聞いて好きになりました。でも、メロディが好きなので誰が歌っていても、歌がなくても大好きな曲です。この曲ががかかると、「これ好き!」と無条件で言いたくなる曲です。戦争に赴く息子のことを想う親の気持ちを歌っている歌なんだそうです。エルヴィスの歌唱を紹介しますが、私は一般的に好まれていると思われる亡くなる前年の1976年に正規に録音された歌唱よりも、ドイツで兵役についていたときの余暇に、自宅で自らギターを爪弾きながら切々と歌う、1959年の歌唱が好きなので、そちらを紹介します。異国の地での孤独を、この歌にこめて歌い上げたのでしょうか。24歳にして、大人びた哀愁のある歌声です。私、なぜか、最初のほうにある、the pipes ,the pipes are calling のところ(発音)が好きです。エルヴィスの[p]の発音は結構強い。私だけがそう感じるのかもしれないけれど、コミカルな音のはずなのにもの悲しい響きなのですよ。そのアンバランス加減がいい。そんなこと思うの私だけでしょうが(笑)。この部分は「バグパイプの音が谷に響き渡る」という意味の歌詞で、その昔、アイルランドやスコットランドでは、戦いの召集ラッパにバグパイプを使ったからなのだそうです。では聞いてみてください


次にエリック・クラプトンのギタープレイでの「ダニー・ボーイ」です。私、これを聞いたときもとても感動したのです。というか、これを聞いたから自分はこの曲が好きだと確信できました。 エリック・クラプトンのことはよく知りませんが、やさしく繊細な指使いだと思いました。ギターでこんなきれいな音が出るとは。やはり、彼の優しさがギターの音にも現れているのではないでしょうか。私とは関係のないアーティストと思っていましたが、これを見て、ぜひ生で聞いてみたいと思いました。また、日本に来てくれるのでしょうか。もし来てくれるのならぜひコンサート会場に足を運びたい、とまで思いました。というわけで、「ダニー・ボーイ」は、ヴォーカルがあってもなくても、すばらしく美しい曲だと思います。

by oakpark | 2008-11-08 01:37 | 好きな曲 | Comments(14)

「ダンディ」ってなに?   

「モーリス」、「オスカー・ワイルド」ときて、次に「ダンディズム」について書きたいと思います。
実は、私、男性ファッションが好きなのです。それも、いまどきの男の子がしているような、崩したファッションではなく、正統派のファッション。いわゆる、ダンディズム満載のファッションですね。若い頃は、ネクタイをしたり、マニッシュな装いを目指したこともありました。ダイアン・キートンのこういうファッションが好きで、真似したかったけれど、なかなかああいう雰囲気は出せないですね~。
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おもしろいエピソードがあるのです。結婚前に購入した私のメンズ風のズボンを、夫が間違って穿いて会社に行ってしまったことがあるのですよ。その日たまたま私は、出かけるときの夫の姿を見なかったのですが、帰宅して服を脱いだときに、あ===!!ですよ。それ私のズボン!!!ですよ。夫は「どうりで短いと思った」、ですと。確かにね、ツィードで裾がダブルになった、ほとんど男物みたいなズボンでしたよ。でもね、それが自分のかどうかわかりそうなものなのに~。身長180センチの夫が、身長160センチの私のズボンをどんな風に着こなしていたのか。。おそろしや~~。

今でも電車に乗っていると、メンズ風に着こなした女性には必ず目が行きますし、粋でおしゃれな男性は目で追ってしまいます。なかなかいないけれどね~。懲りすぎている人は、私てきにはNGです。

「ダンディ」をウィキペディアで調べてみました。話それますが、わたし、ウィキペディアとyoutubeが大好きです。この二つを見ていると、時間があっという間に過ぎてしまう。ウィキペディアは情報が不確かという人もいるけれど、とっても見やすいし、自分が欲しい情報が必ず入っていて使いやすい。私は愛用しています。

ー「ダンディ」とは身体的な見た目や洗練された弁舌、余暇の高雅な趣味に重きを置く男性のことである。

なるほど。ファッションだけではなく、知性も必要で、余裕も必要なのですね。いくらおしゃれでも、日々あくせくしている人はダンディとは言えないわけですね~。
「ダンディ」ということが意識され始めたのは18世紀後半のようです。つまり、産業革命によってブルジョアが、フランス革命によって民主主義が台頭してきたことによって、イギリスの都市貴族が「貴族主義とは何か」を証明しようとして実践した‘生き方’ととれます。新しい勢力が幅を利かせていく中、古い封建的な価値観にしがみつく懐古趣味ともいえますが、人はないものねだりをするもの。新しい産業によって経済的に裕福になったブルジョア層は「ダンディ」の憧れ、「ダンディ」な人の話を聞き、真似をしようとしたのですね。オスカー・ワイルドは、その徹底したダンディズムでアメリカ、カナダ各地を講演して回り、多額の収入を得たそうですから。

「ダンディ」で、有名な人として、ボー・ブランメル(1778-1840)という人がいるそうです。オスカー・ワイルドの前の世代の人ですが、何の政治的権力もないのに、ダンディズムのみで、当時の王室、ロンドン社交界を支配したそうです。名だたる名士が、衣装についてはこの人の意見を仰いだとか。のちに「ダンディの始祖」と呼ばれるようになったそうですが、服装で人々の尊敬を集めるなんてすごいですね。こんな人です。
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「フランス近代詩の父」と言われる、ボードレールもダンディで有名なんだそうです。こんなことを言ったとか。「ダンディの輝きは昇る朝日の輝きではなく、沈む夕陽の輝きである」う~~ん、深いなあ~。
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しかし、ワイルドにしてもボードレールにしても、ダンディズムを貫いた人っていうのは晩年はお金に困り惨めなうちに生涯を閉じている人が多いみたい。いくら主義主張を通したいからって、浪費しすぎはいけませんのね、やはり。

ちなみにうちの夫は、上述のエピソードからお分かりのように、「ダンディ」とは真逆の人です。まあ、服にお金がかからないからよいのですが。。 ダンディな人は電車で見つけることにしようっと。

by oakpark | 2008-11-07 10:36 | ファッション | Comments(2)

本「オスカー・ワイルドの生涯」   

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「モーリス」つながりで、この本をもう一度さらっと読んでみました。 この本はたまたま本屋で見かけ、なんとなく、本に呼ばれたような感じがして購入したもの。ときどき、そういうことがあるのです。インスピレーションというか。

読みはじめて、すぐにこの、「幸福の王子」や「サロメ」で有名な19世紀の作家に惹かれました。オスカー・ワイルドは1854年に生まれ、20世紀が始まったばかりの1900年の11月に46歳で亡くなっています。彼を表す言葉として、「唯物主義者」「耽美主義」「ダンディズム」「自己犠牲の精神」「美的な個人主義」などがあるそうです。

徹底的にこだわったダンディズムと弁舌で、オクスフォード大学在学中から社交界で名が知られるようになり、講演などを通して、スターにのし上がっていきます。美しい女性、コンスタンスと結婚し、かわいい男の子も二人生まれ、書いた小説、戯曲も当たり、押しも押されぬ名士となるのに、一人の若者の誘惑から、奈落の底へと転落していきます。

最初に誘ったのは若者のほうだといいます。でも、のめりこんでしまったのはオスカーのほう。目覚めてしまったオスカーは、次に美しい金髪のわがままな少年、ボジーに出会います。そしてボジーの父親のおこした裁判で、有罪判決を受け、永遠に社交界から、そして文壇から追放されてしまうのです。

私が心惹かれたのは、オスカーが裁判中も決して、人を恨まず、真っ向から立ち向かっていったこと。階級社会のイギリスにあって、博愛の精神と平等心で、下層階級の若者とも分け隔てなく付き合ったこと。そして惜しげもなく、自分の持っているものを他人にあたえたこと。「幸福な王子」のなかの困っている人々に救済の手を差し伸べずにはいられない、そして、頼まれればいやといえない「弱さ」をもつ、ツバメは、オスカーそのもののようです。

オスカー・ワイルドの生涯を描いた映画もあると知っていましたが、近くのレンタルビデオ屋には置いていないし、半ばあきらめていましたら、お友だちがご好意でダビングしてくださり、念願かなって観ることが出来ました。

「Wilde」 (1997)
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映画ではオスカーをスティーブン・フライという俳優さんが演じていますが、写真でうかがい知ることの出来るオスカーのイメージにぴったりでした。大柄(188センチ)で、お公家さんのように優しげな顔。 そして、わがままな金髪美男が、ジュード・ロウ。これまた、ぴったりよ~。 いまや売れっ子のオーランド・ブルームもちょい役で出演しています。獄中のオスカーに面会に来た妻コンスタンスが、「離婚はしないわ」と言ったシーンはちょっと感動しました。

ダンディズムを貫いたオスカー・ワイルドにはこういう言葉があるそうです。
「ダンディは一流の芸術家である必要なない。なぜなら、ダンディそのものが一流の芸術作品だからだ」

というわけで、おっしゃれ~な若きオスカーの写真と、彼の人生を破滅させるほどの美男だったボジーとオスカーのツーショット。
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by oakpark | 2008-11-04 00:43 | | Comments(0)