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しつこいのですが。   

11月27日の日記に書いた、「知りたくないの」ですが。菅原洋一さんバージョンがあったので再び貼りたいと思います。なつかしい~~~。

菅原洋一「知りたくないの
エディー・アーノルド「I Really Don't Want To Know

エディー・アーノルドでヒットした曲だそうですが、これを聴くと菅原洋一はこのバージョンに近いです。で、じゃあ、なんでエルヴィスはあんな歌い方を思いついたのでしょうか(笑)。全く違う曲のように仕上がっています。エルヴィスは他にもたくさん他人の曲をカバーをしていますが、え?というほど違う歌い方をしている場合が多いです。本人よりもヒットさせてしまった曲もあります。「ブルー・スエード・シューズ」とか。きっとエルヴィスは、どんな曲も、聞いた瞬間に、持った生まれた鋭い感性で、素直に純粋にその曲を受け止め、自分なりに解釈し、その時々の自分の気分に正直に、その曲の世界を再構築し表現した人なのだと思います。

というわけで、もう一度エルヴィス。
エルヴィス・・・71年録音
エルヴィス・・・亡くなる2ヶ月前のコンサートでの歌唱
ウ~~ン、晩年のエルヴィスの歌声は沁みます。

もう一曲、エルヴィスがカバーしたカントリーで、私の大好きな曲「泣きたいほどの淋しさだ」( I'm So Lonesome I Could Cry )も紹介します。

ハンク・ウイリアムスのオリジナル
エルヴィスバージョン
この曲を、エルヴィスが紹介しているときに「なにかしら」という日本語が聞こえるように思うのは私だけ? 1973年のハワイでのコンサート。日本人もツアーを組んでたくさん見に行っていたそうです。


ファンなので仕方がないのですが(笑)、エルヴィスがカバーした曲はほとんど全部エルヴィスバージョンのほうが好きな私ですが、一曲だけオリジナルのほうが絶対いいと思っている曲があります。それは、ボブ・ディランの「くよくよするなよ」(Don't Think Twice ,it's All Right)
です。この曲は聴いただけで泣けてきます。大好きな映画、リヴァー・フェニックス主演の「恋のドッグファイト」のハイライトシーンで効果的に使われていたというのもありますが、このメロディーが好き。渋いボブ・ディランの声にぴったりです。 エルヴィスもこの曲を歌ったと知った時、まず思ったのが「え~~!!」です。エルヴィス~、これは歌わないでもよかったよ~とまで思ってしまいました。 でも、ボブ・ディランはエルヴィスのファンだから、歌ってもらってうれしかったのかな。その後、落ち着いて聴くと、エルヴィスの「くよくよするなよ」は、ちょっとカントリータッチで、疾走感あふれるジェームズ・バートンの華麗なギターに、エルヴィスのふくよかな声がマッチして、これはこれでよいではありませんか。エルヴィスは、カントリー、R&B、ゴスペルなど、いろいろな音楽を聴いて育ったので、曲によっていろいろな味付けかたができるのがすごいです。

スタジオ録音のアウトテイクなどを聴くと、どこまでも最良の演奏を求めた、完ぺき主義的な性格があった反面、ライブでは、時々、歌詞をわざと変えてみたり、ふざけて歌ったりしています。ファンなので(笑)、「このときは、そんなふうに歌いたい気分だったんだな~」と思うと、どの歌唱も、いとおしいです。


私がエルヴィスのファンになったきっかけの大好きな曲「今夜はひとりかい」(Are You Lonesome Tonight)は、とてもロマンティックな美しい曲ですが、1969年から始まったラスベガスのショーでは、ふざけてしまうことが多かったみたいです。照れ屋のエルヴィスは、25歳の時に録音した究極のラブソングをまじめに歌うのが恥ずかしかったのかな。いろんな歌い方をしています。
25歳の「今夜はひとりかい
34歳、「
’69 今夜はひとりかい」 歌詞を変えて歌い、大笑いしてしまう
35歳 「’70 今夜はひとりかい

この曲がリリースされた1960年当時、「Yes, I am Lonesome Tonight 」というアンサーソングを出す女性歌手が大勢出てきたほど、反響のあった曲だそうです。

他人の歌を多く歌ったということでいうと、エルヴィスは、こと音楽に関しては「縛り」のない人だったのだと思います。だから、人種差別の激しいあの時代に、平気で黒人歌手の歌を歌ったし、ラスベガス時代以降もどんどん他人の歌を歌った。いい曲だから、歌いたい曲だから、という理由で。
実生活では、自分を成功に導いてくれたと恩を感じていた、マネージャーのトム・パーカーに終生逆らえず、やりたいこと(たとえば海外での公演)もできず、また、あまりの知名度ゆえに、一人で外出も出来なかった不自由きわまりない生活。ステージの上でだけ、自由に振舞えたのかもしれません。良いショーも悪いショーもあって、決して質のそろったショーではなかったそうですが、それがその時のエルヴィスの気分だったのでしょうね。

とまた、エルヴィス話になってしまった。。。。

年が明けて1月8日はエルヴィスのバースデー。生きていれば73歳です。。。ということは、うちの両親は75歳のなるのか。。。。。げっ!

by oakpark | 2007-12-29 23:40 | ELVIS | Comments(0)

「14歳の子を持つ親たちへ」   

お友達に薦められて読んでみました。

タイトルからして「説教されるのはいやだな」なんて思いながら読み始めたのですが、そんなふうに感じてしまったのが申し訳ないくらい、中身の充実した、知的レベルの高い本でした。

内容としては、フランス現代思想を専門とされている大学教授の内田樹氏と精神科医の名越康文氏の対話形式で、思春期の子供たちの心の状態を分析しています。なんといっても、このお二人の発言が深く、示唆に富んでいます。頭の悪い私は、ところどころ「ん?つまりこういうことを言っているのだろうか」と立ち止まり、租借してから前に進まなければならない箇所もありました。初心者向けの哲学書を読んだくらいずっしりと量感がありました。

印象に残ったフレーズは

「コミュニケーション能力とは、自我をはっきり持って自分の意見をはっきり発信する能力のことではなく、何を言っているのかはっきりわからないことを受信する能力のことである」

「知性というのは情緒の豊かさである」

「『わかる』と『符合している』は違う。ダンスで、ステップが合ってくるというのは、これまでどういうステップを踏んだかを全部覚えていることではなく、次どう動くかが予測できるということ」

「システムの成り立ちを理解させるためには、どこかでシステムが破綻しているところがチラッと見えないとダメなんですよ」

など、など。なんども「なるほど~~」と唸りながら読みました。
自分が無意識に感じているかもしれないことを、きちんと言葉にして表してもらうと、なんともいえない興奮を覚えます。本当に、お二人の知性と表現力(説明力)に感心しました。久々に気分が高揚した本です。

特に内田氏は、私の母校の系列大学の先生ということでも興味を持ちました。先生の教え子のお話も出てきました。内田先生の授業ってどんなのかしら。聴講してみたいです。

14歳のお子さんいる方にも、いない方にもお薦めの本です。

by oakpark | 2007-12-22 00:14 | | Comments(4)

ミュージカル「All Shook Up」を見てきた   

ブロードウェイで上映されたミュージカル、「All ShookUp」の日本版を見てきました。このミュージカル、なんと、使われている曲すべてがエルヴィスの歌った曲なんです。タイトルも、もちろんエルヴィスの歌の題名。「All Shook Up」の邦題は「恋にしびれて」。 休憩を20分挟んで約3時間のミュージカルでしたが、エルヴィスの曲が25曲も使われていました~~。エルヴィス後進国の日本で、このミュージカルが上映されたということだけでもうれしい!! 知名度の高い曲もそうでない曲もありました。客層は、若い人と年配の人と両方いました。V6の坂本君のファン、宝塚のファン、ミュージカルのファン、そしてエルヴィスのファン、もいたのかな。。。

全体的な感想は、ストーリーが意外と面白かった。パンフレットを見ると、シェイクスピアの「十二夜」を下敷きにしているそうです。歌が日本語というのはやはり違和感がありました。アレンジもかなり変えてあるのもあって、10秒くらい聞いてやっとタイトルがわかるというのもありました。出演者の歌に関して言うとバラードはよかったけれど、アップテンポの曲は、やや物足りなかった。 ここがおもしろいな、と思いました。エルヴィスのことが大好きなエルヴィス・インパーソネーター(物まねをする人)の方がたは、アップテンポはいいんだけれど、バラードになると物足りなく感じたのに、今回はその逆でした。きっと、ミュージカルの出演者はみんな歌唱力があるので、朗々と歌うのは上手なのだけれど、エルヴィスのリズム感を再現するまではいっていないのかも。聞き込みが足りないのかもしれません。もちろん、今回のミュージカルはエルヴィスの物まねではないのですが、やはり、エルヴィスを聴きなれた私には少し物足りなく感じました。ただ、日本語がリズムに乗せにくいというのはあったかもしれません。辛口ですみません。 

以下、個々のキャストについての感想と、エルヴィスの曲紹介。

坂本昌行さん(チャド)・・・言わずと知れたV6のリーダー。こんなに良い声をしているとは知りませんでした。コメディのセンスも抜群で、何度も観客を笑わせていました。たくさん歌ってくれましたが、私は、「I Don't Want To」がいいと思いました。むずかしいといわれている「ラブ・ミー・テンダー」も、なかなかよかったです。

花影アリスさん(ナタリー・エド)・・・宝塚の娘役出身だとか。若々しく愛らしい方でした。さすが宝塚出身だけあって、台詞回しも上手でした。特にチャドに近づくために男装し、エドになったあたりから、ひたむきさが愛らしく、思わず彼女の恋を応援したくなりました。かなりスローバージョンになった「Follow That Dream」よかったです。ただ、もう少し、一曲、一曲を丁寧に、魂をこめて歌って欲しいなと思う箇所がありました。歌に演技にダンスに大変だとは思いますが。

湖月わたるさん(ミス・サンドラ)・・・二人の男性から一目ぼれされる役。宝塚の男役出身だそうで、長身でスタイルがいい。特に足が綺麗だわ~~。 演技もコミカルで、とっても楽しませてくれました。エルヴィスが男っぽさ全開で歌っていた「Let Yourself Go」を歌ってくれましたが、男役出身の彼女に合っていました。

岡田浩輝さん(デニス)・・・実は、今回一番感心したのがこの岡田さんのデニスです。ナタリーのことが好きなのに告白できなかったり、ナタリーが恋したチャドに気に入られて喜んだり、チャドとミス・サンドラの恋の橋渡しもしようとする、複雑な役柄。道化に徹し、笑いを取る、愛すべきキャラクターを岡田さんがコミカルに軽やかに切なく演じていました。岡田さんといえば、私が好きだったドラマ「ナースのお仕事」で高杉先生の恋敵だったのを覚えています。あの時はクールなかっこいい役だった。岡田さんが切なく歌う「It Hurts Me」よかったです。

諏訪マリーさん(シルビア)・・・もう、なにもいうことはないです。ミュージカルに必ずひとりは必要な、最高の歌唱力を持つ方。エルヴィスが切々と歌った「There's Always Me」を、迫力満点に、すばらしい歌声で、華麗に歌いきってくれました。この曲を、こんなふうにも歌えるのね~と思いました。すごく感動しました。

尾藤イサオさん・・・なんと言っても、このミュージカルの出演者の中で一番のエルヴィスファン、一番のエルヴィスの理解者なのではないでしょうか。芸能界に入ったきっかけもエルヴィスだったとうかがっています。エルヴィスイベントにも何度か来られていて、私も何度か尾藤さんの歌声を聞かせていただいています。「明日のジョー」はいつ聴いても鳥肌ですね。その尾藤さんが歌ってくれた「Don't Be Cruel」(冷たくしないで)は、ちょっと日本語の歌詞に違和感がありました。。。。が、尾藤さんが歌ってくれたのでオーケーです♪

今回尾藤さんのお嬢さん、尾藤桃子さんも出演されていて見事な歌唱力を披露してくれました。親子共演は初めてだとか。将来楽しみですね。桃子さん、その他の共演者が歌ってくれた「If I Can Dream」も感動的でした。イや~、この歌は、ほんといつ聞いても感動します。

その他「A Little Less Conversation」「Burnig Love」はリズム感が足りないように思いました(辛口ですみません)。

逆に、ほぼ全員で踊りながら歌う「C'mon Everybody」はよかったです!!私は映画「ラスベガス万才」では、テーマソングの「Viva Las Vegas」よりこちらの曲のほうが好きです。(ミュージカル「All Shook Up」には「Viva Las Vegas」は使われていません)

日本のエルヴィスファンの間で人気ナンバーワンで、エルヴィスが70年代のライブの最後にいつも歌っていた曲Can't Help Falling In Love好きにならずにいられない)も、大切なシーンで使われていて感動的でした。ボン、ボン、ボンという静かな音で始まっていく今回のバージョン、すごくよかった。

これまた人気の曲、「It's Now Or Never」 も、ここしかない、というぴったりのシーンで使われていました。Now か Never か。。。今を逃したら、もう明日はない、という歌詞ですから。


お堅い女町長のマチルダ(伊藤弘美さん)が歌う「Devil In Disguise」もエルヴィスファンに人気の曲。伊藤さんの歌、舞台の演出、日本語の訳とも、なかなかよかったと思いますが、一般の人にはほとんど知られていないだろう曲。客席のノリがいまいちで残念です。わたしひとり、体ゆらして聞いていました(笑)。 君は天使のようだね。天使のように歩き、天使のようにしゃべるね。だけれど本当は、変装した悪魔なんだろ、という楽しい歌詞です。


このミュージカルの主題は「恋」。恋に落ちると全員が「ブルー・スエード・シューズ」(女性はブルースウエードパンプス)に履き替えるのはおかしかったです。この曲、日本での知名度は低いので「俺の靴に近づくな~」のせりふのおかしさが観客に伝わったかどうかちょっと不安です(というかほとんどの人がわかっていなかったでしょう)。ファンにとっては「Heartbrek Hotel」「Hound Dog」と並ぶ重要な曲なのですが。それから、みんな、恋に落ちた瞬間にスポットライトを浴びて、「One Night」のワンフレーズを歌い、女性はピンクのドレスに着替えるという演出もおもしろかった。恋に落ちるのって、ほんの’一瞬’という場合もありますものね。一瞬の表情、一瞬の言葉、一瞬の仕草、で恋に落ちてしまうってこと、ありますよね~。

オープニングの「Jailhouse Rock」は映画のシーンをまねたセットでした。


日本の歌手の皆さんが、エルヴィスの曲をこんなにたくさん歌ってくれるのってなかなかないので、一曲始まるたびに、なんか、じわ~~っと感激していました。きっと、一般の観客のみなさんは、ここで演奏される25曲のうち、聞いたことがあるのは、1~2曲?、せいぜい2~3曲なのではないかと思います。残念だけれど、日本はエルヴィス後進国なので。。。

このミュージカル「All Shook Up」がきっかけとなって、日本でも、もう少しエルヴィスの認知度が上がればいいな。

by oakpark | 2007-12-11 20:33 | ELVIS | Comments(16)

受験生のピリピリ?   

昨晩、長女が私のところにやってきて「面接で愛読書は何ですかと聞かれたらなんて答えようかなあ」というので、「愛読書?そんなのないじゃない。一番面白そうに読んでいた、ハリー・ポッターにしたら?」と、カシャカシャパソコンのキーをたたきながら言うと、「そんなんじゃだめなの! 文学作品じゃないと! 落ちるかもしれないじゃない!」と急にきれられた。

あ~、こういうシーン、前にもあったな、と思い出す。
そうそう、高校の教員をやってい時の文化祭の日だった。 担任をしていたクラスの出し物は劇。順番を待ってみんなが最後の仕上げの練習をしていたとき、私は体育館で他のクラスの劇を見ていた。というのも、その時の文化祭での私の仕事は、展示物や出し物の中に不適切な表現がないかどうかチェックする、というものだったから。 自分のクラスの出番を待っている間に他のクラスの劇をチェックしていたのだ。 すると、突然、私のクラスの中心的人物のF君が体育館に入ってきてわたしのそばに立ち、「○○が怪我をして大変なんです! どうして先生はのんきにこんなところで見ているんですか!」といきなり叱られた。 私も、べつにのんきにしているわけではなく、一応仕事をしているんだけれどなあ、と思いつつ、F君の後を追った。

あの時のF君に似ている、うちの子、と思った。
何でも、一生懸命で、余裕がないことがある。 自分が一生懸命なのに、他の人が一生懸命でないと、許せない、というか。

長女の一生懸命さは、親から見ていてもすごいなと、思うときがある。いつだったか、部屋からぶつぶつしゃべっている声が聞こえてきたので、どうしたのか、とのぞいてみたら、何かの会合でスピーチをしなきゃいけないということで、それを一生懸命練習していたのだ。英語を音読しているところなんて聞いたことないけれど。どうも、勉強に関してはこの『一生懸命さ」はあまり発揮されないようだ。

勉強以外の部分では、ほんとうに、いつも一生懸命だ。
今回jも、うそでもいいから、いわゆる立派な本を「愛読書」としてあげたいみたい。

で、今朝、母から電話があったので、そのことを話すと母が「島崎藤村の『破戒』にしたら。これを読んで差別について考えることができたとかいえばいいんじゃない?」という。なんと。母にしてはすごく気の利いた意見ではないか。「へ~、おかあさん、よくそんな本知っていたね。読んだの?」というと「読んでいるわけないじゃないの、おかあさんが。ただ、本の題名だけは知っている」だって。 さ・す・が♪  長女のでっちあげ精神(見栄っ張り?)は母の遺伝かもしれない。私は、どちらかというと正直ベースのほうだもの。

というわけで、今から図書館に行って、短時間で読める小学生向けの文学作品を探してきます~~~。 娘からのリクエストは、宮沢賢治、夏目漱石の「我輩は猫である」などなどです。。。。

by oakpark | 2007-12-07 15:21 | 雑感 | Comments(4)

昨日の野球すごかった!   

昨日の、日本対韓国のオリンピックアジア予選の野球の試合、すごかった。おもしろかった.
久々にテレビにかじりついて野球観戦しましたよ~。

やっぱ、私は、サッカーより野球が好きだな。
息子にもサッカーじゃなくて、野球をやらせればよかったな。
と、夫に言うと、「また、それいう~」と叱られた。

日韓ワールドカップのブームにのせられ、息子を少年サッカーチームに入れたけれど、本人はそれほどサッカーを好きにはならなかったようだ。
わたしも、5年間付き合ったけれどよくわからなかったな。
この選手があの選手よりすぐれているとか、今のプレーがすごいとか、いまいちわからない。
息子の少年サッカーチームでも、どうしてこの子がスタメンでこの子が控えなのか、というのもよくわからなかった。もちろん、「足が速い」といか「動きが鋭い」とかは、目で見てわかるけれど、「パスのタイミングがいい」とか、「スペースを上手く使っている」とか、よおわからん。

その点、野球はわかりやすいよ~。 打つか打たないか。ボールを落とさないか落とすか。速い球を投げられるか投げられないか。鋭い変化球を投げられるか、コントロールがいいか。誰が見てもわかるものね~。

それに、2歳から22歳まで20年間、甲子園に住んでいた私にとって、野球はいつも身近なスポーツだったというのも大きい。ほぼ毎晩、家族でサンテレビの阪神戦を見ながら夕食を食べていたし(あまり良いことではないが)、球場の歓声がテレビから少し遅れて外から聞こえていたし、高校野球のシーズンは、近所にあった旅館に高校球児が宿泊していて、夜に素振りをしている場面なんかもよく目撃した。

だからかもしれないけれど、野球を見ていると、懐かしい気分がする。選手の体格や、構えから、以前にいたあの選手に似ているなあ、とか、いいフォームだなあとか、打ちそうだなあとか、いろいろなことを考えることが出来る。目の前で見ている映像を膨らませて観戦することができるというか。それだけ自分の中に野球に関する情報が蓄積されていて、今起こっていること以上に楽しむことが出来る、というか、そんな感覚なのです。

同じことがマラソンにも言えるかも。独身の頃、冬の週末はよくテレビでマラソンや駅伝を見てすごした。弟が陸上部の駅伝の選手だったからというのもあるかも。でも、私もマラソンを見るのが大好きで、いつも見始めると最後まで見ずにはいられなかったな。選手たちの鍛え抜かれたからだ、途中で繰り広げられる駆け引き、いつも感心しながら見ていた。

そんなだから、今マラソンを見ても、なんだか懐かしいし、知らないうちに「過去」と「現在」をオーバーラップさせて見ているような気がする。昨日のマラソンの解説をしていた、瀬古利彦、谷口浩美、優勝したワンジル選手のコーチの森下広一の現役の頃のフォームはすぐ思い浮かべることが出来るし、谷口さんが2位に入ったメルガ選手のことを「わたしたちの時代のメコネン選手に似ていますね」と言った時もどんな選手だったかすぐ思い浮かべることが出来た。

いや~、そてにしても昨日のマラソンもすごかった。日本人トップは、高岡選手でもなく、油谷選手でもなく、藤田選手でもなく、レース前にあまり話題に上っていなかった佐藤選手だった。でも、佐藤選手の表情はずっと落ち着いていたな。ずっと無表情だった佐藤選手が競技場に入ってカーブを曲がると、急に表情を崩し、左手の指輪にキッスした。なんだか、感動してしまった。

それと、藤田選手。練習の天才といわれるほど練習をする選手らしい。最後、痙攣を起こし、ゴール数メートル前で転んでしまった。見ていて、胸が締め付けられるようだった。 どの選手もどの選手も、ただ、一秒でも速く走る、という目標を達成するために自分を追い込んでいるんだな。

優勝した21歳のケニア人、ワンジル選手はすごいですね~。初マラソンで、2時間6分台で優勝なんて。高校生の時に来日し、日本に上手く溶け込み、東北弁も博多弁もわかる日本通らしい。 21歳、いいですね~~。 私にとって、「21」という数字は特別な響きがある。  (エルヴィスがブレイクしたのが21歳だったの)


で、野球に話を戻します。
いや、ほんと、昨日の試合は、すごかった。どの選手も今が盛りの若者で、「ファイター」というかんじだった。一球、一球の勝負が見ごたえがあった。きっと駆け引きもすごかったのだろうな。印象に残った選手は、岩瀬投手、8回の大ピンチを最後三振でしとめた。危ない場面で、上原か、藤川に代わるのかと思われたけれど、ベンチはこの回は岩瀬投手に任せたようだった。それが、岩瀬投手に精神的な強さを与えたのだろう。最後インコースで三振だった。私が「だいじょうぶなのかなあ」というと、夫は「岩瀬なら大丈夫やろ」という。「なんで、断言できるの?」と尋ねると、巨人ファンの夫は「だって、シーズン中も憎らしいくらいすごかったもん」ですって。
あと、稲葉選手もいぶし銀のすごさだと思った。4点目をたたき出すヒットを打った打席はすごかった。相手の韓国のピッチャーは代わったばかりの選手で、上からものすごい速い球を投げ込んできていた。それを、目が慣れるまで、バットに当ててファールで粘り、最後引っ張って1,2塁間にヒットを打った。構えている目つきから「落ち着き」と「闘志」がひしひしと伝わってきて、なんかやりそうだ、と思った。 最近野球を見ていなかったわたしは、初めて見る選手。ハンサムだけれど、顔に大きなあざがある。きっとこれまでいろいろな苦労もしてきたのだろう。でも、すごい選手だ。 いや~~、野球っておもしろい。 


今日は、あのダルビッシュが登板ですよ!!くしくも彼も21歳だ。絶対やってくれると思う。

by oakpark | 2007-12-03 12:37 | スポーツいろいろ | Comments(2)