前向きな気持ちへ   

大地震後、やっと、気持ちも平常に近くなり、前向きに考えられるようになってきた。
昨日は3月11日から4週間目の同じ金曜日。あの日と同じカルチャーセンターの講座がある日だった。その前日の夜遅く、かなり大きな地震があり(私はお風呂に入っていて、あせった)、当日もそのときの被害を伝えるニュースを見ているうちに、行くのが怖くなってきたけれど、どこにいても起こるものは起こると割り切り出かけていった。 かばんの中に水とクラッカーを入れ、8階の教室までは階段で登った。授業の冒頭で先生が、「もし少しでも揺れを感じたらすぐに教室を出ましょう」とおっしゃった。 地震は起きず無事に授業を終えて帰ることが出来たけれど、横浜駅は照明が半分くらいに落とされていてなんだか静か。 震災の前と後では全てが変わってしまった。

そんな中、新学期も始まり、季節も着実に進んでいっている。被災地に思いを寄せながら少しずつ前に進んでいかなければ。私は私の出来ることをする。 震災以降停滞していたいろいろな手続き、行かなければならない病院など、来週あたりからこなしていこうっと。

冬の編み物もやっと仕上げた。今年の作品は男性用ベストが2枚。こんなの~。
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一応、右側のが夫用で背広の下に、左側は息子用で制服の下に着ることを想定して作ったのだけれど、きっと二人とも着ないだろうな。ま、それでもいいんだあ。 作ること自体が楽しいから。 来年は何を作ろうかな。次は次女の何かにしようかな。私のレッグウォーマーでもいいな。

そして、最近は、映画もがんばって観ています。今年の目標は、英語字幕を出して、あるいは字幕なしで観ること。でも、それやると、すぐ眠くなっちゃうのよねえ。 最近観た映画はこんなの。

● 「ジュリー&ジュリア」(2009) 監督:ノーラ・エフロン 出演:メリル・ストリープ エイミー・アダムズ
エイミー・アダムズの演技が自然でとってもかわいいと思った。『魔法にかけられて』のときはオーバーアクションだと思ったけれど、そういう役柄だったから。等身大の女性を演じる自然さが良い。 メリル・ストリープは実在の料理家にかなり似せているんだろうな。ますますご活躍ですばらしい。

●「セブンティーン・アゲイン」(2009) 出演:ザック・エフロン
ザック・エフロン君には、私は実は結構期待しているのですよ。今はただのイケメンだけれど、いろいろ人生経験を積んで、顔ももう少し渋くなったらいい俳優になるんではないか、と。世間的にはどういう評価なのかな。やはり、単なる若い女性のheartthrob的存在かな?ロブ・ロウ君みたいに、女で身を持ち崩さないでね~。そうすれば、いつか、君ははばたける(ほんとか?)

●「彼女は最高」(1996) 監督:エドワード・バーンズ 出演:キャメロン・ディアス、ジェニファー・アニストン
イケメン監督のエドワード・バーンズは今はどうしているのかな。 このころのキャメロン・ディアスは悪女も似合う。 ジェニファー・アニストンはかわいいんだけれど、いまひとつ魅力に欠ける。なぜだろう~?

●「恋のためらい」(1991) 監督:ゲイリー・マーシャル 出演:アル・パチーノ、ミッシェル・ファイファー
それに比べて、ミッシェル・ファイファーは貧相な体つきだけれどなんとも言えず魅力的。彼女の身のこなし、着ている服を真似したくなる。アル・パチーノは貫禄。声は悪いけどね。そこが魅力か。

●「スプリング・ガーデンの恋人」(2003) 出演:コリン・ファース
今年ついにオスカーを取ったコリン・ファースの どうでもいい感じの(失礼!)映画でした。

●「扉をたたく人」(2007) 監督:トム・マッカーシー  出演:リチャード・ジェンキンス
リチャード・ジェンキンスはこの映画でオスカーをとった。世間的にはマイナーな俳優と思われていたと思うが、私にとってはメジャーな俳優だった。なんたって「リヴァー関連俳優」だから。「リヴァー関連」とはもちろん、リヴァー・フェニックスと共演したことのある俳優さん。そういう俳優さんが今でも活躍していて賞もとっちゃうなんて、すばらしい。リチャード・ジェンキンスは「リトル・ニキータ」という映画でリヴァーのお父さん役を演じています。 そういえば、少し前に「モスキート・コースト」でリヴァーのお母さん役を演じたヘレン・ミレンもオスカーを取りました。 映画自体は、妻を亡くして心を閉ざしていた大学の先生があることをきっかけに本来の前向きな自分を取り戻していくという筋立てが、クリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」に少し似ているかな、と思った。良い映画です。

●「ラスト・ソング」(2010)
反抗期の娘が別居している父の元でひと夏を過ごすうちに、親との絆を取り戻し、かっこいい彼氏までできちゃうというストーリーは、以前に観て気に入ってDVDまで買ってしまった「海辺の家」に似ていた。主演の、マイリー・サイラスという女優さん、それほどかわいいかんじでもないのに、超かっこいい男の子から一目ぼれされるという設定に???だったけれど、TVドラマで人気が出た女優さんみたい。でも、どうみてもイケメン彼氏の元彼女のほうがかわいい。 イケメン彼氏を演じるのはオーストラリア出身のリアム・ヘムズワース君。俳優としてはばたけるか? この映画では弟役のボビー・コールマン君が、すっごくうまいと思った。将来に期待したいです。

●「ある日どこかで
主演のクリストファー・リーヴとジェーン・シーモアがあまりにも美しい、ミュージックビデオのような映画でした。 

●「マイライフ・マイファミリー」  出演:ローラ・リニー、フィリップ・シーモア・ホフマン
親が認知症になってしまい、介護をめぐって兄と妹が繰り広げる悲喜劇。なんだか身につまされるというか、少し気が重くなる映画でした。

●「イン・トゥ・ザ・ワイルド」 監督:ショーン・ペン
ずっしりと重い映画だった。高野悦子さんの『二十歳の原点』を読んだ時のようなやりきれない気持ちになった。でも、私は、こういう若者の葛藤ものが好き。暗い結末を迎える映画だけれどひきつけられてしまう。主演のエミール・ハーシュは相変わらずうまい。『ミルク』にも出ていたからショーン・ペンに気に入られているのかな。ちょっと雰囲気とか、レオナルド・ディカプリオを思い出す。私は『卒業の朝』の悪役が好きだった。IMDbによると40ポンド減量したとか。約20キログラム? 過酷過ぎる。子供には俳優になってほしくない。妹役は上述の『海辺の家』にも出ていて、私好みのお顔をしているジェナ・マローン。 ほかにも「トワイライト」でブレークしたクリステン・スチュワートも出ている。 はかなげで美しい女性だ。 ずっしりとあとに残る映画だった。

by oakpark | 2011-04-09 17:12 | 映画

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