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思い切った買い物   

新しいカテゴリを追加しました。「ファッション」についてもこれから時々書いてみたいと思います。

さて、本日、生まれて初めてスリムジーンズを購入しました。
小学6年生の時に初めて当時珍しかったジーンズ〈ブランドは「ビッグ・ジョン」)を親に買ってもらって以来ジーンズは大好きで、似合わない体型にもかかわらず、いろいろ試してきました。
でも、スリムジーンズだけは買ったことがありませんでした。ボーイッシュなジーンズの着こなしが好きな私は、何度も挑戦しようと思ったのですが、試着室の鏡に映る自分の姿を見てそのたびにあきらめてきたのです。

なのに、なぜ、47歳の今になってスリムジーンズかというと、この世に生きている間に前からしたいと思っていたことを出来るだけしてみたいと思いはじめたから。足元をくしゅくしゅとさせる今年風の着こなしを一度してみたいと思っていたから。狙いを定めたブランドのストレッチスリムジーンズを試着し、長い上着でお尻を隠すとまあ何とかいけるんじゃないか、と自ら甘い判断を下し、購入してしまいました。娘には「おかあさん、いたい~」と言われるかも。オバサンの若作りをいつも「いたい~~」と言っているので。

いい気分になった私は、調子に乗って、今年流行の、丈が短く袖が広がった60年代風シルエットの黒のジャケットを買ってしまいました。流行ものだし、実際外に着ていく勇気があるかどうかもわからないので、とてもリスキーな買い物です。6000円弱だったのでまあいいか。家でファッションショーをする楽しみ代ということで。。。

それにしても年をとり何が悲しいかと言うと、やりたいファッションが出来ないことですね。ミニスカートにロングブーツで決めたい、と思っても理性と老いた肉体がそれを許しません。よく「年齢を重ねてこそ似合うファッション」とか「年齢を重ねたのでゴールドが似合うようになってうれしい」とかありますが、私は年齢を重ねて似合うファッションには興味がないのです。ゴールドも好きではありません。シルバーのほうが好きです。 でも、やはり、無理な若作りもいやです。少しずつ流行を取り入れながら、大人ファッションを目指すしかないのかなあ。

by oakpark | 2007-09-29 22:45 | ファッション | Comments(0)

藤原正彦さんの本   

最近夫婦で藤原正彦さんの本にはまっています。わたしが最初に読んで面白いと思い、夫に勧めると夫も読み始めました。どこで笑ったか、どこで感じ入ったかを二人で話し合ったりするので、ちょっと夫婦の会話が増えました。今のところ読んだのは「若き数学者のアメリカ」「父の威厳 数学者の意地」「遥かなるケンブリッジ」です。売り上げ部数が260万部を超えたという「国家の品格」は二人して買ってしまいました。そして、夫のほうが一足先に読んでしまいました。夫は普段本はほとんど読みませんが、いざ読み始めると読むスピードが私よりずっと速いのです〈昔マンガの立ち読みで鍛えたらしい)。

私が最初に読んだ藤原正彦さんの本は「若き数学者のアメリカ」です。斉藤孝さんの「読書入門」に紹介されていたので、面白そうだと思い購入しました。読み始めてまず、ドラマティックでありながら流麗な書き出しにひきつけられました。事実だけを抽出すると、初めてハワイに行ったというただそれだけなのに、これだけ感動的に書くことが出来るなんて、この人は数学者というより〈数学者なんでしょうけれど)作家だなと思いました。

それと、ユーモアのセンスがいいです。私たち夫婦好みのセンスです。抑え気味の筆致でフッと笑わせてくれます。悪口で笑いをとることはしません。悪口めいたことを書くと必ずそのあとにフォローを入れています。でも、こうなんだけれどね、というかんじで。その自虐的なセンスに関西のノリがあるように思いました。関西出身の私たち夫婦には、その辺も好感が持てた理由です。さらに、文章にメリハリとリズムがあります。まじめなことが書かれている部分は鋭い分析と情報量に驚かされますが、次の瞬間には笑いのつぼにはまってしまったりします。面白いことが書かれていそうなところはなんとなく雰囲気でわかるのですが、来るぞ、来るぞ、と思っていてもやはり笑ってしまいます。

藤原氏の知識量と読書量は、本当にすごいです。数学だけでなく、文学、歴史、哲学、武士道や騎士道やイギリスの階級制度まで、ありとあらゆることをご存知のようです。生徒がイギリスのキングス・スクールの出身だと言うと「サマーセット・モームと同窓だね」と言い、あるイギリスの英文学者が「以前面白い日本人に会ったよ。チョーサーはすらすら読めるのに、ほとんど英語を話せなかった」と言うと、「アーサー・ウェイリーは源氏物語を上手に英訳したが、日本語は話せなかったらしい」と返す。 新田次郎と藤原ていの次男として生まれ、相当量の読書をこなしたのでしょう。私の知らない日本語が一冊の中にいくつか出てきたりもします。

先日新聞に藤原氏ご夫婦の写真が載っていましたが、奥様はとても知的な雰囲気の綺麗な方でした。これだから、藤原氏は女性に関する記述を大胆に書くことが出来るんだなあ、と合点がいきました。「さる教授から、出来は悪いがかわいい子がたくさんいるクラスの講義をお願いできないかと頼まれたが、正しいのは前半部分だけだった」というように。。。。。奥様は藤原氏のエッセイに再三登場し、笑いを提供してくださっているので、どんな方かなあと思っていました。想像以上に美人でびっくりしてしまいました。

テレビ出演は断っているそうですが〈奥様の仕事らしい)、講演か何かがあればぜひ聞いてみたいです。

by oakpark | 2007-09-28 22:34 | | Comments(4)

ジュンク堂書店   

今日、子供を連れて池袋のジュンク堂書店本店に行ってきました。

ジュンク堂といえば、中学高校時代の友人が大学生の頃バイトをしていたお店。そしてはじめての彼を見つけたお店。年上の彼で、その彼との生々しい体験を聞いた時の衝撃が大きく、「ジュンク堂」といえば、〈ちょっとここでは書けませんが)そのときの彼女の話を思い出してしまう私です。。。

ところが最近、ジュンク堂=すごいお店、という話を友人から聞きました。専門書の品揃えがすばらしいらしく、かの「紀伊国屋」をしのぐぐらいらしい。
へ~~、っとびっくりしてしまいました。「紀伊国屋」といえば、私の頭の中では「旭日屋書店」「丸善」と並ぶ、由緒正しい、立派なお店としてインプットされています。その「紀伊国屋」をしのぐとは! 友人がバイトしていた当時〈20年以上前です)、「ジュンク堂」という名前は社長が「くどうじゅん」という人でその逆にしたらしい、ときいて「本屋らしくないふざけた名前だなあ」と思っていました。まさかこんなに立派な本屋になるとは思ってもいませんでした。

関西に住んでいたころには、その友人のバイトしていた三宮の「ジュンク堂」に行ったことはありましたが、関東に来てからというもの20年間、「ジュンク堂」は行ったことがないどころか見たこともありませんでした。いい機会だと思い、大きな本屋を見たことのない下の子二人を連れて、行ってきました、池袋まで。

「大きいったって、KABOS〈近所の比較的大きい本屋)くらいじゃないの~~?」と、半信半疑の長男に「ちがう、ちがう、そんなもんじゃないよ~。ビル全部が本屋なんだから」と行った事もないのに、きっとそのはずだ、との確信のもと大口をたたき、期待に胸を膨らませました。

そして、1時間後、到着した「ジュンク堂書店」は、予想どおり、9階建てのビルからなる巨大な本屋でした。私は、来月、子供の小学校で読みきかせの当番に当たっているので、そのときに読もうと思っていた絵本「ギルガメッシュ王ものがたり」と仕事で使いたい本数冊を選び、子供たちもそれぞれお気に入りの本を見つけました。

店員さんもとても親切でした。探している本のことを尋ねると、すぐに探し出してくれました。「ギルガメッシュ~」はあるかどうか心配でしたが、すぐに見つけてくれました。さすがの品揃えです。 ジュンク堂、池袋書店を勧めてくれたお友達も、「なんでも置いているよ」と言っていましたっけ。 店の内装も木目を生かしていて、本屋というより、家の中のような落ち着いた雰囲気です。各階に窓際などにいすが置いてあって自由に本を読むことが出来ます。皆さん何冊も読み比べてどの本を購入するか吟味しているようでした。

店内にもカフェがあるし、隣にはスタバがあります。一日いても飽きないようなすばらしい書店でした。願わくば、もっと近くにあるといいんだけれどな。

けー○! けー○がバイトしていた本屋、こんなに立派になっているよ。岡山にはありますか~~~?

by oakpark | 2007-09-23 21:14 | 雑感 | Comments(8)

エルヴィスの写真集   

写真家アルフレッド・ワートハイマーによるエルヴィスの新しい写真集「エルヴィス・プレスリー21歳の肖像」を買いました。〈私が買ったのは洋書のほう)

エルヴィスの写真の中でも、このワートハイマーによる写真が私は一番好きです。1981年に出版された「エルヴィス・21歳~私はひとりの若者を撮った」はエルヴィス関連本のなかでも一番のお気に入り。写真と共に、当時のエルヴィスの様子をワートハイマー自らが語った文章が添えられています。今回出版された写真集は、さらに写真の数が増え、写真もよりクリアで鮮明になっています。50年も前の写真とは思えないくらいです。

この写真集の何がすごいって、ワートハイマーのセンスがすごい。瞬発力がすごい。フットワークがすごい。執念がすごい。よくぞ、ここまで撮ってくれた!という写真の量なのです。まるでビデオを回して1シーン、1シーンを切り取ったみたいな連続写真もあります。ワートハイマーは1956年の3月のある日、「最近出てきた面白い歌手がいるので、密着して写真を撮って欲しい」と仕事を依頼されます。そして3月17日のテレビ出演と、6月29日から7月4日のニューヨークでのリハーサル、リッチモンドでのショー、そしてメンフィスへの帰郷の7日間エルヴィスに同行し、写真を撮りまくります。ワートハイマーは、それまでエルヴィスの事を聞いたことも見たこともなかったそうですが、何が彼を突き動かしこれだけの写真を撮るにいたったのでしょうか。そこのところが私はずっと不思議でしかたがありませんでした。レコード会社の宣伝用にしては行き過ぎているとしか思えないショットもたくさんありますから。まさに神の天啓としかいいようがありません。でも、この7日間の集中したお仕事のおかげで、ワートハイマーは一生儲け続けるのですから人間タイミングが大切だなあと思います。ここぞというときに力を出し切るタイミングの見極めが大切なのかも。エルヴィスの5歳年上のワートハイマー氏は今も健在です。


エルヴィスはごく自然に写真に撮られています。ワートハイマーによると、これだけ密着していながら、二人の間で会話はほとんどなく、「撮ってもいいか」と尋ねると、ただ肩をすくめて「いいよ」というだけだったそうです。 この頃のエルヴィスは、初めての人とはあまりしゃべらない無口でシャイな青年だったようです。 それと、どんなショットを撮ろうとしてもいやがらなかったそう。ワートハイマーは言います。「彼の特別さはその近づきやすさだった」と。「来るものは拒まず」の精神がエルヴィスにはあったと思われます。

ホテルの部屋でファンレターを読みながらうたた寝するエルヴィス、トイレでひげをそり髪を整えるエルヴィス、リッチモンドのショーの楽屋で女の子といちゃつくエルヴィス、故郷に戻る電車の中でぬいぐるみを抱いてふざけるエルヴィス、録音したてのレコードを真剣に聞き入るエルヴィス。自宅のプールで親戚とはしゃぐエルヴィス。自慢のダックテールの髪もぐちゃぐちゃ。

この頃は丁度「骨盤エルヴィス」といわれ世間の非難が集中していた頃です。6月4日にミルトン・バール・ショーに出演し、激しい腰振りで「ハウンド・ドッグ」を歌い、保守的な大人たちから「けがらわしい」とみなされ、意地悪なインタビューばかりされていた頃。そういったストレスをプールで発散していたのでしょう。そこには格好付けのエルヴィスではなく、田舎のちょっとダサい青年がいます。 そういった姿もまた愛おしい。。。。

この写真集を見ていると、1956年のアメリカの空気までも感じることが出来、じ~っと見入っていると自分がここにいるのではないかという錯覚に陥りそうです。それほど自然でリアルな写真。光と影が織りなすやわらかな立体感が想像力と郷愁をかきたてるモノクロ写真が私は大好き。

写真は
上:数少ないカメラ目線の写真が表紙。鋭い目つき。何を考えているのでしょう。
中:ニューヨークから10数時間の電車の旅ののち、メンフィスの自宅近くの駅で降りる直前、身支度を整え水にぬれた手をぱっぱっとするの図。タオルを持っていなかったのですね。母の元に帰る期待感からすでに心は少年に戻っているのかあどけない表情が可愛いです。
下:有名な、リッチモンドの彼女と戯れる写真の中の一枚。CD「Elvis,Love」のジャケ写真にもなっている。写真用にポーズをとっているのではなく、たまたま二人がいるところをワートハイマーが通りがかりカメラに収めたそう。途中でエルヴィスは撮られている事に気づいたが意に介さなかったそうです。大物だなあ。とろんと、幸せそうな目元をしていて、これも大好きな写真。

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by oakpark | 2007-09-16 00:05 | ELVIS | Comments(4)

映画「ボビー」   

「ボビー」とは、ロバート・フランシス・ケネディのこと。
私は、この人物のことを、ケネディ大統領の実弟であるという事と、1968年に暗殺されたということ。兄と同じように、当時、高まりつつあった、公民権運動を進めようとしていた人であるということくらいしか知らなかったので、この映画を見ると、もっとよくわかるかと思いました。

しかし、その期待は裏切られました。
この映画は、ボビー・ケネディの伝記映画ではなく、ボビーがロサンゼルスのアンバサダーホテルで暗殺された時にその場に居合わせた22人の人物を描くことによって、当時の時代の雰囲気、人々の生活、思想、などをオムニバス形式で映し出した、群像劇的な映画でした。

期待は裏切られましたが、ずっしりと心に残る、見ごたえのある映画でした。

まず驚いたのがキャストの豪華さ。
主役をはれそうな大物俳優が多く出演しています。

監督、脚本は、エミリオ・エステベス。そして劇中で彼の妻役を演じているのがかつての恋人のデミ・ムーア。しかも現在のデミの夫であるアシュトン・キャッチャーも出ている!すごすぎる~。
エミリオのお父さんのチャーリー・シーンも出ています。ボビーの暗殺がテレビで放映されたことを幼かったエミリオは覚えており、しかも、父であるチャーリー・シーンがエミリオをアンバサダーホテルに連れて行ってくれた思い出があるそうです。そのほかにも、アンソニー・ホプキンス、ハリー・ベラフォンテ、シャロン・ストーン、ヘレン・ハント、イライジャ・ウッド、クリスチャン・スレイターなどが出演していて、それぞれ独特の存在感を示しています。

暗殺が行われた時間の16時間前からの22人の行動を見せていくのですが、そこにはさまざまな人間ドラマが展開されています。人種問題、夫婦問題、ベトナム戦争、LSD、老いの問題、などなど。 それぞれを短くいろいろな順序で見せ、視聴者に考えさせながら、事件の瞬間を迎えるという手法です。


ロバート・ケネディを含む、当時の実際の映像と、映画のキャストの映像が上手くつなぎ合わされて、見ているうちにその現場に居合わせているような緊張感を味わいます。

最後に、ロバートが1968年の4月4日に行った'Mindless Menace of Violence’(愚かな暴力の脅威)というスピーチが流れるなか、混乱を極めた現場、嘆き悲しむ人々の映像が流れ、なんともいえない悲しい気分にさせられます。ロバートの声は、若干、軽いというか、明るい声で、語り口は淡々としています。スローモーションで映し出される悲劇的な映像と上手く対比していて、こういう言い方は不謹慎かもしれませんが、上手く作られた映画だと感じました。

正直それまでは、少々退屈な場面もあったのですが、最後の10分を見て、これだけでもこの映画を見てよかったと思いました。

Youtubeでロバートの演説や映像を見てみましたが、理想を熱く語る彼は、かっこよかったです。 「パフォーマンス」と見る向きもあるのかもしれないけれど、黒人のゲットーの中に入り、人々と握手し、言葉を交わし、時には子供の顔をなでている姿に心を打たれました。

理想を声高々に訴えることのできるアメリカの政治家はかっこいいな、と思いました。

by oakpark | 2007-09-03 20:14 | 映画 | Comments(0)