エルヴィス映画祭!   


今日は、私の年中行事でもあるエルヴィス映画祭に行ってきました! エルヴィスのファンになってから10年半、年に3~4回行われてきたこの映画祭にほぼ毎回出席しています。 最初のころは、エルヴィス出演映画2本と「オンステージ」(1970年ラスベガスで行われたコンサートのライブ映像映画) みたいな組み合わせが多く、一本90分くらいの映画を3本立て続けに観るのは結構ハードでした。観客のほとんどが私より年上の高齢者のため、やはりきつかったのか、最近はエルヴィス出演映画1本とコンサート映像,という組み合わせになっています。

そして今日のプログラムは、エルヴィス最後の主演映画(31本目!)の「チェンジ オブ ハビット」(Change of Habit,1969)と、「エルヴィス オンツアー」(1972)でした。出かける前は、今回は地味な組み合わせだなあ。年代も同じくらいの2本だし、映画のほうもいまいちだった気がするなあ、などど思っていたのです。実際会場も、いつもよりお客さんが少なく感じました。皆さん、同じように感じていたのではないかしら。

ところが、これが予想外によかったのです、どちらも。

まず、「チェンジ オブ ハビット」のほうですが、私はファンになりたてのころ、短期間に当時手に入る限りのエルヴィス情報を仕入れたので、あまり吟味せずにとりあえず観た,聴いた,というものもかなりたくさんあります。この映画も急ぎ足で私の情報網にインプットされた映画の一本です。確か、どなたかにビデオ(まだVHSしかなかった)をダビングさせていただいて、画質の悪い映像でさささっと観たのではないかなあ。なので、ストーリーもあまり覚えておらず、看護婦さんが出てきたなあとか、エルヴィスの髪型が前髪を垂らしていてめずらしかったなあとか、そのくらいしか記憶がなかったのです。なので、今回映画を見て、エルヴィスがお医者さんだったんだ!(なんと)とか、いろんな社会問題を提起している(でも解決はできず中途半端だが)、奥の深いまじめな映画だったんだ、とびっくり。しかも、最後ハッピーエンドじゃない。エルヴィスと,ヒロインのメアリー・タイラー・ムーアとのキスシーンもなければ、恋人同士にもならない。だって、メアリーは、尼僧だから。きれいな女の子がたくさん出てきて楽しげに踊ったり唄ったりする典型的な後期エルヴィス映画と全然違うことに驚いてしまった。だから、エルヴィスが歌うシーンをなくして(医者が歌うという設定はかなり無理がある)、もっとテーマの的を絞って完成度をあげたら、「普通の映画」としてもかなりいけたんじゃないかと思える映画だったのです。この映画を最後にエルヴィスは、ハリウッドに別れを告げ、ライブ活動のほうに移行していくので、演技そのものへの情熱は薄れていたかもしれないし、実際そんな感じの演技だったけれど、メアリー以外の二人の尼僧役の女優さん(バーバラ マックネア、ジェーン エリオット)の演技もなかなかよかったので、エルヴィスもそれに触発されてもっと初期のころのように演技にも力を入れたら、もっと良い映画にもできたかもしれないなあと思ったのです。貧困街で奮闘する医者と尼僧の看護師,みたいな感じで。でも、映画祭のおかげで、久々に観ることができてよかったです。
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2本目は「オンツアー」。1972年のツアー映像で、伝説の?ファンの間でダントツに人気の高い1970年のライブ映像である「オンステージ」や、華やかにハワイで行われた「アロハ フロム ハワイ」に比べると、地味めの映像だったなあという印象を私は持っていました。しかも、当時はやりだったのかもしれないけれど、3分割とか2分割の映像が多く、ファンになりたての頃の私はエルヴィスだけを大きく映してよ~と思ったものです。 しかし、今回ファンとしても円熟の域に達した私の目には、この分割で観させられる、エルヴィスを支えた人たち、コーラス隊だったり、メンフィスマフィアと呼ばれたエルヴィスのお世話をした取り巻きの仲間たちがいたからこそ、エルヴィスのエルヴィスたる活動ができたんだなあと、感慨深かったのです。私も成長したなあ。「オンステージ」が前半、ずっとリハーサルで後半になってやっとライブが始まる構成と違い、この「オンツアー」はエルヴィスのコンサートでの歌唱の合間にさまざままな場面の映像が挿入されていて、それがいい感じで当時のエルヴィスのツアーをリアルに体感できる気がしました。でも、インタビュアーの人がひとりのおじさんに「エルヴィスはどのドアから入って来るのですか?」としつこく聞いている映像はなんで入れたのかなあ、なんて思ったり。楽屋でバックコーラス隊とゴスペルセッションをしたり、ステージでバックコーラス隊だけに歌わせて、それを聞き入ったり、なんていうシーンは、人間エルヴィスが出ていてよかったなあと思ったけど。途中昔を振り返り、50年代のエルヴィスの映像が流れるシーンが少しだけあるのですが、この映画が公開された1972年には、日本のファンはこの映像でしか若きエルヴィスを知ることはできなかったそうです。当時はきっと、へ~!なんて驚きがあったのでしょうねえ。 そして、今回特によかったと思った曲が、「アメリカの祈り」。 前から好きな曲だったけど、特に今回はトランプ政権でいろいろな価値観に揺れ動いている今のアメリカを思い、これを聴いて、建国のころのピュアな精神を思い出し、懐の深いグレートなアメリカとしてまとまっていってほしいなあなんて思ったりもしたのですが、そう簡単にはいかないですよね。

3分割はこんな感じ。
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「オンツアー」の「アメリカの祈り」 壮大で素晴らしいメロディーと、エルヴィスと演奏隊,バックコーラスとの一体感が素晴らしい!



by oakpark | 2017-05-21 23:36 | ELVIS | Comments(3)

Commented by TNelvis at 2017-05-23 16:30 x
こんにちわ。
やはり、私も行ってましたよ。

「チェンジ~」の方は、日本未公開ですが、ファンの間では高い評価を得ていると思います。
おっしゃる通り、色々と中途半端ではありますが、何時ものエルヴィス映画とは一味違い、本人も「チェンジ」を心がけているようです。
最後の教会で歌うシーンがありますが、ゴスペル好きのエルヴィスは、たとえ映画とはいえ、嬉しかったのではないかと考えてます。
Commented by June at 2017-05-23 19:44 x
TNelvisさん、こんにちは。
私はいつもお友達のフ○○○さんと行っています。まだファン歴10年少しの新参者です。そうですか、ファンの間では評価が高いのですね。なかなか興味深い内容の映画なのですね。
ゴスペルを歌うエルヴィスは嬉しそうですよね!
Commented at 2017-05-24 10:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

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