映画「クラッシュ」   

いや~~、すごい映画でした。これほど感情を揺さぶられた映画は近年まれです。何度も涙ぐみ、叫びそうになってしまいました。でも、見終わって感じたのは「感動」というより、「やるせなさ」でした。

ひとことで言うと、ロサンジェルスを舞台に、さまざまなクラッシュ〈衝突)が描かれた映画ということになるのでしょうが、人間の中に潜む光と闇の部分、隠そうとしても露呈してしまう異人種に対する偏見、普遍的は親子の情愛、危ういバランスの夫婦関係、などが複数のストーリーに絡ませながら描き出されていきます。観ている人はどれかに(あるいはすべてに?)自分を重ね合わせることが出来るはず。

よくこんな複雑な脚本が書けたなあ、と驚きますが、この脚本を書いたポール・ハギスという人は「ミリオンダラー・ベイビー」や「カジノ・ロワイヤル」の脚本を書いた人なのですね。これは「ミリオンダラー~」もぜひ見なければ。

キャストもどこかで見たことのある人が多かったです。最初に登場した黒人刑事役のドン・チーゲルは、これまた衝撃的だった「ホテル・ルワンダ」でホテルの支配人を演じていた人。勝ち組の黒人、テレビの演出家(テレンス・ハワード)の妻役が、「幸せのちから」で妻役だった人〈サンディ・ニュートンというみたい。この人、華奢でかわいいわあ♪)などなど。白人組は、サンドラ・ブロック、ブレンダン・フレイザーなど。ライアン・フィリップス、ここでも無表情演技をしていました~。ハンサムなんですけれどね。そして、なんといっても最も印象に残ったのが、マット・ディロンですね~。 昔はアイドル的な存在だったのに、すっかり中年になり、いやらしさと善人っぽさを上手く表現し分ける、いい役者になりましたね~。 いやはやせつなかったです。

それと、透明マントの話し、これはもうやられた!ってかんじです。

もう、絶対お勧めの映画でしたわ、これは。

by oakpark | 2008-02-25 22:36 | 映画 | Comments(5)

Commented by Kaz. at 2008-02-26 22:27 x
これは、もう脚本が巧く出来すぎてますよね。(^o^;
嫌な警官役のマット・ディロンのエピソードもナニゲにシンミリさせられました。

いやぁ、でもポール・ハギスが巧すぎます、これは。(・ω・)bグッ
Commented by willow42 at 2008-02-27 11:39 x
さっそく借りてきました『クラッシュ』!
レンタル半額期間になると、とたんに活気づくわ~~。
今日は黒澤明の『蜘蛛巣城』を見る予定です。トシローも出てる。

『ミリオンダラー・ベイビー』はずっしりした映画でした…。見たら感想聞かせてね。
Commented by June at 2008-02-27 11:43 x
★ kaz.さん

>ポール・ハギスが巧すぎます、これは
同感です!! 「良い映画」だったというより、むしろ、驚かされました。途中から、もうこれは作り物だ、という前提で見るのですが、こうくるか!っていう驚きの連続で。脚本がすばらしいですね。初めて見るタイプの映画でした。あちこちで話題になっていただけありますね。残酷シーンがあるかと思って敬遠していました~。
Commented by pu-ko at 2008-02-28 10:46 x
これは衝撃的でしたね。もろに心を揺すぶられたという感じ。
観終わって切なさを感じるエピソードも多かったものの、少しの希望を感じられる部分もあったのが心に残りました。
「ミリオンダラー・ベイビー」もとってもいいです。ぜひご覧になってください。
Commented by June at 2008-02-28 15:44 x
★ pu-koさん
わ~。早速ありがとうございます♪ そうですね、この映画は衝撃的でした。こんな映画があるのか~と思いました。いろんなタイプの映画があって面白いですね。私はなかなか新作映画は見れず、家でDVD鑑賞が多いのですが、これからもいろいろな映画を観たいです。pu-koさんたちのレビューはすごいですね。いつもとても楽しみにしています。「ミリオンダラー~」は暗そうで後回しにしていたのですが、是非見たいです。

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