映画「旅するジーンズと16歳の夏」(2005)   

「フルメタル・ジャケット」を観たころ、ちょうど夫が初めてベトナムに出張に行き、しばらく二人でベトナム気分でした。ベトナム戦争のことを調べると、なんと1959年から1975年まで続いていたのですね。私が生まれる頃から大人に近づく年頃になるまでずっとですよ。長かったんだな~。

というわけで、重い映画を観たあとは軽い映画です。
「旅するジーンズと16歳の夏」(The Sisterhood of the Traveling Pants)は、ジーンズが好きだからという理由で選んだ映画だったのですが、内容は全然ジーンズとは関係なかったです。
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母親がマタニティ・スクールに通っている頃から固い結束で結ばれ、いつも一緒にいる仲良し4人組の少女たち。4人は16歳の夏に初めて別々に過ごすことになります。祖父母の住むギリシャに行くリーナ。今は離れて住んでいる父親に会いに行くカルメン。サッカーの合宿でメキシコに行くブリジット。そして地元に残りスーパーでバイトするティビー。夏休み前のある日、ショッピングをしていた4人は、体型の違う4人の誰が履いてもぴったり来る不思議なジーンズを見つけます。何かの縁を感じ、このジーンズを友情の証として、夏休みの間に順番に履くことに決めます。そして、ジーンズをはいているときに起こった出来事を書き留め手紙をつけて郵送するというのです。いかにも乙女が考えそうなことだわ~。

4人に起こる出来事がそれぞれいいんです。ほろりとさせられるシーンもあり、女の子なら誰でも共感できるシーンもあります。アメリカ的だなあと思ったのは、離れて住む父親に会いに行くカルメンのパターン。行ってみると父親にはすでに新しい家族があり、自分は父の結婚式に呼ばれたのだと気づきます。プエルトリコ系のカルメンは、父の新しい花嫁もその娘も「ブロンド・クラブ」のような風貌で、引け目を感じてしまうのです。おかしかったのは、サッカーのキャンプでがんばるブリジット。長身でスタイルの良いブリジットは目をつけたハンサムなコーチに猛アタック。選手との恋愛を禁じられているコーチはたじたじ。そのあたりがおかしい。何のかげりもない太陽のように見えるブリジットですが、そんな風に振舞うにはわけがあるのでした。その他、スーパーで働くティビーの物語にはほろりとさせられる。。。というか泣き虫の私は号泣してしまった。自分が体験するとすれば風光明媚はギリシャの島で素敵な男性に出会う、リーナのパターンがいいかも。

それにしてもあの4人に同じジーンズがぴったりくるなんて、ちょっと無理があったなあ。だって、ブリジットとカルメンなんて身長が20センチは違っていたようだもの。体重は同じくらいかもしれないが。(だからかなり体型が違う)

そういえば、うちの娘も16歳だ。終わってしまったけれど、16歳の夏はどんなだったのかなあ~。携帯文化の現在は、ホント、彼女が何をしているのか、どういう交友関係なのか、さっぱりわからんとです。

by oakpark | 2008-09-19 01:35 | 映画

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