「グラン・トリノ」「それでも恋するバルセロナ」   

さて、好評を博しております(?)お鍋のお話の続きは、また今度ということで、今日は映画の話。巷ではアカデミー賞の話題で持ちきり(のはず)ですね。元夫婦対決が、妻に軍配があがったとかなんとかね。でも考えてみるとやはり、アカデミー会員は「アバター」には入れんでしょ。ああいうエンターテインメント系には。そりゃ、「ハート・ロッカー」のほうが骨太でメッセージ性が濃くて、アカデミー賞向きじゃあないでしょうかね~。まあ、私は全く詳しくないのですが。

最近、家でDVDを観るペースがとてもゆっくりなのですが、一応ちょこちょこと観ております。その中で面白かった映画を二つ紹介します。もうご覧になっている方も多いでしょうね。そんな映画です。


*「グラン・トリノ」(2008年) クリント・イーストウッド監督  クリント・イーストウッド他
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面白かった、感動した、涙出た、うまいと思った。というのが鑑賞直後の感想。不思議なもので、面白い映画って、最初の5分でわかりますね。最初の5分でひきつけられるかどうかで、その映画の出来がある程度予想できる。この映画は、最初の5分でおもしろそう~って思った。頑固で家族にも疎まれている老人。チンピラに絡まれるアジア系の少年。この二人が絡んでいくんだろうな。一見何の共通点もないこの二人がどんな絡み合い方をするのかな、と興味を引かれていきます。へ~、ふ~ん、ほ~、こうくるのか、って感じで、どんどん物語の中に入っていきます。120分近い映画ですがあっという間に過ぎていきました。あ~、おもしろかった。いい話だった。まあ、あの「蜂の巣」はないだろう、って思ったけれどね。素人の少年たちなんだからさあ。ま、映画だから仕方がないかってかんじ。でもね、時間がたってくると、まてよ、これって、要するに「男の戦いの話し」ね。かわいくて、気の強いしっかり者の女の子(あるいは料理上手の女の世界)を守るための戦いの話やん。まるで西部劇みたい。グラン・トリノという名の車が「男らしさ」の象徴なのか。真の「男らしさ」は自分で戦って手に入れろ、てか。な~んて思ってくると、急に気持ちがさめてきた。女は飾り物なんだもの。それに、あんなに頑固だったイーストウッドが女たちが作った料理にいとも簡単にコロっとくるのもどうかと思うなあ。そんなもん? そういえば、昔「私作る人、僕食べる人」というCMがあって物議をかもしたことがありましたね。でも、モン族という少数民族を使ったのはうまかったですね。どんな民族なのか知りたくなってしまいました。でも、まあ、映画として面白かったです。映画は面白くてなんぼなので、それでいいのですよね。


*「それも恋するバルセロナ」(2008年)ウッディ・アレン監督 ハビエル・バルデム、ペネロペ・                   クルス、スカーレット・ヨハンソン、レベッカ・ホール
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この映画、私は楽しめました。最近のウッディ・アレン作品の中で、一番面白かった。といっても「タロット・カード殺人事件」と「マッチポイント」くらいしか観てないけれど。ウッディ・アレン本人が出ていないのが良かったのかも。本人が出ていなくても、いろんなシーンでウッディ・アレンを感じました。堅物のヴィッキー(レベッカ・ホール)が、今までの映画でいうウッディに一番近いのかな。言っていることとしていることがちがうなんてところとか。平板なトーンで語るナレーションが入り、解説してくれるのも面白い。軽い気持ちで観ることができました。それにしても、ハビエル・バルデムってあの「ノーカントリー」で怖かった人でしょ。こんな色男も出来るのですね。結構ハンサムじゃん。ちょっとジョージ・クルーニーに似てる?ペネロペはやっぱ、迫力があってきれいだわあ。 スカーレットにカメラを向けられて、つぎつぎとポーズをとるところなんて、ザ、女優、という感じでセクシーでかっこよかった。でもスペイン語で怒るところは迫力があったわあ。スペイン人同士のけんかってすごそう。それと「それでも恋する~」ってタイトルがうまい。原題はVicky Cristina Barcelona と固有名詞を並べているだけなんだけれど、要するにヴィッキーとクリスティーナがバルセロナで恋する話だもんね。婚約中だろうが、結婚後だろうが、ミステリアスで魅力的な男性と、情熱的でロマンティックなギターの音色と、素敵な街の風景があれば、どんな障害があっても「それでも」「恋」しちゃうんでしょうね~~~。  そ、そうなのか。

by oakpark | 2010-03-09 00:57 | 映画 | Comments(4)

Commented by hiromi at 2010-03-09 17:26 x
「それでも恋するバルセロナ」たまたま私も昨日見たところ。wowowでやってたの。
私は「マッチポイント」の方が好きだったわ。
あっちは恋愛がメインテーマじゃないからかな。
なんちゅうか西洋人の恋愛観はさっぱりわからん(笑)
あの男優さんは「ノーカントリー」の人か!へーー!
驚き。ラテン系の危ない奔放さがよく出てたね。

その前日は「ミルク」(アメリカのゲイ市民権運動家の伝記もの)を見たんだけど、
これも社会派映画で私好みのはずが、
ゲイさんたちの絶え間ないあっちでベタベタこっちでモゴモゴっつーのがちっともついていけませんでした。
うへへ。

今見てるのが「扉をたたく人」
こういう「じいさん」が主演の映画はほっとするわ(笑)
Commented by yaya at 2010-03-09 22:23 x
興行成績=作品賞じゃつまんないものね(笑)
でも最近の作品賞の傾向と私の好みが離れてるからやっぱり観るのはDVDかな(笑)

ウディ・アレンは私よりずっと年上なんだけど飛んでるちゅうか、ふざけてるちゅうか(爆)
欧米人にとってセックスって男女が手を握るぐらいの感覚なのかなぁ。。。あっけらかん過ぎて興ざめだわん(笑)

>ハビエル・バルデム
濃い~顔つきってところはクルーニーに似てるかもね(笑)
ここんとこ5本ぐらい観る機会があったけど、それぞれ全部印象が違ってた。
かなり上手い役者さんだと思いますね~。
Commented by June at 2010-03-09 23:23 x
★ hiromi さん

やはり、wowow はいいですね~。アカデミー賞授賞式もずっと放映していたのでしょ。いいな~。
「ミルク」も「扉をたたく人」も、観たいと思っている映画です。「扉をたたく人」のじいさん(?)、主演男優の人、昔リヴァー・フェニックスのお父さん役をやったことがあるんだよ。「リトル・ニキータ」という映画。その頃から上手だったけれど、息の長い俳優さんです。アカデミー賞をとったのもうれしかったわ。

恋愛をテーマにした映画は入っていけるのと、そうでないのがあるね。「それでも恋する~」の恋愛観は、やまとなでしこの(笑)私たちにはついていけないけれど、ばかばかしくておもしろかったです。「マッチ・ポイント」は後味が悪くてね~。

ラテン系の男性って、セクシーよね。わたしはどっちかというと、アングロ・サクソン系が好みです♪
Commented by June at 2010-03-09 23:34 x
♪ yaya さん

どこかのサイトに書かれていましたが、インディーズ好みのアカデミーも3年ごとに大作が賞をとっているらしいです。「ディパーテッド」とか「ロード・オブ・ザ・リング」とか「グラディエーター」とか「タイタニック」とか。で、今年が3年目だったのですって。ジェームズ・キャメロン監督は期待していたでしょうね。でも「タイタニック」でとってるからもういいいやん!ってみんな思ったのかな。

>あっけらかん過ぎて
そうそう。「PS.アイラブユー」とか「奇跡のシンフォニー」のときなんか、すぐ寝るんじゃない!って思ったけれど、なぜかこの映画は平気だったのですよ。ほとんどギャグのような感覚で観ていたからかなあ。

>濃い~顔つきってところは
まつげが長くて、ちょっとらくださんみたいなイメージ? いろんな役になりきれるって、うまい役者さんなのでしょうねえ。 ゲイを演じた映画もみたことあります。「夜になる前に」だったけな。

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