映画 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」   

ふい、と思い立って、車に乗ってひとりで映画を観てきた。主演のケーシー・アフレックがアカデミー賞主演男優賞をとった映画。ひとりでしみじみと観たいなあと思っていた。

良かった。リアルで繊細で丁寧で。こんな映画が私は実は好き。嘘っぽくない真実の人間の営みが描かれている映画。夫は、映画だからこそ、うその虚構の世界を堪能できるんじゃん!というけれど、まあそれもわかるが、私の場合、本当に感動できて、観終わって良かったあ、と思えるのは、こういう映画だ。真実の映画が好き,と言っても、ドキュメンタリーはそれほど好きでもなかったりする。真実すぎてつらくなることがあるから。

e0123392_22301286.jpg
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(Manchester By the Sea,2016) 監督:ケネス・ローガン 出演:ケイシー・アフレック、ミッシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジス

今回、ケイシー・アフレックがすい星のごとく現れて、主演男優賞をかっさらったかのように言われるが(じゃないかもしれないけれど)、私はこの人、前からすごいなあと思っていた。すべての映画を見ているわけではないが、たまたま観た「ジェシー・ジェイムズの暗殺(2007)」「キラー・インサイド・ミー(2010)」で、一見善良そうに見えるが実は内面に闇を抱える人物というのを不気味に演じていて、一足先に表舞台に出ていた兄のベン・アフレックよりも深みのある演技ができるなあと思っていた。今回も、良い人なのか悪い人なのかわからない感じの微妙なところをとても繊細に演じていたと思う。

ほかにもケイシー・アフレックを応援したい理由がある。ケイシーは、私が映画好きになるきっかけを与えてくれた,リヴァー・フェニックスの弟のホアキン・フェニックスの親友なのだ。そして、リヴァーの妹のサマーと結婚していたのだ。でも、最新情報によると、別居してしまっているようなので、ホアキンとの関係もどうなのかしら。ちょっと心配だ。ホアキンも、ケイシーも、華のある兄がいるという点で共通していて、相通じるところがあるのかもしれない。

お話の内容としては、つらい過去を背負った便利屋の男(ケイシー アフレック)が、兄の息子の面倒を観ることになり、最初はちぐはぐしていたが、徐々に分かり合えるようになるという話。

と書くとありふれた話のように聞こえるが、細部の描き方が絶妙。とても素晴らしい脚本と演出と演技だと思う。これまた昔から目をつけていたと私が自負する(!)ミッシェル ウィリアムズのさすがの貫禄の演技です。もう後半,泣けてなけて。映画館だったので何とか号泣にならないようにこらえたが、もし家で観ていたらティッシュひと箱使ったかも?

おすすめの映画です。

by oakpark | 2017-05-27 22:50 | 映画 | Comments(0)

<< 本「あの頃早稲田で」 エルヴィス映画祭! >>