哲学はむずい。   

世の中、ちょっとした哲学ブームじゃないですか?
ちがいますかねえ。 我が家だけかしら。

夫が「ハーバード白熱教室」を毎回録画しています。
私に、「観る?」ときくので、「そんな、うだうだしたもん、いいわ」というと、「哲学は人生でとっても大事だ」とかいうのです。今まで「哲学」なんてものとは程遠い生活をしてきたくせに。

高1の息子が、哲学にちょっぴり興味を持っているようです。「なんか哲学のことを書いた本ない?」と少し前に聞いてきたので、私のいつもの癖で、先に購入しておいた「ニーチェの言葉」を貸してやりました。
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すると、あっという間に読んでしまいました。私はまだ読んでないんだよ~。
悔しいので、これまた少し前に買っていた、内田樹の「寝ながら学べる構造主義」を読み始めました。
これがむずかしい~。寝たままなんてうそばっかり。パッチリお目目を開いて背筋を伸ばして読んでもようわからん。 

そういえば、少し前に読んだ、哲学者の鷲田清一の「モードの迷宮」もようわからんかったなあ。ファッションの話だからわかりやすいと思ったのに。
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長女いわく、今回のセンター試験の国語の問題でこの先生の文章が出題され、それと同じ文章が長女が高校に入学したときの入試問題でも使われていたそう。きょう、国語の先生が先に使ったのはこっちだと、自慢していたそうな。

息子に、これおもしろかったよ、読んでみる?と言われたのが、岡敦著の「強く生きるために読む古典」
「お母さん、この本で紹介されている本のどれか読んだことある?」と聞かれたのですが、あるわけないやん! 紹介されている本というのが、「失われた時を求めて」(プルースト)、「野生の思考」(レヴィ=ストロース)、「悪霊」(ドストエフスキー)、「園遊会」(マンスフィールド)、「小論理学」(ヘーゲル)、「異邦人」(カミュ)、「選択本願念仏集」(法然)、「城」(カフカ)、「自省録」(マルクス・アウレーリウス」 ですもの~。
でも、「ない」というのも悔しいので、「う~ん、『異邦人』は買ったことあるよ」と言っておきました。

こういうのを読みたがる、生意気盛りの年齢になってきたということですかねえ。

毎年書いていますが、阪神大震災の直後に生まれた子なので、もうすぐ16歳です。

by oakpark | 2011-01-17 18:22 |

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