松山千春のコンサートに行った!!!   

東京国際フォーラムで行われた松山千春のコンサートに行ってきた。約4ヶ月前に、30年来の千春ファンのお友達に誘われたとき、正直言っていまひとつぴんと来なかった。でも、知らない曲がないわけではないし、行ってみてもいいかなあ~くらいの軽い気持ちで当日を迎えたのでした。

それが、なんというか、大大大感動してしまったのです。後半は涙が止まらなくなってきて。。。

なぜそれほどまでに感動したか。もちろん、千春さんのすばらしい歌声のせいもあるけれど、それよりもまず、ファンのかたがたと千春さんとの一体感にしびれたのだと思う。登場シーンでは「ちはる~、ちはる~」の掛け声。最初の曲を歌いだすと、すっと緊張した空気に変わり、千春さんがトークを始めると水を打ったような静けさになる。笑いどころでは大爆笑。話が歌の話から大きくそれていっても、みんなにとっては承知のこと(のように私には見えました)。あ、うんの呼吸とでもいいましょうか。舞台の千春さんと観客を合わせてひとつの大きなショーになっているようでした。ここにいる全員が純粋に歌を聞きたがっているし話を聞きたがっているということが、せきをするのもはばかれるほどの集中力から感じられた。こんなコンサートははじめて。千春さんとファンとの長年の絆が、愛が、よそ者の私にはびんびん伝わってくるような、そんなコンサートでした。

これぞライブの醍醐味ですね。人と人が通じ合うときのパワーです。この世には、いろんな「通じ合い」があると思うけれど、ここにひとつの「通じ合い」を見させていただいたな、と思いました。千春さんは、いつものことなのでしょう、観客に向かって「おまえらな~」の毒舌ですよ。でも、「ごくせん」のヤンクミに説教されるように、観客はみんなあったか~いまなざしで千春さんを見つめています。千春さんの毒舌もどこかおかしみというか、かわいらしさがあるんです。何かのことを悪く言っても、そのすぐあとに、ふっと笑わせるようなことを言ったりして、憎めないのです。2階席の観客に向かって、「おまえらな~、チケットが届いたときからそこの席だってわかってたんだろ。よく来る気になったよなあ」てな調子。きついけど、おかしい。こういうところがこの人の魅力なのでしょうね。

千春さんは私が20代のころに人気が絶頂でした。だから、いまの、肉体的にはちょっと弱々しい千春さんを見ると長い長い歴史を感じずにはいられませんでした。去年心臓の大病を患ったそうで、だから激しい運動はできないし、水分補給は欠かせないらしい。誰もが年齢とともに変化する。けれども今日生きて、そして明日も生きていこうとする。誇りを持って。それが人間。千春さんが最後のほうでこんなことを言っていました。。「俺はおまえらに三つ言いたいことがある。死を恐れるな。生きることをためらうな。生きることに引け目を感じるな」 

そういえば、長い芸暦の間に千春さんほど見かけが変わった人はいないでしょう。キャラ自体が変わっちゃった感じがありますもの。まあ、こっちが勝手にそう思っていただけだけど、昔はさわやかな好青年で、今はちょっとこわい系のひと、かな。昔の写真を今の写真を並べると同じ人と思えないくらい変わっていますよね。それでもなおファンを貫き通している人々に私は深く感動するなあ。自分にはできないなあ、と思うから。肉親以外の人にそれだけの愛情を注ぐことができるだろうか、と考えちゃう。しかも音楽を通じての付き合いしかできないし、かなり一方的な思い入れしかできない相手に。まあ、長年のエルヴィスファンの人たちもそうだなあ。他のアーティストのファンもそうだろうし。人の愛情って奥が深いなあ。隣に座る友人は、時々オペラグラスで遠くの千春さんを覗きながら「こうして元気でいてくれることを確認するだけでいいの」と言っていた。こんなふうに思ってもらえる千春さんも幸せ者ですね。


千春さんの歌声もすばらしかったです。大音量で流れた第一声を聞いたときは、鳥肌が立ちそうでした。
昔と比べると、高音部の突き抜ける透明感はやや薄れたように思うけれど、その代わり、中低音がぐっと深みが増し、以前より力強い大人の声になっていた。53歳であの声はすごいです。本当に歌のうまい歌手だなあと思った。

話術もうまいのです。アドリブのように見せかけてるけど、実は入念な準備を重ねたと思う。特に私が気にいったお話しは、まずは前半の最後の部分。自分は作詞作曲はするけれどアレンジは別の人がするんだとしゃべり、アレンジャーは前奏やエンディングや使う楽器なんかを決めるんだ、とアレンジャーの役割を説明してから、服部克久さんにアレンジしてもらった新曲を紹介するくだり。話の持っていきかたがうまかった。「服部先生はすごいねえ。俺はそんな気、全然なかったのに、アコーデオンなんて使っちゃって、俺の曲がシャンソン風になっちゃったのよ」と笑わせる。それから、小田和正のコンサートを見に行った話もおかしかった。病気療養中のこと、北海道に小田和正が来るというので、手術をしてくれた担当医と一緒にコンサートを見に行ったら、コンサートの最後に小田さんに「病気を克服した松山千春が来ています」と紹介されてしまい、おまけに舞台に上げられて「恋」を歌わされ、バックコーラスまでされちゃった。南こうせつのコンサートで大好きな「神田川」を歌ったら、またまたバックコーラスされちゃった。「僕はいつも一人なんですから、一人で歌わせてよ!」なんてぼやくのがおかしかった。観客も大笑いでした。政治ネタも織り交ぜてしゃべくりまくるのが松山千春らしい。3時間のコンサートのうち1時間はおしゃべりだったかも?

意外なことに知っている曲もかなり多くて、そういえば思い出の糸をたどると、その昔「起承転結」というアルバムと「浪漫」というアルバム(カセットだったかな)を持っていたようにも思います(今手元にないのでわからない)。知っている曲の中でも一番思い出深く、大好きな曲が、「恋」です。一時期何度も何度も聞きました。カラオケで歌ったこともある。しかもデュエット。しかも相手めちゃうまい。恥かいた思い出。
歌詞もメロディもすばらしい、後世に残る名曲だと思う。この曲が流れると、昔の記憶が一気に押し寄せて、私はもう、涙、涙でした。


ものすごい人気の頃。この頃からずっとファンでい続けている人はすばらしいのひとことです。


検索してみると、好きな曲がたくさん出てきた。「青春II」「銀の雨」ほかにも「旅立ち」や「ひとりじめ」「もうやめさ」なんかが好きだったな。

ベストアルバムではなくて、昔自分が持っていたオリジナルアルバムを、もう一度聴いてみたい。でも「恋」はどこに入っていたんだろう。

by oakpark | 2009-06-17 00:36 | 好きな曲 | Comments(10)

Commented by ユッキー at 2009-06-18 09:31 x
うわァ~!ステキ!一気に読みきりました!♪いつもながら文章がお上手です!♪松山千春 よく知ってるようで 知らなかった・・・。若い頃の画像、スッキリ好青年ですね。いい感じだわ~・・・・今は 人生経験豊かで お話がうまいんだわね。これだけの長年のフアンをひきつけているんですものね。よいコンサート 行ってきましたね。書いてくださって ありがとう♪
Commented by そしてごっどはんど at 2009-06-18 15:42 x
松山千春、家の兄が好きなんですよ。
「長い夜」は、兄が兄自身の結婚式の二次会で歌ったので、
ちょっと思い出の曲でもあります。

私は松山千春の曲をあまり知らないのですが、
「大空と大地の中で」と「人生(たび)の空から」
の美しさはとても好きです。ってメジャー過ぎ?(焦)

そういえば、去年の話題ですが、
松山千春の「思ひ」のPVに安倍なつみが出演しています。
北海道出身の縁で松山千春が出演依頼したのだそうです。
Commented by willow42 at 2009-06-18 20:34 x
Juneさんがとてもピュアに感動している、そのことに感動しています(まどろっこし~)。

松山千春は変貌しましたよねー。
しばらく見なくて、ある日ダウンタウンのやっていた歌番組で久しぶりに見たら、
なんだかすごくキャラクターが変わっていて、驚いたことを憶えています。
昔は『ムーミン』に出てくるスニフみたいだったのに。
私は『季節の中で』が一番好き。
Commented by ご一緒した千春ファンです at 2009-06-18 23:09 x
実はコンサートが近づくにつれ、Juneさんの趣味(?)に合うのだろうか?大丈夫か?と心配になってきていました。だけど、楽しんでもらえて良かったです。しかも、涙されていたなんて。。。叶うことなら、このブログを千春に読んでもらいたい。きっと喜ぶと思うなぁ。

ものすっごくクサイことを言うようですが。。。
千春と彼の曲は、たとえ、別の音楽に傾倒していても好きな時に必要な時に戻れる(帰れる)母港のような存在なんだと思います。
Commented by June at 2009-06-19 11:17 x
♪ ユッキーさん

いつもてんでばらばらなことを書いていますのに、読んでくださってありがとうございます!
「松山千春」っていまやビッグネームですよね。中島みゆき さだまさし 谷村新司 、このあたりと同等に。私も昔少し聴いていたのですが、ほとんど詳しいことは知りませんでした。昔は曲だけでそのほかのことには興味なかったし。しかし、先日のコンサートでは、自分と年齢の近い一人の中年とそのファンのショーという観点から楽しみました。
生きていくって大変だけど、楽しい、って思いました。おおげさかな(笑)。
そして、こうして、コメントくださる方も含めて、だれかと一緒に生きていくのが楽しいですね。
Commented by June at 2009-06-19 11:24 x
♪ そしてごっどはんどさん

>「長い夜」は、兄が兄自身の結婚式の二次会で歌ったので
ええ~!そうなのですか!お兄さん、情熱的な方ですね!
私、久しぶりにこの曲をyoutubeで聞いて(コンサートではなかったです)、「燃えるようなくち〇けをあげる~」のところで赤面しそうになりました(笑)。 千春さんはシンプルでわかりやすい詞を書きますよね。だからストレートすぎるくらいのときがありますね。本人は、さだまさしのほうが詞の才能はあるといっているらしい(ウィキペデイア情報)。う~ん、同感だ。でも、シンプルだからこそのよさもありますね。

そうそう、ウィキペディアには安部なつみとのコラボことも書いてありましたよ。個性的な千春さんに気に入られたのだから安部さんもなかなかのものなのでしょう、と思います。同郷だというだけではコラボはしないのではないかな。

ライブはよかったですよ。お兄さんにもお勧めいたします♪
Commented by June at 2009-06-19 11:26 x
♪ willow 42 さん

あははは~。わたしも千春を応援しているファンに感動したのよ~。ファンクラブの名前も「千春を見守る会」だよ。「千春を応援する会」とかではなく。このネーミングだけでも涙ものです。もう、ファンたちは、そういう境地に至っているのね、と思ったもの。

ほんとキャラが変わったね。写真を見比べても共通点がなかなか見えない。鼻筋かなあ~。
「長い夜」の映像は、ほんと、かわいいねえ。スニフキンよりもうちょっと鋭い雰囲気かも。
Commented by June at 2009-06-19 11:34 x
千春ファンさん

いや、ほんと、誘っていただいてよかったわ~。
自分も、いろんなアーティストのファンをやってきたから(今はエルヴィスだけれど)、千春さんを見守るファンの方々の温かさに本当に感激しました。そして千春さんの歌声にも。あれだけすばらしい歌を聞かせてもらい、あれだけ面白いお話を聞かせてもらって7000円少しは、絶対安い!

>母港
わかります。若い頃に出会ったものって何でもそうだよね。思春期の多感な時期に千春さんに出会い、ずっとそばにいてもらっているってすばらしいことだと思う。いいな~、って思った。
youtubeで千春さんのいろんな映像を見たよ。テレビ番組に出演のときの映像とか。ベストテンでファンにメッセージを送っている映像とか。一本筋の通った男らしい人だね。きっと欠点もいろいろあるとは思うけれど、人間なんて誰だってそうだし、その欠点自体も魅力に見せるオーラがあると思った。私も今後も応援していきたいです♪ 今回は本当にありがとう!
Commented by willow42 at 2009-06-19 15:04 x
スナフキンじゃなくてスニフ。
スニフっていう、臆病でちっこくていつも弱音ばっかり吐いてるヤツが、
ムーミンに出てくるの。
スナフキンはだって、かっこいいじゃん(笑)。
Commented by June at 2009-06-19 23:48 x
  willow 42 さん

スニフっていたっけなあ~とおもって先ほどムーミン公式サイト(そんなのあるんだね)に行ってきました。わかった、わかった、あれね。 人間じゃないじゃん(笑)。 昔は、なで肩で華奢よね~。当事はね、全然好みじゃなかったけれど、今、昔の映像を見ると、悪いけどちょっとときめくよ、わたし(笑)。

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