カテゴリ:気になる英語のせりふ( 2 )   

第45代アメリカ大統領、と副大統領   

去年から私が気になっていたこと。それは、アメリカ合衆国がどのような方向に行ってしまうのか、ということ。もちろん、日本人だから、日本の将来のことも気になる。でも、やはり思春期に恋に落ちた古い初恋の相手のことは誰しも気になりますよね?

アメリカには、いやなこともたくさんあるのは知っているし、周りの友人たちを見ても、アメリカの悪口を言う人はとても多い。以前よりさらに多くなってきている感じもある。でも、私にとってアメリカは中学生の時からの憧れの国であり、そして身近な国でもある。10年前にエルヴィス プレスリーのファンになってから、さらにアメリカのことが気になるようになり、その複雑さにますます惹かれた。大きい国だけれど、とても内向きな国でもある。自由な国というイメージがあるが、とても保守的でもある。世界の警察の役目も果たしていて、大人の成熟があるのかな、と思うととても子供っぽい面もある。あほなのか、と思うと、とても賢くもある。単純なのか、と思うととても深くて複雑だったりする。アメリカはこうだ、と単純に言い切れないところに、私は魅力を感じるのです。

そして、その初恋の相手、アメリカに、ついにトランプ大統領が誕生してしまった。私が知っている大統領の中で一番大統領にふさわしくなさそうな人がなってしまった。さかのぼってみると、私が生まれたときは、第34代ののアイゼンハワー大統領だったようだ。幼年時代はケネディ大統領とジョンソン大統領。もちろん、リアルタイムの記憶は全くない。私の記憶に登場するのは、第37代ニクソン大統領からだ。子供のころは、大統領はニクソン、総理大臣は佐藤栄作という覚え方でよかった気がする。それが、その後どんどんころころ変わるようになり、覚えられなくなった。アメリカは、ずっと遠くて大きな存在だった気がするが、ブッシュ父大統領のころから、もっと近くてその分不確かな存在になってきた。自分が大人になったからでもあるだろう。今の、日本のアメリカのそして世界の子供たちは、今回誕生した第45代大統領のことをどのように記憶するのだろうか。

トランプ大統領は選挙戦からずっと、スローガンとして Make America Great Again と言ってきた。でも、'great' とは何を意味するのだろうか。 私は、今からもう24年前になるけれど、夫の仕事の関係でロサンジェルスに1年だけ住んだことがある。それまで、アメリカには3回(新婚旅行のハワイを含めて)訪れたことがあったが、居住したのは初めてでとてもうれしく興奮したことを覚えている。最初は何もかもが新鮮だった。特に感心したのが、どこにでも障がい者用のスペースが用意されていることだった。駐車場なら、日本もあったかもしれない。でも、当時住んでいた街の近くにあった浜辺に板が敷いてあって、車いすでも海の近くまで近づけるようになっているのを見て、アメリカはなんと懐の深い国なんだろうか、と感心したものだ。まさに、地理的にだけでなく、心もgreatな国だと思った。ところが、今回のトランプ大統領は、選挙戦中に障がいのある記者の物まねをしたり、女性蔑視発言をしたり、移民排斥発言をしたり、何かと、心の広さや深さに問題があると言わざるを得ない人物だ。アメリカ大統領は、やはり立場上、国民の精神的な支柱になり、国の方向性を示す存在でもあるので、本当に大丈夫なのか?と心配になる。でもまあ、今までも完璧な大統領はいなかったのだろうし、なんとか切り抜けていくのでしょうか。

さて、本題の、気になる英語のセリフについて書こうと思う。
といっても就任演説のほうではなくて、就任宣誓のほう。 まず、全文書いてみる。

マイク・リチャード・ペンス副大統領の宣誓
I. Mike Richard Pence , do solemnly swear that I will support and defend the Constitution of
the United States against all enemies, foreign and domestic, that I will bear true faith and allegiance to the same, that I take this obligation freely without any mental reservation or purpose of evasion, and that I will well and faithfully discharge the duties of the office on which I am about to enter. So help me God.

ドナルド・ジョン・トラン大統領の宣誓
I, Donalr John Trump, do solemnly swear that I will faithfully execute the office of President of the United States, and will to the best of my ability, preserve, protect and defend the Constitution of the United State. So help me God.

まず、二つの宣誓を聞いて(リアルタイムで聞きました)、予備知識なしで思ったのが、副大統領のほうが長いな、ということ。そして最後に神様にお願いするのだなということ。そして、ちらっとマイク・ペンス氏かっこいいな、とも思いました。お子さんが男の子一人と女の子二人の3人というのもその時初めて知りました。同時に、英語学習者として、あんなふうにリピートできないなあとも思いました。

さて、それはさておき、スクリプトを見て思ったことは、とにかく、憲法が大事なんだということ。大統領のスクリプトを見ると、preserve, protect ,defend と「守る」という意味の単語を三つ重ねています。私の感覚だと、後になるほどより積極的な意味合いになるように思います。あと、大統領のほうは、President of the United Statesの職務となっているのに、副大統領の宣誓には vice president という言葉はないですね。あくまで、President という言葉は大統領のもの、という感覚なのかもしれません。ほかにも、この単語、こういうところで使うのね、というのもありました。

新しい閣僚のメンバーもいろいろ気になるところです。こんな風にアメリカの政治が気になるようになったのは、自分が子育てをほぼ終えて余裕ができたこともあるけれど、トランプという、なんとも気になる(気に障る?)人物が出てきたことがより大きいです。トランプ氏のおかげで仕事の増えた人もいるでしょう。私も英語学習の意欲が刺激されましたよ、ほんと。今年もがんばろう。



by oakpark | 2017-01-21 13:07 | 気になる英語のせりふ | Comments(2)

気になる英語のせりふ「ある愛の詩」   

またまた新しいジャンルを作りました。
「気になる英語のせりふ」   これは、私が映画を観ていて、いいなあと思ったり、なるほど~と思ったり、勉強になるな~と思ったりした英語のせりふをメモ書きのように書くコーナーです。続くかどうかわからないけれど、始めてみます~。


一回目は「ある愛の詩」(1970)
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この映画に関しては、このときにも書きましたが、ファッションがかわいいです。雪景色と二人の恋愛模様の絡みも素敵で(雪の中で二人が戯れるシーンなんて!!)、この寒い季節になると観たくなる映画でもあります。というわけで、先日もこの映画を観ていたら、せりふも素敵だということを発見したので、気に入ったシーンのせりふを書いておきたいと思います。

まず冒頭です。
ハーバードが医学の学生であるオリバー(ライアン・オニール)がとなりの名門女子大の図書館に本を仮に来るのです、貸し出し係をしていたのがジェニファー(アリ・マックグロー)、めがねを掛けて、お高くとまっている風情の彼女は、「あなたのような坊ちゃんに貸す本なんてないわよ。ハーバードで借りたらいいのに」と言うのです。オリバーが「うちの図書館にないから借りにきたんじゃないか。にしても、ぼくってそんなに坊ちゃんに見えるかい」と言うと、以下のせりふ。

J: You look stupid and rich.
O: Actually, I'm smart and poor.
J: I'm smart and poor.
O: What makes you so smart?
J: I won't have coffee with you.
O: I wouldn't ask you.
J: That's what makes you stupid.

最後がいいです~。「君をお茶になんか誘わないよ」、というオリバーに、「だからあなたバカなんじゃない」というジェニファー。く~~。こんな女学生やってみたかった。


そして二人は結ばれる。音楽をこよなく愛し、音楽が恋人だったジェニファーにとって、はじめて感じた異性への愛情だった。このときのせりふ

J: I never thought there was another world better than this one.
What could be better than Mazart or Bach, or you.
0: I'm up there with Bach and Mozart?
J: And the Beatles.

最後が Elvis だったらもっと良かったが(笑)。
「これ(音楽)より素敵なものがこの世にあるなんて考えたこともなかったわ。モーツァルトやバッハや、そしてあなたよりよいものがこの世にあるかしら。。。」というジェニファーに、オリバーが「じゃあ、僕は、バッハやモーツァルトとに張り合えるってこと?」と行って驚く。するとジェニファーは「それと、ビートルズね」 時代を感じさせるせりふです~。


では、また素敵なせりふを見つけたらここに書きとめようと思います♪

(追記)
おっと、有名な、あのせりふの事を書き忘れていました~。やはり、ふれておこうとおもいます。 この映画といえば、このせりふですよね。「愛とは決して後悔しないこと」
英語にすると'Love means never having to say you are sorry'です。 よく言われることですが、本と、名訳だと思います。

このせりふ、実は映画の中で二回出てきます。
オリバーと、ジェニファーが珍しくけんかをしてしまい、ジェニファーが家を出たきり行方不明になってしまいます。心配で心当たりの場所を手当たり次第探すオリバー。そして家に戻ってくると、ジェニファーが泣きながら玄関の外に座っています。「鍵を忘れてしまったの。。。」 ジェニファーに近づいていきながらオリバーがいうのです。
I'm sorry.
そしてジェニファーが言います。
Love means never having to say you are sorry.

もう一度このせりふが出てくるシーンは、最後のほうです。これはかなり重要なネタバレなので、まだ映画を観ていない方、これから観る予定の方は先を読まないでくださいね。




ジェニファーが入院している病院からオリバーが出てきます。無表情で何を考えているのかわからない。視聴者にもジェニファーがどうなっているのかわからない。いやきっと、いつものようにお見舞いをして出てきただけなのだろうと多くの視聴者が思っている(実はわたしもそうだった)。病院を出たところで、オリバーのお父さんに会います。ジェニファーのことを聞きつけたお父さんが心配して病院までやってきたのでした。そして、唐突にオリバーがこう言います。「ジェニファーが死んだ」。とっさにお父さんが
I'm sorry.
言葉が終わるか終わらないかのタイミングで、さえぎるようにオリバーが
Love means.........
とまず言葉を発し、次にゆっくりと、自分に言い聞かせるように言うのです。
Love means never having to say you are sorry.
なんともいえない悲しいシーンです。少ない言葉のなかに、計り知れないくらいの悲しみがこめられていると思いました。

英語の I'm sorry. を日本語に訳すとき、いろいろな訳し方があるけれど、最初のオリバーのせりふは「ごめん」で、あとのお父さんのせりふは「お気の毒に、残念だ」というニュアンスですね。 日本語の「ごめんなさい」と「お気の毒に」はかなり違った意味だけれど、英語にすると同じ表現、というのも興味深いです。それらをひっくるめて、「愛とは決して後悔しないこと」 とは! 英語どおりに「後悔する必要のないこと」とするのも説教くさいし。字幕にすると字数が多すぎるし。 やはり、これですね!

by oakpark | 2014-01-23 14:19 | 気になる英語のせりふ | Comments(0)