気になる英語のせりふ「ある愛の詩」   

またまた新しいジャンルを作りました。
「気になる英語のせりふ」   これは、私が映画を観ていて、いいなあと思ったり、なるほど~と思ったり、勉強になるな~と思ったりした英語のせりふをメモ書きのように書くコーナーです。続くかどうかわからないけれど、始めてみます~。


一回目は「ある愛の詩」(1970)
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この映画に関しては、このときにも書きましたが、ファッションがかわいいです。雪景色と二人の恋愛模様の絡みも素敵で(雪の中で二人が戯れるシーンなんて!!)、この寒い季節になると観たくなる映画でもあります。というわけで、先日もこの映画を観ていたら、せりふも素敵だということを発見したので、気に入ったシーンのせりふを書いておきたいと思います。

まず冒頭です。
ハーバードが医学の学生であるオリバー(ライアン・オニール)がとなりの名門女子大の図書館に本をかりに来るのです、貸し出し係をしていたのがジェニファー(アリ・マックグロー)、めがねを掛けて、お高くとまっている風情の彼女は、「あなたのような坊ちゃんに貸す本なんてないわよ。ハーバードで借りたらいいのに」と言うのです。オリバーが「うちの図書館にないから借りにきたんじゃないか。にしても、ぼくってそんなに坊ちゃんに見えるかい」と言うと、以下のせりふ。

J: You look stupid and rich.
O: Actually, I'm smart and poor.
J: I'm smart and poor.
O: What makes you so smart?
J: I won't have coffee with you.
O: I wouldn't ask you.
J: That's what makes you stupid.

最後がいいです~。「君をお茶になんか誘わないよ」、というオリバーに、「だからあなたバカなんじゃない」というジェニファー。く~~。こんな女学生やってみたかった。


そして二人は結ばれる。音楽をこよなく愛し、音楽が恋人だったジェニファーにとって、はじめて感じた異性への愛情だった。このときのせりふ

J: I never thought there was another world better than this one.
What could be better than Mazart or Bach, or you.
0: I'm up there with Bach and Mozart?
J: And the Beatles.

最後が Elvis だったらもっと良かったが(笑)。
「これ(音楽)より素敵なものがこの世にあるなんて考えたこともなかったわ。モーツァルトやバッハや、そしてあなたよりよいものがこの世にあるかしら。。。」というジェニファーに、オリバーが「じゃあ、僕は、バッハやモーツァルトとに張り合えるってこと?」と行って驚く。するとジェニファーは「それと、ビートルズね」 時代を感じさせるせりふです~。


では、また素敵なせりふを見つけたらここに書きとめようと思います♪

(追記)
おっと、有名な、あのせりふの事を書き忘れていました~。やはり、ふれておこうとおもいます。 この映画といえば、このせりふですよね。「愛とは決して後悔しないこと」
英語にすると'Love means never having to say you are sorry'です。 よく言われることですが、ほんと、名訳だと思います。

このせりふ、実は映画の中で二回出てきます。
オリバーと、ジェニファーが珍しくけんかをしてしまい、ジェニファーが家を出たきり行方不明になってしまいます。心配で心当たりの場所を手当たり次第探すオリバー。そして家に戻ってくると、ジェニファーが泣きながら玄関の外に座っています。「鍵を忘れてしまったの。。。」 ジェニファーに近づいていきながらオリバーがいうのです。
I'm sorry.
そしてジェニファーが言います。
Love means never having to say you are sorry.

もう一度このせりふが出てくるシーンは、最後のほうです。これはかなり重要なネタバレなので、まだ映画を観ていない方、これから観る予定の方は先を読まないでくださいね。




ジェニファーが入院している病院からオリバーが出てきます。無表情で何を考えているのかわからない。視聴者にもジェニファーがどうなっているのかわからない。いやきっと、いつものようにお見舞いをして出てきただけなのだろうと多くの視聴者が思っている(実はわたしもそうだった)。病院を出たところで、オリバーのお父さんに会います。ジェニファーのことを聞きつけたお父さんが心配して病院までやってきたのでした。そして、唐突にオリバーがこう言います。「ジェニファーが死んだ」。とっさにお父さんが
I'm sorry.
言葉が終わるか終わらないかのタイミングで、さえぎるようにオリバーが
Love means.........
とまず言葉を発し、次にゆっくりと、自分に言い聞かせるように言うのです。
Love means never having to say you are sorry.
なんともいえない悲しいシーンです。少ない言葉のなかに、計り知れないくらいの悲しみがこめられていると思いました。

英語の I'm sorry. を日本語に訳すとき、いろいろな訳し方があるけれど、最初のオリバーのせりふは「ごめん」で、あとのお父さんのせりふは「お気の毒に、残念だ」というニュアンスですね。 日本語の「ごめんなさい」と「お気の毒に」はかなり違った意味だけれど、英語にすると同じ表現、というのも興味深いです。それらをひっくるめて、「愛とは決して後悔しないこと」 とは! 英語どおりに「後悔する必要のないこと」とするのも説教くさいし。字幕にすると字数が多すぎるし。 やはり、これですね!

by oakpark | 2014-01-23 14:19 | 気になる英語のせりふ

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