<   2008年 01月 ( 12 )   > この月の画像一覧   

オールディーズがいっぱい♪ 「アメリカン・グラフィティ」   

前にも書きましたが、カルチャーセンターで「映画講座」をとっています。
私が参加した最初講座のテーマは「ロード・ムーヴィー」、2回目が「アイルランド映画」、3回目の今回が「青春、成長物語映画」です。

今回、1回目に取り上げられた映画が「スタンド・バイ・ミー」で、すでに授業は終わっています。次回は「アメリカン・グラフティ」です。5年ほど前に一度観た映画ですが、今回改めてもう一度観ました。

この映画は、1962年のアメリカ西海岸を舞台にしていて、高校を卒業して東部の大学に進学する予定の若者二人(リチャード・ドレイフェスとロン・ハワード)が、東部への出発前夜に仲間たちと過ごした一晩を描いた作品。一晩の間に対照的に心境が変化した二人の行動を主軸に、仲間たちの「大人一歩手前」的な行動が時にコミカルに、そして瑞々しく、見方によっては痛々しく描かれています。ばらばらに行動した彼らを追うので、映像は断片的になるのですが、そのつぎはぎ感をなくし映画全体に一体感を与えているのが、その街のラジオ局から次々と流れる(なぜかみんなその局を聞いている)オールディーズナンバー!!ある意味、これらのタイムリーに流れてくるオールディーズナンバーがこの映画の主役かもしれません。オールディーズ好きの人は必見の映画です!

で、びっくりしたのが、この映画を初めて観た5年前には「あ~、オールディーズだなあ。聞いたことのある曲もあるなあ」と思ったくらいなのですが、今回私は、10曲はタイトルがわかりました!これって、フレディとエルヴィスに教えてもらったのかも。クイーンのファンになって、クイーンに関連した曲も聞くようになり、エルヴィスのファンになって、さらにそのバリエーションは増えました。エルヴィスもたくさんカバーしているし、エルヴィスもたくさんカバーされているから。

「アメリカン・グラフィティ」から、いくつか心に残った曲、紹介します。まず、プラターズの「Only You」。これは名曲中の名曲ですよね。
いい声ですね~。同じくプラターズの「Smoke Gets In Your Eyes」。

プラターズというグループの名前はクイーンファンになってはじめて知りました。フレディが、ソロアルバムで歌っていたので。(フレディの「The Great Pretender」)フレディがカバー曲をアルバムに入れることは珍しいので、よほど気に入っていたのかな。実に楽しそうに歌っています。本当はもっとカバーをしたかったと思うけれど、いろんな事情でなかなか実現しなかったのだと思う。オリジナルのプラターズの「The Great Pretender」。この曲、「アメリカン・グラフィティ」では、主演のひとり、リチャード・ドレイフェスが自分の将来を思い悩みながらショーウインドウのテレビを見ているシーンで流れていました。そのテレビには、リッキー・ネルソンが映っていましたよ。これも昔の私だったら、だれ?これ?だったな。そういえば、「フォレストガンプ」でも同じようなシチュエーションで、ショーウインドウのテレビにエルヴィスが「ハウンド・ドッグ」を歌うシーンが映っていましたが、これも、この映画を始めてみたときは気づかなかった。意識しているかしていないかで、こうも違うものなのですね。

フレディはアルバムにはカバー曲は入れていないけれど、ライブではよく歌っているのです。1986年の「ウエンブリー・ライブ」では、ロックンロールメドレーと称して「Baby I Don't Care」→「Hello Mary Lou」→「Tutti Frutti」 と歌いつないでいきます。クイーンファンになったばかりのころ、このうちのどの曲の知らなくて、なんでフレディはこんな知らない曲を歌うのだろう~とさえ思っていました。でも、とっても楽しそうに歌っているのです。今はもちろん全部知っていますよ。フレディのロックンロール・メドレー最初の「Baby I Don't Care」がエルヴィスの曲だと知った時はとてもびっくりしました。映画「監獄ロック」での1シーン。このエルヴィスのパフォーマンスが可愛くてかっこよくて大好きで、こちら、エルヴィスが着ているセーターを真似て(編み図はお友達にいただいて)編んでしまいました。

「Hello Mary Lou」はリッキー・ネルソンがオリジナル。リッキー・ネルソンもかわいいですね。こちらです。「Tutti Fruttiのオリジナルはリトル・リチャード。ものすごくパワフルな黒人シンガー。こちら。フレディは好きだったと思うな。フレディはこれ。 エルヴィスも初期のテレビショーで歌っています。中盤で、なんで舌を出しているのかなぞ。歌詞を間違えたのかな。こちら

自分の好きな他人の歌を歌うときって、みんな楽しそうですね~。
そういえば「アメリカン・グラフィティ」でも使われてた、ダイアモンズの「Little Darling」をエルヴィスが1977年に歌っている歌声も楽しそうです。亡くなる年ですが。ダイアモンズって、今でも健在のようですね。「my darling~~~」というせりふ部分、年輪を感じてじ~~んとしました。ダイアモンズの「Little Darling」。若い頃の映像はこちら
そしてエルヴィスの「Little Darling」

オールディーズって、ヒットした時代を生きたわけでもないのに、聞くと、なんだか切ないような、懐かしいような気持ちになります。 歌詞があまりにもストレートなのも、ぐっとくる理由の一つなのかも。
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by oakpark | 2008-01-23 22:08 | 映画 | Comments(6)

イギリス映画♪ 「クイーン」「同級生」「あるスキャンダルの覚え書き」   

たまたまだけれど、イギリス映画を3本続けて観た。

「クイーン」("The Queen")、「同級生」("Get Real")、「あるスキャンダルの覚え書き」("Notes On A Scandal")。 どれもとてもおもしろかった。

「クイーン」はダイアナ妃の事故死のニュースに動揺し、悩むエリザベス女王とその周りの人々の様子を描いた作品。ヘレン・ミレンがエリザベス女王にそっくり!

「同級生」はゲイの高校生の話。「モーリス」や「ブロークバックマウンテン」でも、そうだったが、片方が純粋に突き進むタイプ、もう片方が周りの目を気にして悩むタイプとして描かれている。 二人の切ない関係、その関係に気づく母親の心情が痛いほど伝わってきた。男子高校生役の二人は熱演だと思う。

「あるスキャンダルの覚え書き」は、有名女優二人の共演。ゲイの老女教師役にジュディ・ディンチ。彼女が目をつける、少年に恋してしまう中年女教師役がケイト・ブランシェット。上手い二人が独特の緊張感を画面にかもし出している。何か起こりそう~と思わせる。それにしても、ジュディ・ディンチは、今でもたくさん映画に出ていますね。「カジノ・ロワイヤル」にも出ていたしな。この年でこれだけ映画に出ている女優さんっていないのじゃないかしら。ケイト・ブランシェットがこんなに可憐な色気があるとは。彼女も上手いです。

3本ともお勧めです。

それにしても、イギリス英語は聞きとれん!

by oakpark | 2008-01-20 03:13 | 映画 | Comments(8)

冬将軍がやってきた   

寒い、寒い、寒い~~~~。
毎年、この時期になると、急激に寒くなる気がする。

昨晩、仕事帰り、家路を急ぎながら、「13年前、こんな寒さの中で、あの地震が起こったのだなあ」と思いをめぐらせていた。

13年前のあの日、朝8時ごろにテレビのスイッチを入れると、真っ二つに割れて落ちている道路と、そこからもくもくと白い煙が上がる映像が目に飛び込んできた。寝起きのぼ~っとした頭で「これはなんだろう~~。何かの特番?朝から?」と思った。 ニュースに耳を傾けると、それは地震の報道で、真っ二つに割れた道路の映像は実家から歩いて5分ほどの場所からの中継だった。「うっそ~」と思い、すぐ実家に電話をかけると、つながらない。やはりそうなのか。あせる気持ちで3歳の長女にすぐ服を着せ、駅前の公衆電話まで走った。お腹には長男がいて、予定日は3月初旬、あともう少ししたら実家に帰るつもりだった。 坂を走り降りながら、周りを歩いている人がいやにのんびりしているように思え、苛立たしかった。電話をかけると通じた。いつもの母の、おっとりした声。「そうなんよ。すごいゆれだったんよ。ピアノが飛んで、食器棚が倒れて。。。。」 でも、みんな無事だった。良かった。

しかしその後の復旧には時間がかかった。水道が開通したのは2月の下旬。それまでずっと、みんなで交代で水を汲みに行っていたそうだ。当然帰省はなしになり、弟と、当時4年生だったいとこが、東京の私のうちにお風呂に入りにやってきた。地震の被害のあった一帯は修羅場なのに、ほんの電車で30分の大阪に出るといつもと同じ風景というのが奇異に感じた、と弟は言っていた。

今年も新聞の記事を読むと、聞き慣れた場所の名前が並んでいる。西宮市立用海小学校。芦屋市立精道小学校。 どれも全部実家とほんの目と鼻の先だ。本当に実家の近くのことだったんだなあ、と思わずにはいられない。瓦礫に埋まって救出を待っていた人は寒かっただろうな。

長男の出産を終えお宮参りのために帰省した際、父が車で市内を回ってくれた。近所の木造一戸建ての多くがぺしゃんこにつぶれ、西宮えびす神社の近くの目抜き通りの商店街も瓦礫の山だった。 どれだけ多くの人が傷ついたのだろうと思うと、胸がつぶれる思いだった。 その後、再び帰省した時は、新しい建物が次々に建ち、今度は人々の生命力に驚かされた。



さむ~~い一月。
そういえば、明日はセンター試験ですね。 いつもこの頃本当に寒くなる。
○年前、私が初年度の共通一次試験を受けに行った日も寒かった。雪のちらつく日で、お気に入りの赤のダッフルコートを着て、不安な気持ちで試験会場の神戸市立外大の門をくぐったことを覚えている。

今年高校受験の長女は、今日が願書提出の日。赤の落書きのあるバッグはまずいということで,地震当時私のお腹にいた、同じ中学に通う弟のバッグと交換し(弟は嫌がっていたが)、シャツのボタンを全部留め、ネクタイきちんと締めて、ソックタッチで靴下をとめて、出かけていった。いよいだなあ。

寒い冬、風邪をひかないように、受験生の皆さん、がんばりましょう!!!!

by oakpark | 2008-01-18 09:25 | 雑感 | Comments(6)

私とミステリー   「交渉人」(五十嵐貴久)   

五十嵐 貴久著 「交渉人」を読んだ。
話題になっていたと思って選んだのだが、あまり感動はなかった。
なぜだろう。会話が陳腐だったし、登場人物に感情移入も出来なかったように思う。

私がミステリーに求めるものは、謎解きの面白さだけではなく、登場人物の魅力だ。それと、登場人物の感情描写のリアル感かな。

そういえば、最近、これは!と思うようなミステリーに出会っていない。

私とミステリーの付き合いは、それほど濃密ではないのだが、やはり小学生の頃、クラスの図書コーナーにあった、江戸川乱歩シリーズから入ったように思う。そのころから、どろどろした、怖そうなお話は苦手だったので、表紙の絵を見て、自分にも読めそうなものを選んでいたような気がする。

中学生頃には、当時流行っていたように思う、エラリー・クイーンの「~の悲劇」シリーズを読もうとしたが、翻訳本特有のわかりにくさから読みこなせず、いまひとつ楽しさがわからなかった。

英文科の学生の頃は、英語の本を原書で読むにはミステリーがいいということで、アガサ・クリスティーのシリーズをかなり読んだ。 英語の本は、いまだに、プロットでぐいぐい引っ張ってくれるタイプのものでないと、読みこなせない。一時、シドニー・シェルダンシリーズもよく読んだなあ。

独身で働いていたころは、女性探偵が主人公の元気が出るミステリーをよく読んだ。
スー・グラフトンの「~~の(アルファベット)」シリーズ。わたしは、Fくらいまでしか読んでいないけれど、先ほど調べてみるとRまで出ているみたい。「ロマンスのR」ですと。あと、ウォーショースキーが活躍する、サラ・パレッキーの本、「検死官ケイ」シリーズもよく読んだ。
元気な女性が主役の本を読むと、「さあ、明日も仕事がんばろ!」と思ったものだ。

そして、結婚、出産。この間は、ミステリーだけではなく、本は全然読まなかった。なぜか読む気もしなかった。

私の読書再開は、忘れもしない、宮部みゆきの「火車」から。
子供の公園友達のお母さんに、ものすごい読書家の方がいて、お話をするうちにこの本を薦められた。まだ出版されて間もない頃だったんじゃないかな。「面白いよ」と言われて、即購入し、読んだ。そろそろ、子供だけでなくちょっと「知的」な何かを生活の中に組み込みたかったから。
で、面白くて面白くて、のめりこみました~~~。本がこんなに面白いなんて!と思った。久しぶりの読書だったせいもあると思うけれど、この本は絶対質が高い。宮部みゆき、入魂の一冊だと思う。詳しい内容は忘れてしまったけれど、登場人物に感情移入し、最後は同情したような記憶がある。その後何冊か宮部作品を読んだけれど、最初の感動を超えるものはなかったような気がするな。

その後、女性作家のミステリーに注目しようと思い、乃波アサとか桐野夏生などを読んでみたが、いまひとつぴんと来なくて。次に、これだ!と思ったのが東野圭吾作品。関西ののりも私には心地よくて、かなり読んだ。宮部作品よりものめりこんだかも。

で、その後これといった出会いがないのですよね。

レイモンド・チャンドラー、ジェフリー・アーチャーもそれぞれ2冊ずつ位読んだけれど、それほど感動はなかったな。そうだ! 私、恥ずかしながら、松本清張作品、未体験なのです。いつか読まねば~~~。 

そうそう、「交渉人」ですが、私なら最初のシーンをもう少し後に挿入するような気がします。昔を思い出す、という設定で。な~~~んてえらそうに。小説なんて書けもしないくせに、です。すみません。

by oakpark | 2008-01-15 22:34 | | Comments(4)

エルヴィスの「アロハ・フロム・ハワイ」   

急激に冷え込んだ本日、新橋のヤクルトホールで開催されたエルヴィス映画祭に行ってきました。 本日上映されたのは「アロハ・フロム・ハワイ」という映像でした。

これは、1973年の1月14日に日本のゴールデンタイムに合わせて、ハワイから衛星生中継されたコンサートです。衛星生中継で世界に発信されたコンサートは後にも先にもこの時のエルヴィスのショーだけだとか。

日本のゴールデンタイムに合わせたので、現地ハワイでは深夜スタートのコンサートだったそうです。これはまさに日本に向けたコンサートだったのです(湯川れい子さんいわく)。つまり、この日は「エルヴィスが一番日本に近づいた日」なのです。ファンがたくさんいる日本やイギリスにエルヴィスは本当に行きたかったそうですが、マネージャーの方針で海外では一度もコンサートを行っていません(一回だけカナダに行っている)。 しかし、どうしても、日本のファンの要望にこたえたいということで苦肉の策で考えられたのがこの衛星放送だったというわけです。

これは前代未聞の試みで、主役のエルヴィスも極度の緊張を強いられたと聞いています。12日にリハーサルコンサートを行い、14日が本番のコンサートでした。日本のさむ~~い時期にハワイからのあつ~~い映像が送られたきたのですね。

私はこのコンサートがテレビで放映されたことなど全く記憶にないのですが、1973年の1月14日といえば、中学入試を目前に控えた時期。それどころではなかったのだと思われます。。。。もしかしたら家族はチャンネルを変える合間にでもチラッと見ていたかも。何曜日だったのかなあ。

50年代のエルヴィスを見てファンになった私は、初めてこの「アロハ」のエルヴィスを見た時は、少なからずショックを受けました。エネルギッシュな若々しさは消え、動きも1970年の「オンステージ」に比べ大幅に少なくなっていたので。動けないのかな、とも思いました。あとで知ったことですが、衣装が重いということと、カメラのフレームから外れないようにあまり動くなと言われていたそうですが、やはり、体調の悪さもあったと思われます。

でも、改めて見てみると、すばらしい栄光の後に、落胆や屈辱も味わい、妻との別離も経験した年輪を重ねたエルヴィスの歌声は格別な重みと深さがあり、50年代、60年代、はたまた最高傑作といわれる「オンステージ」とは、全く違った感動があるのです。「声のつや」という点では衰えがあるかもしれませんが、聴いているものの心を揺さぶる何か、パワーのようなものを感じます。わたしなんて、何度も涙ぐみそうになってしまいますもの。

たとえば、このとき初めて(たぶん)歌った「マイ・ウェイ」。38歳とは思えない老成した歌声で、じ~~んとします。4年後に死を迎えてしまうエルヴィスが The end is near~~♪ と歌うのは悲しいですが。

このコンサートで好きな曲はたくさんありますが、なかでも 「そして今は」(What Now My Love)を聞く時は力が入ってしまいます。大好きな曲です♪

それと、エルヴィスが日本人の女性の差し出した水玉模様のスカーフを受け取り、握手する映像も、日本のファンならみんな、感動すると思います。エルヴィスが日本人に、しかも日本の一般の人と触れ合った瞬間ですから。「恋の大穴」という50年代の歌を歌っている時です。


ハワイといえば、エルヴィスはハワイが大好きで、何度もハワイに行っています。兵役除隊直後の1961年には、ハワイでコンサートを行い、アリゾナ記念館(真珠湾攻撃で沈められた戦艦が博物館になっている)設立のために多額の寄付をしています。 そういえばこの記念館、私も新婚旅行の時に行ったのです。ツアー添乗員の人に「ほんとに行くのですか?」といぶかしげに言われながらも、二人でバスに乗って行きました。記念館内には当時日本人なんて全然いなくて、白い目で見られたのを覚えています。 今は様子は違うみたいですが。 そういえば、昨年広島の原爆資料館に行ったときの外国の人の多さにもびっくりしました。 今では、いろいろと状況が変わってきているのでしょうね。



この1961年のハワイコンサートの音源を、私は捜しているのですよ。 貴重な、若い声のエルヴィスのライブ音源。録音状態は悪いようですが存在はしているそうです。しかし廃盤になっていて容易に手に入りません。私の大好きな曲をたくさん歌っているので、聴いてみたいなあ。

今偶然に見つけました!!!!61年のハワイライブで「A Fool Such As I 」を歌うエルヴィス。すごい、歓声です。エルヴィス、ちょっとふざけて歌詞を変えて歌っていますね。やっぱ、いい声だなあ~。もともとカントリーのこの曲、大好きなんです♪

さて、次のエルヴィスイベントは5月かな。

by oakpark | 2008-01-14 00:23 | ELVIS | Comments(2)

「流れる星は生きている」 藤原てい 著   

昨年、藤原正彦氏の本を4冊読み、かなり感銘を受けました。なかでも「若き数学者のアメリカ」が好きでした。ですので、その母である、藤原ていさんの本もいつか読んでみたいとずっと思っていました。

「流れる星は生きている」は、藤原ていさんが、女手一つで、幼い子供3人を連れて、満州から日本の諏訪まで、約一年かけて引き揚げてきた、その記録小説です。

私は、以前から「中国残留孤児」という言葉に、なんとなく興味を持っていました。「捨てられる側」「捨てる側」両方の立場に自分を置いてみては重苦しい気分になったりもしました。それは、「ぜったいない」てはなく「ありえるだろう」という感情だったので、よけいにその言葉がねっとりとまとわりつく思いでした。

この小説を読んで、想像以上の壮絶さに衝撃を受けました。人間のあさましさ、たくましさ、さまざまな感情。こんな修羅場、自分だったらとても生き延びることは出来ない。そう思いました。
「汚い女」「乞食女」と周りの男どもに罵倒されながらも必死で子供を守った、ていさんの力強さ。 引き揚げ船の中で本の配給があり、自分も読みたいというと、「子持ちの女は、本を読むひまがあったら子供を泣かせないようにしろ」と言われたシーンでは涙が出ました。 きっと、正彦氏はお母様にに頭が上がらないでしょうね。

当然のことながら、何度も正彦氏の名前が登場するのですが、おかしかったのが、ある寒い日に、ていさんが、正彦氏をトイレをさせるために外に連れて行く場面。あまりの寒さにあそこが縮こまって上手く飛んでくれずに困リ、文句を言っていると、通りがかった同じグループの男性が「奥さん、心配しなくても大丈夫ですよ。私は以前銭湯であそこがとっても小さい男性を見たのですが、立派なお子さんを3人もつれていましたから」。ここ、ちょっと声出して笑ってしまいました。正彦氏はどんな顔して読んだのかしら。

ていさんの文体は淡々としていて、変に読者に「悲しみ」をあおるようなことはしていません。もともとは子供たちにあてた遺書のつもりで書いたということですから当然なのかもしれません。が、ところどころに美しい風景描写の表現があって、苦しい現実の中にも情緒が感じられ、ふっと気持ちを緩ませてくれました。このあたり、正彦氏の「若き数学者のアメリカ」の文体と共通点があると思いましたが、もしかしたら、正彦氏はこのお母さんの文章に影響を受けているのかもしれません。 それから、「~~な女になってしまった」とか「男の言葉を使った」などという表現が、再三出てきて、それがさも大ごとであるかのような書き方をしていました。当時の女性が女性としてどうあるべきかということを常に意識していたことがうかがえて、新鮮な驚きでした。いまだと「男の言葉を使う」なんてことは、特に若い世代では、大ごとでもなんでもなく、もう当たり前のようになっていますものね。 嘆かわしいことです。

「流れる星は生きている」という美しいタイトルは、藤原さん一家がある町に滞在していたときに元日本軍の兵士だった朝鮮人の青年が歌ってくれた歌の一節のだそうです。



あ、それと、この本を読んで、長男の正広さんがジフテリアで死にかけたという場面で、そうだ、うちの長男のジフテリアの予防接種まだだった、と思い出しました。13歳になる前に受けなければならないので、あと2ヶ月しかない~~。

母は大変です。
私も頑張らねば。。。。

by oakpark | 2008-01-10 10:42 | | Comments(0)

きょうはエルヴィスの誕生日   

本日1月8日はエルヴィス・プレスリーの誕生日です。 生きていれば73歳です。。。73歳のエルヴィスってちょっと想像できないな。だって、私の中でエルヴィスはいつもエネルギーにあふれていて、キュートで、不思議なオーラがあって、永遠不滅の存在だから。42歳で人生が止まってしまったエルヴィスには、まだまだやりたいことはあったのでしょうか、それとも、「エルヴィス」という偶像と付き合っていくのに疲れきっていたのでしょうか。今頃は天からゆったりとこの世を眺めているのかな。エルヴィスは自分の歌なんて後世に残らないと思っていたそうですが、なんの、なんの。まだまだ新しいCDや、DVDが発売されています。私たちはあなたのことをずっと忘れませんよ~。 誕生日が来ても42歳のまま歳をとらないエルヴィスですが、今日はエルヴィスがこの世に生まれおちてくれた、めだたい、ありがたい日ともいえます♪ なので、やはり、Happy Birthday, Elvis!

で、今日の私ですが、子供たちの学校もやっと始まったことだし、ひとりで、山野楽器の銀座本店で催されている、エルヴィスイベントに行ってきましたよ~~。本日発売の新しいDVD「エルヴィス・ベストヒット・パフォーマンス」の上映会です。もちろん今まで観たことのある映像ばかりだとはわかっていましたが、何が選択され、どういう順序で収録されているか興味津々でした。 感想としては、私の大好きなパフォーマンス(ミルトン・バール・ショーの「ハウンド・ドッグ」とか)が抜けていたり、これを入れるのだったら、こっちを入れて欲しいというのもあって、100パーセント満足というわけではありませんでしたが、20年にわたるエルヴィスのキャリアの各年代の代表曲が収録されていて、エルヴィスの全体像をざっと見渡すには良い選曲かな、と思いました。

DVD上映会のあと、六本木にある「ハード・ロック・カフェ」に行ってきました。エルヴィスのファンになってから六本木のHRCにはまだ行ったことがなかったので、エルヴィス関連グッズがどこにあるのか、誕生日ということで何か特別なことがあるのかどうかも確認したかったので。ありましたよ~。お店を入って突き当たり、トイレの前あたりがエルヴィスコーナーでした。グループではなく、ひとりのアーティストでこれだけの扱いをしてもらうのってやはりすごいなあ、と思いました。品揃えは名古屋のHRCのほうがレアものが多くてすごかったですが。まあ、品揃えという点で言うと、なんといってもメンフィスのHRCがすごいです。2階部分全部エルヴィス関連ですから。特に馬に乗っているプライベートシーンの巨大写真が私は好きでした♪

エルヴィスの誕生日ということで、メニューに「ハウンド・ドッグ」という名のホットドッグがあり、玄関のところにおしらせボードがありました。店員さんが、これに「ブルーハワイ」を合わせるのがお勧めです、といってくれましたが、昼からカクテルを飲むわけにもいかないので、ホットコーヒーを頼みました。

東理夫著「エルヴィス・プレスリー 世界を変えた男」によると、エルヴィスは1935年1月8日の明け方4時半ごろに生まれたそうです。4時ごろ、双子の兄のジェシー・ギャロンが死産で生まれ、誰もががっくりきていたところに、もうひとり赤ん坊がおなかにいることに気づき、30分後にに生まれてきたのが、エルヴィスだったとか。超音波などない時代、双子かどうかなんて事前にわからなかったのでしょうね。存在さえ忘れられかけていた赤ん坊が、これほど、誰もが名前を知らないものがいないほどの存在になるとは!

アメリカに生まれ、アメリカを愛し、兵役時以外はアメリカ大陸を出ることもせず、アメリカの土に骨をうずめた男、エルヴィスは、最もアメリカンなミュージシャンだと思います。
おりしも、今年は、4年に一度のアメリカ大統領選の年。次期大統領は誰に決まるのでしょうか。 天国のエルヴィスは今のアメリカをどう見ているのでしょうね。
誕生日の今日は、エルヴィスの楽曲中、最もアメリカンな歌、「アメリカの祈り」(American Trilogy)を聴きたい気分です。
そして今年が良い年になることを念じて、「明日への願い」(If I Can Dream

今晩は、エルヴィスのDVDを観て過ごしたいと思います♪

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by oakpark | 2008-01-08 16:25 | ELVIS | Comments(4)

キング・アーサー   

極端に残酷シーンが苦手な私は、歴史大作映画も苦手です。だって、平気で残酷シーンがバンバンでてくるのだもの。ギロチンで首が飛んだり、斧でシャキーンと人を切ったり。。。
話題になった「グラディエーター」も観るには観たのですが、残酷シーンばかり脳裏に残り、あまり楽しめなかった。 お金を払ってまで苦しみたくないという理由で、よほどのことがない限り、残酷シーンのありそうな映画は避けることにしています。

でも、今回は、よほどのことがあった? というわけでもないのですが、まず、中学時代英語の授業で「アーサー王と円卓の騎士」のお話を読んだ記憶があるのです。私の通った私立の中学は英語教育に力を入れていて、長い休みの前には必ず「読み物」の宿題が出ました。Longman や Oxford社の子供向けにやさしく書かれた名作が選ばれていることが多かったと記憶しています。。ほかにシェークスピアの「テンペスト」があったことも覚えています。定番のオー・ヘンリーもあったな。「アーサー王」は「なぜこれが選ばれたのだろう?」と思ったことを覚えています。当時の私は聞いたことのないお話だったので。

以来、「アーサー王と円卓の騎士」といったタイトルを図書館や本屋で見かけるたびに気にはなっていたのですが、読もう、というところまで行かず、そのままほったらかしてにしていました。

しかし、最近、ふと目にした文章の中に「『ハリー・ポッター』はアーサー王の物語を下敷きにしている」というのがあり、またまた気になりだしたところ、レンタルショップで目に留まり借りてきました。

私は、映画を見る時は、映画の世界に浸るため、イヤホンにします。この映画では、戦いのシーンになりそうな時はイヤホンをはずし、シャキーンと首が飛びそうな時は目を閉じ、何とか切り抜けました。 そして、観終わった感想は、「なかなかよかったではないか」です。いつも頼りにしているサイトInternet Movie Data Baseでの評価(星の数)はあまりよくないようですが、それはきっと、欧米の人たちはさまざまはアーサー王伝説を幼い頃から聞いているからではないかな。自分なりのアーサー王が出来上がっていてそれと違っていると悪い評価にするのではないかな(勝手に予想)。アーサー王の予備知識が全くなかった私にとっては、クライブ・オーエン演じるアーサー王はりりしく、騎士たちの「任務を終えて故郷に帰りたいが、戦士としての血、そしてアーサーとの友情が、ローマ帝国のために再度戦場に赴かせるのか」的な葛藤が感動を呼びます。アーサーと6人の騎士たちはそれぞれ個性的でかっこよかったですが、なかでもヨアン・グリフィズ演じるランスロットが、かっこよかった!熱血漢のアーサーに対し、それを抑えようとするちょっと陰のある存在で、しかも戦いの途中で救出したグイネピア姫(キーラ・ナイトレイ)にほのかに思いを寄せる役。グイネピアのほうはアーサーに惹かれつつもランスロットの想いにも気づいているようなのですよ。最後の戦いのシーンは、ちょっとぐっときてしまった。

ランスロットを演じるヨアン・グリフィズといえば、一年ほど前に、めずらしく夫婦ではまったイギリスのテレビドラマ「ホーンブロアー」で主役のホーンブロアーを演じていた俳優です。このテレビドラマ、すっごくおもしろかったです。18世紀末ごろのイギリス海軍士官候補生である、若いホーンブロアーがいじめにあったり、年上の荒くれ海男に苦労させられたりしながら成長していく物語。嫌な上司がいたり、いい上司がいたりしてそのまま現在の会社社会にも当てはめられそうなリアル感でした。近所のレンタルショップにはなく、友人がDVDを送ってくれました。

そのヨアンが、さらに渋くかっこよくなって悲劇の戦士、ランスロットを演じていました。主役のクライブ・オーエンよりよかったかも(私は)。 
それと、調べていてわかったのですが、騎士のひとり、トリスタンは、「カジノ・ロワイヤル」であの気色悪い悪役を演じていた俳優ではないですか! 外人俳優の顔を判別するのに結構自信を持っていたのに、これには気づかなかった。。。 

で、「アーサー王と円卓の騎士」がどんなお話だったかよくわかったか、というと、う~~~ん。ま、アーサー王が実在の人物ではなく伝説だということはわかりました。もっとも実在の人物を参考にして作られたお話という説もあるようですが。 「円卓の」の意味は自由と平等を愛するアーサーが、座席で身分の上下が区別されないように、テーブルを円にした、ということからきているということもわかりました。 イギリス人がなぜこの物語を愛するのかについては、もう少し研究の余地はありそうです。

また、映像がすばらしかったです。吹雪の中の山中での行軍や、氷上での戦闘シーンも迫力あったのですが、すべてCGで、撮影は夏に行われたそうです。なかなか見ごたえのある映画でした。

最後に、ランスロットという名前は、昔子供が持っていた絵本に登場するロボットにつけられていた名前でしたが、この騎士の名前からつけたのかと思いました。それと、エルヴィスの出演映画に「Kid Galahad」(邦題「恋のKOパンチ」)というのがあるのですが、このGalahadという名前の騎士もいたので、もしかしたらここに由来があるのかもと思いました~~~。(またまたエルヴィスネタで締め♪)

『キング・アーサー』の公式サイトはこちら

by oakpark | 2008-01-07 22:17 | 映画 | Comments(0)

バーバラ・イーデンとエルヴィス   

60年代ファッションと言えば、子供のころ一番好きだった海外ドラマが『かわいい魔女ジニー』でした。一般的には『奥様は魔女』のほうがメジャーで人気があるのかもしれませんが、私は断然、『かわいい~』のほうが好きでした。なんといっても主演のバーバラ・イーデンが色っぽくて、子供心にもどきどきしました。あの、胸の谷間! 私にとって、最初の「性の目覚め」だったのかも(爆) それは冗談ですが、見ていてドキドキした、最初の女性です。
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 とのもかっこよかったけれど、なんといってもバーバラ・イーデンのあの肢体が私にとっては衝撃だったのです~。ラリー・ハグマン演じる「との」
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それと、オープニングの音楽と、語りも好きでしたね。Youtubeで検索するとアメリカ版には語りが入っていないのです。日本版の、あのとぼけた明るい感じが「アメリカへの憧れ」の気持ちを一層かきたててくれました。日本版の語り入りのオープニングはこれ

15年前に夫の仕事の都合でアメリカに一年ほど住む機会があり、帰国時に『かわいい魔女ジニー』のビデオを買って帰ろうと思いました。しかし、原題がわからず苦労しました。アメリカ人の友人に ’pretty Jinny' とかなんとかいっても は?って顔をされるばかり。一生懸命説明し、やっと'I Dream Of Jeannie'であることを突き止めました。なんだ、「ジニー」じゃなくて「ジェニー」じゃん!って思いましたよ。。。

で、エルヴィスファンになって、なんと、このバーバラ・イーデンがエルヴィスと共演しているということを知ってび~~っくりしました。『燃える平原児』(Flaming Star)と言う映画でこの写真です。
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なんか、色っぽくもなんともなく、ごく普通なんです、この映画では。『かわいい魔女ジニー』に出演する5年位前です。

いつだったか、バーバラ・イーデンのインタビュー記事を読んだことがありますが、エルヴィスとはロマンス関係はなく、この時のエルヴィスは撮影の合間に、2年前に亡くなったお母さんのことと、ドイツに残してきた恋人(のちに結婚するプリシラのこと)ばかりバーバラに話していたそうです。

『燃える平原児』は、エルヴィスの6作目の映画ですが、ファンの間ではあまり人気がないようです。 でも、エルヴィスの演技は全31作の中で一番良いと私は思っています。除隊後2作目の作品で、真剣に俳優を目指したエルヴィスはタイトルソングの「燃える平原児」以外は、劇中ごく自然にお兄さんの誕生パーティシーンで一曲歌うだけで、演技に没頭しています。私は、この映画に関してだけは”あの歌手の”エルヴィスではなく”一俳優の”エルヴィスとして見ることが出来ました。特に前半部分。後半は、ちょっとストーリーが分けわかんなくなるのですが。。。(笑)

エルヴィス演じるペイサーはお母さんがインディアンで、お父さんが白人のハーフという設定。腹違いのお兄さん、クリントは純粋の白人で、結婚間近の恋人(バーバラ・イーデン)もいます。家族四人で幸せに暮らしていたところ、インディアンの新酋長が白人に戦いを挑んできて、エルヴィス一家は仲間の白人たちからどちらにつくか選択を迫られ、疑われ、つまはじきにされて窮地に立たされます。 インディアンの血も持つエルヴィスが話し合いのためインディアンの部落に出向いていくのですが。。。。というストーリー。

実際のエルヴィスも母方にインディアンの血が流れているそうです。だから、あの独特の風貌が生まれたのでしょうか。 それに、誕生時に亡くなった双子のお兄さんがいます。だからなのか、映画の中のエルヴィスも弟を演じることが多いように思います。デビュー作の「やさしく愛して」や「嵐の季節」なんかで弟を演じていました。「闇に響く声」では、お姉さんがいる弟。

この映画でエルヴィスは本格的な俳優を目指しましたが、エルヴィスのファンはそういうエルヴィスは求めていなかったようで、映画の興行成績はふるいませんでした。この後、やはり真剣路線の「嵐の季節」も不評。そして、次の「ブルーハワイ」の大ヒットで、楽しく歌って踊るエルヴィス映画路線へとまっしぐら~~になってしまったのです。

私も、繰り返し見たいと思うのは、やはり、「G.I.ブルース」「ブルーハワイ」「監獄ロック」かな、なんて。ごめんよ、エルヴィス~~~。

エルヴィスは二日後の1月8日が誕生日で、生きていれば73歳。一つ年上のバーバラ・イーデンはまだまだお元気な様子です♪

『かわいい魔女ジニー』の素敵なHPがあります。こちらです~~。ほんと懐かしい。

by oakpark | 2008-01-06 18:47 | ELVIS | Comments(19)

映画とファッション   

エルヴィスのファンになって以来、50年代から70年代にかけての文化に興味を持つようになりました。とくに60年代、70年代のファッションが大好きで、当時の映像を見るととわくわくします。小学生だった私は、せいぜい、ミニスカートをはくくらいしかおしゃれできませんでしたから。

今、その当時のファッションをそのまま真似することはできませんが、自分なりに少しずつ取り入れています。 たとえば、去年まで愛用していたコーデュロイのロングコートは、ロングマフラーを合わせると、70年代の雰囲気だし、今年愛用しているスエードのコートは、「60年代風の」という宣伝文句に惹かれ、通販で購入したもの。巷では、今年もダウンのコートが大流行ですが、私は、なんとなくスエードの気分。長いマフラーをまけば雰囲気が出そうと思い、今、マフラーを2本製作中です。そういえば、昔、スエードのことをバックスキンと言っていませんでしたっけ?

先日、美容院で雑誌を読んでいると、あるスタイリストさんが映画「男と女」のなかのアヌーク・エーメが着ていたムートンコートに憧れた、と言っておられたので、早速DVDをレンタルして昨晩観ました。かなり前に観た事はあったのですが、久しぶりに観ると、なんともゆっくりした映画です。せりふのないシーンが長い。主役の男性、ジャン・ルイのレースシーンとか。 でも、そういった、ちょっと退屈なシーンがあるからこそ、観ている側の私としても、主演二人の気持ちの変化を違和感なく自然に受け入れ、、二人と一緒に気持ちが高揚してくる感覚がありました。最近の映画では、すぐ、男女が恋に落ちる感じがあって納得がいかないことが多いのですもの。

で、この映画の見所は、なんといってもアンヌ役のアヌーク・エーメですね。 本当に美しい!髪をかきあげる仕草がなんとかわいらしく、色っぽいことか! そして、確かに、彼女が着ていた少し丈が長めのムートンのコートが素敵♪ ムートンって、あの白いボアの部分がすぐ汚れそうで今まで私は欲しいと思ったことはなかったですが、そのスタイリストさんじゃないですが、この映画を観ると着てみたくなりますね~。


ほかに、60年代、70年代ファッションということでは、映画「ある愛の詩」が大好きです。
ジェニファー役のアリ・マクグローはモデル出身ということもあってスタイル抜群で、とてもかわいらしく、当時の流行ファッションを着こなしています。
DVDを持っているので、ファッションチェックしてみました。

まず、登場シーンは、黒のタートルに赤系のタータンチャックのミニスカート、黒のタイツ、スカートと同じ柄のタータンチェックのマフラーを巻いて、名門校の生徒らしく眼鏡をかけていました。同じようなスタイルで、黄色と黒のタータンチェックのマフラー&ミニスカートも他のシーンで着ていました。
上着は、70年代に流行ったかんじのボタンなどはなく、前を打ち合わせてベルトで絞るシンプルなデザインのベージュのコートが素敵だった。さりげなく襟を立てて。中は赤のタートルです。
紺(黒かも)のピーコートもかわいかった。必ずカラフルなマフラーと同系色の帽子をつけています。映画の前半は「赤」をジェニファーの衣装にたくさん使っています。彼女の情熱的な雰囲気をだすためかな。
夏のシーンは一箇所だけあって、シンプルに紺のTシャツに白のジーンズと、白のホットパンツ。スタイルがいいからかっこいい!浅黒い肌に白が映えて素敵です。
オリバーの両親に会いに行くシーンでは真っ赤なワンピースでした。
聖歌隊の生徒に歌を教えるシーンは黒のタートルにベージュのミニギャザースカート。きっちりウエストマークした、このスカートもかわいかった。
後半、病気のことがわかってからは、赤系の服はなくなります。スケート場でスケートをオリバーを見つめるジェニファーは白のコートに茶色の帽子&マフラー。オリバーは白のアラン模様のセーターでした。ため息が出るほど美しいシーンです。ちょっと、オリバー役のライアン・オニールの雰囲気がうちの息子に似ていると思ったのは気のせいかしら(笑) くせ毛の髪の毛だけか。。。
悲しいお話ですが、アリ・マクグローのファッションがとても楽しめる映画です。
そういえば、オリバーもムートンを着ています。当時の流行だったのですね。

「男と女」と「ある愛の詩」って音楽が美しいこととヒロインが個性的な美人であることが似ているなあと思いました。

いつだったか、リアルタイムのエルヴィスファンのお友達が「ある愛の詩」のことをにっくき映画、とおっしゃっていました。その理由は、この映画が公開されたせいでエルヴィスのライブ映画「That's the Way It Is」が終わってしまったからなのだそうです。おっかしいです~。


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by oakpark | 2008-01-05 00:04 | ファッション | Comments(2)