本「勝手にシネマ・フィーバー」   

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石川三千花さんの新刊書「勝手にシネマ・フィーバー」を購入して読みました。久しぶりで楽しかったあ~。この本に影響を受けて「アニー・ホール」のDVDをネットで注文し、「勝手にしやがれ」をレンタルし、「グロリア」をレンタルショップにて確認いたしました。今度半額のときに借りようっと。

私には、30代半ばあたりから気になっている女性エッセイストが何人かいるのですが、石川三千花さんはそのひとりです。

好きなエッセイストの本を読むと、平凡な毎日に新鮮な風が吹くように感じることができて楽しい気分になるので、本屋で見つけるとついつい買ってしまいます。楽しい気分になるのって、人によっては、お菓子や食べ物に関するエッセイだったり、インテリアに関するエッセイだったりすると思いますが、私の場合は、ファッションと映画なのです。ファッションイラストレイターでは西村玲子さん、大橋歩さんが好きです。特に大橋歩さんの本はたくさん持っています。映画に関するエッセイでは、中野翠さん、石川三千花さんが好きですね~。お二人ともかなりの毒舌で、共感できない部分もあるけれど、二人の言っていることはぜひ聞きたい、ってそんなかんじです。

今回の石川三千花さんの「勝手にシネマ・フィーバー」は、今までのご自身の人生を振り返りながら、その時々に観た印象に残った映画が紹介されています。映画と、当時の三千花さんのファッションのイラストつき。一冊で二度おいしい本です。 三千花さんは、セツ・モードセミナー出身でファッションに関してさまざまな冒険を経て、ご自身の好みを確立させて来られているようです。1975年の章では、「ファッションチンピラだったあの頃」と題して、毎日異なったテイストのファッションに身を包んでいた様子がイラストで紹介されています。之を見て、私も、そんな風に冒険したかったなあ~、なんて思いました。コンサバな家の、コンサバな長女として生まれ、今までずっと、コンサバなファッションで通してきたけれど(どっちかっていうと、顔もコンサバ)、本当はもっとぶっ飛んだ格好をしてみたかったという願望もあるのです。もう遅いけど。今そんなことしたら、頭おかしくなったと思われそう~。周りの人もきっとわたしのことをコンサバだと思っているから。だから、三千花さんとか、大橋歩さんとか、50歳を超えても個性的なおしゃれができる人がうらやましいな、と思います。自分ではできないから、本や雑誌を読んでそういう世界(自由なファッション)を頭の中で楽しむだけですね。 

実は中野翠さんも個性的でおしゃれな方なのです。「お洋服クロニクル」という本では、その昔自分が着ていたお洋服なんかも思い出しながら、楽しく読みました。それにしても中野さん、よくもあんなに詳しく昔着ていたお洋服を覚えているなあ~と思います。よほどお洋服に愛着のある方なのでしょうね。中野さんが「年を取って何が悲しいって、白い靴下が似合わなくなること」と書いてらして、なるほど~と思いました。 白い靴下に黒の革靴なんて、若い子にしか似合わない究極のおしゃれかも。

中野翠さんと石川三千花さんのおかげで映画好きになったというのもありますね。彼女たちが絶賛しているものはぜひ見てみたいと思いますもの。けなしているのもやはり見てみたいし(笑)

この人たちは今後も注目していきたい。そして、彼女たちから元気をもらいたいです。

by oakpark | 2008-11-23 22:52 |

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