映画「クラウド アトラス」、「ラブレース」   

10月になりました。朝晩は寒いくらいの日もありますが、日中は晴れるとまだまだ暑いです。何を着たらいいのか難しい時期ですね。でも、この時期、頑張って秋の装いをしないと、あっという間に寒くなってしまうのですよね。がんばろっと。

観た映画、読んだ本、聴いた音楽のことをまめに書いておこうと思いつつ、日々の忙しさという言い訳の元、ブログが滞りがちの今日この頃。今日は本当にメモ程度に軽く書いておこうと思います。

最近こんな映画を観ました。
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「クラウド アトラス」(Clous Atlas,2012) 監督:ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴア、アンディ・ウォシャウスキー 出演:トム・ハンクス、 ハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジム・スタージェス、ぺ・ドゥナ、ベン・ウィショー

カルチャーセンターの宿題で観ました。そうでなければ見なかったでしょう。2時間超の長い映画。内容もわけわからんし。でも、最後はどうなるのかなあ、という興味で、そんなに飽きずに観ることはできました。6つの時代の異なる物語を同時に進行させる手法です。それぞれ全く別の物語なのですが、同じ俳優陣が特殊メイクで登場してくるので、とっても不思議なかんじです。ハル・ベリーが白人金髪女性を演じたり、ジム・スタージェスが黒髪韓国人演じたり(かなり無理があったなあ)。この人,誰が演じているのかなあと考えながら観るのも楽しいですよ。仏教の考えである,輪廻転生がテーマの一つになっていますが、欧米の人もそういうことに興味があるのでしょうか。reincarnation という単語の 'carn'の部分は「肉」という意味があるということをピーター先生に教えていただき、へええ~と思いました。そういえば、carnival=謝肉祭 だし、carnivore=肉食獣とかですものね。なぜ、韓国がこんなにフィーチャーされているんでしょ、とちょびっとだけ思いました。だって、最後は神として崇められるのですもの。


「クラウド アトラス」を借りたとき、この映画が目につき観てみました。
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「ラブレース」(Lovelace, 2012) 監督:ロブ・エプスタイン 出演:アマンダ・セイフライド,ピーター・サースガード、シャロン・ストーン

実在のポルノ女優、リンダ・ラブレースの半生を描いた映画です。敬虔なカトリック教徒の親を持つリンダは遊び仲間だった年上の男性と恋に落ち結婚するが、これがまあとんでもない人物。最初は優しかったものの、どんどん暴力的で支配的になってくる。そして彼に言われるままに出演させられたポルノ映画「ディープ スロート」が空前の大ヒットになり、リンダはあっという間に時の人に。周りからは次回作を期待されるが、周りの思惑や夫の暴力に耐えられなくなりついに逃げ出すことに成功する。その後、反ポルノ、反DVを訴え続け54歳で事故で亡くなっています。後半は少しは幸せだったのかな。途中まで気づかなかったけれど、リンダの厳しいお母さん役がシャロン・ストーンでした。 ラブレースが,夫から必死で逃れて実家に戻り、一日でいいからいさせてほしいと頼むのに、「嫁に行ったからには夫に従いなさい」とまるで、昔の日本のようなことを言って追い返すシーンが怖かった。 暴力的でひどい夫を演じるのがピーター・サースガードなのですが、この人の顔,私は結構好みなのですが、いつも悪役を演じている気がして(「17歳の肖像」とか)、一度良い人を演じている映画を観たいものです。それにしてもアマンダ・セイフライド、ついにやりましたね。この役を演じるからには、服は脱がなくちゃいけないでしょうけれど。よく引き受けました。少し前に観た、ディカプリオ主演の『ウルフ オブ ウォールストリート」のマーゴット・ロビーも 全裸シーンがあったし、最近の女優さんは覚悟がすごいです。「ダラス・バイヤーズ・クラブ」のマシュー・マコノヒーの激やせもすごかったが。俳優さんは大変だなあ。 でも、ヌードになったりして、将来結婚して子どもができ、その子供が成長して昔のお母さんの姿を見ることを心配したりはしないのかしら。きっとそんなこと超越したプロ根性なのでしょうね。興味深い映画でしたが、観終わって少し暗い気持ちになってしまいました。あんな風に男性の暴力におびえる女性は今の世の中にも結構いるのだろうな、と。逆もあるらしいと聞きます。大人の暴力におびえる子どももいるでしょう。暴力は絶対いけないと思います。

by oakpark | 2015-10-04 22:09 | 映画

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