ボブ・ディランのラジオ番組   

前にも書いたのと思うのですが、車に乗るときにかけるラジオ番組は、ほとんどの場合インターFMにしています。いくつか好きな番組があって、車に乗っているとき意外でも一時よく聴いていたのですが、最近はあまり熱心なリスナーではありませんでした。 

ところが、最近また面白い番組を発見しました。あのボブ・ディランが2006年から2009年の間にアメリカの衛星ラジオでDJをしていたときの番組をそっくりそのまま流す番組。当然、全編英語。しかも、ボブ・ディランのあの、低音だみ声ですから聞き取りにくいったらありゃしない。でもね、なんというか、彼の声、しゃべり方は、それ自体が音楽的なんです。聞いていてとっても心地よい。しかも、シンプルな構成で、毎回テーマがあり、そのテーマに合った曲を彼自身が選曲し、流す。合間にちょっとだけしゃべる。ただそれだけなんですが、あのボブ・ディランが普通にしゃべっていること事体が新鮮だし(なんでやー)、時々、普通の人みたいに声がうわずったりもしてたりして。なんか、とてもいいのです。

1時間の番組ですが、そのあとの15分で、ディランがしゃべったことをピーター・バラカンが訳してくれ、解説してくれます。へ~、そんなことしゃべってたんだ、という発見もたくさんあり(いや、ほとんどがそうかも、、、)、自分自身のリスニング力のチェックもでき、なかなか愉快です。実は私もこの番組の存在は知っていたのですが、聞き始めたのは先週から。しかも、先週のテーマが'devil'だったのですが、ラジオをつけたとき、エルヴィスの'The Devil In Disguise' が終わった直後だった!残念~。今日のテーマは'eyes'でした。いろんな曲が流れました。ピーターさんの時間には、ディラン自身が歌った、歌詞にeyesが出てくる曲も流れました。今日印象に残ったのは、ジョニー・キャッシュ。タイトルにeyes がついていないけれど、歌詞にeyes が出てきました。I Still Miss Someone という歌。「君のblue eyes が忘れられない~♪」と歌っています。日本人はほとんどが茶色~黒の目をしているので、特に目の色のことを歌詞にすることってあまりないんじゃないかなあ。せいぜい、潤んだ瞳とか、輝く目、とかですよね。『君の瞳は10000ボルト』って曲もありましたね~。

ボブ・ディランの番組、是非聴いてみて下さい。木曜の夜8時から9時15分。再放送は日曜の夜10時から11時15分です。HPはこちらです

ボブ・ディランは、特にファンというわけではないのだけれど、とても気になる存在。あの、独特の声、独特の風貌。他人を寄せ付けないような雰囲気がありながら、普通の生活もしていて、そこが不思議で魅力的。へんに愛想を振りまくわけではないけれど、心の奥底に深い愛情を持っていそうな気がする。曲に関して言うと、アルバム1枚全部は好きにはなれないないけれど、何曲か、ものすごく好きになってしまう曲もある。

そして、そんなボブ・ディランの若き日の雰囲気に似ているんじゃないだろうか、といわれているのが、前にも紹介した、イギリス出身のジェイク・バグくん。 昨日、今日の2日間、開催されたサマーソニックに出演のため現在来日中。火曜日にもライブがあるようです。まだ、19歳なんだけれど、独特の雰囲気をもっていて、生意気そうなところが興味をそそられます。最近では、人気バンドのワン・ダイレクションのことをぼろくそにけなしたとか。どんなふうに成長していくのかな。どこかにも書かれていたけれど、drug とか大人の陰謀とかに惑わされずに自分のやりたい音楽をつきつめてほしいですねえ。ノッティンガムの公営住宅出身だとかで、ファーストアルバムは、自分周りの出来事を歌にしたけれど、セカンドアルバムは同じようにはできないということを言っているみたい。確かにね。正直でよいわ。これです

好き嫌いが分かれる声だとは思いますが、たとえば、この曲、聴いてみて下さい。なんか感じ入るところがあるんですよね~。いつか、ライブを聴いてみたいです。

by oakpark | 2013-08-12 00:18 | 日常生活

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