映画「恐怖のメロディー」「暗くなるまで待って」   

本格的な冬です。子供の学校でもインフルエンザも流行しはじめているようです。手洗いとうがいを励行しなきゃ。

さて、そんな寒いこの時期におもしろいミステリーを2本見ました。ミステリーとしても良くできていたし、この時代の女性のファッションが私は好きですね~。最近、街を見回すと、ダウンや中綿の上着を着ている人が多い。つまり化学繊維素材です。なんか、見ていてつまんない。みんな同じに見えちゃう。私はやはり、天然素材がいいなあ~と最近思っているのです。60年代から70年代を舞台にした映画を観ると、女性がファッションにがんばっていたんだなあと思います。ウエストマークして、ハイヒール履いて、カラフルな洋服に身を包み、精一杯髪を整え、お化粧をして。80年代あたりから「自然体、ナチュラル」ということが盛んに言われるようになり、かく言う私も「もう化粧はやめた」と宣言し、しばらく化粧をせずに職場に通ったことがありました。で、しばらくして、職場の先輩に「どうしたの?」とマジで心配されましたっけ。 今は今で、まあみんな、それなりにがんばっているけれど、最近、無性に60,70年代のファッションが懐かしい。「暗くなるまで待って」のオードリー・ヘップバーンのように、ミニスカートにロングブーツにすっきりしたコートな~んて格好をしたいなあ、と思った私です。タートルネックのすそはスカートの中に入れてね。そういえば昔は「とっくりセーター」なんていっていましたね。リブ編みニットの体にぴったりしたタートルセーターは60,70年代の薫りがします。。。。  では、映画紹介。

*「恐怖のメロディー Play Mysty for Me」(1971)  監督:クリント・イーストウッド 出演:クリント・イーストウッド、ジェシカ・ウォルター、ドナ・ミルズ
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ラジオの人気DJのクリント・イーストウッド(でも、おしゃべりは元気がなくてへた・笑)。ある日、彼の前に、いつも「ミスティ」をリクエストする女性が現れる。恋人が街を離れていたことをいいことに一夜をともにしてしまう。あとくされのない関係でいこう、と約束したのに、その後、女性はなんだかんだ言いながらクリントに付きまとい始めるのだった。振り払っても振り払っても現れる女性。いや~こわかったですよ~。すぐさま、「危険な情事 Fatal Attraction」を思い出しました。あのときのグレン・クローズも怖かったなあ~。クリントの恋人役のドナ・ミルズの可憐さと、常軌を逸した恐怖の女を演じるジェシカ・ウォルターの対比もよかったです。狂気を表すためかどうか、ジェシカ・ウォルターは黄色の服を着ていることが多かったみたい。これがクリント・イーストウッド初監督の作品。

*「暗くなるまで待って Wait Until Dark」(1967) 監督:テレンス・ヤング 出演:オードリー・ヘプバーン、アラン・アーキン、リチャード・クレンナ
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いや~、これはおもしろかったです。上質のミステリーですね。わかりやすい(ここが大事ね)伏線もふんだんにあって、あ~、あの行為はここにつながるのね、というのがうれしい。オードリーの盲目の人の演技もなかなかのものです。
数年前に盲目になってしまったスージー(オードリー)は、自分の生き方に自信が持てない。盲人学校に通って良い成績をとりそれを夫に報告するが、心の底からはほめてもらえない。愛する人にほめてもらいたいスージー。そんなとき、夫が空港で見知らぬ女性から人形を渡される。実はその人形の中には麻薬が隠されていて、それを狙う三人組がいた。そうとは知らない二人は、その後、家の中で行方不明になった人形のことなど気にもかけていなかった。夫が出張に出かけた日、三人組は、それぞれ、夫の友人、警官、妻を捜している男、など役割を分担して芝居をし、人形を取り返そうともくろむのだった。目の見えないスージーだが、機転を利かせ、二階に住む少女リザの力を借りて、3人と立ち向かう。。。。。
けなげで細いオードリーが恐ろしい3人と戦い、最後夫と再会するシーンでは、涙が出てしまいました。サスペンスに一人の女性の自立というテーマを絡ませて、なかなかうまい作りです。すっかりツボにはまってしまいました。3人組のボスを演じたアラン・アーキンは不気味で怖かったわあ。声としゃべり方がなんとも怖いの。そして、3人組の一人、ちょっと男前のリチャード・クレンナとオードリーがお互いに対して敬愛の情ようなものを芽生えさせていくあたりも良かったな。最後にリチャードが言うせりふ、日本語字幕では「もしきみと、、、」となっていましたが、元の英語は「I want you to know........」です。君に知ってほしいこととは、きっと、「君の事を巻き込むつもりはなかったんだ」とか「悪気はなかったんだ」とか、そんな内容になるはずだったのでしょうね。つまり、何か言い訳をしたかった。それだけスージーという女性に惹かれはじめていた、ということなんだと思う。そこを「もしきみと、、、」って訳すなんてうまいな~と思いました。

この2本の映画を観て、今日は久しぶりに膝丈のタイとスカートをはいた。外に出る機会があったらこれにロングブーツをあわせるつもりだったけれど、機会はなかった。生協の来る日で食料品もたっぷりあったし(笑)。鏡の前だけで履いてみました♪

by oakpark | 2009-01-23 21:15 | 映画

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