映画「イン・ハー・シューズ」(In Her Shoes 2005)   

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以前に一度レンタルし、最初のシーンだけ見て、「あ~今はこういう気分じゃないかも」と思い、見ずに返却してしまった映画。でもあちこちのブログで評判がいいようだし、レンタルショップでも常に何本か借りられている(これはひとつの目安です。みんな良い映画をよく知っている♪)ので、もう一度挑戦することにしました。

とてもよかったです!なんとなく、ありきたりの軽い映画かな~と思っていましたが、予想に反して何層にもネタが仕込まれた深みのある映画でした。 私はキャメロン・ディアスが同じようなキャラを演じていた「ホリデイ」よりこっちのほうがずっと好きでした~(これもよくレンタルされているが)。

性格の違う二人の姉妹の物語。
弁護士の姉I(トニ・コレット)は自分の容貌にコンプレックスをもっていて、なかなか男性に対しても積極的になれないタイプ。妹(キャメロン・ディアス)はスタイル抜群で、男性を誘惑するのもお手の物。ところが計算が苦手で難読症もあり、なかなか定職に就けない。ある日、また失敗をやらかして姉の家に転がり込んでいた妹が、姉の(やっとできた?)恋人を寝取ってしまう。完全に切れてしまった姉は妹と断絶宣言。妹は、それまで消息不明だった祖母(シャーリー・マクレーン)の居場所を調べて押しかけていく。祖母からニューヨーク行きの資金をせしめようとたくらんでのことだった。しかし、祖母が働く老人ホームの手伝いをするうちに、徐々に本来のやさしい心を取り戻していく。そして思うは姉のこと。一方姉のほうも新しい恋を手に入れ、私生活にゆとりが出来てくると妹を心配し始める。 二人の母の秘密。母と父、そして祖母の関係。老人ホームの住人たちの個性などがさりげなくうまく絡み合って、心温まる物語に仕上がっています。
そして、タイトルにもある靴がいいの! トニ・コレット演じる姉は靴の収集が趣味で、クローゼットの中にずら~っと並んだ靴が圧巻。どれもこれもすごく素敵で、私も久々にハイヒールを履きたくなってきました。外反母趾なのに(笑) でもハイヒールを履いて背筋を伸ばして歩くのって、女性の特権ですよね。ハイヒールが履けないくらい歳をとるまえに、もうひと花咲かせようかしら(笑) 先立つものがないが。。。
英語の in ~'s shoes は「~の立場に身をおいて」という意味なので、これにかけて、「相手の立場になって物事を考えよう」ということも映画のテーマのひとつになっていると思われます。愛する人、大事な人だからこそ、その人の立場になって考えてみる。当たり前のことだけれど、ついつい、自分中心の思考になってしまいがちな私には、肝に銘じておきたい言葉です、ハイ。

トニ・コレットは「リトル・ミス・サンシャシン」でも同じようなキャラを演じていて、性格の良い普通人という役柄が良く似合う。でも本当はいろんな役を演じられる実力者です。
キャメロン・ディアスは決して正統派美人じゃないけれど、くしゃっとした笑顔がかわいくて、悪女から純真な乙女まで演じ分けることができる‘魅せる’役者さんですよね。
シャーリー・マクレーンも相変わらずかわいくて。私としては孫のキャメロンとトランプでジン・ラミーをしているシーンが、大、大、大好きな映画「アパートの鍵貸します」を思い出しさせてくれてちょっとじ~~んときました。

そして、最後に、in ~'s shoes とくれば、エルヴィスファンなら絶対この曲を思い出しますよね♪ 私はこの英語のフレーズ、エルヴィスファンになってから知りました。
Walk a Mile In My Shoes

by oakpark | 2008-06-13 21:16 | 映画

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